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交易都市を後にして?
デッカちんなH?
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馬車は進むよどこまでも。
ワタシたちを乗せたハイパー馬車号は、ゆったりとした速度で、街道を進む。
急ぐ旅でもなし。
チェレスタにノンビリ行こうと、お願いしてある。
背後にまだ見える貿易都市『トンデルダルトトロリアーナ』の砦門は、この先の丘を越えれば間もなく見えなくなる。
その先は、いくつかの町や村を経由して、王都へと至る。
御者はいつものごとく、ケティ
お互い相性がいいのか、チェレスタもケティの言うことは良く聞く。
他に連れ合いは、ルナリア、スノウ、そしてマティ。
「ねぇマティ、マッキー君は、あのままほっといてもよかったの?」
「エム姉、それはもうヤメテ下さい」
耳を真っ赤にして、頬を膨らませるマティ。
ハゲだのチビだの言っておきながら、マティは迂闊にも、ワタシ達の前でマキュロンを愛称で呼んでしまった。
ふふ、しばらくはイジられ対象。
ワタシは街を出る直前、第3騎士団所属アウスホウル小隊の隊長である、そのマキュロンから勝負を挑まれた。
「俺が勝ったらマティを置いていけ」と
くー、カッコイイ、言われてみたいわ。
まあね、こっちらもマティを連れて行く理由もないので、面倒臭いからワザと負けようかなー、と思ったら
「ワザと負けるような真似したら殺してやる」とも
仕方ないから全力で完封しました。
土、火、水の魔法3連コンボで締め。
ワタシの圧勝でありんす。
気を失ったマキュロンを放置して、ワタシ達はそのまま街を出た。
「アイツはあのくらいで死んだりしません。エム姉のデタラメさが知られたから、根掘り葉掘り聞かれて厄介なことになるより、丁度よかったんじゃないですか?」
ワタシの心配?
「その割には、凄い心配そうだったけど?」
「そ、そんな事ありません」
マティはプイッと横を向いた。
カワイイ
「それにしても、本当にデタラメですね、エムさんは」
そう言ったのはスノウ
「何が?」
「てっきり魔法士かと思ったら、剣士だったなんて。それなのに、四属性魔法も、闇も光も使えるのは異常です」
魔族の中でもソレって共通認識なのね。
『魔法士と剣士は両立出来ない』
それは、魔法の発動を司る精霊が、金属系武具を拒絶すると言う謎の摂理があるかららしいわ。
そう武器だけの話しではなかった。装備する武具もダメらしい。
精霊さんの徹底ぶりの嫌々は、呆れ返る。
逆を言えば、精霊が魔法に制限をかけてる様にも思えるわね。
……そんな気がして来た。
そんなわがまま精霊をワタシは感じることか出来ない。
スノウに「ほらそこに」と指差されても、存在を認識できない。
精霊は、ワタシに対して、気配を消してるのかしら?
でもまあ、精霊さんが居ようが居まいが、ワタシはほぼ制限なく魔法を行使できるので、認識出来なくてもなんら問題ない。
ナゼナゼどうして?をする必要は、ナッシングなのです。
もし精霊が邪魔して来るようなら、燃やしてしまえばいい。
一応スノウには訂正を入れる。
「スノウ、ワタシは剣士じゃございません。れっきとした魔法士です」
「???、アレだけの剣技を使うのに?」
「ワタシは、たまたまチート武器を所持してるだけで、剣技はナンチャッテなの、訓練された本物の剣士には敵わないわよ」
「チート武器?」
「まあ、法具とか魔剣とか、そんな感じの武器よ」
実際、剣技のみで勝てた相手は、雑魚共を除いて1人もいない。
西の街のダンジョンで冒険者に化けてたクソエルフ共、ナーブ砦のウマ蔵、ルウ様、山賊のゴリ男、そしてマキュロン、手練れと呼ばれる人達には、ダメージとなる一太刀は入れらていない。
「でも私達はのされましたよ?」
と、マティ
トラン邸で初めて彼女達と出会った頃の話ね。それは後で聞いた話であり、その時の事は覚えてない。
「マティ達、あの時本気出してなかったって言ってたでしょ?、不意打ちだった様だし」
「それでも勝てる気はしませんでした」
御者席のケティがウンウンと、頷いてる。
いやいや、2人の剣技を何度か目の当たりにしたけど、ワタシの方が勝てる気なんてこれっぽっちもないわよ。
「あ、そうそうスノウ、ところで精霊って話しできるの?」
「いいえ、こちらの求めに応じて力を貸してくれるだけですね」
「どんな姿をしてるの?、人っぽい?」
スノウが首を傾げた。
「…人型ではないですよ?」
精霊とか妖精とか、翅の生えた小さな人型をイメージしてたワタシ、どうやら違うみたい。
「丸い光の粒の集合です、火なら紅、風なら碧、水なら蒼、土なら金」
なんで土だけ金色?、黄土色じゃないんかい。
「ふーん、光と闇は?」
「光は黄白色だと聞いてますが、闇は分かりません。…もし、すずめの涙亭で見たアレがそうなら紅紫?」
「漆黒じゃないの?」
「どちらかというと、あそこでみたのは紅黒い濃い紫でしたね」
「言われてみれば紫色に輝いてたね」
ケティもそういう認識。
「ふーん」
カスティアさんの真の姿?は、漆黒だった。何が違うんだろ?
宵闇人=闇の精霊かと思ってたけど、それも違うのか……カスティアさんに色々聞いとけば良かったわ。
…
ワタシ達の馬車は半日何事もなく進んだ、あと2時間で日が落ちる。なので野営をする事に、もう少し進めば宿場街があるそうだけど、日が落ちてからの移動は色々と危険。
街道を離れ、地図を見ながら水場近くを探していると
「前方、馬車」
ケティはなぜか小さな声で、そう言った。
ワタシは御者側ののぞき窓を開けて顔を出した。
「野営?」
「違います、様子がおかしい」
道から脱輪し傾いて止まっている馬車が見える、人も何人か倒れている。
何かを察したのか、いつになく真剣な眼差しのケティ、傍の長槍を手元に寄せた。
「どうしたの?」
ルナリアがワタシの隣に来た。
「馬車よ……人も倒れてる、生きてる気配がないわ」
車内に緊張が走る。
「ケティ、止めて」
脱輪した馬車の手前、200メートルで停止。
ワタシは、馬車を降りた。
「皆、ここで待機」
「エム、ワタシも行くわ」
ルナリアも降りてきた、ワタシは頷くと、周囲に気を配り接近する。
このシチュエーション、やな感じ、スノウの時に似てる。
馬車の所まで来て、倒れている者達を確認、男が4人、なんと全員頭を潰されて絶命していた。
「何よコレ…」
それぞれが手に武器を持ち、戦闘したことが窺える。身なりはそれなり。
馬車を引いてたであろう馬二頭も、頭が潰れていた。
これは中々にエグイ。
ルナリアが、慎重に荷台を覗く、すると……
「エム、コレみて」
ワタシは呼ばれて、ルナリアのもとへ
「檻?」
「ええ、檻ね」
荷台には大きな檻が固定金具で据え付けられていた。
幾つもの鍵が近くの地面に散乱しているが、檻の錠は壊され、扉は破壊されている。ルナリアは檻を検分すると言った。
「……これは奴隷の檻だわ。誰かが囚われていた様ね」
「奴隷?、状況的に、襲撃されて連れ去られたって感じ?」
「恐らく」
ワタシは死体の周りの血痕を見た。
「……襲撃されて、まだ時間が経ってないわね」
足跡も多数ある、だけど違和感のある足跡。
ワタシはしゃがみ込み、死体の足と見比べて確かめた。
「コレ、人の足じゃないわ」
「…魔物ね、この足跡は『コボルト』かも」
「コボルトって、犬みたいな奴?」
「ええ、奴らは凶暴で集団で行動するわ、でも変ね、コボルトの生息域はもっと北のはず…」
「そうなんだ」
ワタシはケティに手を振り、手信号を送る。
『目を見開け、周囲を警戒せよ』と
ケティが馬車から、チェレスタを切り離し、馬車の上に上がる。
マティとスノウも馬車から出てきた。
足跡群は、脇の森の中へと続いてる。
「エム、どうする?」
「……コボルトの生態は?」
「生態?」
「檻にいた奴隷は、男だと思う?、女だと思う?」
「女ね、男ならその場で殺されてる、コボルトも男性神の眷属よ」
ワタシは深くため息をついた。
この世界のオスは、それしかないんかい。
……
ワタシ達は相談した結果、相手が『コボルト』である事と想定し、森に入る事にした。
コボルトはエルフに次いで、第一級害獣指定されており、冒険者ギルドの規定では、発見次第殲滅か、それが不可能な場合は、群れの規模を確認し、速やかに近場のギルドか、衛士隊へ報告する義務があるそうな。
ヤダわー
嫌なフラグだわー
とは言え、冒険者である以上、義務は果たさねばならない。
森へ入るのは、ワタシとルナリア。
当然マティとケティが文句を言ってきたけど、ステルス3セットは移動するとなると、自分含めて2人ぐらいしか掛けられない。
意外な事に、スノウは状況を鑑み冷静?に、賛同してくれた。
というわけで、マティ、ケティ、スノウの3人は馬車周辺で待機。
もし1時間経過しても、ワタシ達が戻らなければ、この先の宿場街ではなく、貿易都市まで引き返して応援を呼んでもらう手筈。
ここまで1日掛かったけど、本気を出したチェレスタの単騎早駆けなら、2時間程で戻れるはず。
凄いのよチェレスタは、『音速の貴婦人』と呼んでもいいわね。
なぜ遠い方に行くのかというと、宿場街の規模で対処できる相手ではないと、ルナリア談
コボルトって、そんなヤベー奴等なのね。
そちらは3人に任せて、ワタシとルナリアは気配を消して、森に分け入った。
…
折れた枝、幾つもの足跡、踏み固められた地面……誘導されている感じはしない。
痕跡を消そうとする意思は見られないし、そんなに知的ではないようね。
先に進むと、森の気配が騒がしくなった。
ワタシ達は慎重に前に進む。
すると……居た。
少し深い窪地の底で蠢くコボルト共、9、10、11……んー23匹もいる。
その中で一際大きな個体がいた。まわりのコボルトより頭ひとつ分背が高い。
どうやらソイツが群れのリーダーっぽい『コボルトキング』と呼んどきますか。
中々厄介そうな相手だわ。
そのコボルトキングと手下のコボルト共に囲まれた、1人の若い女性が見える
「あーっ、あ、ああっ!、いっ!、あっ!!」
ああ、やっぱりそうなってるのね。
女性は犯されてる、それもコボルトキングに。
背後から覆いかぶさられ、バック責めでチンPを突っ込まれてた。
犬のチンPは、先っぽが変な形状してる。それはコボルトも一緒の様で、勃起したチンPは返しがついてて、挿入すると抜けなくなる仕組み。
犬ってヤバーイ。
「アオーッ、ワォーン」
女性に対し、メッチャ興奮して一心不乱に腰を突き込むコボルトキング。
まさに盛った犬。
「うぁあ、んなぁ!!」
女性は喘ぎ悶えてる、あのチンPは、ヤバイわ。
女性との体格差もあって、まるでオモチャの様にHされてる。
それよりも、そのチンPデカくね!?、太すぎる!
あんなので貫かれたら、最悪裂けるわ。
「は、あひっ、いっ!、い!」
女性が壊れそうな程に悶え、絶頂に達しようとしてる。
どうするか、このまま突入しても、囲まれるのがオチ。
そうしたらワタシ達も輪姦されるわね
「この窪地に爆炎魔法ぶち込んだら簡単に一掃できるんだけどなー…」
「ダメよ、バカな事言わないで、あの人はどうするのよ」
「冗談に決まってるでしょ」
「エムならやりかねないわ」
せんわ
「攫われた女性は1人だけみたいね、なんとか引き剥がせないかな……あ」
わおーっ
コボルトキングが雄叫びを上げ、一段と腰の突き上げを激しくさせる。
女性はその激しさに身をのけぞらせ、痙攣してる。
すると『どぷっ』と、コボルトキングが、命の液を女性の中に放ったみたい、コボルトチンPとの結合部から白濁の液が漏れ出てる
コボルトキングはズッズッとなおも押し込んで残りも絞り出すと、デカチンPを抜いた。
すると女性の秘穴からドプッと、白濁の命の液が噴き出すように溢れ出た。
いやいやいやいや、どんだけの量よ、何発やられたのよ?
ダラリと垂れ下がったコボルトの怪物じみたデカさのチンP、勃起してないのにあの太さ、ヤバすぎ。
先っちょからは、ダラダラと白濁の液が垂れ落ちてる。
それを見たビッチのルナリアでさえ、気持ち悪そうに、手で口を抑えた。
コボルト達が、コボルトキングから解放された女性に群がっていく、もみくちゃにされ、別の個体にチンPを挿された。コボルトキングほどではないが、雑魚共もチンPがデカくて、変な形をしてる。
オぇ、イカれてる。
「エム、このままじゃ、あの人壊れちゃうわよ」
コボルト達に次々と挿し貫かれては、中出しされてる。
そのサイクルが早い、女性はもう身じろぎさえできなくなっていた。
目は虚に、口端から泡を吹き、ビクビクと痙攣している。
「仕方ないなー」
ワタシはステルスを切った。
「え、エム!?」
ルナリアが驚いてる。
「ルナ、あの人をぶん投げるから受け取ってね」
「え?、ぶん投げる?」
ワタシはルナリアの返事も聞かずに、窪地に飛び込んだ。
「あっ!、ちょっとぉ!!」
コボルトキングが飛び込んで来たワタシに気づいた。今までウインドウベールで匂いを消していたので、この距離でも気づかれずにいた。
さすが犬、鼻がいい
コボルトキングは、置いてあったデカイ棍棒を握り、ワタシに向かって振り上げた。
ワタシは窪地へと落下しながら、水魔法を発動
「リキッドスフィア」
巨大な水球を出現させ、落下の勢いでコボルトキングにぶつけた。
ドッパーーンっ!!!!
重さ1t近い水球がコボルトキングに衝突、周りのコボルト達も巻き込み、打ちのめした。
水球はそのまま破裂し、バケツをひっくり返した様に、窪地を押し流す。
更に風魔法で、圧力をかけつつ風を巻き起こす。
倒れてびしょ濡れのコボルト達は、風巻く渦に巻き込まれ、吹き上がった。
女性を犯していたコボルトも、チンP突っ込んだま、一緒に巻き上げられ……
そのチンPが捻じ切れそうになり、ヒイヒイともがいている。
笑える。
ワタシはブロードソードを顕現させ、女性を犯していたコボルトを落下の勢いで、そのチンPごと一刀両断した。
「ルナぁ!!、お願い!」
空中で女性の身体を捕まえると、着地し、即座に風魔法に乗せて、ルナリアの下へと投げ飛ばした。
ルナリアは、飛んできた女性を慌ててキャッチすると、後ろに飛び退き、地面に体を投げ出して衝撃を和らげた。
ワタシは更に叫ぶ。
「ルナぁ!!、『サンダリングカタラクト』をここにぶち込んで!!」
「そ、そんなことしたらエムが……」
「がたがた言わ…!!」
あっ!!
ワタシはいきなり後ろから、ガシッと両腕ごと拘束され、ブロードソードを取り落としてしまった。
ワタシを捕まえたのは、鼻血を垂れ流すコボルトキングだった。
クソっ、さっきので倒せなかったか、なんて頑丈な奴!
グルルルっ!
唸り声を上げるコボルトキング、ガフガフとその鼻息が、耳に当たる。
ちょ、ヤバ、スゲー興奮してるし。
振り解けない、どんだけ馬鹿力なのよ!?、って、アレ?、身体強化の魔法が……
「いっ、痛い!!」
ミシミシと、腕の骨が軋む
「あぐっ!」
このままじゃ砕かれる。
ワタシは踵で、コボルトキングの足の甲を踵で何度も踏みつけ、脛を蹴るも、まるで効いてない。
それよりも魔力、魔素やら何らやが無効化されてる。
魔法が発動出来ない。
身体強化まで無力化されて、コボルトキングのクソ力を振り解けない。
「エム逃げて!、コボルトの特殊能力は、魔力消去なのよ!!」
えーっ!?、何よそれ!、早よ言えや!!
「んあぁっ!!」
そのまま持ち上げられて宙吊りにされてしまった。
お尻に何かが当たって…
ビリリっ!
え?
後ろから突然ワタシのスパッツを突き破り、股間を擦り抜け、ニョキリと前に何かが顔を出した。
ゾゾゾっ
それはコボルトキングのデカチンP
ぎゃあああっ!、目の前で見ると本当にデカイ!
あの人こんなもの入れられてたの!?
いやいやいや、おかしいって!!
先端に返しのついた変な形の卑猥なチンP
コボルトキングは、腰をカクカクと前後させ、チンPでワタシの股間を擦ってくる。
「あ、いやん」
秘穴の口をコリコリと……生意気に素股嬲りしやがって、ああ
「や、ヤダ、わ、ワタシなんで濡れて……」
内股をヌラヌラと、液体が垂れてる。
…違う、コボルトキングのチンP表面からから、粘液が滲み出てる。
……こ、コレ、淫液なんだわ
「あー、や、あ、あ」
アソコが尻の穴がヒクヒクいってる、だ、ダメ、これ以上されたら抵抗出来なくなる…
「や、やめ……」
コボルトキングが、腰を大きく引き、デカチンPの先端を、ワタシの秘穴に突き立て来た。
「や、あっ!、そんなの無理ぃ!!」
濡らされた秘穴口を押し広げられていく、凶悪なチンPが侵入してこようとしてる。
「エム!、今行くわ!!」
ルナリアが抜剣して飛び込んでこようとしてる
「ダメぇルナぁ!!、さ、サンダリングカタラクト!!」
「えっ」
「サンダリングカタラクトぉ!!、早くっ!!、い、いやぁん!!」
ズズっと鎌首が入ってきた。
マジデカイ、ヤバイ、秘穴が拡張されて入ってくる!、ズヌヌって、抵抗なく入ってくる。こんなの変よ!、ワタシのアソコ、どうなってんの!?、これじゃあガバガバになっちゃう!、
「や、ヤダぁ!、あ、ああっ!!、る、ルナぁっ!!、お願いっ!、早くぅ!!」
返しの所まで入って来た。あと一突きで抜けなくなる。そうなったら壊される。
「早くぅ!!、ルナぁぉぁっ!!!」
「あー、もうっ!!『天翔るあまねくイカズチよ、我が意に従い、眼前の敵を穿て!、招雷!、天雷乱刃!!』
上空に雷雲が渦巻き始め、稲妻が光り、そして…
ピシャーン!!、ドガーーんんんんんっ!!、
轟音が轟き、鼓膜が破れんばかりの爆発音が炸裂し、水の溜まった窪地に極大の雷が幾重にも乱れ落ちた。
それも一番大きな個体だったコボルトキングを避雷針にして。
…
落雷に巻き込まれたコボルト共は全滅した。
空気を焼いた電気の匂い、そして肉の焼け焦げる匂い、コボルト達は毛が燃え黒焦げになって転がっていた。
直撃を受けたコボルトキングに至っては、頭から尻にかけパッカリと深く割れ焼け、ぷすぷすと燻っている。
その傍にワタシは倒れてた。
でも生きてます、かろうじて。
ああ、また雷を浴びたわ、淫液の影響と、電撃の痺れで動けない。
「エム!!」
ルナリアが飛び降りて来て、ワタシを抱き起こしてくれた。
「ひ、ひどいわ…ルナ」
「それはコッチの言葉よ!、雷落とせってアナタが言ったんじゃない!、なんてことやらせるのよ!!」
「はは、雷は、地に足をつけてなければ、なんとか避けられるのよ」
「避けられてないじゃない」
うるさいよ
「アナタは本当、いつもいつもメチャクチャだわ…」
「股が裂けるよりはいいわ」
あのままもしデカチンPを挿れられてたら、新たな扉が開いてたかも。
扉ってなんじゃい。
「あの女の人は?……」
「……上で気を失ってるわ」
「そう、よかった」
「よくないわ、アレを助ける必要はなかったわ」
「……はい?」
……
馬車のところまで戻って来た。
ワタシの有り様を見たマティは……
「またですか?」
辛辣なお言葉
ケティは大笑いしてる。コヤツ……
「ちょっと先っちょ挿れられただけよ、コボルトが魔力を無効化するなんて知らなかったし……」
「やっぱりこの人は私達がいないとダメですね、ルナさん」
「ほんと、そう思うわ」
ルナリアもため息ついてマティに同意してる。
返す言葉もございません。
「それで、エムさんが背負ってる、クソエルフはなんですか?」
それまで黙っていたスノウが、ギロリと睨みながらそう言ってきた。ワタシが助けたのはエルフのメスだった。特徴的な耳の先端をカットされていて、助け出すまで気がつかなかった。
今、エルフのメスはワタシの背で気を失っている。
それにしても、スノウまでクソエルフ呼ばわりですか、気持ちはわかるけど。
「コボルト共に犯られてたのよ」
「どうして助けたりしたのですか?」
「どうしてって……」
ルナリア、スノウは明らかに不満げな顔をしてる。
だけど、マティは我関せずとスンとし、ケティに至ってはノホホンとしてる。
「エルフ、それもメス、という事は『女王』です。今ここで駆除すべきです」
「スノウの言う通りだわ、首を落として殺しましょう」
ルナリアがそう言って剣を抜いた。
「ちょ、待ちなさいよ!、なんでそんな物騒な話になるのよ」
「物騒?、エムだってわかってるでしょ?、エルフがどれだけ危険な種族なのか、1匹見かけたら500はいるのよ?」
それ、前にワタシも言ったわ、まさにGBRよね。
「危険はわかるけど…」
『わかってない』
2人がハモって返してきた。
「うっ……」
エルフが目を覚ました。
エルフはワタシ達を見ると、もがいて逃げようとする。
「あ、ちょ、ちょっと待って」
ワタシはエルフを地面に下ろした、だけどエルフは足がもつれて尻餅をついた。
膝がガクガクと震えてる。恐れなのか、コボルトキングのファックのせいで足腰立たないのかわからないけど、酷く怯えてる。
「こんな状態でも殺せと?」
「生かしておく理由にはなりません。いえ、必要さえありません」
「コボルト諸共、焼くべきだったわ」
ルナリアとスノウが、怯えるエルフを睨みつける。とにかくエルフに対する憎悪が半端ない。
それも仕方がない、2人ともエルフのせいで、かなり酷い目にあっている。それはワタシも同じ、同じだけど……
「2人とも冷静になりなさいよ」
『私達は至って冷静です』
2人でハモって、怖いわ
「エムさん、エルフはこの世の害悪です。そのままにしておけば、必ずや私達に牙を剥きます、コボルトと一緒です」
「それが男性神の働きかけだとしても?」
「エルフは悠久の時からその生態を変えていません、男性神はきっかけに過ぎません」
スノウが宣うほど、ワタシには割り切れない。ワタシの中の感がそう囁く。
「エムさんが何を思っているのか存じませんが、過去数多の先人達が、エルフを信じようと活動しました。しかしエルフはそのことごとくを反故にし、裏切り、国を滅ぼすほどの災いをもたらしたんです」
スノウにそこまで言わしめるだけの、エルフの黒い歴史があるのね。
「エム姉」
「ん?」
今まで黙って聞いていたマティが、少し苦笑気味に口を開いた
「そろそろ2人に話してあげたらどうですか?、例のダメエルフの事を」
「うーん」
「?」
スノとルナリアはなんの話かと訝しんでる。
ワタシとマティ、ケティはエルフの例外を知っている。
西の街に住むエルフ。
そのエルフの元女王は、西の街冒険者ギルドで、局長代理という役職につき、普通に人族の中で暮らしてる。
それでも存在は隠蔽され、知る者は極一部。
後で聞いた話では、西の街領主ゴザールにも、スーの存在は非公式に容認されているそうな。
知られていないだけで、人族公認。
彼女に何をもたらして、そんなことになったのかはわからない。
種族的突然変異なのか、あるいは種の存在意義がぶっ壊れているのか、いずれにしても、そんなわけのわからないエルフが存在する。
姑息で、クソビッチで、クズっぷりはまさにエルフだけどね。
「ルナ、スノウ、あなた達の言い分はわかったわ。でもまずは、このエルフに話を聞きたいんだけど?、それぐらいいいでしょ?」
………
ワタシたちを乗せたハイパー馬車号は、ゆったりとした速度で、街道を進む。
急ぐ旅でもなし。
チェレスタにノンビリ行こうと、お願いしてある。
背後にまだ見える貿易都市『トンデルダルトトロリアーナ』の砦門は、この先の丘を越えれば間もなく見えなくなる。
その先は、いくつかの町や村を経由して、王都へと至る。
御者はいつものごとく、ケティ
お互い相性がいいのか、チェレスタもケティの言うことは良く聞く。
他に連れ合いは、ルナリア、スノウ、そしてマティ。
「ねぇマティ、マッキー君は、あのままほっといてもよかったの?」
「エム姉、それはもうヤメテ下さい」
耳を真っ赤にして、頬を膨らませるマティ。
ハゲだのチビだの言っておきながら、マティは迂闊にも、ワタシ達の前でマキュロンを愛称で呼んでしまった。
ふふ、しばらくはイジられ対象。
ワタシは街を出る直前、第3騎士団所属アウスホウル小隊の隊長である、そのマキュロンから勝負を挑まれた。
「俺が勝ったらマティを置いていけ」と
くー、カッコイイ、言われてみたいわ。
まあね、こっちらもマティを連れて行く理由もないので、面倒臭いからワザと負けようかなー、と思ったら
「ワザと負けるような真似したら殺してやる」とも
仕方ないから全力で完封しました。
土、火、水の魔法3連コンボで締め。
ワタシの圧勝でありんす。
気を失ったマキュロンを放置して、ワタシ達はそのまま街を出た。
「アイツはあのくらいで死んだりしません。エム姉のデタラメさが知られたから、根掘り葉掘り聞かれて厄介なことになるより、丁度よかったんじゃないですか?」
ワタシの心配?
「その割には、凄い心配そうだったけど?」
「そ、そんな事ありません」
マティはプイッと横を向いた。
カワイイ
「それにしても、本当にデタラメですね、エムさんは」
そう言ったのはスノウ
「何が?」
「てっきり魔法士かと思ったら、剣士だったなんて。それなのに、四属性魔法も、闇も光も使えるのは異常です」
魔族の中でもソレって共通認識なのね。
『魔法士と剣士は両立出来ない』
それは、魔法の発動を司る精霊が、金属系武具を拒絶すると言う謎の摂理があるかららしいわ。
そう武器だけの話しではなかった。装備する武具もダメらしい。
精霊さんの徹底ぶりの嫌々は、呆れ返る。
逆を言えば、精霊が魔法に制限をかけてる様にも思えるわね。
……そんな気がして来た。
そんなわがまま精霊をワタシは感じることか出来ない。
スノウに「ほらそこに」と指差されても、存在を認識できない。
精霊は、ワタシに対して、気配を消してるのかしら?
でもまあ、精霊さんが居ようが居まいが、ワタシはほぼ制限なく魔法を行使できるので、認識出来なくてもなんら問題ない。
ナゼナゼどうして?をする必要は、ナッシングなのです。
もし精霊が邪魔して来るようなら、燃やしてしまえばいい。
一応スノウには訂正を入れる。
「スノウ、ワタシは剣士じゃございません。れっきとした魔法士です」
「???、アレだけの剣技を使うのに?」
「ワタシは、たまたまチート武器を所持してるだけで、剣技はナンチャッテなの、訓練された本物の剣士には敵わないわよ」
「チート武器?」
「まあ、法具とか魔剣とか、そんな感じの武器よ」
実際、剣技のみで勝てた相手は、雑魚共を除いて1人もいない。
西の街のダンジョンで冒険者に化けてたクソエルフ共、ナーブ砦のウマ蔵、ルウ様、山賊のゴリ男、そしてマキュロン、手練れと呼ばれる人達には、ダメージとなる一太刀は入れらていない。
「でも私達はのされましたよ?」
と、マティ
トラン邸で初めて彼女達と出会った頃の話ね。それは後で聞いた話であり、その時の事は覚えてない。
「マティ達、あの時本気出してなかったって言ってたでしょ?、不意打ちだった様だし」
「それでも勝てる気はしませんでした」
御者席のケティがウンウンと、頷いてる。
いやいや、2人の剣技を何度か目の当たりにしたけど、ワタシの方が勝てる気なんてこれっぽっちもないわよ。
「あ、そうそうスノウ、ところで精霊って話しできるの?」
「いいえ、こちらの求めに応じて力を貸してくれるだけですね」
「どんな姿をしてるの?、人っぽい?」
スノウが首を傾げた。
「…人型ではないですよ?」
精霊とか妖精とか、翅の生えた小さな人型をイメージしてたワタシ、どうやら違うみたい。
「丸い光の粒の集合です、火なら紅、風なら碧、水なら蒼、土なら金」
なんで土だけ金色?、黄土色じゃないんかい。
「ふーん、光と闇は?」
「光は黄白色だと聞いてますが、闇は分かりません。…もし、すずめの涙亭で見たアレがそうなら紅紫?」
「漆黒じゃないの?」
「どちらかというと、あそこでみたのは紅黒い濃い紫でしたね」
「言われてみれば紫色に輝いてたね」
ケティもそういう認識。
「ふーん」
カスティアさんの真の姿?は、漆黒だった。何が違うんだろ?
宵闇人=闇の精霊かと思ってたけど、それも違うのか……カスティアさんに色々聞いとけば良かったわ。
…
ワタシ達の馬車は半日何事もなく進んだ、あと2時間で日が落ちる。なので野営をする事に、もう少し進めば宿場街があるそうだけど、日が落ちてからの移動は色々と危険。
街道を離れ、地図を見ながら水場近くを探していると
「前方、馬車」
ケティはなぜか小さな声で、そう言った。
ワタシは御者側ののぞき窓を開けて顔を出した。
「野営?」
「違います、様子がおかしい」
道から脱輪し傾いて止まっている馬車が見える、人も何人か倒れている。
何かを察したのか、いつになく真剣な眼差しのケティ、傍の長槍を手元に寄せた。
「どうしたの?」
ルナリアがワタシの隣に来た。
「馬車よ……人も倒れてる、生きてる気配がないわ」
車内に緊張が走る。
「ケティ、止めて」
脱輪した馬車の手前、200メートルで停止。
ワタシは、馬車を降りた。
「皆、ここで待機」
「エム、ワタシも行くわ」
ルナリアも降りてきた、ワタシは頷くと、周囲に気を配り接近する。
このシチュエーション、やな感じ、スノウの時に似てる。
馬車の所まで来て、倒れている者達を確認、男が4人、なんと全員頭を潰されて絶命していた。
「何よコレ…」
それぞれが手に武器を持ち、戦闘したことが窺える。身なりはそれなり。
馬車を引いてたであろう馬二頭も、頭が潰れていた。
これは中々にエグイ。
ルナリアが、慎重に荷台を覗く、すると……
「エム、コレみて」
ワタシは呼ばれて、ルナリアのもとへ
「檻?」
「ええ、檻ね」
荷台には大きな檻が固定金具で据え付けられていた。
幾つもの鍵が近くの地面に散乱しているが、檻の錠は壊され、扉は破壊されている。ルナリアは檻を検分すると言った。
「……これは奴隷の檻だわ。誰かが囚われていた様ね」
「奴隷?、状況的に、襲撃されて連れ去られたって感じ?」
「恐らく」
ワタシは死体の周りの血痕を見た。
「……襲撃されて、まだ時間が経ってないわね」
足跡も多数ある、だけど違和感のある足跡。
ワタシはしゃがみ込み、死体の足と見比べて確かめた。
「コレ、人の足じゃないわ」
「…魔物ね、この足跡は『コボルト』かも」
「コボルトって、犬みたいな奴?」
「ええ、奴らは凶暴で集団で行動するわ、でも変ね、コボルトの生息域はもっと北のはず…」
「そうなんだ」
ワタシはケティに手を振り、手信号を送る。
『目を見開け、周囲を警戒せよ』と
ケティが馬車から、チェレスタを切り離し、馬車の上に上がる。
マティとスノウも馬車から出てきた。
足跡群は、脇の森の中へと続いてる。
「エム、どうする?」
「……コボルトの生態は?」
「生態?」
「檻にいた奴隷は、男だと思う?、女だと思う?」
「女ね、男ならその場で殺されてる、コボルトも男性神の眷属よ」
ワタシは深くため息をついた。
この世界のオスは、それしかないんかい。
……
ワタシ達は相談した結果、相手が『コボルト』である事と想定し、森に入る事にした。
コボルトはエルフに次いで、第一級害獣指定されており、冒険者ギルドの規定では、発見次第殲滅か、それが不可能な場合は、群れの規模を確認し、速やかに近場のギルドか、衛士隊へ報告する義務があるそうな。
ヤダわー
嫌なフラグだわー
とは言え、冒険者である以上、義務は果たさねばならない。
森へ入るのは、ワタシとルナリア。
当然マティとケティが文句を言ってきたけど、ステルス3セットは移動するとなると、自分含めて2人ぐらいしか掛けられない。
意外な事に、スノウは状況を鑑み冷静?に、賛同してくれた。
というわけで、マティ、ケティ、スノウの3人は馬車周辺で待機。
もし1時間経過しても、ワタシ達が戻らなければ、この先の宿場街ではなく、貿易都市まで引き返して応援を呼んでもらう手筈。
ここまで1日掛かったけど、本気を出したチェレスタの単騎早駆けなら、2時間程で戻れるはず。
凄いのよチェレスタは、『音速の貴婦人』と呼んでもいいわね。
なぜ遠い方に行くのかというと、宿場街の規模で対処できる相手ではないと、ルナリア談
コボルトって、そんなヤベー奴等なのね。
そちらは3人に任せて、ワタシとルナリアは気配を消して、森に分け入った。
…
折れた枝、幾つもの足跡、踏み固められた地面……誘導されている感じはしない。
痕跡を消そうとする意思は見られないし、そんなに知的ではないようね。
先に進むと、森の気配が騒がしくなった。
ワタシ達は慎重に前に進む。
すると……居た。
少し深い窪地の底で蠢くコボルト共、9、10、11……んー23匹もいる。
その中で一際大きな個体がいた。まわりのコボルトより頭ひとつ分背が高い。
どうやらソイツが群れのリーダーっぽい『コボルトキング』と呼んどきますか。
中々厄介そうな相手だわ。
そのコボルトキングと手下のコボルト共に囲まれた、1人の若い女性が見える
「あーっ、あ、ああっ!、いっ!、あっ!!」
ああ、やっぱりそうなってるのね。
女性は犯されてる、それもコボルトキングに。
背後から覆いかぶさられ、バック責めでチンPを突っ込まれてた。
犬のチンPは、先っぽが変な形状してる。それはコボルトも一緒の様で、勃起したチンPは返しがついてて、挿入すると抜けなくなる仕組み。
犬ってヤバーイ。
「アオーッ、ワォーン」
女性に対し、メッチャ興奮して一心不乱に腰を突き込むコボルトキング。
まさに盛った犬。
「うぁあ、んなぁ!!」
女性は喘ぎ悶えてる、あのチンPは、ヤバイわ。
女性との体格差もあって、まるでオモチャの様にHされてる。
それよりも、そのチンPデカくね!?、太すぎる!
あんなので貫かれたら、最悪裂けるわ。
「は、あひっ、いっ!、い!」
女性が壊れそうな程に悶え、絶頂に達しようとしてる。
どうするか、このまま突入しても、囲まれるのがオチ。
そうしたらワタシ達も輪姦されるわね
「この窪地に爆炎魔法ぶち込んだら簡単に一掃できるんだけどなー…」
「ダメよ、バカな事言わないで、あの人はどうするのよ」
「冗談に決まってるでしょ」
「エムならやりかねないわ」
せんわ
「攫われた女性は1人だけみたいね、なんとか引き剥がせないかな……あ」
わおーっ
コボルトキングが雄叫びを上げ、一段と腰の突き上げを激しくさせる。
女性はその激しさに身をのけぞらせ、痙攣してる。
すると『どぷっ』と、コボルトキングが、命の液を女性の中に放ったみたい、コボルトチンPとの結合部から白濁の液が漏れ出てる
コボルトキングはズッズッとなおも押し込んで残りも絞り出すと、デカチンPを抜いた。
すると女性の秘穴からドプッと、白濁の命の液が噴き出すように溢れ出た。
いやいやいやいや、どんだけの量よ、何発やられたのよ?
ダラリと垂れ下がったコボルトの怪物じみたデカさのチンP、勃起してないのにあの太さ、ヤバすぎ。
先っちょからは、ダラダラと白濁の液が垂れ落ちてる。
それを見たビッチのルナリアでさえ、気持ち悪そうに、手で口を抑えた。
コボルト達が、コボルトキングから解放された女性に群がっていく、もみくちゃにされ、別の個体にチンPを挿された。コボルトキングほどではないが、雑魚共もチンPがデカくて、変な形をしてる。
オぇ、イカれてる。
「エム、このままじゃ、あの人壊れちゃうわよ」
コボルト達に次々と挿し貫かれては、中出しされてる。
そのサイクルが早い、女性はもう身じろぎさえできなくなっていた。
目は虚に、口端から泡を吹き、ビクビクと痙攣している。
「仕方ないなー」
ワタシはステルスを切った。
「え、エム!?」
ルナリアが驚いてる。
「ルナ、あの人をぶん投げるから受け取ってね」
「え?、ぶん投げる?」
ワタシはルナリアの返事も聞かずに、窪地に飛び込んだ。
「あっ!、ちょっとぉ!!」
コボルトキングが飛び込んで来たワタシに気づいた。今までウインドウベールで匂いを消していたので、この距離でも気づかれずにいた。
さすが犬、鼻がいい
コボルトキングは、置いてあったデカイ棍棒を握り、ワタシに向かって振り上げた。
ワタシは窪地へと落下しながら、水魔法を発動
「リキッドスフィア」
巨大な水球を出現させ、落下の勢いでコボルトキングにぶつけた。
ドッパーーンっ!!!!
重さ1t近い水球がコボルトキングに衝突、周りのコボルト達も巻き込み、打ちのめした。
水球はそのまま破裂し、バケツをひっくり返した様に、窪地を押し流す。
更に風魔法で、圧力をかけつつ風を巻き起こす。
倒れてびしょ濡れのコボルト達は、風巻く渦に巻き込まれ、吹き上がった。
女性を犯していたコボルトも、チンP突っ込んだま、一緒に巻き上げられ……
そのチンPが捻じ切れそうになり、ヒイヒイともがいている。
笑える。
ワタシはブロードソードを顕現させ、女性を犯していたコボルトを落下の勢いで、そのチンPごと一刀両断した。
「ルナぁ!!、お願い!」
空中で女性の身体を捕まえると、着地し、即座に風魔法に乗せて、ルナリアの下へと投げ飛ばした。
ルナリアは、飛んできた女性を慌ててキャッチすると、後ろに飛び退き、地面に体を投げ出して衝撃を和らげた。
ワタシは更に叫ぶ。
「ルナぁ!!、『サンダリングカタラクト』をここにぶち込んで!!」
「そ、そんなことしたらエムが……」
「がたがた言わ…!!」
あっ!!
ワタシはいきなり後ろから、ガシッと両腕ごと拘束され、ブロードソードを取り落としてしまった。
ワタシを捕まえたのは、鼻血を垂れ流すコボルトキングだった。
クソっ、さっきので倒せなかったか、なんて頑丈な奴!
グルルルっ!
唸り声を上げるコボルトキング、ガフガフとその鼻息が、耳に当たる。
ちょ、ヤバ、スゲー興奮してるし。
振り解けない、どんだけ馬鹿力なのよ!?、って、アレ?、身体強化の魔法が……
「いっ、痛い!!」
ミシミシと、腕の骨が軋む
「あぐっ!」
このままじゃ砕かれる。
ワタシは踵で、コボルトキングの足の甲を踵で何度も踏みつけ、脛を蹴るも、まるで効いてない。
それよりも魔力、魔素やら何らやが無効化されてる。
魔法が発動出来ない。
身体強化まで無力化されて、コボルトキングのクソ力を振り解けない。
「エム逃げて!、コボルトの特殊能力は、魔力消去なのよ!!」
えーっ!?、何よそれ!、早よ言えや!!
「んあぁっ!!」
そのまま持ち上げられて宙吊りにされてしまった。
お尻に何かが当たって…
ビリリっ!
え?
後ろから突然ワタシのスパッツを突き破り、股間を擦り抜け、ニョキリと前に何かが顔を出した。
ゾゾゾっ
それはコボルトキングのデカチンP
ぎゃあああっ!、目の前で見ると本当にデカイ!
あの人こんなもの入れられてたの!?
いやいやいや、おかしいって!!
先端に返しのついた変な形の卑猥なチンP
コボルトキングは、腰をカクカクと前後させ、チンPでワタシの股間を擦ってくる。
「あ、いやん」
秘穴の口をコリコリと……生意気に素股嬲りしやがって、ああ
「や、ヤダ、わ、ワタシなんで濡れて……」
内股をヌラヌラと、液体が垂れてる。
…違う、コボルトキングのチンP表面からから、粘液が滲み出てる。
……こ、コレ、淫液なんだわ
「あー、や、あ、あ」
アソコが尻の穴がヒクヒクいってる、だ、ダメ、これ以上されたら抵抗出来なくなる…
「や、やめ……」
コボルトキングが、腰を大きく引き、デカチンPの先端を、ワタシの秘穴に突き立て来た。
「や、あっ!、そんなの無理ぃ!!」
濡らされた秘穴口を押し広げられていく、凶悪なチンPが侵入してこようとしてる。
「エム!、今行くわ!!」
ルナリアが抜剣して飛び込んでこようとしてる
「ダメぇルナぁ!!、さ、サンダリングカタラクト!!」
「えっ」
「サンダリングカタラクトぉ!!、早くっ!!、い、いやぁん!!」
ズズっと鎌首が入ってきた。
マジデカイ、ヤバイ、秘穴が拡張されて入ってくる!、ズヌヌって、抵抗なく入ってくる。こんなの変よ!、ワタシのアソコ、どうなってんの!?、これじゃあガバガバになっちゃう!、
「や、ヤダぁ!、あ、ああっ!!、る、ルナぁっ!!、お願いっ!、早くぅ!!」
返しの所まで入って来た。あと一突きで抜けなくなる。そうなったら壊される。
「早くぅ!!、ルナぁぉぁっ!!!」
「あー、もうっ!!『天翔るあまねくイカズチよ、我が意に従い、眼前の敵を穿て!、招雷!、天雷乱刃!!』
上空に雷雲が渦巻き始め、稲妻が光り、そして…
ピシャーン!!、ドガーーんんんんんっ!!、
轟音が轟き、鼓膜が破れんばかりの爆発音が炸裂し、水の溜まった窪地に極大の雷が幾重にも乱れ落ちた。
それも一番大きな個体だったコボルトキングを避雷針にして。
…
落雷に巻き込まれたコボルト共は全滅した。
空気を焼いた電気の匂い、そして肉の焼け焦げる匂い、コボルト達は毛が燃え黒焦げになって転がっていた。
直撃を受けたコボルトキングに至っては、頭から尻にかけパッカリと深く割れ焼け、ぷすぷすと燻っている。
その傍にワタシは倒れてた。
でも生きてます、かろうじて。
ああ、また雷を浴びたわ、淫液の影響と、電撃の痺れで動けない。
「エム!!」
ルナリアが飛び降りて来て、ワタシを抱き起こしてくれた。
「ひ、ひどいわ…ルナ」
「それはコッチの言葉よ!、雷落とせってアナタが言ったんじゃない!、なんてことやらせるのよ!!」
「はは、雷は、地に足をつけてなければ、なんとか避けられるのよ」
「避けられてないじゃない」
うるさいよ
「アナタは本当、いつもいつもメチャクチャだわ…」
「股が裂けるよりはいいわ」
あのままもしデカチンPを挿れられてたら、新たな扉が開いてたかも。
扉ってなんじゃい。
「あの女の人は?……」
「……上で気を失ってるわ」
「そう、よかった」
「よくないわ、アレを助ける必要はなかったわ」
「……はい?」
……
馬車のところまで戻って来た。
ワタシの有り様を見たマティは……
「またですか?」
辛辣なお言葉
ケティは大笑いしてる。コヤツ……
「ちょっと先っちょ挿れられただけよ、コボルトが魔力を無効化するなんて知らなかったし……」
「やっぱりこの人は私達がいないとダメですね、ルナさん」
「ほんと、そう思うわ」
ルナリアもため息ついてマティに同意してる。
返す言葉もございません。
「それで、エムさんが背負ってる、クソエルフはなんですか?」
それまで黙っていたスノウが、ギロリと睨みながらそう言ってきた。ワタシが助けたのはエルフのメスだった。特徴的な耳の先端をカットされていて、助け出すまで気がつかなかった。
今、エルフのメスはワタシの背で気を失っている。
それにしても、スノウまでクソエルフ呼ばわりですか、気持ちはわかるけど。
「コボルト共に犯られてたのよ」
「どうして助けたりしたのですか?」
「どうしてって……」
ルナリア、スノウは明らかに不満げな顔をしてる。
だけど、マティは我関せずとスンとし、ケティに至ってはノホホンとしてる。
「エルフ、それもメス、という事は『女王』です。今ここで駆除すべきです」
「スノウの言う通りだわ、首を落として殺しましょう」
ルナリアがそう言って剣を抜いた。
「ちょ、待ちなさいよ!、なんでそんな物騒な話になるのよ」
「物騒?、エムだってわかってるでしょ?、エルフがどれだけ危険な種族なのか、1匹見かけたら500はいるのよ?」
それ、前にワタシも言ったわ、まさにGBRよね。
「危険はわかるけど…」
『わかってない』
2人がハモって返してきた。
「うっ……」
エルフが目を覚ました。
エルフはワタシ達を見ると、もがいて逃げようとする。
「あ、ちょ、ちょっと待って」
ワタシはエルフを地面に下ろした、だけどエルフは足がもつれて尻餅をついた。
膝がガクガクと震えてる。恐れなのか、コボルトキングのファックのせいで足腰立たないのかわからないけど、酷く怯えてる。
「こんな状態でも殺せと?」
「生かしておく理由にはなりません。いえ、必要さえありません」
「コボルト諸共、焼くべきだったわ」
ルナリアとスノウが、怯えるエルフを睨みつける。とにかくエルフに対する憎悪が半端ない。
それも仕方がない、2人ともエルフのせいで、かなり酷い目にあっている。それはワタシも同じ、同じだけど……
「2人とも冷静になりなさいよ」
『私達は至って冷静です』
2人でハモって、怖いわ
「エムさん、エルフはこの世の害悪です。そのままにしておけば、必ずや私達に牙を剥きます、コボルトと一緒です」
「それが男性神の働きかけだとしても?」
「エルフは悠久の時からその生態を変えていません、男性神はきっかけに過ぎません」
スノウが宣うほど、ワタシには割り切れない。ワタシの中の感がそう囁く。
「エムさんが何を思っているのか存じませんが、過去数多の先人達が、エルフを信じようと活動しました。しかしエルフはそのことごとくを反故にし、裏切り、国を滅ぼすほどの災いをもたらしたんです」
スノウにそこまで言わしめるだけの、エルフの黒い歴史があるのね。
「エム姉」
「ん?」
今まで黙って聞いていたマティが、少し苦笑気味に口を開いた
「そろそろ2人に話してあげたらどうですか?、例のダメエルフの事を」
「うーん」
「?」
スノとルナリアはなんの話かと訝しんでる。
ワタシとマティ、ケティはエルフの例外を知っている。
西の街に住むエルフ。
そのエルフの元女王は、西の街冒険者ギルドで、局長代理という役職につき、普通に人族の中で暮らしてる。
それでも存在は隠蔽され、知る者は極一部。
後で聞いた話では、西の街領主ゴザールにも、スーの存在は非公式に容認されているそうな。
知られていないだけで、人族公認。
彼女に何をもたらして、そんなことになったのかはわからない。
種族的突然変異なのか、あるいは種の存在意義がぶっ壊れているのか、いずれにしても、そんなわけのわからないエルフが存在する。
姑息で、クソビッチで、クズっぷりはまさにエルフだけどね。
「ルナ、スノウ、あなた達の言い分はわかったわ。でもまずは、このエルフに話を聞きたいんだけど?、それぐらいいいでしょ?」
………
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