9 / 58
睡蓮の過去
しおりを挟む
琥珀と睡蓮の出会いは、3年前だ。まだ蘇芳が御嶽山の総大将であった頃。その年の山は少しだけ荒れていた。いや、荒れていたと言っても里ではない。里は里でも人里である。
その頃、どうやら近くの山を追われた獣達が、揃って御嶽山に移動してきたのだ。鹿や熊、猪は勿論、狸まで。隣のおやまに暮らしていた者たちが、住処を追われてはるばる来たのだ。飛べるものは空を駆け、陸路のものは頭数を減らし、随分時間をかけて逃げてきた。
ゴルフ場とやらができるそうだ。それは宅地開発同様に山を削り、住まう獣共の生活を奪う。そうして行き場を失った獣の中でも、やけになったものが人里に降りてきた。この出来事は、無論蘇芳も知るところであった。あの頃は兎に角忙しなかった。獣に転化出来るものはこぞって説得を試みる。そんな具合に、力をふるえる者たちは、各々が蘇芳のために率先して動いた。
「人間たちは身勝手だ。己の暮らしを維持するために、我らの住処を奪うのだ。こんな身勝手が許されるのなら、我らとて身勝手は許されるはず。」
そう言って、群れを削りながら這々の体で辿り着いた雄鹿は宣った。
理知的な瞳だった。自然に生を受け、しかしながら神気のようなものを纏う。住処であったお山の主である雄鹿は、説得を試みた睡蓮を穏やかな眼差しで見つめたのだ。
「お前は兎の妖かしだね。我も、この肉体が朽ちたらそちら側に向かうのだろう。どうだ。永久に近い魂を受けた誉れというのは。」
「永久なんかではないさ。僕達は忘れ去られたら消えるんだ。こうして寿命持つということが、一体どれだけ贅沢なことか!」
妖かしであることを誉れといった。妖かしは妖かしであって、神ではない。御使いにはなれても、雄鹿の言う永久の魂などはない。睡蓮は、ちんまい体の四肢を揃えて、赤いお目々で雄鹿を見上げた。
「お前さんの名前はなんていうんだい、僕は睡蓮。なあ、話を聞くから馬鹿な考えはおやめよ。」
「おや、妖かしが我の話を聞くと。これはいい、ならばその恵まれた能力で、人を説得してみせよ。我の群れを奪った人間たちに、この理不尽を説いてみせよ。」
知っているよ、獣の妖かしは人型になれるのだろう。そういって、雄鹿は笑った。
「どうせ死ぬのさ。名前なんてあってないようなもの。我は死んで、朽ち果てて、召し上げられて妖かしにでも転じたら、その時は名前を教えてやるよ。」
雄鹿はゆっくりと空を見上げた。赤く染まった夕焼けはひどく美しく、このちんまい兎の瞳と同じ色だなあと思った。
「少ない群れさ、それでも幸せだった。皆助け合って子を育んでいた。」
「うん、」
雄鹿はゆっくりと語りだした。お前を見下ろしているのは首が疲れる。そう言って、四肢を折りたたんで目線を合わせてくれた。
「鉄の化け物が山を削り、そうして人が蔓延った。我らはただ穏やかに暮らしていただけさ。それなのに、彼奴等は恐ろしい音を立てて追いやった。」
「恐ろしい音?」
「お前は何も知らないのだね。黒い筒さ。そこから僅かな煙を上げて、大きな音を出すのさ。」
「雷よりも大きな音かい?」
「ああ、そうだね。あれは雷よりも鋭い音さ。」
人からしたら、ただの脅しだ。空気を破裂させる音を立てて、獣たちを追い立てた。自然の音では無いものは怖い。何が起こるかわからないから、尚更だ。
木が削られるようなものでは無かった。何も傷はつかないただの破裂音。それに目が慣れた一頭が、死んだ。
「こわいよ。こわい、すごくこわい。」
「空気なら、死なないでしょう?なんで仲間は死んでしまったんだ。」
「同じ物でも違うのさ。」
次に来たのは、肉を破裂させる恐ろしいものだった。
何だあんなもの、ただの鹿威しさ!そう言って、雄鹿の兄弟は跳ねるように近づいて、彼岸花のような赤い肉を散らした。
「あれを合図に、駆けてしまったんだ。」
雄鹿は、まるでそれを思い出して悔いるかのように呟いた。
「本能がね、逃げろというのさ。仲間の死に目を背けるように、我らは飛んで逃げた。無様さ、油断したのさ。所詮空気だと分かったつもりでいた。愚かだった。」
「同じものなのに、なんでちがうの。」
「知らんよ、だってあれは、同じ風体だったのに仲間を殺した。」
だから、人間は怖いのさ。そう言って、雄鹿は柔らかな声で言葉を紡ぐ。
「死ぬよ、どうせ己の死を見つめるなら、最後に奴らに報いたっていいだろう。」
「だめだよ、人里にもいい人間はいる!きっと、そんな理不尽なものばかりじゃないはずだよ!」
「ああ、いるだろうよ。生き物だもの。だけどね、」
身勝手に刈り取られたもの達は、ずっと閉口することはできない。
そう言って、雄鹿は睡蓮を見下ろした。山がざわめく。強い風が木々の合間を塗って吹き去ったのだ。睡蓮は、小さな体でゆるゆると首を振った。きっとこの報いは、誰も幸せになることはないだろう。
ぎゃあぎゃあと山鳥が姦しい。睡蓮はくるりと振り向いて、その声の行方を探った。
「ああ、あの唐変木が捕まった。ほうら、こうしてまた人間は作業として我らを脅かす。」
さくりと音がして、雄鹿が立ち上がった。睡蓮の長いお耳に、けたたましい猪の鳴き声が聞こえてくる。
痛い!痛い!悲鳴混じりの声が恐ろしくて、小さくその身を震わした。
「なあ兎、我ら獣が恨みながら死ぬと、何になるのだろうなあ。」
「え、」
「どうせ立ち向かっても殺されるのなら、考えを改めるのもよかろうと話したのだ。あやつに」
黒い濡れたような瞳が、優しく睡蓮を見つめる。言っている意味がわからなくて、睡蓮はゆるゆると首を振る。まってほしい、だって、そんなの。
「ああ、お上手。」
「ひ、っ!」
ぽつんと雄鹿が呟いた途端、ずっと遠くで恐ろしい何かが膨らんだ。人には知覚はできぬ、しかし山で説得にあたっていた妖かし達は、その異形さが恐ろしいものだと理解していた。睡蓮の身のうちから沸き立つような恐怖に身を膨らますと、次いで声を震わして叫んだのは人間だった。
「やったね、彼奴は一矢報いたようだ。そうだよ、これがうまく通ったのなら、はなからそうすればよかったのだ。」
「だ、だめだよ!なにがあったかは知らないけど、それはだめだ!」
「知らないのなら口を挟むな。知らないのなら、知ればいい。」
「わ、っ!」
雄鹿に咥えられ、睡蓮は連れ去られた。もの知らぬ愚かな妖かしに、理不尽を被った同族がどうやって報復をするのかを教えるためにだ。木々が流れるように避けていく。早すぎる、道中横切るかのように、何匹かの妖かしが逃げるように離れていく。空を飛べるものは空を駆け、地を這うものは全力でだ。その原因の中心に向かっている。睡蓮は雄鹿によって語られた理由をなぞるように、己の意図せぬままに身を任す。動かないのではない、動けなかったのだ。
「あぁ!!」
そこには、一頭の大きな猪が倒れていた。罠にかかり、体に穴を開け、物言わぬ瞳は真っ直ぐに辿り着いた睡蓮たちを見つめていた。雄鹿が優しく地に下ろす。まるで、ご覧と促すように、睡蓮のちんまい尾を鼻先で押して踏み出すように促した。
「な、なんだああ!!体が、体がうごかねえ!!」
仕留めたのはこの男なのだろう。猟銃を持ち、情けなく喚いた男は、唐突な金縛りに恐慌していた。大きな猪の亡骸が原因だとは思わないだろう。まるでその生を終えた体を苗床にするかのように、真っ黒な何かが人間を見下ろす。あれはなんだ、入れ物を求めている?睡蓮はブルブルと震えながら、逃げたくて仕方がなかった。
「ご覧よ兎、あれはね、我らの中でも特段に人への恨みのこもったものだった。生きながら、身のうちに呪いを宿したのさ。理不尽によって育まれたそれが、生を終えたことで吹き上げた。我らはああやって、報復の方法を得たのだ。」
美しいだろう、まるで蜜蜂のように儚く生きる。
「せ、生を終えて、人を呪うだなんて!そんなの禍津神のようなことを!」
「そうだよ、我らは死して禍津神になる。人間のあの筒と同じだろう。似ているが違う。そんな歪なものでも構わない、だってそれをさせたのは彼奴等なのだから。」
報われない、痛い、嫌だ、辛い、悲しい、会いたい。そんな感情の奔流が、睡蓮の赤い目にはしっかりと見えた。やがて、人間はこちらを見た。肩で呼吸をしながら、口から唾液を垂らして、人の目に写ったのはただの野ウサギと大きな雄鹿だった。
「な、なにみてんだよおおおおおお!!!」
カチリと音がした。雄鹿は蹄を鳴らして一歩踏み出した。長い足で囲うように、睡蓮の上に立つ。
「我も、蜜蜂のようになろうか。」
「ッだめだよ!!」
睡蓮が、悲鳴混じりに叫んだ。キュー、という空気を震わすような、そんな力のない悲鳴だった。それが、睡蓮の精一杯の大声だったのだ。
その頃、どうやら近くの山を追われた獣達が、揃って御嶽山に移動してきたのだ。鹿や熊、猪は勿論、狸まで。隣のおやまに暮らしていた者たちが、住処を追われてはるばる来たのだ。飛べるものは空を駆け、陸路のものは頭数を減らし、随分時間をかけて逃げてきた。
ゴルフ場とやらができるそうだ。それは宅地開発同様に山を削り、住まう獣共の生活を奪う。そうして行き場を失った獣の中でも、やけになったものが人里に降りてきた。この出来事は、無論蘇芳も知るところであった。あの頃は兎に角忙しなかった。獣に転化出来るものはこぞって説得を試みる。そんな具合に、力をふるえる者たちは、各々が蘇芳のために率先して動いた。
「人間たちは身勝手だ。己の暮らしを維持するために、我らの住処を奪うのだ。こんな身勝手が許されるのなら、我らとて身勝手は許されるはず。」
そう言って、群れを削りながら這々の体で辿り着いた雄鹿は宣った。
理知的な瞳だった。自然に生を受け、しかしながら神気のようなものを纏う。住処であったお山の主である雄鹿は、説得を試みた睡蓮を穏やかな眼差しで見つめたのだ。
「お前は兎の妖かしだね。我も、この肉体が朽ちたらそちら側に向かうのだろう。どうだ。永久に近い魂を受けた誉れというのは。」
「永久なんかではないさ。僕達は忘れ去られたら消えるんだ。こうして寿命持つということが、一体どれだけ贅沢なことか!」
妖かしであることを誉れといった。妖かしは妖かしであって、神ではない。御使いにはなれても、雄鹿の言う永久の魂などはない。睡蓮は、ちんまい体の四肢を揃えて、赤いお目々で雄鹿を見上げた。
「お前さんの名前はなんていうんだい、僕は睡蓮。なあ、話を聞くから馬鹿な考えはおやめよ。」
「おや、妖かしが我の話を聞くと。これはいい、ならばその恵まれた能力で、人を説得してみせよ。我の群れを奪った人間たちに、この理不尽を説いてみせよ。」
知っているよ、獣の妖かしは人型になれるのだろう。そういって、雄鹿は笑った。
「どうせ死ぬのさ。名前なんてあってないようなもの。我は死んで、朽ち果てて、召し上げられて妖かしにでも転じたら、その時は名前を教えてやるよ。」
雄鹿はゆっくりと空を見上げた。赤く染まった夕焼けはひどく美しく、このちんまい兎の瞳と同じ色だなあと思った。
「少ない群れさ、それでも幸せだった。皆助け合って子を育んでいた。」
「うん、」
雄鹿はゆっくりと語りだした。お前を見下ろしているのは首が疲れる。そう言って、四肢を折りたたんで目線を合わせてくれた。
「鉄の化け物が山を削り、そうして人が蔓延った。我らはただ穏やかに暮らしていただけさ。それなのに、彼奴等は恐ろしい音を立てて追いやった。」
「恐ろしい音?」
「お前は何も知らないのだね。黒い筒さ。そこから僅かな煙を上げて、大きな音を出すのさ。」
「雷よりも大きな音かい?」
「ああ、そうだね。あれは雷よりも鋭い音さ。」
人からしたら、ただの脅しだ。空気を破裂させる音を立てて、獣たちを追い立てた。自然の音では無いものは怖い。何が起こるかわからないから、尚更だ。
木が削られるようなものでは無かった。何も傷はつかないただの破裂音。それに目が慣れた一頭が、死んだ。
「こわいよ。こわい、すごくこわい。」
「空気なら、死なないでしょう?なんで仲間は死んでしまったんだ。」
「同じ物でも違うのさ。」
次に来たのは、肉を破裂させる恐ろしいものだった。
何だあんなもの、ただの鹿威しさ!そう言って、雄鹿の兄弟は跳ねるように近づいて、彼岸花のような赤い肉を散らした。
「あれを合図に、駆けてしまったんだ。」
雄鹿は、まるでそれを思い出して悔いるかのように呟いた。
「本能がね、逃げろというのさ。仲間の死に目を背けるように、我らは飛んで逃げた。無様さ、油断したのさ。所詮空気だと分かったつもりでいた。愚かだった。」
「同じものなのに、なんでちがうの。」
「知らんよ、だってあれは、同じ風体だったのに仲間を殺した。」
だから、人間は怖いのさ。そう言って、雄鹿は柔らかな声で言葉を紡ぐ。
「死ぬよ、どうせ己の死を見つめるなら、最後に奴らに報いたっていいだろう。」
「だめだよ、人里にもいい人間はいる!きっと、そんな理不尽なものばかりじゃないはずだよ!」
「ああ、いるだろうよ。生き物だもの。だけどね、」
身勝手に刈り取られたもの達は、ずっと閉口することはできない。
そう言って、雄鹿は睡蓮を見下ろした。山がざわめく。強い風が木々の合間を塗って吹き去ったのだ。睡蓮は、小さな体でゆるゆると首を振った。きっとこの報いは、誰も幸せになることはないだろう。
ぎゃあぎゃあと山鳥が姦しい。睡蓮はくるりと振り向いて、その声の行方を探った。
「ああ、あの唐変木が捕まった。ほうら、こうしてまた人間は作業として我らを脅かす。」
さくりと音がして、雄鹿が立ち上がった。睡蓮の長いお耳に、けたたましい猪の鳴き声が聞こえてくる。
痛い!痛い!悲鳴混じりの声が恐ろしくて、小さくその身を震わした。
「なあ兎、我ら獣が恨みながら死ぬと、何になるのだろうなあ。」
「え、」
「どうせ立ち向かっても殺されるのなら、考えを改めるのもよかろうと話したのだ。あやつに」
黒い濡れたような瞳が、優しく睡蓮を見つめる。言っている意味がわからなくて、睡蓮はゆるゆると首を振る。まってほしい、だって、そんなの。
「ああ、お上手。」
「ひ、っ!」
ぽつんと雄鹿が呟いた途端、ずっと遠くで恐ろしい何かが膨らんだ。人には知覚はできぬ、しかし山で説得にあたっていた妖かし達は、その異形さが恐ろしいものだと理解していた。睡蓮の身のうちから沸き立つような恐怖に身を膨らますと、次いで声を震わして叫んだのは人間だった。
「やったね、彼奴は一矢報いたようだ。そうだよ、これがうまく通ったのなら、はなからそうすればよかったのだ。」
「だ、だめだよ!なにがあったかは知らないけど、それはだめだ!」
「知らないのなら口を挟むな。知らないのなら、知ればいい。」
「わ、っ!」
雄鹿に咥えられ、睡蓮は連れ去られた。もの知らぬ愚かな妖かしに、理不尽を被った同族がどうやって報復をするのかを教えるためにだ。木々が流れるように避けていく。早すぎる、道中横切るかのように、何匹かの妖かしが逃げるように離れていく。空を飛べるものは空を駆け、地を這うものは全力でだ。その原因の中心に向かっている。睡蓮は雄鹿によって語られた理由をなぞるように、己の意図せぬままに身を任す。動かないのではない、動けなかったのだ。
「あぁ!!」
そこには、一頭の大きな猪が倒れていた。罠にかかり、体に穴を開け、物言わぬ瞳は真っ直ぐに辿り着いた睡蓮たちを見つめていた。雄鹿が優しく地に下ろす。まるで、ご覧と促すように、睡蓮のちんまい尾を鼻先で押して踏み出すように促した。
「な、なんだああ!!体が、体がうごかねえ!!」
仕留めたのはこの男なのだろう。猟銃を持ち、情けなく喚いた男は、唐突な金縛りに恐慌していた。大きな猪の亡骸が原因だとは思わないだろう。まるでその生を終えた体を苗床にするかのように、真っ黒な何かが人間を見下ろす。あれはなんだ、入れ物を求めている?睡蓮はブルブルと震えながら、逃げたくて仕方がなかった。
「ご覧よ兎、あれはね、我らの中でも特段に人への恨みのこもったものだった。生きながら、身のうちに呪いを宿したのさ。理不尽によって育まれたそれが、生を終えたことで吹き上げた。我らはああやって、報復の方法を得たのだ。」
美しいだろう、まるで蜜蜂のように儚く生きる。
「せ、生を終えて、人を呪うだなんて!そんなの禍津神のようなことを!」
「そうだよ、我らは死して禍津神になる。人間のあの筒と同じだろう。似ているが違う。そんな歪なものでも構わない、だってそれをさせたのは彼奴等なのだから。」
報われない、痛い、嫌だ、辛い、悲しい、会いたい。そんな感情の奔流が、睡蓮の赤い目にはしっかりと見えた。やがて、人間はこちらを見た。肩で呼吸をしながら、口から唾液を垂らして、人の目に写ったのはただの野ウサギと大きな雄鹿だった。
「な、なにみてんだよおおおおおお!!!」
カチリと音がした。雄鹿は蹄を鳴らして一歩踏み出した。長い足で囲うように、睡蓮の上に立つ。
「我も、蜜蜂のようになろうか。」
「ッだめだよ!!」
睡蓮が、悲鳴混じりに叫んだ。キュー、という空気を震わすような、そんな力のない悲鳴だった。それが、睡蓮の精一杯の大声だったのだ。
11
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
2026/02/14 累計30万P突破御礼バレンタインSS追加しました
2026/02/15 累計いいね♡7777突破御礼SS 19時に公開します。
様々な形での応援ありがとうございます!
もう一度君に会えたなら、愛してると言わせてくれるだろうか
まんまる
BL
王太子であるテオバルトは、婚約者の公爵家三男のリアンを蔑ろにして、男爵令嬢のミランジュと常に行動を共にしている。
そんな時、ミランジュがリアンの差し金で酷い目にあったと泣きついて来た。
テオバルトはリアンの弁解も聞かず、一方的に責めてしまう。
そしてその日の夜、テオバルトの元に訃報が届く。
大人になりきれない王太子テオバルト×無口で一途な公爵家三男リアン
ハッピーエンドかどうかは読んでからのお楽しみという事で。
テオバルドとリアンの息子の第一王子のお話を《もう一度君に会えたなら~2》として上げました。
※画像は男の子メーカーpicrewさんよりお借りしました。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
愛する公爵と番になりましたが、大切な人がいるようなので身を引きます
まんまる
BL
メルン伯爵家の次男ナーシュは、10歳の時Ωだと分かる。
するとすぐに18歳のタザキル公爵家の嫡男アランから求婚があり、あっという間に婚約が整う。
初めて会った時からお互い惹かれ合っていると思っていた。
しかしアランにはナーシュが知らない愛する人がいて、それを知ったナーシュはアランに離婚を申し出る。
でもナーシュがアランの愛人だと思っていたのは⋯。
執着系α×天然Ω
年の差夫夫のすれ違い(?)からのハッピーエンドのお話です。
Rシーンは※付けます
※画像は男の子メーカーpicrewさんよりお借りしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる