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第4章〜儀式の始まり…そして…

番外‥⑧〜6人の共通点

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 あれからユウとコウキは手分けをして情報を集める事にした。

 コウキはギルド画面を開きギルメンのチェックをしてみた。

(ん~、これを見る限りだと、このギルドで同時期にインしてないのは、リュウキさんとシュウさん以外、他にはいないみたいだな。)

 そう思いながらフレンド画面を開きチェックをしてみた。

(そうだな。俺のフレの中には、同時期にインしていない人はいないみたいだけど……ユウさんの方はどうだったのかな?)

 そう思いコウキはユウがインしているのを確認するとそこまで飛んだ。

 ユウはゲーム内に設置されている釣り池で何故か釣りをしていた。

「ユウさん。何でこんな時に釣りをしてるんですか?」

「ああ、コウキか。少し色々と考えを纏めたくてな。」

「そうなんですね。それで、あれから何か分かったんですか?」

「ん~それがな。俺が調べた限りだとシュウが居なくなった同時期にインしていない人はシュウやリュウキさん入れて6人。他にもいるかは分からないが。」

「えっ!6人も……。」

「ああ、それも不思議と6人ともに有名なギルドのマスターばかりなんだ。シュウはサブマスだけどギルドマスタークラスの力はあるからな……あっ、それと俺が集めた情報だと、この6人に共通してる事が二つあった。」

「共通してる事って?」

「それは、シュウは最近双竜の斧を手に入れた。リュウキさんも前から双竜の盾を持っていた。そして、クロノアさんも、フレの話だと双竜の杖を手に入れたらしい。それで気になって、後の3人も調べてみたんだ。やっぱり、思っていた通り他の3人も双竜に関する物を持っていた。」

「6人全員が双竜シリーズを所持していた。ん~これって……。」

「ただ、不思議な事なんだが。双竜シリーズを持っていても被害にあっていない人もいる。」

「ん~そうなると双竜シリーズと何かが関係して……ん?そういえばユウさん。6人ともギルマスって言ってましたよね?」

「ああそうだ!双竜シリーズとギルマス。この6人に共通してる事はこれしかないんだ。」

「そうなると。これって、もし本当に異世界が存在してたと仮定して、偶然にも双竜シリーズを所持していた6人のギルマスが異世界に……ん~このパターンだと召喚の可能性は高いのかな?そうだとして、同じ日に6人ともに召喚された。」

「ん~もしその仮説が正しければ、シュウがいなくなった日にゲームのログイン画面が表示されたままになっていた訳が分かる。でも、それはあくまでこのゲームと何らかの関連性がある場合だしな。もし関連性があったとしても、俺達にはどうする事も出来ない。」

「確かにそうですよね……。」

「ああ……。」

 そしてその日から、コウキとユウはクエストをしながら、リュウキとシュウがインしていないかを、チェックをする日々が続いたのだった。
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