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《43話》
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今日も休憩時間のクッキーが美味しい。
美味しい、がサラは眉間に皺を寄せていた。
「どうしたのサラちゃん?機嫌悪い?クッキー美味しくない?」
食べている時のサラのご機嫌はとにかく良い。
それが眉間に皺を寄せているのだ。
さすがにナナは心配になった。
「美味しい、です。が、種類、減りま、した」
たしかにテーブルの上にクッキーは2種類。
何時もならセブンがどんなに忙しくても3種類は用意してくれている。
「あら、本当ね。今日何かあったのかしら?」
「3日、です」
「何が?」
「3日、連続、2種類、です!」
「私は気にして無かったけど、食べる側のサラちゃんとしたら手抜きは嫌よねぇ…ドクターどうしたのかしら?」
ナナが頬に手を当てて考え込む。
美人は考える表情も美人である。
トロンとした眼付きも相まって、何処か淫靡に見えるのは何故だろう?
サキュバスだからか?
サキュバスだからと思いたい。
そう思わないとサラはやっていけない。
サラを構成する分子に色気などと言うパーツは備わっていないのである。
ナナが特別だと思いたいのも当然だ。
全人類の中で自分だけが色気無しなどとは思いたくない。
「手抜き、違います。美味しい、です。多分、時間無い、だけで、す」
「ん~ドクター何が忙しいのかしら?」
「ニャックス、です!」
「て、あの全能神様からのプレゼントの?」
「はい。ニャックス、で、マロンさんと、連絡取り合ってる、です…」
「あのドクターが女の子と!?」
それはナナにとっても青天の霹靂である。
サラでも犯罪なのに、さらに3歳年下のマロンに手を出したら本気でロリコンだ。
まぁ体型的にはサラの方がロリだが。
絶壁のサラの胸を見てナナは思った。
「天界でも、良く2人、で、しゃべってた、です」
(まぁ、あのスクワラル商会のポーション発案者ですもんねぇ。医療馬鹿のドクター的には興味も湧くでしょうね)
「マロンさんが、作った、料理、褒めてた、です」
(確かに美味しかったもんねぇ、流石は全能神様の御付きしてるだけあったわ)
「天界、で、装飾品の店、2人で、入っていった、です……」
「えぇっ!?それ、本当……?」
さすがに3つ目にはナナが反応した。
彼女いない歴年齢のセブンが女の子とアクセサリーショップ。
似合わないにも程がある。
しかもその相手が全能神の御付の侍女。
マロン・スクワラルは恋人が居るはずだ。
魔王の側近のクオン・ロングストーン。
かなりの美丈夫であった。
ちょっぴり味見したかったが、マロンにしか興味が無いようだったので手は出せずじまいだったが。
後、自分より高位の悪魔がクオンを慕っていたので手が出せなかったと言うのもある。
純アストラル体の悪魔と違ってナナは魔族。
存在力の領域が違う。
そんなとんでもないモノに懐かれている男など怖くて手が出せない。
まぁその分、純朴な天人相手に美味しい思いはさせて貰ったが。
しかし、しかしである。
ナナから見たセブンは基本女性に興味が無い。
医学馬鹿のEDだ。
今まで唯一興味を示したのがサラにである。
興味を抱いたきっかけは恋愛感情ではないが、最近ではソレも含まれつつあるとナナは見ていた。
そしてマロンの存在に打ちのめされているサラもセブンにほのかな恋心らしきものを抱き始めているように思っていたのだが…?
(う~んサキュバスのナナさんがその辺の勘を外すと思えないのよね~?)
たかだか人間の恋愛。
サキュバスのナナに読めないとは思えない。
考え込むナナの向かいで眉間に皺を寄せながらクッキーを頬張るサラ。
モキュモキュ食べる仕草がリスの様だ。
頬袋でもあるんじゃないだろうか?
(でもドクターがサラちゃんに恋愛感情ないなら私が貰っちゃっても良いわよね~♡)
何処迄もナナは楽観的であった。
「帰ったぞ」
昼食をとって出かけていたセブンが診療所に帰って来た。
診療所は午前診と午後診の間の休憩が長いので、ちょっとしたお出かけなら出来るのだ。
「ん?何でアラは眉間に皺寄せてクッキーを食ってるんだ?」
「サラちゃんも年頃ってことよ♡」
「何かよく分からんが、ほれアラ、チョコレートケーキは喰うか?」
「チョコ!ケーキ!?」
「スクワラル嬢にレシピを教えて貰ってな。何度か作って今日漸く人に出せる程度の味になった。喰うだろ?」
「食べる、です!」
サラの目がキラキラ輝いている。
何とも単純な生き物である。
「はぅ~、美味しそう、です」
カップに入ったチョコレートケーキ。
上から見ると、色からして濃厚そうな生チョコレート、チョコレートブラウニー、チョコパウダーがかかったクリームと、本当にチョコレート尽くし。
サラはブラウニーを口に運ぶ。
「ん~~~~♡」
サラが足をばたつかせる。
ブラウニーにはちょっとお酒が入っているようなしっとりとした食感で、味自体は濃いんだけど、甘さはそこまででもない大人の味。
でも、甘いクリームをからませたことで、うまいこと甘さと濃厚さを同時に味わう事が出来る。
次にはクリームと生チョコレートを一緒に食べる。
生チョコレートは濃厚!!
口の中にすごく甘さが残る。
クリームの甘さがかき消されるくらいの甘さだ。
この後、クリームと生チョコレートの組み合わせに、その下にあるチョコレートスポンジを追加して食べる。
それでちょうどいい感じの甘さになる。
「旨いだろ?」
「おいひぃれす!!」
もう感動でお目目がうるうるなサラだ。
「確かに美味しいわね~。手も込んでるし、今日何かのイベントだったっけ……て、あっ!?」
「お前は黙れエロナース」
セブンがギロリとナナを睨む。
ナナは無言で首を縦にコクコク振った。
セブンの視線の圧が半端ではない。
「それと、ほれ。まだ1年働いてないからボーナスは出せんが寸志変わりだ」
すっ、と小さな縦長の箱をセブンが懐から取り出してサラの前に置いた。
「ふへ?」
「家に帰って開けろ」
「え~お姉さん今見たいわ~♡」
「私も、今、見たい、です!」
「~~~~~好きにしろっ!」
セブンが赤面してそっぽを向いた。
(あらあらドクターったら♡)
「ふわぁぁ…綺麗、です。私の、1番好き、な色で、す」
箱から出て来たのは華奢なネックレス。
プラチナのチェーンの小粒の1粒の水色の宝石。
石はアクアマリンだ。
セブンの本来の瞳と同じ色である。
(や~んドクターも漸く恋愛に目覚めた!?ネックレスに絆を深めたい、永遠に繋がっていたいという意味がこめられた幸せのアイテムだってちゃんと分かってる!?)
「それなら仕事の邪魔にならんだろう?」
「はい!お仕事の邪魔、ならない、です。ずっと、付けてられる、です」
サラがふにゃりと笑う。
本当に幸せそうな蕩けた笑顔だ。
「気に入ったなら付けとけ。仕事中に付けていても文句は言わん」
「はい、です」
「ねぇ、ドクター。ニャックスで全能神の侍女さんと連絡とってたのはこの為?チョコレートケーキとアクセサリーのアドバイス」
「ぐっ、仕方ないだろう。料理なら負けんが菓子の腕はアチラが上だ。強者には敬意を示すものだろう。後、若い女が喜ぶものなんて俺は知らんからな。少しばかりアドバイスを貰った。お前に任せると碌なものにならんからな」
「セブンさん、マロンさんを、好き、になった訳、違うです、か?」
「俺は恋愛には興味ない。まぁポーションの話しで盛り上がれる分接しやすい女ではあるがな」
「恋愛、違う、です…そうですか……ふへ」
(あらあらサラちゃん嬉しそうね~♡)
「それにしてもドクターも意外とロマンチストなのね♡」
「別に日にちは偶然だ」
(バレンタインに試作を重ねたケーキと、自分の瞳の色の宝石送っといて何いってんだか…)
「私、マロンさんに、セブン、さん、取られたと思った、です。違って、良かった、で、す」
「サラちゃんそれって!?」
「お父さん、取られた気分、だったん、でしょう、か?」
「俺はお前の親父の年じゃねーわこの蟻!!」
「既に本名、の1文字、も、入って無い、です!!」
「お前は蟻で充分だ。蟻らしくチョコレートでも食っとけ!」
「はい、チョコレートケーキ、食べる、です!!」
「ソレで良いの、サラちゃん………」
最早ナナが呆れる位恋愛の甘い雰囲気はない。
やっている事は恋人同士の様なものなのに。
2人の情緒が発達するのは何時になるのか?
「私、ファザコンさん、違うですか、ナナさん?」
「俺はロリコンじゃないぞ」
「あ~見てる分には楽しいけど私巻き込まないでね精神年齢園児の2人」
「「えんじ?」」
頭に「?」を浮かべる2人の表情はそれは良く似通っていたらしい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
サラが貰ったプレゼントは寸志どころの額じゃないです。
生まれ育ちがアレなんで、セブンの装飾品に対しての金銭感覚はちょっとおかしいです。
それ以外は1人暮らしなので普通(むしろ節約家?)な金銭感覚です(*´▽`*)
美味しい、がサラは眉間に皺を寄せていた。
「どうしたのサラちゃん?機嫌悪い?クッキー美味しくない?」
食べている時のサラのご機嫌はとにかく良い。
それが眉間に皺を寄せているのだ。
さすがにナナは心配になった。
「美味しい、です。が、種類、減りま、した」
たしかにテーブルの上にクッキーは2種類。
何時もならセブンがどんなに忙しくても3種類は用意してくれている。
「あら、本当ね。今日何かあったのかしら?」
「3日、です」
「何が?」
「3日、連続、2種類、です!」
「私は気にして無かったけど、食べる側のサラちゃんとしたら手抜きは嫌よねぇ…ドクターどうしたのかしら?」
ナナが頬に手を当てて考え込む。
美人は考える表情も美人である。
トロンとした眼付きも相まって、何処か淫靡に見えるのは何故だろう?
サキュバスだからか?
サキュバスだからと思いたい。
そう思わないとサラはやっていけない。
サラを構成する分子に色気などと言うパーツは備わっていないのである。
ナナが特別だと思いたいのも当然だ。
全人類の中で自分だけが色気無しなどとは思いたくない。
「手抜き、違います。美味しい、です。多分、時間無い、だけで、す」
「ん~ドクター何が忙しいのかしら?」
「ニャックス、です!」
「て、あの全能神様からのプレゼントの?」
「はい。ニャックス、で、マロンさんと、連絡取り合ってる、です…」
「あのドクターが女の子と!?」
それはナナにとっても青天の霹靂である。
サラでも犯罪なのに、さらに3歳年下のマロンに手を出したら本気でロリコンだ。
まぁ体型的にはサラの方がロリだが。
絶壁のサラの胸を見てナナは思った。
「天界でも、良く2人、で、しゃべってた、です」
(まぁ、あのスクワラル商会のポーション発案者ですもんねぇ。医療馬鹿のドクター的には興味も湧くでしょうね)
「マロンさんが、作った、料理、褒めてた、です」
(確かに美味しかったもんねぇ、流石は全能神様の御付きしてるだけあったわ)
「天界、で、装飾品の店、2人で、入っていった、です……」
「えぇっ!?それ、本当……?」
さすがに3つ目にはナナが反応した。
彼女いない歴年齢のセブンが女の子とアクセサリーショップ。
似合わないにも程がある。
しかもその相手が全能神の御付の侍女。
マロン・スクワラルは恋人が居るはずだ。
魔王の側近のクオン・ロングストーン。
かなりの美丈夫であった。
ちょっぴり味見したかったが、マロンにしか興味が無いようだったので手は出せずじまいだったが。
後、自分より高位の悪魔がクオンを慕っていたので手が出せなかったと言うのもある。
純アストラル体の悪魔と違ってナナは魔族。
存在力の領域が違う。
そんなとんでもないモノに懐かれている男など怖くて手が出せない。
まぁその分、純朴な天人相手に美味しい思いはさせて貰ったが。
しかし、しかしである。
ナナから見たセブンは基本女性に興味が無い。
医学馬鹿のEDだ。
今まで唯一興味を示したのがサラにである。
興味を抱いたきっかけは恋愛感情ではないが、最近ではソレも含まれつつあるとナナは見ていた。
そしてマロンの存在に打ちのめされているサラもセブンにほのかな恋心らしきものを抱き始めているように思っていたのだが…?
(う~んサキュバスのナナさんがその辺の勘を外すと思えないのよね~?)
たかだか人間の恋愛。
サキュバスのナナに読めないとは思えない。
考え込むナナの向かいで眉間に皺を寄せながらクッキーを頬張るサラ。
モキュモキュ食べる仕草がリスの様だ。
頬袋でもあるんじゃないだろうか?
(でもドクターがサラちゃんに恋愛感情ないなら私が貰っちゃっても良いわよね~♡)
何処迄もナナは楽観的であった。
「帰ったぞ」
昼食をとって出かけていたセブンが診療所に帰って来た。
診療所は午前診と午後診の間の休憩が長いので、ちょっとしたお出かけなら出来るのだ。
「ん?何でアラは眉間に皺寄せてクッキーを食ってるんだ?」
「サラちゃんも年頃ってことよ♡」
「何かよく分からんが、ほれアラ、チョコレートケーキは喰うか?」
「チョコ!ケーキ!?」
「スクワラル嬢にレシピを教えて貰ってな。何度か作って今日漸く人に出せる程度の味になった。喰うだろ?」
「食べる、です!」
サラの目がキラキラ輝いている。
何とも単純な生き物である。
「はぅ~、美味しそう、です」
カップに入ったチョコレートケーキ。
上から見ると、色からして濃厚そうな生チョコレート、チョコレートブラウニー、チョコパウダーがかかったクリームと、本当にチョコレート尽くし。
サラはブラウニーを口に運ぶ。
「ん~~~~♡」
サラが足をばたつかせる。
ブラウニーにはちょっとお酒が入っているようなしっとりとした食感で、味自体は濃いんだけど、甘さはそこまででもない大人の味。
でも、甘いクリームをからませたことで、うまいこと甘さと濃厚さを同時に味わう事が出来る。
次にはクリームと生チョコレートを一緒に食べる。
生チョコレートは濃厚!!
口の中にすごく甘さが残る。
クリームの甘さがかき消されるくらいの甘さだ。
この後、クリームと生チョコレートの組み合わせに、その下にあるチョコレートスポンジを追加して食べる。
それでちょうどいい感じの甘さになる。
「旨いだろ?」
「おいひぃれす!!」
もう感動でお目目がうるうるなサラだ。
「確かに美味しいわね~。手も込んでるし、今日何かのイベントだったっけ……て、あっ!?」
「お前は黙れエロナース」
セブンがギロリとナナを睨む。
ナナは無言で首を縦にコクコク振った。
セブンの視線の圧が半端ではない。
「それと、ほれ。まだ1年働いてないからボーナスは出せんが寸志変わりだ」
すっ、と小さな縦長の箱をセブンが懐から取り出してサラの前に置いた。
「ふへ?」
「家に帰って開けろ」
「え~お姉さん今見たいわ~♡」
「私も、今、見たい、です!」
「~~~~~好きにしろっ!」
セブンが赤面してそっぽを向いた。
(あらあらドクターったら♡)
「ふわぁぁ…綺麗、です。私の、1番好き、な色で、す」
箱から出て来たのは華奢なネックレス。
プラチナのチェーンの小粒の1粒の水色の宝石。
石はアクアマリンだ。
セブンの本来の瞳と同じ色である。
(や~んドクターも漸く恋愛に目覚めた!?ネックレスに絆を深めたい、永遠に繋がっていたいという意味がこめられた幸せのアイテムだってちゃんと分かってる!?)
「それなら仕事の邪魔にならんだろう?」
「はい!お仕事の邪魔、ならない、です。ずっと、付けてられる、です」
サラがふにゃりと笑う。
本当に幸せそうな蕩けた笑顔だ。
「気に入ったなら付けとけ。仕事中に付けていても文句は言わん」
「はい、です」
「ねぇ、ドクター。ニャックスで全能神の侍女さんと連絡とってたのはこの為?チョコレートケーキとアクセサリーのアドバイス」
「ぐっ、仕方ないだろう。料理なら負けんが菓子の腕はアチラが上だ。強者には敬意を示すものだろう。後、若い女が喜ぶものなんて俺は知らんからな。少しばかりアドバイスを貰った。お前に任せると碌なものにならんからな」
「セブンさん、マロンさんを、好き、になった訳、違うです、か?」
「俺は恋愛には興味ない。まぁポーションの話しで盛り上がれる分接しやすい女ではあるがな」
「恋愛、違う、です…そうですか……ふへ」
(あらあらサラちゃん嬉しそうね~♡)
「それにしてもドクターも意外とロマンチストなのね♡」
「別に日にちは偶然だ」
(バレンタインに試作を重ねたケーキと、自分の瞳の色の宝石送っといて何いってんだか…)
「私、マロンさんに、セブン、さん、取られたと思った、です。違って、良かった、で、す」
「サラちゃんそれって!?」
「お父さん、取られた気分、だったん、でしょう、か?」
「俺はお前の親父の年じゃねーわこの蟻!!」
「既に本名、の1文字、も、入って無い、です!!」
「お前は蟻で充分だ。蟻らしくチョコレートでも食っとけ!」
「はい、チョコレートケーキ、食べる、です!!」
「ソレで良いの、サラちゃん………」
最早ナナが呆れる位恋愛の甘い雰囲気はない。
やっている事は恋人同士の様なものなのに。
2人の情緒が発達するのは何時になるのか?
「私、ファザコンさん、違うですか、ナナさん?」
「俺はロリコンじゃないぞ」
「あ~見てる分には楽しいけど私巻き込まないでね精神年齢園児の2人」
「「えんじ?」」
頭に「?」を浮かべる2人の表情はそれは良く似通っていたらしい。
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サラが貰ったプレゼントは寸志どころの額じゃないです。
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