皇太子から婚約破棄を言い渡されたので国の果ての塔で隠居生活を楽しもうと思っていたのですが…どうして私は魔王に口説かれているのでしょうか？

その後

騎士団長だって本気の恋をする１２ オウマ視点 ※R-18

　口の中を長くて分厚い舌が動き回る。
　俺の舌を絡めとろうとする。
　アムカさん、舌の形までエロイんね…。

　キスなんか２０００年の間に何回でもしたことがある。
　伊達にお姉さんたちと遊んでいた訳じゃない。
　キスの仕方だって、リードの仕方だって知っている。

　でも受け身のキスがこんなに気持ちいいものだと思わなかった。

　口の中、蹂躙されるの気持ちいい…。
　女の子ってこんなに気持ちいいキスしてたの？
　て言うか、俺ってもしかしてキス下手だった！？

「まだ考え事としてる余裕があるみたいだな？」

　耳元で喋らないで！
　声がエロイんよ！
　吐息が耳に吹き込まれて背筋がゾクゾクする。
　俺の身体、おかしくなった？
　何かさっきから蕩けそうなんだけど？
　俺がスライムになったら騎士団どうなんだろう？
　スライムでも騎士団長出来るかな？

「ひあぁっ！」

　背筋に電流を流されたかのような快楽が走った。

　噓でしょ！
　俺、胸で感じてんの？
　俺基本男なんよ？
　男なんに乳首で感じちゃってるの！？

「あ、アムカ、さん…胸ぇ、やぁっ……」

「オッパイでうんと感じさせてあげる。初めての快感だろう？」

　あっ、もう声押さえられない。
　あんあん声が上がる。
　声を出したくなくて自分の指を噛む。
　これで声は少し抑えれる。

　アムカさんは言葉まで一々エロイんよ。
　オッパイとか言わないでよ。
　余計にエッチィよ！

　でも本当に胸、気持ちイイ。
　あんまりついてない胸筋を揉みこまれる。
　手付きエロイ。
　胸揉まれて気持ちよくなって、俺、今日は女の子なんだ、て自覚させられる。

「んんんんっ！！」

「声、我慢しないで。オウマの可愛い声、俺に聞かせて？」

　無理！
　だって俺声は完全に男だもん。
　女の子みたいな可愛い声出せない。
　寧ろ聞いたら萎えちゃうよ？

　現在腰に硬いものが当たっているからアムカさんが俺で興奮してくれてるのは分かってる。
　でも、男の俺を見せてコレが萎えたら俺立ち直れない。

「大丈夫、オウマの声は可愛いよ」

「ひゃぁぁぁぁんっ！！！」

　やだ、声出ちゃった。
　でも我慢できない。
　乳首噛まれて、痛いのに気持ちよかった。
　え、俺ってMの気あるの？
　ちょっとショック………。

「まずはオッパイだけで１回イこうな」

　え、無理無理無理！
　俺純粋な女の子じゃないよ！？
　胸なんて完全に男の身体だよ？
　下半身何て覗き込まなければ女性器がある事も分からないくらい俺の身体は男として完成してるんよ？
　なのに胸だけ？
　無理だよ、直接１番快感が強い所触ってくれないと。

「下、触って欲しそうだけど駄目だぞ？今日のオウマは女の子だろう？ペニスでイったら男の快感しか味わえないだろう、女の子としてイかないとな」

「アムカさんの…いじわるぅ………」

「泣いてる顔も可愛いな」

「見ないでよぉ………」

　もう無理！

　恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい！！！

　でも、だんだん胸が気持ちよくなってきた。
　男でも胸揉まれると気持ちイイもんなん？
　確かに薄い本ではそんな描写あるけど、あれ事実だったんだ。
　俺の胸は乳首も触られてなくて、ただ揉まれてるだけなのにだんだん気持ちよくなる。
　熱くて頭の中蕩ける。

「はぁ、んんん～！！！」

「ほら、イってごらん」

「ひゃぁぁぁぁぁぁん！！！」

　プシャー、って俺のから液体が出た。
　だって急に乳首を両方抓るんだもん！
　痛いのに気持ちよくて、強すぎる刺激に俺の身体が耐えきれなかった。
　俺、この年でおしっこ漏らしちゃったの………？

「おしっこじゃなくて潮だ。オッパイだけで潮が吹けるなんてオウマはいやらしい女の子だな」

「やぁ、言わないでぇ……」

　俺、潮吹いちゃった。
　ちゃんと女の子が出来た。
　アムカさんが可愛いね、て頭をなでなでしてくれる。
　何それ、気持ち良いんだけど？
　頭なでられるだけで、もう俺の身体はゾクゾクしちゃう。
　俺ってこんなに感度良かったの？
　自分で自分の身体じゃないみたいで少し怖い………。

「さて、下も女の子の方でイこうな」

　そう言って、食事中の肉食獣の目をしたアムカさんが俺の足を持ち上げた。