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【オマケと紙と衛生事情③】
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「さて、材料を探しに行ったところ今回は森の方にたっぷりあったケナフと言う植物を見つけましたのでそれを使って紙作りをしたいと思います。作業しながら説明しますので俺の真似をして付いて来て下さい」
「「「「「了解しました!」」」」」
兵士たちの声がはもる。
こう言うところもしっかり訓練されているのだなと深海は感慨にふける。
モブたちも一生懸命に仕事してるんだな、と。
モブ扱いされた兵士にはそんなことに感慨に耽って欲しくないだろうか。
「了解っす」
「ん~りょうか~い」
「了解よフカミちゃん♡」
「俺も了解!了解!」
「了解…腹減った」
「了解だ。これで遂に俺の想像が具現化するための第一歩だな」
聖騎士さんと魔術師班はその点ではあまりにもマイペースだ。
やはり美形とマイペース遺伝子は直結しているのか気が向いたら調べたくなった深海は悪くないだろう。
「では行きますよ。まず4~5人で1班作って下さい。班構成は兵士1に対して町民4~5。1班当たり10の鍋を作業に使って頂きます。では紙の作り方。①ケナフの皮を2~3cm角に刻み、鍋の水の中へ入れ50~60分くらい煮る。その後、ザルにとってよく水洗いします。兎に角皆さんココにある分のケナフをひたすら刻んで下さい」
そう言う深海が指さした方には高さ5メートル以上に達し、葉は掌状で長い柄がある草が山積みされていた。
それを見た労働者たちは既にげんなりしていた。
先ほどのヤル気は何処に行ったのか。
人間単純作業をひあすらする方が堪える者である。
都市伝説だろうがシュウマイの上にグリーンピースをひたすら乗せるという仕事は3日で気がおかしくなると言われているくらいだ。
ラキザから兵士を多く徴収して貰って良かったとしみじみ深海は思った。
ついでにもう少し兵士を指導する側も選別をしてほしかったと言うのも本音だ。
聖騎士2人はそれぞれ天才型なのだろう。
自分たちはすらすら仕事をこなすが兵士に指示を出したりする能力はキーリョとヴィオレットには期待できそうになかった。
勿論、魔術師班にも兵士や町民への指示を期待していない。
フィルドがトップなだけあってこの4人は個性が強すぎるうえ兵士たちを脳筋の話しが分からない相手だと思っているのがありありと伝わるからだ。
本当に人選に2人とも手を抜きやがって、と言ったところだ。
「次の工程に入ります。②鍋にひたひたになるまで水を入れます。その中に①で煮たケナフ、灰汁を25gを水250mlで溶かした10%水溶液、粉石けん25gを水250mlで溶かした10%水溶液を入れます。そして水を足しながら、2~3時間煮沸です。ケナフの繊維が柔らかくなったら、30分くらい蒸らします」
意味の分からない材料を言われて皆頭に?を浮かべながらも深海の指示に従う。
深海の言葉に従って皆がひたすら切ったケナフを大鍋に入れて煮沸する。
時間がかかるのでこの間に休憩タイムだ。
人を使う時は飴と鞭が肝心だ。
鞭は重労働で十分与えているのでココで必要なのは飴になる。
「待って居る間、鍋の見張りは交代制にして兵士の方は5~6人ずつ食堂の方へ食事を摂りに行って下さい。町民の皆さんは炊き出しのオートミールを召し上がって下さい。量だけはあるので好きなだけお代わりして頂いて結構ですよ」
「「「「本当ですか!!!!」」」」
思惑通り、良い飴になったようだ。
その後昼食をとってホクホクと嬉しそうな顔の労働者たちの様子を見れたので満足してくれたようだと深海は飴の効果が成功であった事を安堵した。
カグウとフィルドに強請り大麦の大量生産をお願いしていたのだ。
まぁ生産して貰っているのは大麦だけではないのだが。
そのせいでフィルドのオドは最近では専ら作物生産に使われている。
何時か労に報いたいもんだと深海がこの世界でできるお礼は何があるかと頭を悩ませている。
傾いた国とは言え宮廷魔導士長のフィルドに手に入らないものはそうそう無い。
フィルドの能力なら何処に行っても歓迎されるだろう。
高賃金に高役職で何処の国でも雇って貰えること間違いなしだ。
カグウがいるからフィルドはカカンを離れないだけである。
そんな何でもその気になれば手に入れれるフィルドに喜ばれる礼など一学生だった深海にはそうそうに用意出来そうにない。
現在何が出来るか夜はもっぱら鳴海と会議中なのである。
閑話休題。
深海は持ち場を離れられないのでバスケットにサンドイッチを用意してくれたものを食べていた。
たかがサンドイッチと言っても兵士や町民の食事に比べると大分豪勢だ。
何せハムが挟んである。
深海だけでなく聖騎士2人と魔導士班は同じく昼食はサンドイッチだった。
食事を摂りながらも現場を観察していると工程はかなり進んでいる。
そうして漸くこの工程を終えた。
「③蒸らしたあと、水洗いをし、ミキサーに入れて2~3分かき混ぜます。ミキサーが無いので魔術師班はひたすら魔術でドロドロになるまで原型を残さないようこの容器に入れた材料に水を加えて液体に近くなるまで砕いてください。これでだいたい紙の原材料になるパルプの完成です」
「おう!任せろや」
「ドロドロにするなら風魔術かなネオレ?」
「えぇ、とっとと切り刻んで脳筋とは出来が違うところをフカミちゃんに見て貰いましょう♡」
何時の間にかネオレが深海の事を”お兄様”ではなく名前で呼んでいることに突っ込みを入れれるものは居なかった。
突っ込んだら逆に別の意味で別のモノを突っ込まれそうな恐怖を皆身に感じていたからだ。
「④③でできたパルプと、でんぷん糊を30cmくらいの深さに水をはった容器に入れます。⑤をすき枠で、紙をすくいます。すき枠はマヒロさんが錬金術で作って下さったのでそれぞれ1つ手に取って下さいね。では⑥すき枠の上側をはずし、金網を当てます。次に、それをひっくり返して下側だった枠もはずします」
この工程は人によって器用さが違ったため出来のよし悪しに差が出るのは止めたい深海によって要領の良いものが中心的に行った。
流石に聖騎士と魔術師班は要領よく誰よりも働いてくれたので漸く人選ミスを指摘しなくても良いだろうと深海に思わせた。
ラキザとフィルドの身の安全が確定された瞬間だった。
「⑦タオルなどで水分を吸い取ります。⑧金網をはずし、できたものを板の上に置いてください。その上に布を敷き、重石をのせて30~60分くらい置く…のですが魔術師班の方々は水分を一瞬で抜くこと出来ますよね?フィルド様が前に服を乾かすのに水魔術の応用で脱水していたので4人とも出来ると思ってい良いでしょうか?」
「「「「勿論」」」」
大量の紙の元をを一気に脱水を終えて、それから日光の下で干して出来上がりとなった。
「皆さん今日はご苦労様でした。明日からこの過程を10日間繰り返します。慣れてきたら鍋の量を増やしますので。その後はこの紙の中からチリ紙を作りますのでご協力よろしくお願いします」
ニコリと笑った深海は目だけ笑っていなかった。
それを見た者たちは明日も重労働が待って居るのかと心の中で泣いたそうだ。
:::
そして10日後。
「皆さん10日間ご苦労様です。それでは今日からはこの作った紙の2分の1をチリ紙と言う物に加工したいと思います。加工の手順に入りますね」
「「「「イエス、サー!!」」」」
今や紙造り班の兵士や町民たちは深海を隊長の如く崇めていた。
いや、恐怖していたの方が近いかもしれない。
紙を作る工程で深海は飴と鞭を上手く使いながらもどちらの立場が上か、と言うことを行動の端々で兵士たちに示しつけた。
主に目の笑っていない笑顔で。
目が笑っていない笑顔と言うのは意外と怖い。
顔が整っているものがすると怖さは倍増だ。
兵士たちが疲れている時。
兵士たちが挫けそうな時。
兵士たちが絶望している時。
深海は目の笑っていない笑顔で兵士たちを励まし続けた。
”もう少しですから頑張れますよね”と。
やたらと圧力のある笑顔で言われれば労働者たちは首を縦に振るしかなかった。
ちり紙の工程はさほど難しくは無いがひたすら単純作業を長時間こなすので誰もが気力を奪われる。
深海が用意したスプレーボトルの中の液体を紙1枚1枚にかけていく。
スプレーボトルはマヒロの錬金術で作られている。
液体は”水””にがり””グリセリン”の3種類だ。
にがりは海水から取れるのでカグウに強請ってコキョウ経由で手に入れた。
カカンは海に面していない国だが魔導具を使って見事3日ほどで大量の海水を仕入れて来た。
海水を輸送するだけなので大した手間はかかっていない。
金銭のやり取りも海水を持って帰るだけなので発生しないのでホクホクである。
グリセリンは深海が現在日夜励んでいる石鹸づくりの過程で取れる。
その複合水を薄いがまだ硬い紙にかけて軽く揉むと柔らかくなる。
10日間かけて出来た紙は王宮に保管された。
後で名産品として他国に売り渡す算段がついたら売る用と使う用に分けて使用する。
ちり紙は各トイレに配られた。
王宮のトイレだけでなく王都の公衆トイレにも箱に入れられて個室毎に置かれている。
代わりに塩水に浸していた海綿は撤去された。
王宮のトイレにも布でなくちり紙が配布された。
最初は訝しがっていた者たちも使い心地の良さと後始末の簡単さに以外に早く”用を足した後ちり紙で拭く”と言う文化はカカンに浸透した。
この事により排泄における衛生面は効果を発揮し下の病気を訴える者が減り、また”紙を作る”と言う食いっぱぐれの無い安定した仕事が国に出来たため賃金を稼ぐ手段が出来た町民が増えたことで、ほんの少しだがカカンの経済は回る軌道を見せたのであった。
「「「「「了解しました!」」」」」
兵士たちの声がはもる。
こう言うところもしっかり訓練されているのだなと深海は感慨にふける。
モブたちも一生懸命に仕事してるんだな、と。
モブ扱いされた兵士にはそんなことに感慨に耽って欲しくないだろうか。
「了解っす」
「ん~りょうか~い」
「了解よフカミちゃん♡」
「俺も了解!了解!」
「了解…腹減った」
「了解だ。これで遂に俺の想像が具現化するための第一歩だな」
聖騎士さんと魔術師班はその点ではあまりにもマイペースだ。
やはり美形とマイペース遺伝子は直結しているのか気が向いたら調べたくなった深海は悪くないだろう。
「では行きますよ。まず4~5人で1班作って下さい。班構成は兵士1に対して町民4~5。1班当たり10の鍋を作業に使って頂きます。では紙の作り方。①ケナフの皮を2~3cm角に刻み、鍋の水の中へ入れ50~60分くらい煮る。その後、ザルにとってよく水洗いします。兎に角皆さんココにある分のケナフをひたすら刻んで下さい」
そう言う深海が指さした方には高さ5メートル以上に達し、葉は掌状で長い柄がある草が山積みされていた。
それを見た労働者たちは既にげんなりしていた。
先ほどのヤル気は何処に行ったのか。
人間単純作業をひあすらする方が堪える者である。
都市伝説だろうがシュウマイの上にグリーンピースをひたすら乗せるという仕事は3日で気がおかしくなると言われているくらいだ。
ラキザから兵士を多く徴収して貰って良かったとしみじみ深海は思った。
ついでにもう少し兵士を指導する側も選別をしてほしかったと言うのも本音だ。
聖騎士2人はそれぞれ天才型なのだろう。
自分たちはすらすら仕事をこなすが兵士に指示を出したりする能力はキーリョとヴィオレットには期待できそうになかった。
勿論、魔術師班にも兵士や町民への指示を期待していない。
フィルドがトップなだけあってこの4人は個性が強すぎるうえ兵士たちを脳筋の話しが分からない相手だと思っているのがありありと伝わるからだ。
本当に人選に2人とも手を抜きやがって、と言ったところだ。
「次の工程に入ります。②鍋にひたひたになるまで水を入れます。その中に①で煮たケナフ、灰汁を25gを水250mlで溶かした10%水溶液、粉石けん25gを水250mlで溶かした10%水溶液を入れます。そして水を足しながら、2~3時間煮沸です。ケナフの繊維が柔らかくなったら、30分くらい蒸らします」
意味の分からない材料を言われて皆頭に?を浮かべながらも深海の指示に従う。
深海の言葉に従って皆がひたすら切ったケナフを大鍋に入れて煮沸する。
時間がかかるのでこの間に休憩タイムだ。
人を使う時は飴と鞭が肝心だ。
鞭は重労働で十分与えているのでココで必要なのは飴になる。
「待って居る間、鍋の見張りは交代制にして兵士の方は5~6人ずつ食堂の方へ食事を摂りに行って下さい。町民の皆さんは炊き出しのオートミールを召し上がって下さい。量だけはあるので好きなだけお代わりして頂いて結構ですよ」
「「「「本当ですか!!!!」」」」
思惑通り、良い飴になったようだ。
その後昼食をとってホクホクと嬉しそうな顔の労働者たちの様子を見れたので満足してくれたようだと深海は飴の効果が成功であった事を安堵した。
カグウとフィルドに強請り大麦の大量生産をお願いしていたのだ。
まぁ生産して貰っているのは大麦だけではないのだが。
そのせいでフィルドのオドは最近では専ら作物生産に使われている。
何時か労に報いたいもんだと深海がこの世界でできるお礼は何があるかと頭を悩ませている。
傾いた国とは言え宮廷魔導士長のフィルドに手に入らないものはそうそう無い。
フィルドの能力なら何処に行っても歓迎されるだろう。
高賃金に高役職で何処の国でも雇って貰えること間違いなしだ。
カグウがいるからフィルドはカカンを離れないだけである。
そんな何でもその気になれば手に入れれるフィルドに喜ばれる礼など一学生だった深海にはそうそうに用意出来そうにない。
現在何が出来るか夜はもっぱら鳴海と会議中なのである。
閑話休題。
深海は持ち場を離れられないのでバスケットにサンドイッチを用意してくれたものを食べていた。
たかがサンドイッチと言っても兵士や町民の食事に比べると大分豪勢だ。
何せハムが挟んである。
深海だけでなく聖騎士2人と魔導士班は同じく昼食はサンドイッチだった。
食事を摂りながらも現場を観察していると工程はかなり進んでいる。
そうして漸くこの工程を終えた。
「③蒸らしたあと、水洗いをし、ミキサーに入れて2~3分かき混ぜます。ミキサーが無いので魔術師班はひたすら魔術でドロドロになるまで原型を残さないようこの容器に入れた材料に水を加えて液体に近くなるまで砕いてください。これでだいたい紙の原材料になるパルプの完成です」
「おう!任せろや」
「ドロドロにするなら風魔術かなネオレ?」
「えぇ、とっとと切り刻んで脳筋とは出来が違うところをフカミちゃんに見て貰いましょう♡」
何時の間にかネオレが深海の事を”お兄様”ではなく名前で呼んでいることに突っ込みを入れれるものは居なかった。
突っ込んだら逆に別の意味で別のモノを突っ込まれそうな恐怖を皆身に感じていたからだ。
「④③でできたパルプと、でんぷん糊を30cmくらいの深さに水をはった容器に入れます。⑤をすき枠で、紙をすくいます。すき枠はマヒロさんが錬金術で作って下さったのでそれぞれ1つ手に取って下さいね。では⑥すき枠の上側をはずし、金網を当てます。次に、それをひっくり返して下側だった枠もはずします」
この工程は人によって器用さが違ったため出来のよし悪しに差が出るのは止めたい深海によって要領の良いものが中心的に行った。
流石に聖騎士と魔術師班は要領よく誰よりも働いてくれたので漸く人選ミスを指摘しなくても良いだろうと深海に思わせた。
ラキザとフィルドの身の安全が確定された瞬間だった。
「⑦タオルなどで水分を吸い取ります。⑧金網をはずし、できたものを板の上に置いてください。その上に布を敷き、重石をのせて30~60分くらい置く…のですが魔術師班の方々は水分を一瞬で抜くこと出来ますよね?フィルド様が前に服を乾かすのに水魔術の応用で脱水していたので4人とも出来ると思ってい良いでしょうか?」
「「「「勿論」」」」
大量の紙の元をを一気に脱水を終えて、それから日光の下で干して出来上がりとなった。
「皆さん今日はご苦労様でした。明日からこの過程を10日間繰り返します。慣れてきたら鍋の量を増やしますので。その後はこの紙の中からチリ紙を作りますのでご協力よろしくお願いします」
ニコリと笑った深海は目だけ笑っていなかった。
それを見た者たちは明日も重労働が待って居るのかと心の中で泣いたそうだ。
:::
そして10日後。
「皆さん10日間ご苦労様です。それでは今日からはこの作った紙の2分の1をチリ紙と言う物に加工したいと思います。加工の手順に入りますね」
「「「「イエス、サー!!」」」」
今や紙造り班の兵士や町民たちは深海を隊長の如く崇めていた。
いや、恐怖していたの方が近いかもしれない。
紙を作る工程で深海は飴と鞭を上手く使いながらもどちらの立場が上か、と言うことを行動の端々で兵士たちに示しつけた。
主に目の笑っていない笑顔で。
目が笑っていない笑顔と言うのは意外と怖い。
顔が整っているものがすると怖さは倍増だ。
兵士たちが疲れている時。
兵士たちが挫けそうな時。
兵士たちが絶望している時。
深海は目の笑っていない笑顔で兵士たちを励まし続けた。
”もう少しですから頑張れますよね”と。
やたらと圧力のある笑顔で言われれば労働者たちは首を縦に振るしかなかった。
ちり紙の工程はさほど難しくは無いがひたすら単純作業を長時間こなすので誰もが気力を奪われる。
深海が用意したスプレーボトルの中の液体を紙1枚1枚にかけていく。
スプレーボトルはマヒロの錬金術で作られている。
液体は”水””にがり””グリセリン”の3種類だ。
にがりは海水から取れるのでカグウに強請ってコキョウ経由で手に入れた。
カカンは海に面していない国だが魔導具を使って見事3日ほどで大量の海水を仕入れて来た。
海水を輸送するだけなので大した手間はかかっていない。
金銭のやり取りも海水を持って帰るだけなので発生しないのでホクホクである。
グリセリンは深海が現在日夜励んでいる石鹸づくりの過程で取れる。
その複合水を薄いがまだ硬い紙にかけて軽く揉むと柔らかくなる。
10日間かけて出来た紙は王宮に保管された。
後で名産品として他国に売り渡す算段がついたら売る用と使う用に分けて使用する。
ちり紙は各トイレに配られた。
王宮のトイレだけでなく王都の公衆トイレにも箱に入れられて個室毎に置かれている。
代わりに塩水に浸していた海綿は撤去された。
王宮のトイレにも布でなくちり紙が配布された。
最初は訝しがっていた者たちも使い心地の良さと後始末の簡単さに以外に早く”用を足した後ちり紙で拭く”と言う文化はカカンに浸透した。
この事により排泄における衛生面は効果を発揮し下の病気を訴える者が減り、また”紙を作る”と言う食いっぱぐれの無い安定した仕事が国に出来たため賃金を稼ぐ手段が出来た町民が増えたことで、ほんの少しだがカカンの経済は回る軌道を見せたのであった。
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