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救助開始

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「暁様ですね?」
「そうです」
「災害派遣団の団長をしています、アルフォードです」

アルフォードは敬礼をしてきたので、暁も敬礼をした

「自衛隊の暁です。今の現状はどんな感じですか?」
「現在は上から降ってきた瓦礫によって40名以上が負傷、7名が死亡しました」
「わかった。では兵はどれだけ集められますか?」
「多く見積もって1万ぐらいです」
「なら今すぐに救助を開始。ただし重機が必要な場合はすぐに我々に言ってくれ。なんとかする。」
「はっ!」

アルフォードは走って行動に移した

アルフォードってなんか美味しそうな名前だな…

ボートを降りて瓦礫が多い場所に向い、収納スキルで次々と収納していった

「瓦礫を入れるのは良いが、これは多いな」

瓦礫は予想より遥かに多く、地震が起こることをあまり想定していない建築物が崩れ、鉄筋コンクリートのような構造は少なかった

もしかしたら戦艦を造っているから鉄を使用することを制限とかかな…。でも海に面しているから地震に強くされててほしいのだが

などと考えていると、兵士を多く連れてきたアルフォードがこちらに歩いて来ていた

「想定より3000人少ないですが、連れてきました」
「ご苦労。ではすぐに捜索に移ってくれ」
「はっ!各班、捜索を開始!」

兵士は班になり、倒壊した場所や瓦礫の中を捜索していった。その数分後、自衛隊と米軍が空母と護衛艦隊で向かってきた。空母と護衛艦に暁がはしごを交換してかけると、中から隊員と兵士が出てくる

「暁さん、現在の状況はどうですか?」

朝山艦長が階段を降りながら敬礼をして降りた時に話しかけてきた

「現在はブラッド帝国兵士約7000名が救助活動を開始。そして民間人犠牲者か複数名いるもよう」

暁も敬礼をしてから報告をした。朝山艦長は"民間人犠牲者"というワードで眉をしかめてひどく憂鬱そうな顔をする

「そうか…」
「そう落ち込むな。そのまま落ち込み過ぎると心が壊れるぞ?」

朝山艦長の肩を叩きながらグリート艦長が話しかける

「ですが…隊員も民間人も犠牲者を…」
「3番艦で隊員を…ですか?」
「はい…熱源やカメラをもっと張り巡らせればこんなことには…」
「それらは全て完璧だった。見つけられなかったのは相手が一枚上手だったからだ。それに、司令官がそんな落ち込んでいたら周りが引きずってしまう。落ち込むときは葬式だけにした方がいい」
「わかりました…」

そうこう話していると、救助隊全員が出てきていた。朝山とグリートは救助隊に開始を宣言して救助に当たらせた
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