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御使い様が誑しに進化しました
【御使い様は学びたい11】
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「え、暫く帝国に滞在して良いんですか!?」
「うん、フカミちゃん王都でいろんな店入りたそうにしてたから。観光も兼ねて暫くここに留まろうと思うだけど、どうかな?」
「嬉しいです!帝国はかなり発展しているのでカカンでも真似できる文化がないかとか色々見て見たかったんですよ!」
「ドレスとか宝石が欲しかったんじゃないの?」
「ドレスと宝石に俺が興味あると思いますか?」
「そだね、ある訳ないよね………」
(て言うか少しは興味持って欲しいなぁ、そしたらプレゼントもしやすいのになぁ)
「医療と食文化は是非参考にしたいですね。ハーブとかスパイスも色々ありますし、カカンのご飯が美味しくなればもっと観光客も増えるでしょうし、そうしたらカカンの懐が潤いますからね」
「フカミちゃん…すっかりカカン国民だねぇ………」
「そりゃ故郷は何億年前の日本でも、今の俺の居場所はフィルド様の隣なんですからカカン国民になるのは必然でしょう?」
「そういうとこ!!」
「はい?」
深海の言葉だけでフィルドは胸がいっぱいいっぱいである。
深海の今の生きる指針はカカンでフィルドと生きる事だ。
それが当然と思っている。
フィルドが自分の目を深海に上げる代わりに深海の時間が欲しいと言ったから。
そんなの愛よりも恋よりもある意味重いんじゃないかとフィルドは思う。
そしてその重い感情が嬉しい。
嬉しくてフィルドの身体は幸せが詰まりすぎて破裂しそうだ。
なのに深海は何1つ自分の考えや発言に疑問を抱いていない。
(あんまり俺の事幸せにし過ぎないでよ………)
じゃないと我慢がきかなくなる。
フィルドだって成人男性。
深海は年頃の魅力的な女の子。
欲望で抱き潰したいと思っても仕方は無い。
そうで無くとも女の子の恰好をして身なりを整えるだけで、深海はとびっきりの美少女になるのだ。
それが知られたら敵がどれ程多くなるか。
考えるだけでも頭が痛い。
だから暫くはそのままでいて欲しいと言うのもフィルドの本音の1つではある。
フィルドは男の恰好の深海でも愛おしいのだから。
(あ~今日も美味しいわぁ♡鈍感激甘攻め×チャラ男初恋ピュア受け…本当に美味しいわぁ♡)
野菜尽くしだが美味しい食事をとりながら、ルナトーはもう1つの目の前のご馳走を紙に描き落とすのであった。
お前ら真面目に食事しろ。
そう周りの者が思ったのは仕方ない。
砂糖を吐く程の激甘劇場を見せつけられるガフティラベル帝国民と旅人たちはそう思った。
その日、この食堂では異様に塩辛い食べ物ばかりが注文されたのであった。
「うん、フカミちゃん王都でいろんな店入りたそうにしてたから。観光も兼ねて暫くここに留まろうと思うだけど、どうかな?」
「嬉しいです!帝国はかなり発展しているのでカカンでも真似できる文化がないかとか色々見て見たかったんですよ!」
「ドレスとか宝石が欲しかったんじゃないの?」
「ドレスと宝石に俺が興味あると思いますか?」
「そだね、ある訳ないよね………」
(て言うか少しは興味持って欲しいなぁ、そしたらプレゼントもしやすいのになぁ)
「医療と食文化は是非参考にしたいですね。ハーブとかスパイスも色々ありますし、カカンのご飯が美味しくなればもっと観光客も増えるでしょうし、そうしたらカカンの懐が潤いますからね」
「フカミちゃん…すっかりカカン国民だねぇ………」
「そりゃ故郷は何億年前の日本でも、今の俺の居場所はフィルド様の隣なんですからカカン国民になるのは必然でしょう?」
「そういうとこ!!」
「はい?」
深海の言葉だけでフィルドは胸がいっぱいいっぱいである。
深海の今の生きる指針はカカンでフィルドと生きる事だ。
それが当然と思っている。
フィルドが自分の目を深海に上げる代わりに深海の時間が欲しいと言ったから。
そんなの愛よりも恋よりもある意味重いんじゃないかとフィルドは思う。
そしてその重い感情が嬉しい。
嬉しくてフィルドの身体は幸せが詰まりすぎて破裂しそうだ。
なのに深海は何1つ自分の考えや発言に疑問を抱いていない。
(あんまり俺の事幸せにし過ぎないでよ………)
じゃないと我慢がきかなくなる。
フィルドだって成人男性。
深海は年頃の魅力的な女の子。
欲望で抱き潰したいと思っても仕方は無い。
そうで無くとも女の子の恰好をして身なりを整えるだけで、深海はとびっきりの美少女になるのだ。
それが知られたら敵がどれ程多くなるか。
考えるだけでも頭が痛い。
だから暫くはそのままでいて欲しいと言うのもフィルドの本音の1つではある。
フィルドは男の恰好の深海でも愛おしいのだから。
(あ~今日も美味しいわぁ♡鈍感激甘攻め×チャラ男初恋ピュア受け…本当に美味しいわぁ♡)
野菜尽くしだが美味しい食事をとりながら、ルナトーはもう1つの目の前のご馳走を紙に描き落とすのであった。
お前ら真面目に食事しろ。
そう周りの者が思ったのは仕方ない。
砂糖を吐く程の激甘劇場を見せつけられるガフティラベル帝国民と旅人たちはそう思った。
その日、この食堂では異様に塩辛い食べ物ばかりが注文されたのであった。
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