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12.時雨

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楓の頭に巻かれた包帯や顔の大部分を覆うガーゼ。左脚のくるぶしからつま先にかけてテーピングでがっしり固定されていた。

「階段」
「は?」
「落ちて、ずっと動けなかった」
「落ちたって、階段から?」

楓は頷く。

「いつ?病院行った?」
「半月前」

丁度楓の姿が見えなくなった頃だった。この建物のどこかの階段下で倒れている楓に気づかず帰宅したことに気づきぞっとする。

「ごめん、全然気づかなかった・・・」

毎日来ていたのに、と自分の情けなさや無力感に打ちのめされ、全身が熱くなる。

「気にするな」

楓は豊高の頭をぽんぽんと優しく叩いた。罪悪感が込み上げる。よく探さずに帰宅したことや、頼れる先輩ができて自分だけ嬉しく感じていたこと。

「ごめん・・・」
「もういい」

楓は豊高の頭を撫でた。

「心配かけて、悪かったな」

それから、と続ける。

「飲み物、淹れてやれない」

叱られた子どものようにしゅんとする楓に、豊高はくっと声を漏らした。

「いいよ、そんなの。淹れよっか?」

え、と楓は間抜けな声を上げる。
豊高は構わずヤカンに火をかけた。楓の見よう見まねで、手際よくスプーンで茶葉の分量を計り透明なポットに入れる。沸騰した湯を注ぐと茶葉がポットの中で舞った。

「合格」

楓が頬杖をつき微笑んだ。

「うっせ。偉そうに」

豊高は悪戯っぽく笑った。
紅茶を飲んでいる時、楓はユタカの話が聞きたい、と切り出した。カップを傾ける豊高は視線だけ楓に向ける。

「楽しそうだ」

楓は満足そうだった。豊高はむっとして唇を結ぶ。
照れ臭かったのだ。

「ん、青春超満喫してるし」
「虐められたりしてないか」

豊高は一瞬顔を引きつらせたが、全然、と自分でも驚くほど滑らかに嘘が滑り落ちた。

「恋人は?」

豊高の口から紅茶が溢れかえる。濡らした口元を袖で拭った。

「嬉しそうだ」
「違うって!恋人じゃない!」

ニヤリと唇を薄く開く楓を見て、口を滑らせたことに気づく。

「・・・・・・お前嫌い」

豊高は吐き捨てるが、楓は唇で弧を描くばかりだった。

「楓さ、なんかあったの?」

楓は意味がわからない、と言うように眉をひそめる。

「なんか、今日はよく喋るじゃん」
「嬉しいんだ」
「なんで?」
「ユタカが、嬉しそうだから」
「・・・・・・」
「会った時は、辛そうだった。今は、そうじゃない。嬉しいんだ」

しかし、疑問が膨らむ。
「なんで?」
楓は、短く息を吸った。
そして、開きかけた唇を再び閉じて、微笑みで引き伸ばす。豊高の目を真っ直ぐ見つめる潤んだ目の奥には、愛しさが溢れ哀しみが沈んでいるような気がした。
何か言いたげな表情だ。
豊高は、何故か顔に血液が昇るのを止められなかった。楓はくすりと息を漏らした。

「顔赤い」
「今はそんな」
「・・・かわいい」
「っ・・・!」

再び沈黙が豊高に襲いかかり、顔に集まった熱が頭へ昇っていく。
豊高は耐えられなくなり、鞄を引っ掴み、帰る!と真っ赤になった顔を隠すように身を翻した。すると、背後でガタっと音がし床に振動が走った。
振り返ると、楓が椅子と一緒に床に倒れていた。
豊高は蒼白になる。

「なにやってんだよ!」

楓は椅子に掛けたままの、豊高のコートを指差した。忘れ物を取ろうと急いで立ち上がろうとし、つまづいたらしい。

「んなもんどうでもいいよ!」

豊高は怪我が悪化していないかハラハラしながら楓を抱き起こす。
ふいに体温を感じドキリとする。
楓のきめ細かで人形のような肌は冷たさを連想させたが、衣服の下に確かに熱い身体があった。それに戸惑いながら、無我夢中で起こした後、見上げれば楓の顔がすぐそばにあった。
やはりこの目に惹かれてしまう。
黒い漆の塗料を塗り込んだように見えていた漆黒の瞳は、至近距離で見ると墨汁を水に濃く溶かしこんだような色で、柔らかさと透明感があった。
ああそうか、これは夜空の色だ、と豊高は感じた。
部屋の明かりを反射し、瞳の上で星が瞬いているようだった。この目に吸い込まれそうになるのは、夜空の瞳が宿す星の引力のせいなのかも知れない。

「ユタカ」

想像以上に近くで楓の声が響き、豊高はハッとした。
床に座ったまま、楓と鼻先が触れるまで接近していたことに気付く。
そう、まるで接吻するかのように。
豊高は「おわっ!」と目を見開き飛び退く。
今自分がしていたことが信じられなかった。

「楓っ、その、違うから!」

耳まで赤くして、豊高はよろよろと立ち上がる。
楓はゆっくり立つと、豊高に近づき背中に両手を回す。豊高は思わず下を向き身構える。
豊高は、コートにふわりと包まれた。

「え、コー、ト?」

恐る恐る目を開けると、視界の端に確かにコートの茶色が見えた。

「ん、気をつけて帰れ」

楓は、優しい眼差しを向ける。あの夜空のような瞳で。豊高は揺らいだ。
この、自分に好意を向けてくれた、優しい人に全部委ねてしまえたらーーーー
身体の芯が痺れた。
思考がワイングラスの中でかき回されるようでクラクラする。酔ったように足下がふわふわしていた。
重心を失った体の中にある心は傾き、恋に落ちそうになる。

「サ、サンキュ」

そんな心を寸前で引き留め、急いでコートに袖を通し、もたつく足で靴を履いた。
開いたドアから吹き込む寒風に火照った顔は救いを求める。眼鏡が白く曇り慌てて擦った。

「じゃっ」

豊高は飛び出すように走り去る。

「ああ」

と背後から聞こえた穏やかな声から、いつも通り微笑みを浮かべていることが予想できた。
だが、とてもではないが、豊高は振り返ることはできなかった。
楓は豊高が去り姿が見えなくなるまで、勝手口に立ち見送った。
姿が見えなくなった後も、その先で心臓をばくばくさせながら歩く豊高を追いかけるように。
悲しげに、微笑んだままで。
いつものように、見送った。

ーーーーーーーーーーーーー
豊高は自宅の扉の前で立ち止まった。
深呼吸をし、平常心を呼び起こす。しかし、ふと思考の隙間をあけると至近距離で見た楓の少し戸惑った表情が蘇り、目の奥がむず痒くなった。
豊高はついに勢いよくドアを開ける。同時にただいまっ、と小さく呟くと、

「遅いな。どこに行っていた」

父親が、玄関の前にいた。
豊高はドアに手をかけたままぴたりと止まり、やがて全身から汗が噴き出した。

なぜこんな時間に?
なんでこんな時にそんなことを?
なんの用なんだ?

混沌とする頭の中を父親の声が貫く。

「どこに行っていた」

豊高はぱくぱくと口を動かした。
疑問がうずまいていた頭は、言い訳を考えるのに必死になっている。

「・・・ぶ、部活」
「部活がこんな時間までやっているわけないだろう」

豊高の危機感は募っていった。

「帰りに友達と軽く食べてきたから」

徐々に落ち着いてきた豊高は、父親の横をそそくさと通り過ぎた。が、肩を掴まれ玄関に押し戻された。
父親は、口角を持ち上げていた。薄く、笑っていた。

「友達・・・?!お前にか?」

明らかに馬鹿にした態度に、豊高はかあっとなった。

「いるって。それくらい」

苛つきを押し潰した声だった。

「ふざけるな!」

そして、視界が一瞬白く、頬が熱くなり頬骨を中心に痛みが広がった。殴られたのだ。その事で、自分の言葉は全く信用されていないことに気がつき、豊高はぐっと拳を握り込んでいた。

「あの、もう、やめて・・・」

母親がキッチンの入り口に立ち、蒼ざめた顔でこちらを見ていた。消え入りそうな声と姿の母親に対して、ぎり、と歯軋りした。父親は母親につかつかと歩み寄り、迷わず頬を叩いた。ひっと小さく悲鳴があがる。

「ちゃんとしつけをしろ」

そう吐き捨て父親は応接間に消えた。
母親はその場にへたり込み、涙ぐみながら頬に手を当てていた。
豊高はゆっくり立ち上がり、冷凍庫から保冷剤を取り出して自身の頬にあてた。慣れたことだった。
廊下に出ると、母親はまだ廊下に座り込み、声を押し殺し泣いていた。豊高は哀れみを通り越し呆れた。
二つ三つ母親の目の前に保冷剤を転がし、自室へ戻った。


ーーーーー「おう立花」
学校で、石蕗にいつものように呼び止められる。部室に行く途中の渡り廊下だった。
精悍ながらもどこか幼さを残す笑顔にホッとする。
しかし今日は、表情も沈みがちになり笑顔も言葉も上手く浮かばない。

「どーした?体大丈夫か?」

石蕗は心配そうに豊高の顔を覗き込む。澄んだ茶色い瞳に自分が映りドキリとした。

「・・・大丈夫ッス」
「マジで?」

石蕗の顔が近づき、豊高の顔はますます赤くなった。

「照れてんじゃねーよ」

石蕗は愉快そうに豊高の頭を軽くはたく。

「あ、ソーコちゃん」

前から、養護教諭が歩いてきた。少し髪が伸び肩にかかるくらいになっていた。2人を目に止めるとにっこり笑う。
しかし、次の瞬間眉をひそめる。

「あれ、立花君、顔どうしたの?」

豊高は胃がひっくり返りそうになった。殴られた後、よく冷やしたためか腫れは殆んど引いたが青痣が少し残っていた。

「ねえ、立花君、もしかして」

殴られたのではないか、昔のようにいじめられてはいないか、という言葉が続くのが瞬時に予測できた。どうすれば言い逃れできるか、必死に考え、経験したことがないほど頭を回転させる。

「俺の顔、どうかしました?」

豊高は、困ったように笑ってみせた。養護教諭は面食らったようだった。豊高は優越感にますます笑みを深める。

「あ、うん、顔・・・大丈夫?」
「いや、なんともないですけど」

養護教諭は不思議そうに豊高を見つめる。

「でも・・・ううん。いつでもなんでも話してね」

養護教諭が去った後、豊高は短くため息をついた。石蕗はずっと豊高を見ていた。そしてぽつりと言う。

「立花さ、ソーコちゃん嫌い?」

豊高はハッとする。

「シワがすっごい」

石蕗は自分の眉間を指差す。更に、こんなん、と顔をしかめて見せる。豊高は拗ねたように口を尖らせる。

「・・・お節介な感じが、イライラする」
「ふーん」

石蕗はいまいちピンと来ていないようで、曖昧に受け流した。

「なんか、母親にどっか似てるんスよね、あの感じ」
「てことは母親が嫌いってかお前反抗期かー」
「いや、マジで嫌いッス。親のことが」
「お前さ、そんなん親に言うなよ」

石蕗は険しい表情を作る。

「マジな事言うけどさ、お前さ、恋人作るんなら子どもも作んないってことだろ、そうなったら今の親はお前の最後の家族なんだぜ?」

豊高は、雷に撃たれたような思いだった。そんなことは考えたこともなかった。少しだけ、怖くなる。
だが、それで今すぐ家族への態度を変えようと思う訳ではなかった。嫌いなものは嫌いなのだ。
また、石蕗が、自分が男性と交際することについてごく自然に話に織り交ぜてきたことにも驚いた。
その話題は避けているものとばかりに思っていた。
そのことが、少し嬉しかった。

「センパイ、マジな事言いますけど、」
「おう」

あなたに会えてよかった
言おうとした言葉は大袈裟で、気障たらしくて恥ずかしくなり

「昼休み、もう終わりますよ」
「マジで?!」

と濁したのであった。

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