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29章 豊かな実りを願い
来る祭りに備えて
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アイリスは、既に決めているらしい。一応話も通している、そうした風情でもある。念のために、確認を頼んではいるのだが、それでも通さねばならない相手でもある。荷物に関しては、流石に客間にそのままと言う指示は出せず。いったん広間の片隅に積んでおくように指示を出したうえで、来客を招き入れる。トモエのほうでは用意をすっかり整えて、一体何事かと疑問を持っていたようで。揃って入ってきた者たちの顔を見て、色々と察したとばかりにため息を一つ。トモエにから見ればオユキが、よく分からぬと言わんばかりの様子。加えて、アイリスとアベルからお前はいったい何を言っているのだとそんな視線が。セラフィーナについては、こちらはあまり話す時間もとっていないため、何やらよく分からぬところはあるのだが。それでも、何処か、申し訳なさそうに。つまりは、何かがまたあったのだろうと諦めて。
「一先ずは、豊穣祭の前日に決まったとか」
「相変わらずね」
「オユキ、一応は茶会ではないのか」
「この面子であれば、いまさらでしょうに」
それに、オユキとしても、確認を頼んだ相手が戻ってくるまでには色々と決めておきたい。結果次第では、いったん送り返さなければならないのだ。こうして、ここにきている者達を荷物と共に。
「その方の考えも分かるのだがな、ああ、それと前に話していた」
「ユフィ、いえ、ユーフォリア」
慣れた相手とは言え、人前でもある。うっかりと、オユキが愛称で呼んだのをすぐに直す。
「この者が、今後そうした物を引き受ける事となります。カレンが戻れば、そちらが」
「とすると、この者に家宰を任せるのか」
「いえ、家宰を頼むのはやはりカレンです。ユーフォリアは基本的に補佐を」
紹介も兼ねて、オユキが簡単に話せば要領を得ないとばかりに視線がユーフォリアに向くため、オユキがさらに簡単に情報を加える。要は、異邦人であり、過去にもオユキの側を頼んでいた相手なのだと。何やら、伝えた内容の結果随分と視線がもの言いたげな物に代わるのだが、そこはオユキから何をいえる物でも無い。ここまで身を粉に、まさにその言葉通りにしてくれていた相手。その相手よりも、かつての関係性をやはり重視するのだなと。そればかりは、やはり年月の重さがそこにはある。アイリスとは、年月ではなく境遇の類似が随分と関係を進める役には立ってくれているのだが。
「まぁ、凡その事は分かった。そういえば、確かに私も名前は聞いた覚えがあるな」
「王城にて、側仕えとしての振る舞いをご教示いただいたのだとか」
「ほう。振る舞いからは、ユニエス公爵領の教育を感じるが」
言われたところで、オユキとしては流石によく分からぬ事。どうやら、それぞれの公爵が各々の麾下だと分かる様に振る舞いを身につけさせるものであるらしい。
「ユニエス、御身の家の縁者ですか」
「生憎と、王城勤めの者は多くてな。私にしても流石に、所作から特定はできぬのだが」
「確かに、傍流である以上はそうしたこともあるのでしょう」
一応は、アベルにこの場はお茶会の場だと釘を刺されたため、世間話に興じる。面倒なと、流石にそれを感じるほど浅い付き合いの相手でもない。ただ、それをするにしても魔が差して相手もいないため、なかなかに俎上に載せる話題と言うのも難しくはあるのだ。
「それにしても、アイリスさんは」
「そう、ね。一応、色々と手配を頼んで、どうにかとはなっているのだけれど」
セラフィーナについては、基本的にアイリスの付き人として振る舞う事を好んでいる。今にしても、甲斐甲斐しくという程の物ではないがアイリスの侍女として。服装は、なんだかんだとアイリスにしても祖霊がそうした服装を着込んでいることもあるからだろう。すっかりと、以前にトモエから贈った衣装と形がよく似た物。それを近頃は主体としている。洋装姿も、オユキとは違って随分と似合っていると感じはしていたのだが、毛並みが隠せる範囲の大きい和装のほうが今は好みと言う事なのだろう。もしくは、ハヤトが話したもの、その完成系と言うよりも源流として正しく仕立物だという言葉を聞いているのか。何分、小物も多く、仕立てとして完全なものとするには、かなりの知識を要するような衣類だ。着付けと言うのが、専門職に、それこそ洋装を着込む時に人を頼むように、一人でとでするには知識が必要な服。普段着として、十分に安価な物とてあったのだが流石に盛装をしなければならない立場の者たちにとってはそれも難しい。
「その、今度は相応に」
「そのあたりに関しては、流石に私もそろそろ補填は求めたいのよね」
そう、まさにこうしているのは、これからファンタズマ子爵家に移ろうと考えているのはそれがあるからなのだと。要は、交渉相手として、窓口として考えているのがアベル。ユニエス公爵家であり、そちらに対してテトラポダに対する配慮を求めようという話。オユキがそうであるように、アイリスとしても仕事場と私生活を贈る場を切り分けたいのだと、そう考えている。そう、建前として話す。実際のところは、今もかなり無理をしているというのがなんとなくわかる。アベルにしても、気を使う程度には。そうした己を、相手に見せたくないとそうした話なのだろう。陽炎に惑わされる、本質が見えない。アベルのほうでは、要は今もアイリスが己が万全だとそう見せているという話であるには相違ない。
「理解は、その、できるのですが」
「貴女の体調と言うよりも、体質ね。その理解は、私にもあるのだけれど」
そう、アイリスがファンタズマ子爵家に改めて間借りをして。そして、体調を少しでも戻すためにと大量に食事を求めるだろうというのは実に単純に想像が付く。問題は、食糧が不足することでは無い。アイリスの好む食事と言うのは、オユキにとって苦手な物なのだ。肉を焼けば、においが立ち込める。それだけで、十分すぎる程にオユキの食欲を奪っていく。気の合う相手では、気心が知れだした相手ではある。トモエにしても、目をかけている相手の一人。居を共にすることに問題は無い、普段であれば。
「流石に、分かるでしょうけど」
「ええ、どちらが大事などとは言いませんとも」
「オユキさん、食事の席は分けてしまえば」
「その」
トモエが、それについては根本的な解決策があるだろうと、そんな話を振ってくる。だが、客人として軒を貸してそこまでを行うというのは流石にどうなのかと。オユキのほうで、そんなことを考えながらもトモエに視線をお送れば、問題の解決策と言うのは存在する。納得がいく理屈は用意できるからと。
「客人を持て成すのが、と言う事であれば伴侶である私で十分でしょう。当主が、療養が必要なのですから」
「その、見た目の問題と言いますか」
「そのあたりは、流石にアベルさんが宣言をすればと思いますが」
トモエの案を良しとするためには、一応は決めた相手がいるのだからその人物から預けるのだとそうした宣言がなされればよいと。トモエにしても、と言うよりもファンタズマ子爵家として当主とその伴侶は既に決まっている。互いに、それ以外を迎えるつもりは無いと散々に示してもいる。ならば、ファンタズマ子爵家として問題はない。ただ、そこに他から無理に、それこそ面会の大部分を断っている状況下でユニエス公爵家の庇護下にあるはずの人物を送り出すとなれば、勘ぐるものも当然出て気はする。
「それが、いろいろと」
「であれば、同じ巫女でもある、それを使う事になりますので」
そして、アベルが実に苦々しげに零した言葉に、トモエの視線と言うのがより一層熱が下がる。そんな事だから、ローレンツで問題なくとできたトモエの扱う奇跡ですら、はっきりと不調を覚えるのだと。ただ、トモエのそうした容赦のない部分。どちらかと言えば、人同士の関係を優先するトモエとは違いオユキにはアベルに対する理解もある。何分、立ち位置が難しい人物なのだ。それは、未だにはっきりと分かってはいないアイリスにしても。獣精として、人よりも遥かに長い年月を生きるだろう相手、その人物である以上人の生涯を添い遂げたところで何ら問題がないとは、実感はないが理屈はわかる。だが、その例外を、ブルーノという始まりの町のギルド長を知ったこともある。どうにも、そちらと同じような気配を感じるオユキとしてはアベルの気が引けている理由もよく分かる。ただでさえ難しい立場を、さらに自分から難しくするのかと。それを避けたいというのであれば、それこそテトラポダに向かう事になるのだが、今度はユニエス公爵家の家督の問題が出てくる。
「その、アベルさんの兄君、でしたか。そちらにご令息は」
「兄上から四年ほど前に連絡だけは受けたのだが」
「となると、手紙の都合を考えてもまだ」
そして、オユキが唐突に話を振ったからだろう。トモエは僅かに首を傾げ、そういった理解はあるのだなとばかりにアイリスがため息をつく。トモエに対して、では説明をとオユキが考えればしかし。
「ブルーノ様と同じことがと言うのであれば、ハヤトなる人物にそれが無かったのは」
そう。何も、アベルだからという理由がそこにはないだろうと。それこそ、ハヤトと言う異邦人がかつていて、そちらを大事に思うのであれば、彼が他に大事だと思う相手がいたというのならば。どの程度の割合かは分からないのだが、何もアイリスだけと言う訳も無いだろうと、そうトモエが疑問を作る。種族としての認知がある以上は、相応に数もいるのだろうからと。
「ああ、そのこと。ハヤト様は、私たちを相手と選ばなかったのよ」
「私たちと言うのは、アイリスさんや、セラフィーナさんのような」
そして、もっと言えば、これからイリアが足を踏み出そうとしているような。
「ええ。日精と月精、祖霊様が話した以上は理解できているのでしょう。ただ、私のような金であったり祖霊様に連なる色で生まれれば」
「生まれつきと言う事ですか」
どうやら、そのあたりにもきちんと種族差という物はあるらしい。天然か、鍛錬の果てか。そこには、あまりに明確な差もあるだろう。
「ただ、そうなると、いよいよ」
「一つ解決したと思えば、ああ、また大量にな」
そして、アベルのため息が、とにかく重い。
「一先ずは、豊穣祭の前日に決まったとか」
「相変わらずね」
「オユキ、一応は茶会ではないのか」
「この面子であれば、いまさらでしょうに」
それに、オユキとしても、確認を頼んだ相手が戻ってくるまでには色々と決めておきたい。結果次第では、いったん送り返さなければならないのだ。こうして、ここにきている者達を荷物と共に。
「その方の考えも分かるのだがな、ああ、それと前に話していた」
「ユフィ、いえ、ユーフォリア」
慣れた相手とは言え、人前でもある。うっかりと、オユキが愛称で呼んだのをすぐに直す。
「この者が、今後そうした物を引き受ける事となります。カレンが戻れば、そちらが」
「とすると、この者に家宰を任せるのか」
「いえ、家宰を頼むのはやはりカレンです。ユーフォリアは基本的に補佐を」
紹介も兼ねて、オユキが簡単に話せば要領を得ないとばかりに視線がユーフォリアに向くため、オユキがさらに簡単に情報を加える。要は、異邦人であり、過去にもオユキの側を頼んでいた相手なのだと。何やら、伝えた内容の結果随分と視線がもの言いたげな物に代わるのだが、そこはオユキから何をいえる物でも無い。ここまで身を粉に、まさにその言葉通りにしてくれていた相手。その相手よりも、かつての関係性をやはり重視するのだなと。そればかりは、やはり年月の重さがそこにはある。アイリスとは、年月ではなく境遇の類似が随分と関係を進める役には立ってくれているのだが。
「まぁ、凡その事は分かった。そういえば、確かに私も名前は聞いた覚えがあるな」
「王城にて、側仕えとしての振る舞いをご教示いただいたのだとか」
「ほう。振る舞いからは、ユニエス公爵領の教育を感じるが」
言われたところで、オユキとしては流石によく分からぬ事。どうやら、それぞれの公爵が各々の麾下だと分かる様に振る舞いを身につけさせるものであるらしい。
「ユニエス、御身の家の縁者ですか」
「生憎と、王城勤めの者は多くてな。私にしても流石に、所作から特定はできぬのだが」
「確かに、傍流である以上はそうしたこともあるのでしょう」
一応は、アベルにこの場はお茶会の場だと釘を刺されたため、世間話に興じる。面倒なと、流石にそれを感じるほど浅い付き合いの相手でもない。ただ、それをするにしても魔が差して相手もいないため、なかなかに俎上に載せる話題と言うのも難しくはあるのだ。
「それにしても、アイリスさんは」
「そう、ね。一応、色々と手配を頼んで、どうにかとはなっているのだけれど」
セラフィーナについては、基本的にアイリスの付き人として振る舞う事を好んでいる。今にしても、甲斐甲斐しくという程の物ではないがアイリスの侍女として。服装は、なんだかんだとアイリスにしても祖霊がそうした服装を着込んでいることもあるからだろう。すっかりと、以前にトモエから贈った衣装と形がよく似た物。それを近頃は主体としている。洋装姿も、オユキとは違って随分と似合っていると感じはしていたのだが、毛並みが隠せる範囲の大きい和装のほうが今は好みと言う事なのだろう。もしくは、ハヤトが話したもの、その完成系と言うよりも源流として正しく仕立物だという言葉を聞いているのか。何分、小物も多く、仕立てとして完全なものとするには、かなりの知識を要するような衣類だ。着付けと言うのが、専門職に、それこそ洋装を着込む時に人を頼むように、一人でとでするには知識が必要な服。普段着として、十分に安価な物とてあったのだが流石に盛装をしなければならない立場の者たちにとってはそれも難しい。
「その、今度は相応に」
「そのあたりに関しては、流石に私もそろそろ補填は求めたいのよね」
そう、まさにこうしているのは、これからファンタズマ子爵家に移ろうと考えているのはそれがあるからなのだと。要は、交渉相手として、窓口として考えているのがアベル。ユニエス公爵家であり、そちらに対してテトラポダに対する配慮を求めようという話。オユキがそうであるように、アイリスとしても仕事場と私生活を贈る場を切り分けたいのだと、そう考えている。そう、建前として話す。実際のところは、今もかなり無理をしているというのがなんとなくわかる。アベルにしても、気を使う程度には。そうした己を、相手に見せたくないとそうした話なのだろう。陽炎に惑わされる、本質が見えない。アベルのほうでは、要は今もアイリスが己が万全だとそう見せているという話であるには相違ない。
「理解は、その、できるのですが」
「貴女の体調と言うよりも、体質ね。その理解は、私にもあるのだけれど」
そう、アイリスがファンタズマ子爵家に改めて間借りをして。そして、体調を少しでも戻すためにと大量に食事を求めるだろうというのは実に単純に想像が付く。問題は、食糧が不足することでは無い。アイリスの好む食事と言うのは、オユキにとって苦手な物なのだ。肉を焼けば、においが立ち込める。それだけで、十分すぎる程にオユキの食欲を奪っていく。気の合う相手では、気心が知れだした相手ではある。トモエにしても、目をかけている相手の一人。居を共にすることに問題は無い、普段であれば。
「流石に、分かるでしょうけど」
「ええ、どちらが大事などとは言いませんとも」
「オユキさん、食事の席は分けてしまえば」
「その」
トモエが、それについては根本的な解決策があるだろうと、そんな話を振ってくる。だが、客人として軒を貸してそこまでを行うというのは流石にどうなのかと。オユキのほうで、そんなことを考えながらもトモエに視線をお送れば、問題の解決策と言うのは存在する。納得がいく理屈は用意できるからと。
「客人を持て成すのが、と言う事であれば伴侶である私で十分でしょう。当主が、療養が必要なのですから」
「その、見た目の問題と言いますか」
「そのあたりは、流石にアベルさんが宣言をすればと思いますが」
トモエの案を良しとするためには、一応は決めた相手がいるのだからその人物から預けるのだとそうした宣言がなされればよいと。トモエにしても、と言うよりもファンタズマ子爵家として当主とその伴侶は既に決まっている。互いに、それ以外を迎えるつもりは無いと散々に示してもいる。ならば、ファンタズマ子爵家として問題はない。ただ、そこに他から無理に、それこそ面会の大部分を断っている状況下でユニエス公爵家の庇護下にあるはずの人物を送り出すとなれば、勘ぐるものも当然出て気はする。
「それが、いろいろと」
「であれば、同じ巫女でもある、それを使う事になりますので」
そして、アベルが実に苦々しげに零した言葉に、トモエの視線と言うのがより一層熱が下がる。そんな事だから、ローレンツで問題なくとできたトモエの扱う奇跡ですら、はっきりと不調を覚えるのだと。ただ、トモエのそうした容赦のない部分。どちらかと言えば、人同士の関係を優先するトモエとは違いオユキにはアベルに対する理解もある。何分、立ち位置が難しい人物なのだ。それは、未だにはっきりと分かってはいないアイリスにしても。獣精として、人よりも遥かに長い年月を生きるだろう相手、その人物である以上人の生涯を添い遂げたところで何ら問題がないとは、実感はないが理屈はわかる。だが、その例外を、ブルーノという始まりの町のギルド長を知ったこともある。どうにも、そちらと同じような気配を感じるオユキとしてはアベルの気が引けている理由もよく分かる。ただでさえ難しい立場を、さらに自分から難しくするのかと。それを避けたいというのであれば、それこそテトラポダに向かう事になるのだが、今度はユニエス公爵家の家督の問題が出てくる。
「その、アベルさんの兄君、でしたか。そちらにご令息は」
「兄上から四年ほど前に連絡だけは受けたのだが」
「となると、手紙の都合を考えてもまだ」
そして、オユキが唐突に話を振ったからだろう。トモエは僅かに首を傾げ、そういった理解はあるのだなとばかりにアイリスがため息をつく。トモエに対して、では説明をとオユキが考えればしかし。
「ブルーノ様と同じことがと言うのであれば、ハヤトなる人物にそれが無かったのは」
そう。何も、アベルだからという理由がそこにはないだろうと。それこそ、ハヤトと言う異邦人がかつていて、そちらを大事に思うのであれば、彼が他に大事だと思う相手がいたというのならば。どの程度の割合かは分からないのだが、何もアイリスだけと言う訳も無いだろうと、そうトモエが疑問を作る。種族としての認知がある以上は、相応に数もいるのだろうからと。
「ああ、そのこと。ハヤト様は、私たちを相手と選ばなかったのよ」
「私たちと言うのは、アイリスさんや、セラフィーナさんのような」
そして、もっと言えば、これからイリアが足を踏み出そうとしているような。
「ええ。日精と月精、祖霊様が話した以上は理解できているのでしょう。ただ、私のような金であったり祖霊様に連なる色で生まれれば」
「生まれつきと言う事ですか」
どうやら、そのあたりにもきちんと種族差という物はあるらしい。天然か、鍛錬の果てか。そこには、あまりに明確な差もあるだろう。
「ただ、そうなると、いよいよ」
「一つ解決したと思えば、ああ、また大量にな」
そして、アベルのため息が、とにかく重い。
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