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第一部 無駄な魔力と使い捨て魔法使い
「ことわる!」
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なんとかして助ける方法はないのか、この身を犠牲にしても、ソイルを救う手立てはないのか!
そんなふうに祈り集中するロットの手がわずかに光っていることは、治癒に集中する村長も、光らせているロット自身も気がついていない。
しかし、それを見逃さなかった者がいた。
先程まで村長とともに暖炉の前で話していた椅子から様子を見守り、こちらに寄ろうとしなかった男が立ち上がり、少年の前に立った。
急に射す影に涙で歪む視界をあげると、一人の男が立っていた。村の誰でもない人だった。
一般的な大人の男性と同じような体格のものの、立ち姿だけで鍛えられていることが伝わる。
息を呑みそうな迫力が目の前の青年にはあった。
その髪は赤く、鮮明で絶望に抗うロットの目にも空白を生むほど強烈だった。
そして目や鼻、口は理想的なほど整っており、同性のロットも素直にその魅力を認めてしまうほどだった。
そんな青年が話しかけてきた。
「やあ、僕は赤塔の勇者と人は呼ぶよ。ところで妹さんを助けたくはないかい?」
ロットはその言葉を受け入れるまでに時間を有した。
「ん?妹ちゃんを助けたくないのかい」
再度、自らを勇者と名乗る青年が声をかけると、ロットはゆっくりと瞬きをし、その言葉の意味を理解する。
そしてやってきた感情は、目の前に立つ男を疑う怪しいという気持ちと、それでも妹を救えるなら縋りたいという願いだった。
「たすけたい……」
どうにか絞り出した声に、青年はニヤリと笑みを浮かべる。
青年を知らない者からすれば背筋に寒いものが走る感覚だろう、その怪しい笑み。
それを打ち消してくれたのは村長だ。
「おぉ、赤塔の勇者様が手を貸してくださるとはありがたい」
そう言ってソイルにかけていた治癒を止め、場所を譲った。
村長の言葉にどうやら本当の勇者であると信じたロットも、勇者の行動を固唾をのんで見守った。
勇者はソイルの前まで来ると、苦しさに喘ぎ、息も絶え絶えなソイルの頬にそっと手を触れた。
村長が行った治癒のように、ソイルの表情が一時的に和らぐ。
「やっぱりか」
勇者は意味深につぶやくと手を離してしまい、ロットへ体を向けた。
「な、なにを。妹を、ソイルを助けてくれよ!」
恐らくこれまでのどの行動よりも取り乱し、勇者に詰め寄るロットを見て、ふっと笑みを浮かべたまま彼は静かに口を開いた。
「ロットというのかな。君は妹を救いたいかい?」
試すような目だった。
「はい!助けてくださるならどんなことだってします!」
ロットも即答だった。
真っ直ぐな瞳は透き通ったまま勇者を見つめる。しばらくの無音をお互いにぶつける。
暖炉のパチパチとはじける火の音、そして二人のやり取りを手を口元に持っていき乙女のようにアワアワと見守る村長のかすかな音だけ。
「よし、じゃあまずは妹ちゃんの病気について教えよう」
「わかるんですか!?」
まちに行ったときに有名な医者に見せたこともあったがわからずじまいだった病名。
病弱なだけという診断になっていたがロット自身は納得がいっていなかった。
それがソイルに触れただけでわかったと言われたからロットも村長も驚きを隠せなかった。
「うん。妹ちゃんは何歳くらいかな?」
「9歳です」
「そうか、すごいな」
感心した様子の勇者は顎に手を当てて少し間を置いた。そして続けていった。
「……妹ちゃんは魔力種という病気だよ」
魔力種?と村長の方に視線を向けるロットだが、村長も検討つかないのか首を横に振った。
「魔力種とはね、人間の中に巣食う魔力の種だよ。
どうやって紛れ込むのかはわかっていないけど恐ろしい病気さ。
この種の巣にされた人間はゆっくりと魔力を吸い上げられるんだ。
すると常時魔力不足みたいなものだからとても病弱な子に育つ。
だから一般的な医者に見せても病弱な子と言われるんだけなんだよね」
生まれたときから体調を崩しがちだったソイルのことを思い出された。
「種によって吸う魔力量が違うんだ。
潜在魔力が少ない子は吸われてそのまま死んでしまうことも少なくない。
特に誕生日を迎える日は魔力を吸う量が普段より増えるんだ。
だからそこで魔力を吸いつくされて持たないことも多いね。
だからこの子がここまで生きていることは正直奇跡だよ」
思い返すとソイルの誕生日に二人で元気に過ごした記憶がなかった。
それは両親がいたかすかな記憶の中でも同じだった。
そして奇しくも今日はソイルの九歳の誕生日だ。
「しかも、妹ちゃんのはかなりレアな方だね。
さっき触れて僕の魔力を食わしたから少し落ち着いたけどかなりの量の魔力を吸う。
これだけの魔力種相手に九歳まで生き延びるなんて妹ちゃんはかなりの魔力があるのかもね」
そういえば、と妹の姿を見ると呼吸が少し落ち着いていた。
話からするとまた苦しみが戻るのだろうけどそれでもこの話が終わるまではモツのだろう。
そう判断したロットは静かに話を聞く。
「とにかく、魔力種相手にはそれ以上の魔力を用意してやれば満足しておさまる。
要するに、魔力種に魔力を吸いつくされなければ死にはしないんだ。
もっとも、君は無意識に魔力を代わりにあげていたようだけどね」
思い当たるフシはなく、ロットは自分がやっていたことを思い返す。
しかし思い出されるのは甲斐甲斐しく看病する、妹の手を握り励ますのみだった。
先程やっていた勇者の行動を振り返ると妹に触れたときになにかやっていた。
村長の治癒とは違うなにか、それを自分でもやっていたということだろうか。
そんなふうに少し頭を悩ませつつも、妹が助かるかもしれない希望に安堵する。
このままさっきのみたいに勇者が妹に触れてくれれば妹は助かる、と。
「あ、ちなみにさっきのはやらないよ?僕はつかれるからね」
にもかかわらず突き放す児とことに愕然とするしかなかった。
「なんで!?」
「えー、だって本当に疲れるんだよ?ちょっと魔力をあげようと思っただけなのにかなり持ってかれたからね。
そこで君に問いたい。妹を救いたいんだよね」
ロットは頷いて次の言葉を待つ。
「君の死と引き換えに妹ちゃんを助けるなんてどう?」
怪しく笑う勇者は冗談めかしく言った。
しかしロットにはそれが冗談には到底思えなかった。
そして、それでもなおソイルを救いたいという思いは変わらない。
唯一の肉親、ソイルを守るためならこの命を引き換えてもいいと。
そんなふうに祈り集中するロットの手がわずかに光っていることは、治癒に集中する村長も、光らせているロット自身も気がついていない。
しかし、それを見逃さなかった者がいた。
先程まで村長とともに暖炉の前で話していた椅子から様子を見守り、こちらに寄ろうとしなかった男が立ち上がり、少年の前に立った。
急に射す影に涙で歪む視界をあげると、一人の男が立っていた。村の誰でもない人だった。
一般的な大人の男性と同じような体格のものの、立ち姿だけで鍛えられていることが伝わる。
息を呑みそうな迫力が目の前の青年にはあった。
その髪は赤く、鮮明で絶望に抗うロットの目にも空白を生むほど強烈だった。
そして目や鼻、口は理想的なほど整っており、同性のロットも素直にその魅力を認めてしまうほどだった。
そんな青年が話しかけてきた。
「やあ、僕は赤塔の勇者と人は呼ぶよ。ところで妹さんを助けたくはないかい?」
ロットはその言葉を受け入れるまでに時間を有した。
「ん?妹ちゃんを助けたくないのかい」
再度、自らを勇者と名乗る青年が声をかけると、ロットはゆっくりと瞬きをし、その言葉の意味を理解する。
そしてやってきた感情は、目の前に立つ男を疑う怪しいという気持ちと、それでも妹を救えるなら縋りたいという願いだった。
「たすけたい……」
どうにか絞り出した声に、青年はニヤリと笑みを浮かべる。
青年を知らない者からすれば背筋に寒いものが走る感覚だろう、その怪しい笑み。
それを打ち消してくれたのは村長だ。
「おぉ、赤塔の勇者様が手を貸してくださるとはありがたい」
そう言ってソイルにかけていた治癒を止め、場所を譲った。
村長の言葉にどうやら本当の勇者であると信じたロットも、勇者の行動を固唾をのんで見守った。
勇者はソイルの前まで来ると、苦しさに喘ぎ、息も絶え絶えなソイルの頬にそっと手を触れた。
村長が行った治癒のように、ソイルの表情が一時的に和らぐ。
「やっぱりか」
勇者は意味深につぶやくと手を離してしまい、ロットへ体を向けた。
「な、なにを。妹を、ソイルを助けてくれよ!」
恐らくこれまでのどの行動よりも取り乱し、勇者に詰め寄るロットを見て、ふっと笑みを浮かべたまま彼は静かに口を開いた。
「ロットというのかな。君は妹を救いたいかい?」
試すような目だった。
「はい!助けてくださるならどんなことだってします!」
ロットも即答だった。
真っ直ぐな瞳は透き通ったまま勇者を見つめる。しばらくの無音をお互いにぶつける。
暖炉のパチパチとはじける火の音、そして二人のやり取りを手を口元に持っていき乙女のようにアワアワと見守る村長のかすかな音だけ。
「よし、じゃあまずは妹ちゃんの病気について教えよう」
「わかるんですか!?」
まちに行ったときに有名な医者に見せたこともあったがわからずじまいだった病名。
病弱なだけという診断になっていたがロット自身は納得がいっていなかった。
それがソイルに触れただけでわかったと言われたからロットも村長も驚きを隠せなかった。
「うん。妹ちゃんは何歳くらいかな?」
「9歳です」
「そうか、すごいな」
感心した様子の勇者は顎に手を当てて少し間を置いた。そして続けていった。
「……妹ちゃんは魔力種という病気だよ」
魔力種?と村長の方に視線を向けるロットだが、村長も検討つかないのか首を横に振った。
「魔力種とはね、人間の中に巣食う魔力の種だよ。
どうやって紛れ込むのかはわかっていないけど恐ろしい病気さ。
この種の巣にされた人間はゆっくりと魔力を吸い上げられるんだ。
すると常時魔力不足みたいなものだからとても病弱な子に育つ。
だから一般的な医者に見せても病弱な子と言われるんだけなんだよね」
生まれたときから体調を崩しがちだったソイルのことを思い出された。
「種によって吸う魔力量が違うんだ。
潜在魔力が少ない子は吸われてそのまま死んでしまうことも少なくない。
特に誕生日を迎える日は魔力を吸う量が普段より増えるんだ。
だからそこで魔力を吸いつくされて持たないことも多いね。
だからこの子がここまで生きていることは正直奇跡だよ」
思い返すとソイルの誕生日に二人で元気に過ごした記憶がなかった。
それは両親がいたかすかな記憶の中でも同じだった。
そして奇しくも今日はソイルの九歳の誕生日だ。
「しかも、妹ちゃんのはかなりレアな方だね。
さっき触れて僕の魔力を食わしたから少し落ち着いたけどかなりの量の魔力を吸う。
これだけの魔力種相手に九歳まで生き延びるなんて妹ちゃんはかなりの魔力があるのかもね」
そういえば、と妹の姿を見ると呼吸が少し落ち着いていた。
話からするとまた苦しみが戻るのだろうけどそれでもこの話が終わるまではモツのだろう。
そう判断したロットは静かに話を聞く。
「とにかく、魔力種相手にはそれ以上の魔力を用意してやれば満足しておさまる。
要するに、魔力種に魔力を吸いつくされなければ死にはしないんだ。
もっとも、君は無意識に魔力を代わりにあげていたようだけどね」
思い当たるフシはなく、ロットは自分がやっていたことを思い返す。
しかし思い出されるのは甲斐甲斐しく看病する、妹の手を握り励ますのみだった。
先程やっていた勇者の行動を振り返ると妹に触れたときになにかやっていた。
村長の治癒とは違うなにか、それを自分でもやっていたということだろうか。
そんなふうに少し頭を悩ませつつも、妹が助かるかもしれない希望に安堵する。
このままさっきのみたいに勇者が妹に触れてくれれば妹は助かる、と。
「あ、ちなみにさっきのはやらないよ?僕はつかれるからね」
にもかかわらず突き放す児とことに愕然とするしかなかった。
「なんで!?」
「えー、だって本当に疲れるんだよ?ちょっと魔力をあげようと思っただけなのにかなり持ってかれたからね。
そこで君に問いたい。妹を救いたいんだよね」
ロットは頷いて次の言葉を待つ。
「君の死と引き換えに妹ちゃんを助けるなんてどう?」
怪しく笑う勇者は冗談めかしく言った。
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