【R18】転生?した先は、リアルよりもHな世界でした。

N.M.V

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ゴーレムは電気ウナギの夢は見ない?

ヒップホップHでベイベー?

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男は、周りの者達の静止を無視して、ワタシの拘束を解いた。

そしてワタシをうつ伏せにすると、体を重ねて、バックからチンPを差して来た。

「んあっ!!」

乳房を揉み上げられ、バック突き。

「あ、ああ、あん」

男がワタシの耳元で囁く

「お前、名前は?」

「…え、エム」

「俺はギャザリックだ、よろしくな」

「いっ、ひっ!」

「親しいやつは、、ギークって呼ぶ」

挨拶のつもりか、ギークは腰を深く抉るように突き上げて来た。

「あ、ひっ、ぎ、ギーク」

「なんだ」

「あ、貴方達の目的は、な、何?」

するとギークは更に深く腰を突き上げて来た。

「あっあっあっあっあっ!!」

「おいおい、勘違いするなよ、お前は今俺たちの捕虜で、奴隷だ、優しく扱てっやってるのは、オスターの命令だからな?」

「め、命令?、な、なんで……」

「お前からの質問はなしだ」

「うっ、あっ」

「エム、どこから来た?」

「に、西の、街」

「ふーん、冒険者か?」

「そう、です」

「西の街には妙な女冒険者がいるって話だ」

はい?

「なんだか知らねーが、『ドブい女』とか呼ばれてるらしいが……知ってるか?」

ワタシじゃん

「このドブい女がな、色々やらかしてるって噂だ」

なんの噂じゃ……って心当たりはありすぎるけど。

「お前じゃねーのか?」

落ち着けワタシ、ここで変な答え方すると厄介だわ、『魔薬』は自白を強要できる。気持ちよくて思考が乱される。「違う」と答えれば「知ってる」の同位になる。なので…

「し、知らない」

と嘯いておく

「……東門で、魔剣の男を倒したか?」

ワタシは思わずビクッとしてしまった。

「『はい』か、『いいえ』で答えろ」

「……いい、はい」

ダメじゃんワタシ!

「はは、そうかお前か!」

ギークは一段と腰を突き動かして来た。

「あっ!!んあっ!、なっ!、あああっ!!」

「そそるぜお前、最高にイイ女だ!」

ギークが何を言ってるのかわからない。

「気が変わった、お前は俺の女にする、オスターにはもったいねー」

はぁ?

「このしなやかな体、柔らかい乳房、締まった穴、そして俺がどう転んでも敵わなかった兄貴を殺した女」

「え?」

「お前が潰した魔剣使いはな、俺たち徒党の長で、俺の実の兄貴だ」

ワタシは血の気がひいた。

「まあ安心しろ、お前を別に恨んじゃいねえよ、だがな……ちょいとばかりお仕置きはさせてもらうぜ?」

ギークは、チンPをワタシの秘穴から抜くと、今度は尻の穴へとズプリと挿して来た。

「あひっ!!、お、おしりぃ!?」

「なんだよ、妙に素直に入ったな、開拓済みか?」

「違っ…」

「一発だけだ、中出しで許してやるよ」

ズコズコズコズコっと、ギークが激しく突いてくる

「いやぁん、んああっ!!」

『魔薬』は男を昂らせ、女を淫らにさせる。男達はチンPに魔薬を塗って、ワタシを犯す。直腸は秘穴より魔薬の吸収効率が大きい。

痺れる。

クソ気持ちいい

絶頂に達する。

「んあああっ!!、イクゥつ!、いっちゃう!!!、おしりでぇ、ダメェえ!!」

「おおおっ!!」

ギークも、ワタシに合わせてつい果てる。

根元まで深く押し込まれたチンPがワタシの中で膨らみ、ビュルルっと命の液が放出され、生暖かいモノがワタシの直腸に流れ込んできた。

催淫効果も相まって、羞恥の中、ワタシはまた失禁した。

なんで、男ってどいつもコイツも尻が好きなのよ!



魔薬を使って犯されてはいるものの、ギーク以外の男達も酷く乱暴な扱いはしてこない。

強姦自体がすでに乱暴だけどね。

さしもの男達も、連続Hで種切れ。

食事の時間でもあり、ワタシはようやっと解放された。

でも、念入りに両穴に魔薬を塗り込められてるお陰で、催淫効果はまだ続いてる。更には再び後ろ手に拘束されたので、オナニーができないと言う、三重苦。

ダレカタスケテ

そうして悶々と悶えていると、男たちが再びやって来た。

でも何か様子がおかしい。

誰かを連れているって…え?、なんで!?、皆と脱出したんじゃないの!?

男達に両脇を抱えて吊るされている女の子、サンだった。

その内股から流れ落ちる命の液の量から、男達にかなり輪姦まわされて中出しされまくったのね。気を失ってる。

ワタシはギークの尻に一発だけしか中出しされてないのに……コイツら。

「さ…ン」

「コイツもお前の仲間か?、村の中でウロウロしてたから捕まえたぞ」

男達は、サンをワタシの牢に放り込んだ。

「後で2人とも続きをしてやるからな」

牢が閉じられ、男達は下卑た笑いを見せながらその場を立ち去っていった。

男達の足音が聞こえなくなったところで、ワタシは床に転がるサンに声をかけた。

「さん、サン?」

すると目をパチっと開け、サンは何事もなかったかの様にすくっと立ち上がった。

「え?」

「ぶじか、エム」

「あ、え?、サンこそ大丈夫なの?」

「たいしたことない、オス、ミリョウして、たべた」

「魅了?」

「オス、サンが、しはいした」

マジで?

「まさか、わざと捕まったの?」

サンはコクリと頷いた。

呆れた、輪姦マワされるの確定なのに、わざと捕まるとか、さすがエルフの女王だわ。でもエルフだとバレたらタダでは済まない、リスクが大きすぎる。

「よくエルフだってバレな……ひゃっ!」

ワタシは悲鳴を上げた。

いきなりサンがワタシの股間を後ろから指でなぞって来た。思わぬ攻撃に、ワタシはその後の声が出せなかった。

「エム、ぬれてる」

サンは指についたワタシの愛液の匂いを嗅ぎ、顔をしかめた。

「『マグワル』のニオイ、キライ」

『マグワル』とは、エルフの言葉で『魔薬』の事。人族には無臭だけど、魔族とエルフは匂いを感じ取れる。でもそれぞれの匂いの捉え方が異なる、魔族と人族は淫らにさせるけど、エルフに取っては嫌気な匂いみたい。

「ちょっと、さ、サン、いきなりはやめて」

息が上がる、せっかく我慢してたのに、今ので催淫効果が再び上がった。

「……が、我慢してたのに」

でもサンは、ベッドに上がってくると、後ろ手にうつ伏せのワタシのお尻を持ち上げ、尻の谷間に顔を埋めて来た。

そして舌を伸ばし秘穴を舐め回して来た。

「ヒアッ、さ、サン!!、や、やめてぇ」

サンの舌がワタシの秘穴のから滴る愛液を舐め上げながら、ヒダを押し広げ中に入ってくる。その舌のザラザラ感がワタシの秘穴口を苛烈に刺激する。催淫効果で膨れたクリP様も舐め回されてる。

「あ、んあっ!、ああっ!、いやあん」

ワタシは悶絶する羽目に。

「じっとする、エム」

「む、無理言わないでよ!!」

するとサンは口を秘穴につけて、中に溜まる愛汁を吸い始めた。

ズズズっと啜っていく

「あ、ああっ!、だ、ダメよ、ま、魔薬、魔薬なのよ!!、そんなことしたら、んああっ!!」

「サン、だいじょぶ」

「大丈夫じゃないわ!」

「だいじょぶ」

ズズズ、ズルルッと更に吸い上げられ。

「んなあ、いくっ!、い、い、いっちゃう!」

ワタシはあまりのことに絶頂に達し、痙攣する。

でも、サンは啜りをやめない。

「お願い、もう、や、やめて、サン、あ……あれ?」

途端に身体が楽になった。

「え?、なに?、どう言うこと?」

ワタシは後ろを向き、視線をサンに向けた。

するとサンが顔を上げる。でもその顔からは血の気が引き、真っ青だった。

「サン?」

サンはそのままフッとワタシの背中に倒れこんだ。

「サン!?、ちょ、サン!!」

「……だいじょぶ」

「大丈夫じゃないわよ!、サンが吸ったのは魔薬なのよ!?」

「このまま…」

そう言いながら手を回し、ワタシの乳房を揉んでくる、

「あ、いやん、…じゃなくて、なにをしたのサン」

「……だいじょぶ」

サンは大丈夫としか答えない。

「もう、後で話してもらうからね」

サンはコクリと頷いた。

多分、サンはワタシの体内から口で魔薬成分を吸い上げた。でもそんなことで成分を抜くことが可能なのかしら?
ワタシは尻にも魔薬を注入されてるけど、流石にサンはそちらからは吸ってない。尻だもんね。

ああ、それにしても、サンのパイ乙手遊びが気持ちいい。

乳首を摘んで軽く弾き、手のひらで転がし、回すように揉み上げてくる。

拘束されて抵抗出来ないから、何気にヘンタイプレイっぽい

いやいやいやそうじゃなくて

「サン、そろそろやめて」

奴らが戻ってきたら再び魔薬の餌食になる。サンもエルフだとバレたらタダじゃ済まない。

「ここから逃げないと……」

「だいじょぶ」

いや、「だいじょぶ」じゃねーから

「きた」

「なにが?」

……



「女?」

オスターは食事をしながら、部下達の報告に眉根を寄せた。

「村でウロウロしてたので捕えました」

興奮気味に説明する男達。しかしオスターは、怪訝な表情だ。

村に女は居ない。居るとすればそれはエムの徒党のはず、だが、、オスターはそう思考する。

「どんな女だ?」

「金髪で色が白くてどえらい美人です。一見華奢なんですが、脱がすと偉くスケベな体をしてまして、……なんですが、雰囲気はどことなく不気味な奴で、犯しても声一つ上げません」

「お前達で凌辱したのか?」

「ええ、まああんなの前にして我慢できなかったので……」

「金髪で色白?」

オスターは、エムの徒党達の顔を思い出すべく記憶をたぐる。

「エムを含め、徒党の人数は確か7人だったな…」

……しかしなぜか、その中でモヤが掛かった様に顔を思い出せない者達がいる。スノウと呼ばれていた銀髪女の背後に2人。居たと言う記憶だけで、その容姿が、名前がまるで思い出せない……と、今更ながらその不気味さに気がついたオスター。

「なぜ気づかなかった……」

「オスター団長、そりゃ認識阻害魔法とかじゃねーのか?」

「まさか斥候?、お前達、捕えたその女をどうした?」

男達は顔を見合わせてから答えた。

「もう1人のやつと同じ牢に入れておきました。後で囲って楽しもうと……」

「バカ共が!!」

怒鳴ったのはオスターではなく、ギャザリックだった。

「え?」

オスターが席から立ち上がる。

「ギャザリック、他にも潜んでる奴らがいるかもしれん!、周囲を警戒しろ!」

「了解だ。テメェらも来い!、牢に行くぞ役立たずどもめ!」

ギャザリックは、報告に来た部下を連れてその場を飛び出していった。

……

牢の格子の隙間からカサカサと、現れた紅い大きな蜘蛛。

その背に背負っていたのは、なんとワタシのウェポンコンテナベルトと、鍵束だった。

サンが蜘蛛からそれらを受け取ると、蜘蛛はサンの影の中に消えた。

「今のシャドウなの?」

サンはコクリと頷いた。

サンはぎこちない手つきで、ワタシの後ろ手の枷を解こうと、鍵束からを一つ一つ鍵を合わせ試していく。

しばらくすると、サンはその手を止め、周囲の匂いを嗅ぎはじめた。

「……オス、きた」

犬かよ

「サンとまじわった、オスきた」

マーキングですか。

するとドタドタと駆ける足音が近づいてきた。

「来たわ!、急いでサン!」

「やっている」

ガシャーン!

牢の格子が揺れた。

「おいお前!、そこで何をしてる!!」

牢の外で叫んだのはギークだった。スノウが手にしているものを見て、散眼した。

「テメェ、どこから鍵を!?、クソ!、おい、早くここを開けろ!!」

部下の男が慌てて牢の鍵を使い、そして開けた。

Now

鍵を開けた扉が開かれた瞬間、白刃が閃き、扉を開けた男と、その隣にいた男2人の首がいきなり胴から切り離され、宙を舞う。ギークは寸でで飛び退き、腰の剣の柄に手を添え、半身に身構えた。

首を落とされた男達は、その刹那に反応出来ず自分の死を知る事なく絶命した。

それはワタシの刀の一閃。

牢の扉が開かれた瞬間、ワタシは居合い混じりに抜刀して飛び出し、男2人の首を飛ばした。クルリと振り向き、ギークに刀の切っ先を向ける

「お、お前……」

「ありがとギーク、拘束の鍵はあったけど、牢の鍵は……なかったのよねー」

ワタシは可愛らしく微笑んで見せた。

裸だけどね。

サンも牢から出てきた。

さてさてここからどうするか?、このギークとやら、多分ワタシより強い。

ギークはフッと鼻で笑った。

「やってくれるぜ、全部計算済みってわけか」

は?、何が?

「テメェは、わざと俺たちに拘束されて、犯されることで、目を引こうって作戦だったんだな」

はい?

「お前はいわば囮か…」

ん?ん?ん?ん?、この人、何か勘違いしてらっしゃる。……でもそれに乗らない手はないわね。

「そうよ、もうすぐワタシの仲間が、結界を破って突入してくるわ、なんせみんな優秀だからね」

って、どうやってあの結界を抜けてくると?、ギークに宣った癖にと、ワタシは心の中で自分にノリツッコミ。

ドーン!!!

え?、ナニ今の?

何やら遠くの方で爆発の様な振動が響いてきた。天井からパラパラと石粒が剥がれ落ちて来る。

しばらくすると、ドタドターと、別の男達がやってきた。

「ギャザリックさん!」

「ちっ、なんだよ、コッチは取り込み中だ」

「え?、こ、コレは…」

今来た賊の男は、ワタシとサン、それから転がって絶命している男2人を見て、抜剣するとワタシを睨んできた。

「き、貴様……」

「うるせえ!、先に要件を言え!!」

ギークにそうドヤされ、賊の男は困惑するも報告する

「そ、外から侵入されました!」

「んなこたぁ、わかってるよ」

「え?」

呆気にとられる報告に来た残念な男。

「外の奴らはどうやって入ってきた?」

「も、門柱の鍵を破壊されました」

「そんなんで開いちまうのかよ、これもお前の差金か?、エムよ」

ギークはワタシに問うて来た。何言ってんのかわからんけど…

「そうよ」

と答えとく。

だけどマジかー、門柱の鍵ってなに?、誰が何したのかという疑問は後回し。

「さあ?、どうする?、衛士隊は賊を殲滅するって豪語してたけど?」

「こちとら覚悟の上だ」

「なんでそこまで……」

「そういう家業なんだよ俺たちは……それでも、部下の命は保証してくれるってーなら、俺とオスターの首は差し出してやってもいい」

「ここまでやっといて、降伏するって言うの?」

「ああ、もう作戦は失敗だからな」

……


あれよあれよとオスター達は、あっさりと制圧された。ギークも大人しくワタシに捕縛された。

「エム!」

ルナリアが泣きながら真っ先にワタシの胸に飛び込んできた。

「え?、なに?」

「ごめんなさい、私、私……」

泣きじゃくるルナリア

ワタシは、遠目に見ているマティ達に、「どうしたの?」と、口と視線だけ動かし彼女達に問うも、皆、苦笑するだけ。

「ワタシ、ルナから何か謝られる様な事された?」

「私のせいで、エムが酷い目に……」

なんだ、そんなことか。

「エイっ」

「痛っ!!」

ワタシはルナリアにデコピンした。

「事の発端は、ルナ、結果酷い目に遭ったのはあんたのせいじゃないわよ」

「え?、でも…」

「アンタも、ワタシも『クンフーが足りないわ』ってこと」

そんな格闘ゲームのセリフがあった気がする。

格闘ゲーム?

「クンフー?」

「修行が足りないって事」

「修行……」

「ま、そういう事、お互い精進しよ、ね?」

「う、うん…」

「それにしても、2人してその格好、またですか?」

マティが全裸のワタシとサンを見て、呆れ節の声で、毛布を羽織ってくれた。

「サン、オス、たべただけだ」

サンはそう言いつつも、睨んでくるスノウから視線を逸らした。

「サン?」

スノウのゾッとする様な声音に、サンはワタシの背に隠れた。

「スノウ、今回は、サンの機転のお陰でワタシは助かったのよ、許して上げて」

「……それが気に入らないんです、エムさんを助けるのは私なのに…」

おーい、心の声が漏れてますよー。

「それでも酷い目にはあったんですね?」

と、マティの目が怖い。

「う、うん」

「そこの輩共ですか?、まさかとは思いましたが……」

マティがオスターと、ギークを睥睨した。

そのオスターは衛士長殿が制圧したとの事。その際ボコボコにしたらしいわ。顔が変形してる。

「ギャザリック!、貴様どういうつもりだ!!」

衛士隊に拘束され、跪かされたオスターが裏返った声で叫んでる。同様にギーク以下、生き残った賊数名も並んで拘束されてる。

とりあえず、ギークの申し入れを衛士長に伝えたところ、即処刑が保留された。

「どうもこうもないね、俺達はあんたを信じてここまでやって来た。ならず者の俺達をまとめ上げ、そこそこいい生活をさせてもらった。そこは感謝してるよ、だが兄貴が死んだ、そして作戦は失敗した」

「失敗!?、失敗だと!?、お前の兄貴が死んだのは私のせいじゃ無いぞ!、それに、今回の作戦失敗は、お前が裏切ったからだろうが!!」

ギークがため息をついた。

「作戦失敗の意味わかってんのかよ?、当初の計画を失してる時点で終わってだんだよ。それでも一応は信じてたんだ。だが見ろよ、俺達の団の残りを、もう数えるほどしかいねーじゃねーか」

そう言われオスターは見回した。

「いつもの冷静なアンタなら、犠牲を最小限に抑えるために、計画の変更などせずに撤退してただろうよ、何を焦った?」

「焦った?」

「いや違うな、オスター、アンタ、そこの女に惚れたんだろ?」

ギークはそう言って、ワタシの方を見た

はい?

「お前、何を言って……」

ワタシもそう思う、この人何を言ってんの?

「私がエムを?」

「くびり殺したいほどに、愛してんだろ、あんたの姉貴みたいにさ」

オスターが青ざめる

「ち、違う」

「感情に流され、エムを自分のモノにしようとした。俺たち団を切ってでも手に入れようとしたんだろ?」

「違うと言ってるだろうが!!」

いやいや、それは飛躍的過ぎじゃないかなー、ギーク君。

と、言うか、くびり殺す?

ワタシが首を傾げていると、ギークが説明してくれた。

「オスターはな、自分の実の姉を犯したのさ、絶望した姉貴は自殺したんだよ、その良心の呵責から、オスターは自分のサオを切り落としたのさ」

「ぎゃ、ギャザリックううぅ!!」

オスターが悲鳴に近い声で叫んだ。

うわー、バラすソレ?、みんなの前で、酷すぎギーク君。

「ごめん意味わかんない。犯しながら首絞めて殺そうとするとか、ただの猟奇的嗜好者サイコパスよね?」

スノウとルナリアがソレを聞いてピクリと反応した。

「この男、エムさんの首を絞めたのですか?」

「首の骨折られて、数分間死んだらしいわ」

ワタシが苦笑して肩をすくめると、スノウとルナリアがオスターに対し、殺気混じりの覇気を放った。衛士長や、衛士隊が思わず抜剣しそうになるほどに。

怯えるオスター

「ち、違う、アレは、エムが……」

オスターは何か言おうとして、ブルブルと震える。

「違う……違うんだ……わ、私は……」

オスターの心理状態は、正直なところワタシには理解できない。コレが男性神の強制力なのかわからないけど。オスターがサイコパスであるのは間違いない。

「までまでおめえだづ、どうすんだ?、村奪還の功労者の嬢ちゃんがいいだしだこっだがらよ、コイヅラの首さ保留しでっやっだども?」

「え?、ワタシ?」

「っんだ」

ワタシが解決したわけじゃないし、なんて言ってないし。

「なあエム、受ける受けないは、アンタが選択してくれ、どっちを選んでも、俺はアンタを恨まねーよ」

何を変に悟ってんのよギーク

男って、どいつもコイツも馬鹿なのか?

でもなんかもう、考えるのもめんどくさくなって来たわ、コレもうそう言う流れじゃん。

「人の生き死にを、ワタシに選択させないでよね」

……

と、言う事で、ギークとタイマン勝負をすることになった。

と言っても半分処刑に近いけど、彼の意を汲むことになった。

何がどうしてこうなるのか、意味わからん。

「エムさん、私は反対です」

そう言ったのはスノウ。

「ワタシもそう思う」

「じゃあどうして…」

「私も反対だわ!、なんでエムが決闘しなきゃいけないのよ!?」

ルナリアも猛反対。

マティとケティは黙ってる。サンとニクは成り行きを見守ってる。

「ワタシが、あの人のお兄さん、殺しちゃったからかしらね?」

「相手は賊です、死んだのは因果応報です」

「まあね」

「エムさん」

「負けた場合のこちらの条件はないし、ワタシが勝ったら彼らが何者か喋るって言ってるし、手は抜かないわ」

「真剣勝負ですよ?、死んだらどうするのですか?」

「その時は仇を打って」

ワタシは、前に出る。ギークは既に抜剣し静かに目を瞑り立っている。

周りは衛士隊が取り囲んでいる。

「こっちの我儘通してもらって悪いな」

「貴方達は、死んでも口を割らない呪いが掛かってるらしいし、どうせ殺されるんだし」

「勝気満々かよ」

「ワタシが負ける要素がないもの」

「言ってくれる、剣は?、さっきの『ポントゥ』は?」

『ポントゥ』とは刀の事を指す。

「へー知ってるのね『刀』の事」

「まぁな、アレは特殊な武器だ、だが剣戟には向いてねーだろ?、俺の長剣とは相性が悪い筈だ」

「そうね…」

「兄貴をやった武器を出せよ、あの剣じゃねーだろ?」

「ふー」

ワタシはクルリと回ると、禁断の大剣を顕現させた。

ドシンっと、その剣先を地面に落とした。

「な!?」

周囲が騒つく

「い、今どこから出した!?、な、なんだその剣…」

「ヒミツー」

「…もう一つ聞いていいか?」

「どうぞ」

「兄貴の剣はお前が持ってるのか?」

「これ?」

ワタシはもう一本、ウェポンコンテナから取り出し、片手でクルクル回して見せた。禁断の大剣程ではないけど、この剣も大概に大きい。

そして地面に突き刺した。

それはギークの兄が使っていた光属性の魔剣。意匠的におそらく竜人族謹製の法具。

「な、なんなんだお前……何者なんだ」

「今さら?、儚げで、すーぐ男に強姦されちゃう様な、薄幸の等級D冒険者よ」

「儚げはウソだろ?」

「儚げはね」

「ドブい女だな」

やかましいわ。

ギークがワタシに躍りかかる。速い、……でもそこまで。

ギークの目の前に土壁が立ち上がる。

ギークは土壁を剣で切り裂いた。しかし、ギークの左右から水球をぶつける。

水と言っても質量がある、衝撃は凄まじい。

「ぐあっ!!!」

そして彼の足下から火柱、そして合わせて風魔法による旋風

『火焔旋風』

火の竜巻が、ギークを包み込んだ。

皆には全てが無詠唱に見えたかもしれないけど、事前に並列思考による隠蔽詠唱しておいた。後は順番に起動するだけ。

「ぐあああああああっ!!!」

ギークの悲痛な叫びが響き渡る。おびただしい熱量が周囲に撒かれ、皆は距離を置いた。

……終わってみれば、ギークは髪の毛が全部燃え落ち、全身赤く焼け爛れ、倒れていた。

唖然とする一同。

スノウでさえ、驚きで声が出なかった。

ワタシはギークの元へと行く

「どお?」

「け、けんし、じゃ、な、ないのか」

「魔法士よ」

「う、ウソだ、あ、ありえない……」

「みんなそう言うわ、ワタシはよ」

「あ、の、剣は、な、なんなんだよ」

「オモチャよ」

「オモ……」

「あんな大剣振り回せるわけないじゃん、バカね」

「そ、そうか……俺は、バカか………」

「そうね」

ギークは最後にフッと笑い、ことキレた。

普通に出会っていたら、いいHフレになったかも。でもレイプ野郎は許す気はないのよね。

「杞憂に過ぎませんでした。てっきり手心を加えるものかと……」

スノウがワタシの側まで来てそう言った。

「しないわよ、するわけがない」

ワタシは、オスター達残りの者達の前まで行く。

オスターが額を地面に擦り付け、土下座のポーズ。

「ゆ、許してく、くれ、ください」

「……」

「なんでもする」

「……じゃあそうね、お姉さんの所に行って先に謝って来て、その後許すわ」

「な、あ」

オスターは衛士2人に背中を押され、首を投げ出す形で押さえ込まれた。そして衛士長が刃渡の大きな剣を上段に構えた。

「なんがいいのごすごとはねっが?、

「や、やめろ!!、た、助けてくれぇ!、エムう!!!、頼む!!」

ゾンっ!

オスターは首を刎ねられた。

残りの男達は、完全に意志喪失状態。ギークとの約束もあるけど、解放するわけにもいかない。

「チェレスタ」

呼んだけどソッポ向かれた。彼女に記憶を消してもらおうかと思ったんだけど、嫌なのね。仕方ない……

「衛士長さん、奴隷はいる?」

「ああ、人でが足りねぇだぁな、王都から補充もねっしよ」

「コイツら買ってもらえる?」

「去勢さしで、死ぬまでこきつかっだるわ」

……
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