175 / 257
《146話》
しおりを挟む
袖を捲り上げキュッと腰ひもを括る。
白衣と同等なほどセブンに愛用されている戦闘着、エプロンである。
高い身長に細身のセブンにそれは良く似合っている。
が、
「少し太ったか?」
紐の位置が何時もと違う。
そうこの身体のメンテナンスがセレブ女子並みに意識高い系のセブンが、何と1年数キロ増量してのである。
それでもまだ細いが。
セブンの身長なら後10キロほど太っても見苦しくはならないだろう。
だが何故太ったのか?
もちろん原因はサラである。
あんなに美味しそうに食べてる姿を見るとこちらも食が進む。
小食だったセブンが今やきっちり常人並みの料理の量を完食する。
栄養素とレパートリーには拘っているので、脂肪がぶよぶよと言う悪い太り方ではない。
むしろ高タンパク低糖質を心がけているので筋肉が付いたくらいだ。
大食漢のサラに合わせて作ってきた料理が己にも良い意味で体形の変化が起きて来ていたらしい。
後は晩酌に預かろうとする友人(と何だか素直に認めたくない)レオンハルトが食事をたかりに来るのと、酒のアテを用意して出迎える全能神のせいもあるだろう。
前者は全能神が度々夜に来ることを知って少々足が遠ざかったが。
それ程アイデンティティが破壊されそうなトラウマを心に負ったらしい。
面白そうなので今度是非ブッキングとなるよう仕掛けてみたいと思う。
セブンは気に入った相手は虐めたくなる性質なのである。
ドはつかないが十分にSである。
「さて、アラはチーズが好きだからソレもメインに組み込むか」
水で手洗い(もちろん医師なので本格的だ)をし、いざ調理に取りかかる。
☆お酒(特にワイン)に合うチーズ料理☆
・チーズトマトソースポテト
ワインに合うチーズソースのポテト焼き。
ソースはチーズだけでなく、玉ねぎやにんじん、セロリなど香味野菜もたっぷり入れたトマトソースも合わせて魚焼きグリルでこんがり焼いて仕上げる。
トマトのコクと旨味がチーズやポテトと良く合い、ワインに良く合う料理がる。
トマトやチーズのコクのある味わいで、赤ワインと相性抜群。
・ミニトマトカプレーゼ
スライスしたトマトとモッツァレラチーズを交互にサンドして盛り付けるのが定番ですが、こちらのようにミニトマトで作る場合は、ミニトマトに切り込みを入れてモッツァレラチーズやバジルを挟み込むと可愛い料理に仕上がる。
ひと口サイズで食べやすく、ワインに合う軽いおつまみにもおすすめ。
・えびとブロッコリーのカマンベールアヒージョ
アヒージョにカマンベールチーズを丸ごと入れて作る大胆なレシピ。
チーズがトロトロにとろけて、オイルやにんにくと絡んで絶品の美味しさ。
こちらはブロッコリーやエビを合わせているが、ミニトマトやきのこなどでアレンジしても美味しい。
白ワインに良く合うレシピで、おもてなし料理にもおすすめの一品。
「次は野菜だな」
☆ワインに合う野菜料理☆
・ナポリタンポテト
じゃがいもとケチャップで作るナポリタン風の料理。
蒸したじゃがいもを揚げ焼きにして、ベーコンやケチャップ、コンソメなどを入れて炒め合わせていく。
じゃがいものカリカリホクホクの食感がたまらない美味しさ!ワインにも合うおすすめの料理。
・甘辛かぼちゃのチーズ焼き
かぼちゃは加熱して柔らかくしてから焼肉のたれを絡めてチーズをのせ、トースターでこんがり焼き上げる。
濃いめのしっかりしたテイストなので、赤ワインのお供にぴったり。
・ハニーレモンクリームドレッシングサラダ
ワインにはさっぱり美味しいサラダもおすすめ。
こちらはレタスや紫キャベツ、きゅうりやベーコンなどに、手作りのハニーレモンクリームドレッシングを合わせたワインにも合う人気レシピ。
ドレッシングには、レモン果汁・蜂蜜・粒マスタード・塩・生クリームを合わせて作る。
レモンやマスタードの酸味に蜂蜜の甘味、生クリームのコクが合わさり濃厚な味わいでワインにも良く合う。
「次、肉だ」
☆ワインに合う肉料理☆
・オレンジ香るワインに合う豚ロースのグリル
ワインにはお肉料理も合う。
こちらはオレンジ風味の豚ロースグリル。
オレンジの爽やかな酸味が魅力のレシピで、白ワインのお供におすすめ。
献立のメイン料理にもなるボリューム感のあるレシピで、特別な日のメニューにも良い。
豚のロース肉に塩を振ってソテーし、食べやすい大きさに切って夏みかんやケッパー、レモン汁と炒め合わせれば出来上がり。
・チキンのトマトチーズオーブン
こちらは赤ワインに合うトマト味のレシピ。
ひと口大にカットした鶏肉に塩をしてオーブンで焼き、トマトソースとチーズ、乾燥バジルをのせてチーズが溶けるまで焼けばOK。
トマトソースは市販のものを活用すれば、手軽にメイン料理が作れておすすめ。
トマトの旨味と酸味がワインに良く合う。
オーブンでじっくり焼くことで鶏肉がジューシーで美味しく仕上がる。
・豚ヒレ肉のロースハム
豚ヒレ肉のロースハム。じっくり火を入れることで、柔らかくジューシーに仕上がる。
ヒレ肉で作ることでヘルシーにできるのも嬉しいポイント。
メインのおかずにする時は厚切りにカットして、サラダや前菜でいただくときは薄くスライスするといろいろな料理で活用できるのも良い。
・ビーフシチュー
ビーフシチューのような煮込み料理は、赤ワインに良く合う。
特別な日の献立やおもてなし料理にも人気レシピで、赤ワインを添えればまるでレストランのようなメニューに。
「さて肉だけではなく魚も仕込まんとな」
☆ワインに合う魚料理☆
・エビのベーコン巻フォンデュ風
海老にベーコンを巻いて、溶かしたカマンベールチーズを絡めていただくレシピで、チーズフォンデュのような味わいが楽しめる。
エビとベーコンの贅沢な組み合わせにカマンベールチーズを絡めていただく絶品レシピで、手軽に魚介が味わえるおすすめメニュー。
・サーモンのカルパッチョ
サーモンとモッツァレラチーズを交互に盛り付けていただく、ワインに合うおしゃれな料理。
ドレッシングに醤油やワサビを加えた和風のアレンジレシピで、さっぱりとした白ワインと相性が良い人気メニュー。
玉ねぎやワサビ菜のような野菜もたっぷり盛り付けることで、サラダとしても楽しめますよ。火を使わないで作れる手軽さも魅力的。
・タコのセビーチェ
魚介類と刻んだ野菜を合わせて酢やレモンやライムの果汁を加えて、さっぱりといただく人気レシピ。
こちらはタコを使ったレシピで、刻んだ野菜がカラフルでとても美味しそうになる。
さっぱりとした魚介料理は白ワインに良く合う。
こちらのようにバゲットにのせて盛り付ければ、ワインのお供にぴったりの前菜ができ上がり。
・鮭とホタテのソテーのクリームソースがけ
サーモンとホタテのソテー。
クリームソースをかけていただくレシピで、白ワインのお供におすすめの一品。
鮭とホタテは下味をつけてから薄力粉をまぶすことでこんがり焼けて、ソースの絡みも良くなる。
ソースは生クリームと白ワインでコクのある仕上がりに。
レモンを添えて盛り付けると、さっぱりといただけて美味しい。
「後はデザートだが…今日こそサイヒ様にデザートも専属侍女に劣らんと言わせる絶品デザートを作ろうではないか、クックックッ」
目的が間違ってきている。
何故サラがチーズ好きだからチーズ料理を多くしようだ。
最終目的が全能神の舌を唸らせるになってしまっている。
こう言う所が恋愛偏差値0だと言う事だろう。
是非とも食事している間にでもサラのために食事を作っていたことを思い出して頂きたいものである。
白衣と同等なほどセブンに愛用されている戦闘着、エプロンである。
高い身長に細身のセブンにそれは良く似合っている。
が、
「少し太ったか?」
紐の位置が何時もと違う。
そうこの身体のメンテナンスがセレブ女子並みに意識高い系のセブンが、何と1年数キロ増量してのである。
それでもまだ細いが。
セブンの身長なら後10キロほど太っても見苦しくはならないだろう。
だが何故太ったのか?
もちろん原因はサラである。
あんなに美味しそうに食べてる姿を見るとこちらも食が進む。
小食だったセブンが今やきっちり常人並みの料理の量を完食する。
栄養素とレパートリーには拘っているので、脂肪がぶよぶよと言う悪い太り方ではない。
むしろ高タンパク低糖質を心がけているので筋肉が付いたくらいだ。
大食漢のサラに合わせて作ってきた料理が己にも良い意味で体形の変化が起きて来ていたらしい。
後は晩酌に預かろうとする友人(と何だか素直に認めたくない)レオンハルトが食事をたかりに来るのと、酒のアテを用意して出迎える全能神のせいもあるだろう。
前者は全能神が度々夜に来ることを知って少々足が遠ざかったが。
それ程アイデンティティが破壊されそうなトラウマを心に負ったらしい。
面白そうなので今度是非ブッキングとなるよう仕掛けてみたいと思う。
セブンは気に入った相手は虐めたくなる性質なのである。
ドはつかないが十分にSである。
「さて、アラはチーズが好きだからソレもメインに組み込むか」
水で手洗い(もちろん医師なので本格的だ)をし、いざ調理に取りかかる。
☆お酒(特にワイン)に合うチーズ料理☆
・チーズトマトソースポテト
ワインに合うチーズソースのポテト焼き。
ソースはチーズだけでなく、玉ねぎやにんじん、セロリなど香味野菜もたっぷり入れたトマトソースも合わせて魚焼きグリルでこんがり焼いて仕上げる。
トマトのコクと旨味がチーズやポテトと良く合い、ワインに良く合う料理がる。
トマトやチーズのコクのある味わいで、赤ワインと相性抜群。
・ミニトマトカプレーゼ
スライスしたトマトとモッツァレラチーズを交互にサンドして盛り付けるのが定番ですが、こちらのようにミニトマトで作る場合は、ミニトマトに切り込みを入れてモッツァレラチーズやバジルを挟み込むと可愛い料理に仕上がる。
ひと口サイズで食べやすく、ワインに合う軽いおつまみにもおすすめ。
・えびとブロッコリーのカマンベールアヒージョ
アヒージョにカマンベールチーズを丸ごと入れて作る大胆なレシピ。
チーズがトロトロにとろけて、オイルやにんにくと絡んで絶品の美味しさ。
こちらはブロッコリーやエビを合わせているが、ミニトマトやきのこなどでアレンジしても美味しい。
白ワインに良く合うレシピで、おもてなし料理にもおすすめの一品。
「次は野菜だな」
☆ワインに合う野菜料理☆
・ナポリタンポテト
じゃがいもとケチャップで作るナポリタン風の料理。
蒸したじゃがいもを揚げ焼きにして、ベーコンやケチャップ、コンソメなどを入れて炒め合わせていく。
じゃがいものカリカリホクホクの食感がたまらない美味しさ!ワインにも合うおすすめの料理。
・甘辛かぼちゃのチーズ焼き
かぼちゃは加熱して柔らかくしてから焼肉のたれを絡めてチーズをのせ、トースターでこんがり焼き上げる。
濃いめのしっかりしたテイストなので、赤ワインのお供にぴったり。
・ハニーレモンクリームドレッシングサラダ
ワインにはさっぱり美味しいサラダもおすすめ。
こちらはレタスや紫キャベツ、きゅうりやベーコンなどに、手作りのハニーレモンクリームドレッシングを合わせたワインにも合う人気レシピ。
ドレッシングには、レモン果汁・蜂蜜・粒マスタード・塩・生クリームを合わせて作る。
レモンやマスタードの酸味に蜂蜜の甘味、生クリームのコクが合わさり濃厚な味わいでワインにも良く合う。
「次、肉だ」
☆ワインに合う肉料理☆
・オレンジ香るワインに合う豚ロースのグリル
ワインにはお肉料理も合う。
こちらはオレンジ風味の豚ロースグリル。
オレンジの爽やかな酸味が魅力のレシピで、白ワインのお供におすすめ。
献立のメイン料理にもなるボリューム感のあるレシピで、特別な日のメニューにも良い。
豚のロース肉に塩を振ってソテーし、食べやすい大きさに切って夏みかんやケッパー、レモン汁と炒め合わせれば出来上がり。
・チキンのトマトチーズオーブン
こちらは赤ワインに合うトマト味のレシピ。
ひと口大にカットした鶏肉に塩をしてオーブンで焼き、トマトソースとチーズ、乾燥バジルをのせてチーズが溶けるまで焼けばOK。
トマトソースは市販のものを活用すれば、手軽にメイン料理が作れておすすめ。
トマトの旨味と酸味がワインに良く合う。
オーブンでじっくり焼くことで鶏肉がジューシーで美味しく仕上がる。
・豚ヒレ肉のロースハム
豚ヒレ肉のロースハム。じっくり火を入れることで、柔らかくジューシーに仕上がる。
ヒレ肉で作ることでヘルシーにできるのも嬉しいポイント。
メインのおかずにする時は厚切りにカットして、サラダや前菜でいただくときは薄くスライスするといろいろな料理で活用できるのも良い。
・ビーフシチュー
ビーフシチューのような煮込み料理は、赤ワインに良く合う。
特別な日の献立やおもてなし料理にも人気レシピで、赤ワインを添えればまるでレストランのようなメニューに。
「さて肉だけではなく魚も仕込まんとな」
☆ワインに合う魚料理☆
・エビのベーコン巻フォンデュ風
海老にベーコンを巻いて、溶かしたカマンベールチーズを絡めていただくレシピで、チーズフォンデュのような味わいが楽しめる。
エビとベーコンの贅沢な組み合わせにカマンベールチーズを絡めていただく絶品レシピで、手軽に魚介が味わえるおすすめメニュー。
・サーモンのカルパッチョ
サーモンとモッツァレラチーズを交互に盛り付けていただく、ワインに合うおしゃれな料理。
ドレッシングに醤油やワサビを加えた和風のアレンジレシピで、さっぱりとした白ワインと相性が良い人気メニュー。
玉ねぎやワサビ菜のような野菜もたっぷり盛り付けることで、サラダとしても楽しめますよ。火を使わないで作れる手軽さも魅力的。
・タコのセビーチェ
魚介類と刻んだ野菜を合わせて酢やレモンやライムの果汁を加えて、さっぱりといただく人気レシピ。
こちらはタコを使ったレシピで、刻んだ野菜がカラフルでとても美味しそうになる。
さっぱりとした魚介料理は白ワインに良く合う。
こちらのようにバゲットにのせて盛り付ければ、ワインのお供にぴったりの前菜ができ上がり。
・鮭とホタテのソテーのクリームソースがけ
サーモンとホタテのソテー。
クリームソースをかけていただくレシピで、白ワインのお供におすすめの一品。
鮭とホタテは下味をつけてから薄力粉をまぶすことでこんがり焼けて、ソースの絡みも良くなる。
ソースは生クリームと白ワインでコクのある仕上がりに。
レモンを添えて盛り付けると、さっぱりといただけて美味しい。
「後はデザートだが…今日こそサイヒ様にデザートも専属侍女に劣らんと言わせる絶品デザートを作ろうではないか、クックックッ」
目的が間違ってきている。
何故サラがチーズ好きだからチーズ料理を多くしようだ。
最終目的が全能神の舌を唸らせるになってしまっている。
こう言う所が恋愛偏差値0だと言う事だろう。
是非とも食事している間にでもサラのために食事を作っていたことを思い出して頂きたいものである。
10
お気に入りに追加
2,808
あなたにおすすめの小説
石塔に幽閉って、私、石の聖女ですけど
ハツカ
恋愛
私はある日、王子から役立たずだからと、石塔に閉じ込められた。
でも私は石の聖女。
石でできた塔に閉じ込められても何も困らない。
幼馴染の従者も一緒だし。
お飾り公爵夫人の憂鬱
初瀬 叶
恋愛
空は澄み渡った雲1つない快晴。まるで今の私の心のようだわ。空を見上げた私はそう思った。
私の名前はステラ。ステラ・オーネット。夫の名前はディーン・オーネット……いえ、夫だった?と言った方が良いのかしら?だって、その夫だった人はたった今、私の足元に埋葬されようとしているのだから。
やっと!やっと私は自由よ!叫び出したい気分をグッと堪え、私は沈痛な面持ちで、黒い棺を見つめた。
そう自由……自由になるはずだったのに……
※ 中世ヨーロッパ風ですが、私の頭の中の架空の異世界のお話です
※相変わらずのゆるふわ設定です。細かい事は気にしないよ!という読者の方向けかもしれません
※直接的な描写はありませんが、性的な表現が出てくる可能性があります
王子様は王妃の出産後すぐ離縁するつもりです~貴方が欲しいのは私の魔力を受け継ぐ世継ぎだけですよね?~
五月ふう
恋愛
ここはロマリア国の大神殿。ロマリア歴417年。雪が降りしきる冬の夜。
「最初から……子供を奪って……離縁するつもりだったのでしょう?」
ロマリア国王子エドワーズの妃、セラ・スチュワートは無表情で言った。セラは両手両足を拘束され、王子エドワーズの前に跪いている。
「……子供をどこに隠した?!」
質問には答えず、エドワーズはセラを怒鳴りつけた。背が高く黒い髪を持つ美しい王子エドワードの顔が、醜く歪んでいる。
「教えてあげない。」
その目には何の感情も浮かんでいない。セラは魔導士達が作る魔法陣の中央に座っていた。魔法陣は少しずつセラから魔力を奪っていく。
(もう……限界ね)
セラは生まれたときから誰よりも強い魔力を持っていた。その強い魔力は彼女から大切なものを奪い、不幸をもたらすものだった。魔力が人並み外れて強くなければ、セラはエドワーズの妃に望まれることも、大切な人と引き離されることもなかったはずだ。
「ちくしょう!もういいっ!セラの魔力を奪え!」
「良いのかしら?魔力がすべて失われたら、私は死んでしまうわよ?貴方の探し物は、きっと見つからないままになるでしょう。」
「魔力を失い、死にたくなかったら、子供の居場所を教えろ!」
「嫌よ。貴方には……絶対見つけられない場所に……隠しておいたから……。」
セラの体は白く光っている。魔力は彼女の生命力を維持するものだ。魔力がなくなれば、セラは空っぽの動かない人形になってしまう。
「もういいっ!母親がいなくなれば、赤子はすぐに見つかるっ。さあ、この死にぞこないから全ての魔力を奪え!」
広い神殿にエドワーズのわめき声が響いた。耳を澄ませば、ゴゴオオオという、吹雪の音が聞こえてくる。
(ねえ、もう一度だけ……貴方に会いたかったわ。)
セラは目を閉じて、大切な元婚約者の顔を思い浮かべる。彼はセラが残したものを見つけて、幸せになってくれるだろうか。
「セラの魔力をすべて奪うまで、あと少しです!」
魔法陣は目を開けていられないほどのまばゆい光を放っている。セラに残された魔力が根こそぎ奪われていく。もはや抵抗は無意味だった。
(ああ……ついに終わるのね……。)
ついにセラは力を失い、糸が切れた人形のようにその場に崩れ落ちた。
「ねえ、***…………。ずっと貴方を……愛していたわ……。」
彼の傍にいる間、一度も伝えたことのなかった想いをセラは最後にそっと呟いた。
完結 「愛が重い」と言われたので尽くすのを全部止めたところ
音爽(ネソウ)
恋愛
アルミロ・ルファーノ伯爵令息は身体が弱くいつも臥せっていた。財があっても自由がないと嘆く。
だが、そんな彼を幼少期から知る婚約者ニーナ・ガーナインは献身的につくした。
相思相愛で結ばれたはずが健気に尽くす彼女を疎ましく感じる相手。
どんな無茶な要望にも応えていたはずが裏切られることになる。
あなたをかばって顔に傷を負ったら婚約破棄ですか、なおその後
アソビのココロ
恋愛
「その顔では抱けんのだ。わかるかシンシア」 侯爵令嬢シンシアは婚約者であるバーナビー王太子を暴漢から救ったが、その際顔に大ケガを負ってしまい、婚約破棄された。身軽になったシンシアは冒険者を志して辺境へ行く。そこに出会いがあった。
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
神のいとし子は追放された私でした〜異母妹を選んだ王太子様、今のお気持ちは如何ですか?〜
星井柚乃(旧名:星里有乃)
恋愛
「アメリアお姉様は、私達の幸せを考えて、自ら身を引いてくださいました」
「オレは……王太子としてではなく、一人の男としてアメリアの妹、聖女レティアへの真実の愛に目覚めたのだ!」
(レティアったら、何を血迷っているの……だって貴女本当は、霊感なんてこれっぽっちも無いじゃない!)
美貌の聖女レティアとは対照的に、とにかく目立たない姉のアメリア。しかし、地味に装っているアメリアこそが、この国の神のいとし子なのだが、悪魔と契約した妹レティアはついに姉を追放してしまう。
やがて、神のいとし子の祈りが届かなくなった国は災いが増え、聖女の力を隠さなくなったアメリアに救いの手を求めるが……。
* 2023年01月15日、連載完結しました。
* ヒロインアメリアの相手役が第1章は精霊ラルド、第2章からは隣国の王子アッシュに切り替わります。最終章に該当する黄昏の章で、それぞれの関係性を決着させています。お読みくださった読者様、ありがとうございました!
* 初期投稿ではショートショート作品の予定で始まった本作ですが、途中から長編版に路線を変更して完結させました。
* この作品は小説家になろうさんとアルファポリスさんに投稿しております。
* ブクマ、感想、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる