56 / 1,235
二章 新しくも懐かしい日々
朝の狩猟者ギルド
しおりを挟む
翌朝、身支度を済ませて宿の受付に向かうと、さっそく元気な声が響いてくる。
夜、それこそオユキとトモエが食事を終えて、体を洗い、部屋に戻る、そんなことをしている間も、ちらほらと残る食事客の世話をしていたというのに、実に元気なことだ。
「おはよー。ご飯、すぐ食べる?」
「ええ、その前に、宿泊の延長をお願いしたいのですが。」
「分かった、ちょっと待ってね。おかーさーん。」
そう声を上げながら、厨房へと直ぐに駆け出す。
本当に、朝からほほえましい姿だ。
「まったく。悪いね、誰に似たんだか、落ち着きのない子で。」
「気持ちのいい子ですよ。良い気性です。ご両親が良くしたとそう分かります。」
「私としちゃ、もう少し落ち着いてほしんだけどね。危なっかしくて仕方ない。」
「それを楽しんでいると、そうわかる口調で言われても、私としては返答に困りますよ。」
そうトモエが返せば、フローラは頭に手をやりながら、話を変える。
「それで、延長だって?
同じ部屋でいいなら、何も問題ないさね。家でいいのかい?」
「それでは、ひとまず、一週間で。ええ、よそを見ていないのは確かですが、ここが気に入っていますから。」
「毎度、今後もごひいきに。それじゃ、455ペセだね。」
「それではこちらを。ああ、それとフラウさん。」
トモエが支払いを済ませると、フラウを呼び、昨日買った少し幅の広い布を見せ、それを横髪の一房を取り、一緒に編み込む。
そんな様子を見ながら、オユキはフローラと話を続ける。
「そういえば、こちらでは食事の要望などはできるのでしょうか。
今後外から持ち帰ったもので、口にしたいものなどがあった時には、そう考えているのですが。」
「ああ。受けてるよ。とはいっても、私で作れる物だけになるがね。
にしても、悪いね。お菓子に加えて、リボンまで。」
「よくして頂いていますから。
分かりました。今後森の近くまで行ったときに、果物などあれば、お持ちさせていただきますね。」
「あいよ。それじゃ、直ぐに朝食を出すから、席に座って待ってな。
それと、あんまり好き嫌いせずに、しっかり食べな。それがなによりの糧さね。」
そういって、フローラはオユキの頭に一度手を置いて、厨房へと引っ込む。
それに代わるように、フラウが、オユキに飛びついてくる。
「みてみて。似合う?」
トモエが編み込んだ髪を、つまんで見せながら、オユキにそう尋ねる。
思えば、娘もこうして新しい服や、珍しい髪形などをするたびに、はしゃいでいたな、そんなことを思い出しながら、オユキは答える。
「ええ、よくお似合いですよ。」
そう言うと、うれしそうに笑いながら、面倒見の良さだろう、オユキにチクリと一言。
「ほんと、良かった。
でも、オユキちゃんも、トモエさんにばっかり任せてないで、自分でできるようにならないとだめだよ。」
「ええ。習ってはいるのですが、どうにも。」
そう、オユキが苦笑いと共に応えると、トモエがくすくすと笑いながら話に入ってくる。
「まぁ、オユキさんは、自分ですぐに覚えるには、長さがありますからね。
もう少し、かかるでしょうね。」
「そっかー。やっぱり長いと大変なんだね。
私も、伸ばしてみたいけど、どうしても途中で面倒になっちゃうんだよね。
仕事の時に、邪魔になるし。」
「フラウさんなら、伸ばしても似合うと思いますが。」
「そうですね、今度時間のある時に、オユキさんでいくつか、あまり邪魔にならない編み込み方をお教えしましょうか。」
そう言うと、いいの、ありがと。そう答えて、厨房へと走っていた。
母親に見せて、それから、直ぐに二人の食事を運んでくるのだろう。
「さぁ、座って待っていましょうか。
それにしても、懐かしいと、どうしてもそう思ってしまいますね。」
「そうですね、あまり他人を重ねるものではないのでしょうが。」
そうして、席につけば、まもなく朝食が運ばれてくる。
それを、ゆっくりと片付けてから、鍵を預け、ギルドへと向かう。
朝食の間も、トラノスケと会うことはなかったが、彼は先に入っているのか、それともまだゆっくりとしているのか。
どちらにしても、ギルドに行けば分かるだろうと、そう考えたどり着いた先には、まだ、その姿はなかった。
どうやら、まだのんびりとしていたのだろう。町から離れた場所に移動するわけでもなく、近隣で、そうなるのだから、休めるときに休むのは、良い判断だ。
「なかなか、混み合っていますね。」
いつもより、ここ二日だが、早い時間に訪れた狩猟者ギルドは、様々な装備で身を固めた人々が集まっていた。
身に着けているのも、一目で彼らの見慣れた人と、違う特徴を持つものも多い。
「そうですね。やはり少し離れた場所で、魔物を狩ろうと思えば、朝早くに移動を始め、日の沈む前に戻る、そういうサイクルになるのでしょう。」
「成程。加えて、行った先、その場で夜を明かす、そういう事もあると、そういう事ですか。
確かに、体が資本ですね。オユキさんも、本当に食事の量を増やさないと、持ちませんよ。」
「そうなれば、もう少し食べられるようになると、そう思いたいですね。」
そんな話をしながら、ふたりで、昨日も話した女性の立つ、総合受付へと向かう。
その途中、二人に気が付いた女性が軽く手を振る。
「おはようございます。」
「はい、おはようございます。
今日も外に出ようと考えていますが、問題はありませんか?」
「その件ですが、初心者の方は、一応監督者をつけるようにお願いしています。」
「トラノスケさんと一緒に行動する予定ではありますが。」
「うーん、トラノスケさんも、まだ二ヵ月ですからね。
町の側で、それでよければというところでしょうか。」
そう、少し困ったような顔で、受付の女性が応える。
「ええ、元々その予定ですから。
昨日、ミズキリからも森には近寄るなと、そう言われています。」
「あら、お知り合いだったのですね。」
「ええ。ミズキリと、ルーリエラさんは、既に?」
「はい、他にも三名ほど、連れ立って森の調査をお願いしています。
花精種の方であれば、森の様子は間違いないですから。」
そうして、話していると、トモエが首をかしげながら、話に入ってくる。
「昨夜お話ししたところ、ほぼ間違いないとのことでしたが、ギルドでもそのように?」
「はい。後は今回の調査で詳細が分かれば、公開する、といったところですね。」
「成程、私達はどの様に?」
「うーん。そのあたりになると、具体的なことが決まってからですね。
ただ、門からあまり離れない場所で、待機していただくことになるかとは思いますが。」
「分かりました。それでは、私達は、こちらでトラノスケさんを待たせていただきますね。」
「はい。くれぐれも無理はしないでくださいね。」
そんな話をして、受付から離れ、少しすると、トラノスケがギルドに現れる。
「すまない、待たせたか。」
「いえ、大丈夫ですよ。町の外、すぐそのあたりですから。
トラノスケさんは、よく休めましたか?」
「ああ。久しぶりに、寝過ごした。悪かったな。じゃあ、早速行くか。
それとも、先にどこか寄りたいところはあるか?」
「私は、ありませんが、トモエさんは。」
「私も大丈夫です。それでは、早速行きましょうか。」
そうして、三人で門へと向けて歩き出す。
その道すがら、トラノスケに受付で聞いた話をしながら。
夜、それこそオユキとトモエが食事を終えて、体を洗い、部屋に戻る、そんなことをしている間も、ちらほらと残る食事客の世話をしていたというのに、実に元気なことだ。
「おはよー。ご飯、すぐ食べる?」
「ええ、その前に、宿泊の延長をお願いしたいのですが。」
「分かった、ちょっと待ってね。おかーさーん。」
そう声を上げながら、厨房へと直ぐに駆け出す。
本当に、朝からほほえましい姿だ。
「まったく。悪いね、誰に似たんだか、落ち着きのない子で。」
「気持ちのいい子ですよ。良い気性です。ご両親が良くしたとそう分かります。」
「私としちゃ、もう少し落ち着いてほしんだけどね。危なっかしくて仕方ない。」
「それを楽しんでいると、そうわかる口調で言われても、私としては返答に困りますよ。」
そうトモエが返せば、フローラは頭に手をやりながら、話を変える。
「それで、延長だって?
同じ部屋でいいなら、何も問題ないさね。家でいいのかい?」
「それでは、ひとまず、一週間で。ええ、よそを見ていないのは確かですが、ここが気に入っていますから。」
「毎度、今後もごひいきに。それじゃ、455ペセだね。」
「それではこちらを。ああ、それとフラウさん。」
トモエが支払いを済ませると、フラウを呼び、昨日買った少し幅の広い布を見せ、それを横髪の一房を取り、一緒に編み込む。
そんな様子を見ながら、オユキはフローラと話を続ける。
「そういえば、こちらでは食事の要望などはできるのでしょうか。
今後外から持ち帰ったもので、口にしたいものなどがあった時には、そう考えているのですが。」
「ああ。受けてるよ。とはいっても、私で作れる物だけになるがね。
にしても、悪いね。お菓子に加えて、リボンまで。」
「よくして頂いていますから。
分かりました。今後森の近くまで行ったときに、果物などあれば、お持ちさせていただきますね。」
「あいよ。それじゃ、直ぐに朝食を出すから、席に座って待ってな。
それと、あんまり好き嫌いせずに、しっかり食べな。それがなによりの糧さね。」
そういって、フローラはオユキの頭に一度手を置いて、厨房へと引っ込む。
それに代わるように、フラウが、オユキに飛びついてくる。
「みてみて。似合う?」
トモエが編み込んだ髪を、つまんで見せながら、オユキにそう尋ねる。
思えば、娘もこうして新しい服や、珍しい髪形などをするたびに、はしゃいでいたな、そんなことを思い出しながら、オユキは答える。
「ええ、よくお似合いですよ。」
そう言うと、うれしそうに笑いながら、面倒見の良さだろう、オユキにチクリと一言。
「ほんと、良かった。
でも、オユキちゃんも、トモエさんにばっかり任せてないで、自分でできるようにならないとだめだよ。」
「ええ。習ってはいるのですが、どうにも。」
そう、オユキが苦笑いと共に応えると、トモエがくすくすと笑いながら話に入ってくる。
「まぁ、オユキさんは、自分ですぐに覚えるには、長さがありますからね。
もう少し、かかるでしょうね。」
「そっかー。やっぱり長いと大変なんだね。
私も、伸ばしてみたいけど、どうしても途中で面倒になっちゃうんだよね。
仕事の時に、邪魔になるし。」
「フラウさんなら、伸ばしても似合うと思いますが。」
「そうですね、今度時間のある時に、オユキさんでいくつか、あまり邪魔にならない編み込み方をお教えしましょうか。」
そう言うと、いいの、ありがと。そう答えて、厨房へと走っていた。
母親に見せて、それから、直ぐに二人の食事を運んでくるのだろう。
「さぁ、座って待っていましょうか。
それにしても、懐かしいと、どうしてもそう思ってしまいますね。」
「そうですね、あまり他人を重ねるものではないのでしょうが。」
そうして、席につけば、まもなく朝食が運ばれてくる。
それを、ゆっくりと片付けてから、鍵を預け、ギルドへと向かう。
朝食の間も、トラノスケと会うことはなかったが、彼は先に入っているのか、それともまだゆっくりとしているのか。
どちらにしても、ギルドに行けば分かるだろうと、そう考えたどり着いた先には、まだ、その姿はなかった。
どうやら、まだのんびりとしていたのだろう。町から離れた場所に移動するわけでもなく、近隣で、そうなるのだから、休めるときに休むのは、良い判断だ。
「なかなか、混み合っていますね。」
いつもより、ここ二日だが、早い時間に訪れた狩猟者ギルドは、様々な装備で身を固めた人々が集まっていた。
身に着けているのも、一目で彼らの見慣れた人と、違う特徴を持つものも多い。
「そうですね。やはり少し離れた場所で、魔物を狩ろうと思えば、朝早くに移動を始め、日の沈む前に戻る、そういうサイクルになるのでしょう。」
「成程。加えて、行った先、その場で夜を明かす、そういう事もあると、そういう事ですか。
確かに、体が資本ですね。オユキさんも、本当に食事の量を増やさないと、持ちませんよ。」
「そうなれば、もう少し食べられるようになると、そう思いたいですね。」
そんな話をしながら、ふたりで、昨日も話した女性の立つ、総合受付へと向かう。
その途中、二人に気が付いた女性が軽く手を振る。
「おはようございます。」
「はい、おはようございます。
今日も外に出ようと考えていますが、問題はありませんか?」
「その件ですが、初心者の方は、一応監督者をつけるようにお願いしています。」
「トラノスケさんと一緒に行動する予定ではありますが。」
「うーん、トラノスケさんも、まだ二ヵ月ですからね。
町の側で、それでよければというところでしょうか。」
そう、少し困ったような顔で、受付の女性が応える。
「ええ、元々その予定ですから。
昨日、ミズキリからも森には近寄るなと、そう言われています。」
「あら、お知り合いだったのですね。」
「ええ。ミズキリと、ルーリエラさんは、既に?」
「はい、他にも三名ほど、連れ立って森の調査をお願いしています。
花精種の方であれば、森の様子は間違いないですから。」
そうして、話していると、トモエが首をかしげながら、話に入ってくる。
「昨夜お話ししたところ、ほぼ間違いないとのことでしたが、ギルドでもそのように?」
「はい。後は今回の調査で詳細が分かれば、公開する、といったところですね。」
「成程、私達はどの様に?」
「うーん。そのあたりになると、具体的なことが決まってからですね。
ただ、門からあまり離れない場所で、待機していただくことになるかとは思いますが。」
「分かりました。それでは、私達は、こちらでトラノスケさんを待たせていただきますね。」
「はい。くれぐれも無理はしないでくださいね。」
そんな話をして、受付から離れ、少しすると、トラノスケがギルドに現れる。
「すまない、待たせたか。」
「いえ、大丈夫ですよ。町の外、すぐそのあたりですから。
トラノスケさんは、よく休めましたか?」
「ああ。久しぶりに、寝過ごした。悪かったな。じゃあ、早速行くか。
それとも、先にどこか寄りたいところはあるか?」
「私は、ありませんが、トモエさんは。」
「私も大丈夫です。それでは、早速行きましょうか。」
そうして、三人で門へと向けて歩き出す。
その道すがら、トラノスケに受付で聞いた話をしながら。
11
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
農民の少年は混沌竜と契約しました
アルセクト
ファンタジー
極々普通で特にこれといった長所もない少年は、魔法の存在する世界に住む小さな国の小さな村の小さな家の農家の跡取りとして過ごしていた
少年は15の者が皆行う『従魔召喚の儀』で生活に便利な虹亀を願ったはずがなんの間違えか世界最強の生物『竜』、更にその頂点である『混沌竜』が召喚された
これはそんな極々普通の少年と最強の生物である混沌竜が送るノンビリハチャメチャな物語
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
ラフィリアード家の恐るべき子供たち
秋吉美寿
ファンタジー
英雄と女神と呼ばれるラフィリアード家の子として生まれたジーンとリミアの双子たちと彼らと関わる人間たちとの物語。
「転生」「生まれ変わり」「誓い」「魔法」「精霊の宿りし”月の石”」
類い稀なる美貌と知性!そして膨大な魔力を身に秘めた双子たちの憧れ、『普通の学園生活』を過ごさんと自分達のことを知る人もいないような異国へ留学を決意する。
二人は身分もその姿さへ偽り学園生活を始めるのだった。
鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる