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行方(???)
7(過去)
しおりを挟む『あ!お姉さん!!!』
「…やっほ。」
あれ以来私は毎日この時間に公園に来ている
最初は感謝を伝える為にと来たつもりだったけど”また来てね!”と言われたので仕方なく来て
あげている。
『仲直りはできた?』
「まだ若干気まずいけど妹とは仲直りできたよ。」
“良かったわね!”と嬉しそうに言ってくれる。
この子はテレパシーでも使えるのかと思うほど私の気持ちを理解してくれてその度に励ましてくれる。
『いつも相談のってくれてありがと。麻耶ちゃんは何か悩み事とかないの?』
「悩み事?…ないよ!」
ニッコニコの笑顔でそう言う麻耶ちゃんは本当に悩み事が無いんだ
きっと毎日遊んで寝ての繰り返しだよね
あんなにかっこいい双子の弟もいるし家もお金持ちだし羨ましいな、
『あ、あの子お姉さんの妹さん?』
「?」
後ろを振り向くと百合が立っている
「百合?!なんで来たの?!」
「ごはんできるからおねーちゃんよんできなさいって……」
百合は私のほうへ駆け込み、後ろに隠れる。
『こんにちは。』
「………だれ。」
人見知りの百合は少し警戒して麻耶ちゃんに聞く。
(確かに、私って麻耶ちゃんの何なんだろう……)
『お姉さんのお友達だよ。』
え
「ほんと?おねーちゃん……」
(友達……え、友達……?)
13年間、女の子の友達なんていた事なかった。
男子とずっと喧嘩してたり、虫の死骸を集めたり学校の窓を割ったりしてた私に誰も寄ってこなくて、ずっと1人だったのに、
友達って、何?
『あれ、違ったかな……?』
麻耶ちゃんが悲しそうな顔してる
どうしよ、何か言わないと
「っ……し、親友だよっ!」
『「えっ」』
麻耶ちゃんと百合の声がハモる
驚いたのかな、あれ私今なんて言ったっけ?
『親友、………』
え?!私親友って言った?!!なんで?!恥ずかしっ……!!!
『お姉さん』
麻耶ちゃんが私を見つめる
少し切なそうな、嬉しそうな笑顔で言う
『ありがと。』
(……あれ、)
私が言った言葉は正解だったのかな、?
いいや、不正解だ。
「ごめんね!麻耶ちゃん、嫌だった?いきなり親友とか言っちゃって……」
『嬉しいよ。違う、ちょっと嬉しくて……まさかそう言ってくれるなんて……初めて私のこと見てくれる女の子と友達になれたから。』
あ………
麻耶ちゃんもそうなんだ
一緒なんだ。
「麻耶ー!!!!」
少し遠くで前の男の子とは違う別の男の子が麻耶ちゃんを呼んでいる
『ふう!!』
麻耶ちゃんの顔色が一気に変わった
「麻耶!もうかえるじかんだよ!なにしてんだよ。」
『もう帰るの?麻耶もうちょっと風と一緒にいたい』
猫のようにすりすり”ふう!”と言う男の子に寄りかかる麻耶ちゃん。
普段一匹狼のような麻耶ちゃんから想像できないほどの甘え様で少しびっくりする。
(この男の子もかっこいい子だなぁ。でも普通よりちょっと上って感じ。雄斗くんのほうがイケメン。)
というかここにいても2人の邪魔な気がするし帰ったほうがいいよね
「百合、帰るよ。」
「うん、」
麻耶ちゃんにばいばいって言おうとしたけどふう君に夢中そうだから軽く手だけ振った。
勘違いしたのか、ふう君が私たちに手を振りかえしてくれて優しい子だなーと関心した。
それと同時に、麻耶ちゃんに睨まれた気もした。
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