9 / 10
あぁ、やってしまった……。※
しおりを挟む
「リ、リアム……?」
ミアが彼の目を覗きこむと、ブルーグレーの瞳が潤みきっていた。
リアムがその目を閉じて顔を傾けたかと思うと、間髪入れずにミアの唇にしゃぶりついてきた。強引に唇を割って熱い舌が入り込んでくる。
「んぅ……!?」
喉の奥に引っ込んでいたミアの舌を引っぱりだすように口内を蹂躙されて、息が止まりそうだ。ミアが逃れようと顔を動かそうとしても、リアムに両手で頭を固定されていて、思うように動けない。
「んんっ……ん、ぁ……っ!」
どれぐらいの時間、口づけられていただろうか。
そろそろ呼吸困難で意識が飛びそうになったミアが最後の力を振り絞ってリアムの胸を押し返した。彼がバランスを崩してよろけた隙に、ミアはリアムに背を向けるようにドアに手をついて、大きく息を吸った。
「……はぁ、はぁ、はぁ……。リアム、苦しい……っ!」
ミアが抗議すると、背中越しにリアムの申し訳なさそうな声が返ってくる。
「ごめん。でも……止められないんだ」
「きゃあ!?」
ミアの背後から手を回してきたリアムが彼女の両胸を鷲掴んだ。そのまま、もにゅもにゅと問答無用で揉みしだいてくる。
「ちょっ……リアム! どこ触って……」
「はぁぁ~。やわらかい……」
リアムはミアの耳元に唇を寄せて、熱っぽく囁いた。
「ずっとこうしたかったんだ」
「ずっと……!?」
「だってしょうがないだろ。ミアが……可愛いから」
「は!?」
なに、いまの発言?
可愛い? 「可愛い」って言った?
これもクスリのせい?
それとも、やっぱりリアムは私のことを……?
「ミアはいつも可愛いけど、なんでだろう……今日はいつも以上に可愛く見えるんだ」
そう言うと、リアムはミアの耳殻をぴちゃぴちゃと舐りまわした。もちろん、胸を這う手の動きも止まらない。
「やっ……! リアム、やめて……」
敏感な場所を同時に責められて、ミアの背筋をゾクゾクと得体の知れない感覚が駆け抜けていく。
「ごめん。ごめん、ミア……。可愛い。可愛いなぁ、ミアは……」
譫言のように、謝罪の言葉と甘い言葉を繰り返しながら、それでもリアムはこの行為を止めようとはしない。むしろ、ますます大胆になっていくその手と舌の動きに、ミアは恐怖を感じながら、一方で、言い知れぬ快感を覚えてもいる。
「やっ、そこはダメ!」
いつのまにか、リアムの手がミアのスカートの中に入り込んで、身体の中心を捉えていた。下着越しに割れ目をスリスリとなぞられると、そこからじんわりとした快感が広がっていく。
「ミア、その動きはマズいって」
リアムが困ったような、でも嬉しそうな声を上げた。
ミアは自分でも無意識のうちに腰を揺らしていたらしい。その動きがちょうどリアムの股間を刺激していたことに気づいて、ミアは慌てて腰を引っ込める。
自分で自分が信じられなかった。
もっと強い刺激が欲しくて、でもそんな風に思っている自分が理解できなくてミアは混乱する。
お尻のあたりにリアムの張りつめた股間の感触を感じた。
脚の間がムズムズと疼いて、もうどうしたらいいかわからない。
ミアが困惑している間に、リアムの指が下着の中まで侵入してくる。
「あぁ……んっ!」
膨れ上がった突起をぐりぐりと指の腹で押されて、ミアは思わず身体を仰け反らせた。脚の力が抜けて、立っているのが辛くなる。ミアは目の前にある厚い扉に手をついて、なんとか体勢を保とうとした。
「見て。ミア、すごく濡れてる」
リアムが自分の人差し指をミアの眼前に差し出した。透明な粘液がべっとりと纏わりついている。それが自分の内側から分泌されたものだと気づいて、ミアはぎゅっと目を閉じた。
「もう! そんなの見せなくていいから! リアムのバカ!」
ミアが扉に額を預けるように凭れかかると、リアムがミアの履いているスカートを捲り上げた。そのまま素早く下着も下ろしてしまうと、露わになったミアの尻をたぷたぷと撫でまわす。
「なっ……ちょっ、リアム!?」
しばらく、そのスベスベと弾力のある肌の感触を楽しんでいたらしいリアムがついにミアの腰を掴んで自分の腰元へと引き寄せた。
丸出しのお尻を突き出すような格好になってしまったミア。恥ずかしすぎて、涙が滲んでくる。
ミアの太腿の間を、リアムの反り勃ったモノが行き来する。ミアから溢れ出る愛液を掬い取るように何度か往復したかと思うと――
「あぁぁ……っ!」
リアムが後ろからミアを貫いた。
「ミア、ごめん」
ごめん、と言いながらもリアムの動きが止むことはなく……。ズブズブと自身をミアのなかに埋める、ゆらゆらと腰を前後に振り始めた。膣壁をゴリゴリと擦られて、何とも言えない感覚がミアの体内を何度となく駆け抜けていく。
「んっ……あ、あん……や、ぁ……あ」
リアムにされるがまま、さんざん鳴かされた挙句――
「うっ……!」
動きを速めたリアムがミアのナカで果てた。
腹の内に温かな感覚が広がっていく気がして、ミアの身体がぶるりと震える。
リアムのモノがずるりと引き抜かれた拍子に、彼の放った精がミアの内腿を伝って流れた。
あぁ、やってしまった……。
動物みたいな姿勢で交わってしまったこと、我を忘れてよがりまくったこと……。後悔と罪悪感と羞恥心と、それから今も身体に残るリアムの濃密な余韻のせいで、ミアはもう心身ともにぐちゃぐちゃだ。疲れ切ったミアがくたりと床に膝をつくと、
「きゃっ!」
息つく暇もなくリアムに抱え上げられて、部屋の奥へと連れていかれる。天蓋付きのベッドに下ろされると、間髪入れずにリアムがのしかかってきた。
「ミア……」
リアムの瞳がまだ潤んでいる。
欲情をたっぷりと含んだ視線を真正面から向けられて、ミアは思わず目を逸らした。
逸らした先にリアムの股間が目に入ってしまう。いま出したばかりだというのに、ソコはすっかり固さを取り戻して力強く天を向いていた。
「え、もう……!? んぁ……っ!」
首筋をパクりと甘噛みされて、ミアの身体が思わず浮きあがった。
その隙に乗じたリアムが器用にミアの服を剥ぎ取っていく。裸に剥かれたミアが慌てて胸を隠そうとしたが、それよりも早く、リアムの口がミアの乳首に吸い付いた。
「ゃあ……あ、ぁん……や、だぁ……は、んぅ……」
ぷっくりと膨らんだ胸の先っぽをちゅうちゅうと吸われて転がされて、ミアの口からあられもない声が漏れる。リアムに舐られたところからムズムズとした疼きが全身へと広がっていく。
「やっ、見ないで。……恥ずかしい!」
ミアの胸を弄びながら、リアムが上目遣いにミアの顔を見て見つめていた。
さっきは後ろを向いていたから気づかなかったけれど、いざ直接顔を合わせるとなると、恥ずかしくてたまらない。ミアは両手で顔を覆った。
「恥ずかしがってるミアも最高に可愛いよ」
リアムが嬉しそうに顔を綻ばせる。
「……リアムのバカ。あ、やぁ……!」
照れ隠しに身をよじったミアのふくらはぎをリアムがぎゅっと掴んで大きく左右に開いた。じゅくじゅくに濡れた秘孔がリアムの眼前に晒される。甘酸っぱい匂いが豪奢なベッドに漂った。ミアの愛液の匂いだ。その匂いは、ビアンカ王女が放つ香りなんて比べものにならないほど、リアムの本能を刺激した。
「やっ、リアム……そこ、ダメだってば……!」
リアムがミアの股ぐらに顔を突っ込んで、舌の先でグリグリと充血した淫芽をいじくってくる。
「もぅ、やだ……。リアム、やめて……」
ミアがお願いしても、リアムはもちろん止めてはくれない。
舌を動かしながら、あわせて指まで入れてきた。膣内に溢れた愛液を掻きだすように動くリアムのゴツゴツとした長い指……。
「すごいよ、ミア。吸いついてくる」
「やだぁ……! もう、やめてよ。お願い…………」
なんとか絞り出したミアの声はいかにも弱々しくて、自身の脚の間から聞こえてくるグチュグチュという水音にかき消されてしまう。
「じゃあ、挿れるよ」
「あァ……っ、ん」
さんざん解されたミアの秘部は、なんの痛みもなく、やすやすとリアムの昂ぶりを飲み込んでしまう。
「あっ、あっ、あ、ぁ……っ!」
リアムの動きに合わせて、ミアの口から自分でも聞いたことのないような嬌声が漏れる。激しく揺さぶられて、量感のある乳房がぶるぶると震えた。
こんな欲望まみれの淫らな姿をよりにもよってリアムに見られてしまうなんて……。
ミアはもう恥ずかしくて消えてしまいたかった。
シモンに怪しいクスリを盛られたときにも同じような行為をしたのかもしれないが、ろくに覚えていないから、まだよかった。
でも、いまは違う。
今日のミアは完全に正気なのだ。
こんな生々しい記憶……ぜったいに忘れられそうにない!
ミアの目から理由のわからない涙が零れ落ちた。
「ミア……。大丈夫?」
リアムが動きを緩めてミアの目を覗き込んだ。気づかうように発せられたその声が優しくて……ミアの中がキュッと締まる。
「リアム、やめて……。ぁ、ダメ、やめないで……」
「どっちだよ……。でも、ごめん。どっちにしろ、止められないや」
リアムが顔を寄せて、ミアの涙を舐めとった。そのまま舌を這わせて唇へたどり着くと、ゆっくりと食むようなキスを落とす。
ミアはリアムの頬に手を伸ばした。温かくて滑らかな肌をすりすりと撫でる。
やがて口内に侵入してきたリアムの舌。ミアは目を閉じて、自分の中に挿し入れられた彼の熱にただただ身を任せた。
抵抗を止めて、罪悪感も羞恥心も何もかもすべてを受け入れてしまうと、快感の波が押し寄せてきた。身も心も蕩けてしまいそうだった。気持ちいい……。
二人は口づけたまま、ゆるゆると腰を振り続けた。
ミアが彼の目を覗きこむと、ブルーグレーの瞳が潤みきっていた。
リアムがその目を閉じて顔を傾けたかと思うと、間髪入れずにミアの唇にしゃぶりついてきた。強引に唇を割って熱い舌が入り込んでくる。
「んぅ……!?」
喉の奥に引っ込んでいたミアの舌を引っぱりだすように口内を蹂躙されて、息が止まりそうだ。ミアが逃れようと顔を動かそうとしても、リアムに両手で頭を固定されていて、思うように動けない。
「んんっ……ん、ぁ……っ!」
どれぐらいの時間、口づけられていただろうか。
そろそろ呼吸困難で意識が飛びそうになったミアが最後の力を振り絞ってリアムの胸を押し返した。彼がバランスを崩してよろけた隙に、ミアはリアムに背を向けるようにドアに手をついて、大きく息を吸った。
「……はぁ、はぁ、はぁ……。リアム、苦しい……っ!」
ミアが抗議すると、背中越しにリアムの申し訳なさそうな声が返ってくる。
「ごめん。でも……止められないんだ」
「きゃあ!?」
ミアの背後から手を回してきたリアムが彼女の両胸を鷲掴んだ。そのまま、もにゅもにゅと問答無用で揉みしだいてくる。
「ちょっ……リアム! どこ触って……」
「はぁぁ~。やわらかい……」
リアムはミアの耳元に唇を寄せて、熱っぽく囁いた。
「ずっとこうしたかったんだ」
「ずっと……!?」
「だってしょうがないだろ。ミアが……可愛いから」
「は!?」
なに、いまの発言?
可愛い? 「可愛い」って言った?
これもクスリのせい?
それとも、やっぱりリアムは私のことを……?
「ミアはいつも可愛いけど、なんでだろう……今日はいつも以上に可愛く見えるんだ」
そう言うと、リアムはミアの耳殻をぴちゃぴちゃと舐りまわした。もちろん、胸を這う手の動きも止まらない。
「やっ……! リアム、やめて……」
敏感な場所を同時に責められて、ミアの背筋をゾクゾクと得体の知れない感覚が駆け抜けていく。
「ごめん。ごめん、ミア……。可愛い。可愛いなぁ、ミアは……」
譫言のように、謝罪の言葉と甘い言葉を繰り返しながら、それでもリアムはこの行為を止めようとはしない。むしろ、ますます大胆になっていくその手と舌の動きに、ミアは恐怖を感じながら、一方で、言い知れぬ快感を覚えてもいる。
「やっ、そこはダメ!」
いつのまにか、リアムの手がミアのスカートの中に入り込んで、身体の中心を捉えていた。下着越しに割れ目をスリスリとなぞられると、そこからじんわりとした快感が広がっていく。
「ミア、その動きはマズいって」
リアムが困ったような、でも嬉しそうな声を上げた。
ミアは自分でも無意識のうちに腰を揺らしていたらしい。その動きがちょうどリアムの股間を刺激していたことに気づいて、ミアは慌てて腰を引っ込める。
自分で自分が信じられなかった。
もっと強い刺激が欲しくて、でもそんな風に思っている自分が理解できなくてミアは混乱する。
お尻のあたりにリアムの張りつめた股間の感触を感じた。
脚の間がムズムズと疼いて、もうどうしたらいいかわからない。
ミアが困惑している間に、リアムの指が下着の中まで侵入してくる。
「あぁ……んっ!」
膨れ上がった突起をぐりぐりと指の腹で押されて、ミアは思わず身体を仰け反らせた。脚の力が抜けて、立っているのが辛くなる。ミアは目の前にある厚い扉に手をついて、なんとか体勢を保とうとした。
「見て。ミア、すごく濡れてる」
リアムが自分の人差し指をミアの眼前に差し出した。透明な粘液がべっとりと纏わりついている。それが自分の内側から分泌されたものだと気づいて、ミアはぎゅっと目を閉じた。
「もう! そんなの見せなくていいから! リアムのバカ!」
ミアが扉に額を預けるように凭れかかると、リアムがミアの履いているスカートを捲り上げた。そのまま素早く下着も下ろしてしまうと、露わになったミアの尻をたぷたぷと撫でまわす。
「なっ……ちょっ、リアム!?」
しばらく、そのスベスベと弾力のある肌の感触を楽しんでいたらしいリアムがついにミアの腰を掴んで自分の腰元へと引き寄せた。
丸出しのお尻を突き出すような格好になってしまったミア。恥ずかしすぎて、涙が滲んでくる。
ミアの太腿の間を、リアムの反り勃ったモノが行き来する。ミアから溢れ出る愛液を掬い取るように何度か往復したかと思うと――
「あぁぁ……っ!」
リアムが後ろからミアを貫いた。
「ミア、ごめん」
ごめん、と言いながらもリアムの動きが止むことはなく……。ズブズブと自身をミアのなかに埋める、ゆらゆらと腰を前後に振り始めた。膣壁をゴリゴリと擦られて、何とも言えない感覚がミアの体内を何度となく駆け抜けていく。
「んっ……あ、あん……や、ぁ……あ」
リアムにされるがまま、さんざん鳴かされた挙句――
「うっ……!」
動きを速めたリアムがミアのナカで果てた。
腹の内に温かな感覚が広がっていく気がして、ミアの身体がぶるりと震える。
リアムのモノがずるりと引き抜かれた拍子に、彼の放った精がミアの内腿を伝って流れた。
あぁ、やってしまった……。
動物みたいな姿勢で交わってしまったこと、我を忘れてよがりまくったこと……。後悔と罪悪感と羞恥心と、それから今も身体に残るリアムの濃密な余韻のせいで、ミアはもう心身ともにぐちゃぐちゃだ。疲れ切ったミアがくたりと床に膝をつくと、
「きゃっ!」
息つく暇もなくリアムに抱え上げられて、部屋の奥へと連れていかれる。天蓋付きのベッドに下ろされると、間髪入れずにリアムがのしかかってきた。
「ミア……」
リアムの瞳がまだ潤んでいる。
欲情をたっぷりと含んだ視線を真正面から向けられて、ミアは思わず目を逸らした。
逸らした先にリアムの股間が目に入ってしまう。いま出したばかりだというのに、ソコはすっかり固さを取り戻して力強く天を向いていた。
「え、もう……!? んぁ……っ!」
首筋をパクりと甘噛みされて、ミアの身体が思わず浮きあがった。
その隙に乗じたリアムが器用にミアの服を剥ぎ取っていく。裸に剥かれたミアが慌てて胸を隠そうとしたが、それよりも早く、リアムの口がミアの乳首に吸い付いた。
「ゃあ……あ、ぁん……や、だぁ……は、んぅ……」
ぷっくりと膨らんだ胸の先っぽをちゅうちゅうと吸われて転がされて、ミアの口からあられもない声が漏れる。リアムに舐られたところからムズムズとした疼きが全身へと広がっていく。
「やっ、見ないで。……恥ずかしい!」
ミアの胸を弄びながら、リアムが上目遣いにミアの顔を見て見つめていた。
さっきは後ろを向いていたから気づかなかったけれど、いざ直接顔を合わせるとなると、恥ずかしくてたまらない。ミアは両手で顔を覆った。
「恥ずかしがってるミアも最高に可愛いよ」
リアムが嬉しそうに顔を綻ばせる。
「……リアムのバカ。あ、やぁ……!」
照れ隠しに身をよじったミアのふくらはぎをリアムがぎゅっと掴んで大きく左右に開いた。じゅくじゅくに濡れた秘孔がリアムの眼前に晒される。甘酸っぱい匂いが豪奢なベッドに漂った。ミアの愛液の匂いだ。その匂いは、ビアンカ王女が放つ香りなんて比べものにならないほど、リアムの本能を刺激した。
「やっ、リアム……そこ、ダメだってば……!」
リアムがミアの股ぐらに顔を突っ込んで、舌の先でグリグリと充血した淫芽をいじくってくる。
「もぅ、やだ……。リアム、やめて……」
ミアがお願いしても、リアムはもちろん止めてはくれない。
舌を動かしながら、あわせて指まで入れてきた。膣内に溢れた愛液を掻きだすように動くリアムのゴツゴツとした長い指……。
「すごいよ、ミア。吸いついてくる」
「やだぁ……! もう、やめてよ。お願い…………」
なんとか絞り出したミアの声はいかにも弱々しくて、自身の脚の間から聞こえてくるグチュグチュという水音にかき消されてしまう。
「じゃあ、挿れるよ」
「あァ……っ、ん」
さんざん解されたミアの秘部は、なんの痛みもなく、やすやすとリアムの昂ぶりを飲み込んでしまう。
「あっ、あっ、あ、ぁ……っ!」
リアムの動きに合わせて、ミアの口から自分でも聞いたことのないような嬌声が漏れる。激しく揺さぶられて、量感のある乳房がぶるぶると震えた。
こんな欲望まみれの淫らな姿をよりにもよってリアムに見られてしまうなんて……。
ミアはもう恥ずかしくて消えてしまいたかった。
シモンに怪しいクスリを盛られたときにも同じような行為をしたのかもしれないが、ろくに覚えていないから、まだよかった。
でも、いまは違う。
今日のミアは完全に正気なのだ。
こんな生々しい記憶……ぜったいに忘れられそうにない!
ミアの目から理由のわからない涙が零れ落ちた。
「ミア……。大丈夫?」
リアムが動きを緩めてミアの目を覗き込んだ。気づかうように発せられたその声が優しくて……ミアの中がキュッと締まる。
「リアム、やめて……。ぁ、ダメ、やめないで……」
「どっちだよ……。でも、ごめん。どっちにしろ、止められないや」
リアムが顔を寄せて、ミアの涙を舐めとった。そのまま舌を這わせて唇へたどり着くと、ゆっくりと食むようなキスを落とす。
ミアはリアムの頬に手を伸ばした。温かくて滑らかな肌をすりすりと撫でる。
やがて口内に侵入してきたリアムの舌。ミアは目を閉じて、自分の中に挿し入れられた彼の熱にただただ身を任せた。
抵抗を止めて、罪悪感も羞恥心も何もかもすべてを受け入れてしまうと、快感の波が押し寄せてきた。身も心も蕩けてしまいそうだった。気持ちいい……。
二人は口づけたまま、ゆるゆると腰を振り続けた。
1
あなたにおすすめの小説
婚約破棄歴八年、すっかり飲んだくれになった私をシスコン義弟が宰相に成り上がって迎えにきた
鳥羽ミワ
恋愛
ロゼ=ローラン、二十四歳。十六歳の頃に最初の婚約が破棄されて以来、数えるのも馬鹿馬鹿しいくらいの婚約破棄を経験している。
幸い両親であるローラン伯爵夫妻はありあまる愛情でロゼを受け入れてくれているし、お酒はおいしいけれど、このままではかわいい義弟のエドガーの婚姻に支障が出てしまうかもしれない。彼はもう二十を過ぎているのに、いまだ縁談のひとつも来ていないのだ。
焦ったロゼはどこでもいいから嫁ごうとするものの、行く先々にエドガーが現れる。
このままでは義弟が姉離れできないと強い危機感を覚えるロゼに、男として迫るエドガー。気づかないロゼ。構わず迫るエドガー。
エドガーはありとあらゆるギリギリ世間の許容範囲(の外)の方法で外堀を埋めていく。
「パーティーのパートナーは俺だけだよ。俺以外の男の手を取るなんて許さない」
「お茶会に行くんだったら、ロゼはこのドレスを着てね。古いのは全部処分しておいたから」
「アクセサリー選びは任せて。俺の瞳の色だけで綺麗に飾ってあげるし、もちろん俺のネクタイもロゼの瞳の色だよ」
ちょっと抜けてる真面目酒カス令嬢が、シスコン義弟に溺愛される話。
※この話はカクヨム様、アルファポリス様、エブリスタ様にも掲載されています。
※レーティングをつけるほどではないと判断しましたが、作中性的ないやがらせ、暴行の描写、ないしはそれらを想起させる描写があります。
どうせ運命の番に出会う婚約者に捨てられる運命なら、最高に良い男に育ててから捨てられてやろうってお話
下菊みこと
恋愛
運命の番に出会って自分を捨てるだろう婚約者を、とびきりの良い男に育てて捨てられに行く気満々の悪役令嬢のお話。
御都合主義のハッピーエンド。
小説家になろう様でも投稿しています。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
「ご褒美ください」とわんこ系義弟が離れない
橋本彩里(Ayari)
恋愛
六歳の時に伯爵家の養子として引き取られたイーサンは、年頃になっても一つ上の義理の姉のミラが大好きだとじゃれてくる。
そんななか、投資に失敗した父の借金の代わりにとミラに見合いの話が浮上し、義姉が大好きなわんこ系義弟が「ご褒美ください」と迫ってきて……。
1~2万文字の短編予定→中編に変更します。
いつもながらの溺愛執着ものです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
身代わり令嬢、恋した公爵に真実を伝えて去ろうとしたら、絡めとられる(ごめんなさぁぁぁぁい!あなたの本当の婚約者は、私の姉です)
柳葉うら
恋愛
(ごめんなさぁぁぁぁい!)
辺境伯令嬢のウィルマは心の中で土下座した。
結婚が嫌で家出した姉の身代わりをして、誰もが羨むような素敵な公爵様の婚約者として会ったのだが、公爵あまりにも良い人すぎて、申し訳なくて仕方がないのだ。
正直者で面食いな身代わり令嬢と、そんな令嬢のことが実は昔から好きだった策士なヒーローがドタバタとするお話です。
さくっと読んでいただけるかと思います。
【完結】『推しの騎士団長様が婚約破棄されたそうなので、私が拾ってみた。』
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
恋愛
【完結まで執筆済み】筋肉が語る男、冷徹と噂される騎士団長レオン・バルクハルト。
――そんな彼が、ある日突然、婚約破棄されたという噂が城下に広まった。
「……えっ、それってめっちゃ美味しい展開じゃない!?」
破天荒で豪快な令嬢、ミレイア・グランシェリは思った。
重度の“筋肉フェチ”で料理上手、○○なのに自由すぎる彼女が取った行動は──まさかの自ら押しかけ!?
騎士団で巻き起こる爆笑と騒動、そして、不器用なふたりの距離は少しずつ近づいていく。
これは、筋肉を愛し、胃袋を掴み、心まで溶かす姉御ヒロインが、
推しの騎士団長を全力で幸せにするまでの、ときめきと笑いと“ざまぁ”の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる