【R18】転生?した先は、リアルよりもHな世界でした。

N.M.V

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交易都市を後にして?

返り討ちでHされる?

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そんなこんなで、怯えるエルフの少女?を連れ、見つけた河原で野営。

テントをひとつ張り、1人は必ず見張りに立つとして、馬車と併せて3:3に……問題はどう分けるかね。

……おっとその前に、コボルトにやられた者達に関してだけど、身分を確認する物が無く、冒険者なのか一般人なのか、盗賊なのかもわからなかった。

まあ、こんな所で奴隷の檻運んでるのが、パンピーなわけないけどね。

とは言え、そのまま放置すると、何かが取り憑いて『歩く死体』にでもなってしまうので、ルナリアが神聖術で簡易的に弔い、道端に埋葬した。

所持品は回収したので、次の町で衛士隊屯所に報告の上、提出する事にする。

馬二頭は、食糧に。

マティとケティが、手際良く血抜きをして捌いてた。

2人のサバイバル感がすごい。

この世界でも、馬肉は馬刺しが主流。サクラ肉って美味しいのよね。

…さて。

馬車の檻にあった手枷と足枷を、エルフにさせると主張するルナリアを、とりあえず止めた。

そんなことしたらエルフっ子は益々怯えて、話が聞けなくなる。

エルフの女王と会話する機会だと、なんでそう思わないのかな?



「ぶっ殺す」と、殺気を撒き散らすルナリアを何度も制したせいか、ワタシに対して少し緊張が和らいだみたい。

何故かスノウはここにきて大人しくしてる。

殺気は放ってるけど…

エルフ少女は焚き前に座り、ワタシをジーっと見つめてる。

ワタシの隣にはマティが座り、ルナリアとスノウは、少し離れて、エルフ少女を囲むように陣取ってる。

何かあれば、直ぐにでも飛び掛かれる距離。

ケティは、河原付近で火を焚いて夕食を作ってる。

…しかし流石エルフだわ。こうやって見ると、人族視点的には、スノウに匹敵するほどの美少女なのよね、まぁ、少女と呼んでいいのか、歳はいまのところ不明だけど。

「今更だけど、言葉はわかる?」

エルフはコクリと頷いた

「んー、そうね、まずあなたの名前は?」

「なまえ?」

「えーと、ワタシは人族でエム、こっちはマティ、あっちで夕飯用意しているのがケティ、そこの睨んでる怖い2人が、ルナリアと、スノウ」

エルフ少女は首を傾げ…

「……なまえ、ない」

「名ナシかー」

「エムさん、エルフは固有名を持ちません」

と、スノウが説明。

「それじゃあ呼びにくいわね……あなたどこから来たの?」

「やま、こえた」

「山を越えて来た?」

山岳回廊の事かしら

「んー、あなたの巣はどこにあるの?」

「……」

言うわけないか…

「……す、もうない」

「え?」

「いぬぞく、おそわれた、みなころされた、わたし、いきてる」

「いぬぞく?、コボルトのこと?」

ワタシは隣のマティに囁いた

「コボルトはエルフの天敵です。巣を襲われたのでしょう」

そうなんだ

「す、つくった、おそわれた、みな、しんだ、オスもういない」

「嘘だわ!」

ルナリアが怒鳴りつけた。

「コイツは、巣の場所を特定されたくないから、私達に嘘をついてるんだわ!!」

「ルナ、ちょっと黙って」

「エム!、コイツの言う事を信じちゃダメよ!、今もエルフのオスが近くに潜んでいるかも知れないわ」

「かもしれないわね」

「エムっ!」

ワタシの探知でも引っかからない連中だからね、その可能性もある。

ルナリアが言う通り、このエルフ少女が、ワタシ達を捕らえるために演技をしている……とも受け取れる。

「ルナさん、近くには他のエルフの気配はありません」

意外なスノウの言葉。

「スノウはエルフを探知できるの?」

「いいえ、ですがエルフは、魔族と似た念波で思考や視界をオスと共有しています。今そのエルフはそれらと繋がっていないようです」

「その根拠は?」

「そのエルフから念波を感じません」

「スノウはそんなモノがわかるの?」

「エムさんも可能かと」

できないって

「……巣が、なくなったのは本当のようですね。ならばこれは僥倖です。巣を探し出し、潰す手間が省けました。後は女王を始末するだけです」

「いや、あのねスノウ……」

大人しいと思ったらそんな事考えてたんかい、ため息出るわー

ワタシは再びエルフに向き直る。

「じゃあ、あなたのお母さんは?」

「おかあ、さん?」

「あなたを産んだ者よ」

「えるふ」

そりゃそうだ

は、今どこにいるの?」

エルフ少女は少し考え込んだ、言ってる意味がわからなかったかな?

「……とおい、ひとぞく、す、そこに、いる」

「え?」

「人族の街に住んでいるってことでしょうか?」

マティがそう囁いてきた。

でも、それってまさか……

「……あなたを産んだエルフは、人の街を住処にしてるの?」

エルフ少女はコクリと頷いた。

マジかー

ワタシは思わず頭を抱えてしまった。

「それって、ですよね?」

マティも今のエルフの説明にワタシの考えに至ったみたい。

「ワタシ達の知る限り、他にいないわ」

ルナリアとスノウが、ワタシとマティの、会話に聞き耳を立てていた。

「エム、さっきからなんなの一体?」

ワタシはルナリアに対し、手で「待て」と声に出さず制した。

たった今、ワタシの知る別のエルフとの関係性が見出されてしまったわ。

この展開は予想外。

「あなたを産んだエルフは、と、名乗ってなかった?」

「……スー、しらない…でも、ひとのまち、うまれた、すぐ、まちでた」

「街で産まれて、すぐに街を出たのね?」

エルフ少女はコクリと頷いた。

「ちょ、ちょっとまってエム!!、スーって、西の街冒険者組合の局長代理!??」

「そうよ、言わなかったけど、あの人は元エルフの女王よ」

「う、ウソでしょ……」

「秘密なんだから、他所で言わないでよ?」

「あ、あり得ません、そんな事……」

スノウまでもが驚きの表情を見せていた。

話は戻る。

スノウがエルフの事を語る

「エルフのメスは、産まれたら3年ほど巣の中で、の元で巣作りを学ぶんです、その後巣の中にいる優秀なオスと番いになり、巣を出て巣分けに入るんです」

「…スノウ、エルフの生態にやたらと詳しいわね」

「当然です、人族がエルフを長年研究した書があります。最新では68版だったかと」

そんなモノあるんかい、68版って何その更新数、辞書か。

「今は69版よスノウ、私もそれを読んで調べたわ、どうすればエルフを殲滅できるかって」

ルナリアまで?、と、いうかその本、大丈夫なのかー?、胡散臭いわ。

…って、そんなこと言ったら2人にキレられそうね、黙っとこ。

えーと、人の街で産まれて、すぐにと?、スゲースパルタじゃん。でも、エルフの初期成長速度は人の比じゃないって話よね。

でなければ、一体の女王で大量のオスは産み出せない。

「街からここまではどうやってたどり着いたの?、かなり遠いわ」

「ひとの、に、まぎれて、でた」

荷物に紛れて街を出たのか……

「でも、おおきな、ひとのす、きた、みつかった、このもり、にげた」

「トンデルダルトトロリアーナね、どこまで行くつもりなの?」

「きた、いけ、いわれた、ひとぞく、おうのす、さき、やま、こえ、とおく、とおく……」

「スー……あなたを産んだエルフがそう言ったの?」

エルフ少女がコクリと頷く。

「人族の王の巣……王都ね、その先にある山?」

ワタシはルナリアに視線を向けた

「王都の先には、『天嶮の屋根』という霊峰があるわ、その先は…『北の大帝国』」

「北の大帝国?、昔王都と大戦をした?」

「ええ」

「帝国領ってどんな所なの?」

「極寒の地、魔導技術が高く、私達とは少し違う人種が治めてるって言われてる」

「人族じゃないの?」

「人族と言われてるけど、一応」

「なにそれ?」

「この200年、人の行き来は禁じられてるのよ、行って帰って来た者もいないし、向こうから来る者もいないわ、そもそも辿り着けない」

「すぐ隣の国なのに200年国交断絶って凄いわね」

「すぐ隣でもないわ、『天嶮の屋根』は、魔族領の山と同じくらい高いのよ」

ほへー、2万メートル級ですか。

またいつ攻めてくるのかわからない謎の帝国、そもそも200年前に、そんな山をどうやって越えて来たのかも謎。

スーはなんでそんな所へ、この子を導こうとしたのかしら…

……

その後、スノウが一通りエルフの生態について説明してくれた。

まぁ怪しい本がソースなので、どこまで正確なのかわからないけど、参考にするしかないわ。

『エルフの繁殖は、基本的にオスを必要としない、いわゆる単為生殖である』

これ、×

確かにエルフのメスは、単体で子を成すことができる。でもそれは最初に呼び水となる命の液を体内に取り込む必要がある。

ただし、それはエルフのオスのモノではダメ。

エルフのメスは、繁殖のために定期的にの命の液を受け入れる必要があるそうな。特に人族は最適、魔族ならなおいいとの話し。

一度体内に取り込んだ異種族の命の液から得られる生命設計図情報、いわゆるDNAを基に、単為生殖をする。

なんともイカれた生態です。

エルフのオスでも可能らしいけど、生体情報が劣化してしまう。近親交配ならぬ、同交配は基本ダメ、というフザケタ生態設計仕様。

だからエルフのメスは、人族のテリトリー近くに巣を作り、人族とこっそりHしてる。

実は『協定』とか『不可侵』とかいう形で、人族とエルフ間で条約を結ぶ目的は、エルフサイドはH目的、人族サイドは繁殖力旺盛なエルフに自分達のテリトリーを脅かされるのを防ぐためだとか?

だから、人族サイドは、エルフによる人的被害はある程度目を瞑ってる。

……駆逐してしまえ。

それじゃあオスがチンPを持つ意味が全くないじゃんと思うわよね?、オスの存在意義って何?、って話

実はオスは、新たな女王を産み出すための種馬。

しかしして、女王が産まれるその確率は、非常に少なく、Hすればしただけ劣化エルフを生み出し続ける。

因みに、女王が生まれる確率は、500分の1

そう、500分の1。

500回ズコバコして、1匹しか生まれない。

『1匹見たら500匹いると思え』はまさにそれ。

あのバンコーの隠しダンジョンに有象無象と潜んでいたサルエルフは、ハズレ品。

あれはいわゆる先祖帰りで、エルフの原初の姿らしいわ。

新たなエルフ女王が生まれれば、種元のオスは新女王と旅立ち、巣わけする。

そうならないオスは?

性の吐口を求めて、異種族のメスを襲ってオモチャのように強姦する。

はい、クズエルフの出来上がり。

何と効率が悪く、周囲に迷惑をかける生態なのか。エルフが人族の生活圏に恩恵を与える事は何一つない。

バンコーはそれが他のエルフ組織より際立っていた。それもコレも全てが元女王「スー」の所為。

女王が生まれなかった事により、オス達がスーに対し蜂起、暴走、スーを排除し、3メートルのゴーレムのウッドエルフを王として作り出し、そのウッドエルフと精神を繋ぎ、Hさせ続ける性奴を探しあてた。

それがワタシ

ウッドエルフを通して、バンコークソエルフ共に精神を握られ、危うく死ぬまで犯されるエルフのお母さんにされる所だったわ。

でも実際、スーは次の女王を密かに産んでいた。オス達に隠し、直ぐに放逐。

スーが何を考えてそうしたのか、なぜそうしたのかは、謎。

と、スノウの説明に混ぜて、ワタシの知るダメエルフ「スー」の事を話してあげると、ルナリアもスノウも信じられないという顔をしていた。

「本当にそんなエルフがいるのですか?」

「それも、冒険者組合局長代理だなんて…」

「いるのよ、西の街へ行ったら、紹介してあげる。ただし、身の安全は保証できないけどね」

「身の安全?」

ルナリアが訝しむ。

「エルフは、エルフって事、何度も言うけど、他所で言わないでよ、特にルナ」

ルナリアがムッと顔を顰めた。

「そんな話ししても、頭がおかしいって言われるだけよ」

ですよねー……ん?

そういえば、ギルド幹部になるには、各都市のギルドと王都のギルド本部の承認が必要なはず……「スー」の正体がエルフって把握しているのかしら?

……怖い怖い、何にしても関わらないに越した事ないわね。

「それで?、そのエルフは、『スー』とか言うエルフの娘という事なのですか?」

「たぶんね」

エルフはみんな同じ様な顔をしてるから、個体差が分からん。

「スーが、女王を産んでたなんて思わなかったわ」

「なぜ隠したのでしょうか?」

んー

「ねぇ、殺されたオス達はあなたが産んだの?」

エルフ少女は首を横に振った。

「もり、おわれていた、わたし、おさになった」

「オス達は、何に追われてたの?」

「いぬぞく、す、おそった、じょうおうしんだ、わたし、じょうおうに、なった」

そこでもコボルトかー

オス達の女王は、コボルトに襲われて死亡。

生き残ったオスは、このエルフ少女と遭遇し、巣を継続した。

ところが再びコボルトが襲来、オス達はエルフ少女を逃したが、全滅した。

逃げたエルフ少女は、その後人族に捕まり奴隷として運搬中に、再びコボルトに襲われ、そこをワタシ達が助けることになった。

「前の女王はなんで死んだの?、コボルト達に慰み者にされなかったの?」

「しらない」

「エムさん」

スノウがいつのまにかワタシのすぐそばに来て耳元で囁いて来た。

「このエルフがコボルトを巣へ誘引させたのでは?、その巣を乗っ取る為に」

「それにしてはずさんな計画よね、結果的に全滅してるじゃない」

「それはそうですが…」

いやいや、そもそもそんな話しをしているわけではないのよね。

「だとすると、この子を巣に戻そうと思ったけど、無理そうね」

『え?』

ボソリと言ったワタシの言葉に皆が反応した。

「エム!、そんな事を考えてたの!?」

「まあね」

「そんなのダメよ!」

「……エムさん見知りのエルフの子だからですか?」

「それは全く関係ないわね」

ワタシもルナリアやスノウのように、エルフには並々ならぬ思いがある、以前なら問答無用で殺してたかも。

でも、どうしても『男性神』ワードが引っかかる。オスは眷属だけど、メスは?

「はぁ……」

考え込むワタシを見てスノウは、大きくため息をついた。

「エムさん、エルフを徒党に加える気ですね」

『えーっ!?』

ワタシとスノウ以外の全員が、悲鳴に近い声を上げた。

……

『エルフを仲間にする』

正直言ってそれはリスクしかない。

ワタシ達のメリットはこれっぽっちもない。

だけど、この若いエルフの女王は、生き方を、そして巣作り知らない。奇跡的に女王不在の巣に運良くたどり着いたものの、結果コボルトに潰された。放っておけばいずれ野垂れ死ぬ。

だから…

「選びなさい、ここで死ぬか、ワタシ達についてくるか」

「……しぬ、ころされるのか?」

「ええ、死を選択するなら、出来るだけ苦しまないように殺してあげるわ」

「……ついていく、どうなる?」

「冒険者になれる」

「ちょっとエム…」

ルナリアが何を言い出すんだという顔をして、口を挟もうとしたけど、ワタシは閉じた口に人差し指を当て「黙れ」と制した。

「ぼうけんしゃ……なりたい」

「じゃあ決まりね」

……

ワタシ達は食事を済ませた。

食材はサクラ肉、馬ね。

流石に外で馬刺しはなんなので、下処理をして火を通した。

ヤバ旨し

エルフ少女も、普通に人と同じ食事をすると分かった。

いつまでも名無しは、呼びにくいので、『サン』と名付けた。

スーだから、サン?

違うわ、建設会社社長ではありません。

もののけひー…おっとストップ、それでもないわ。

ってどっちも誰よ?

SUN、燦々と輝く太陽の意

とりあえず、身なりを綺麗にし、エルフに見えないよう偽装する事に。

耳の先端は痛々しく切られてしまってる。

ヒールで傷は癒せるけど、欠損部は元に戻らない。

神聖術でも、時間が経ちすぎたり、患部が大きく壊死してしまうと戻せない。

サンの耳は後者、傷が膿んでいた事から人族に捕まった後に切られたみたい。

丸く形を整えつつヒールをかけたら、それだけでもはやエルフだとわからない。

災い転じて、というところね。

「変幻の法具がなくてもなんとかなりそうだわ」

「髪の色と目は誤魔化せますから」

マティがスノウ用にと用意していた髪染めで、サンの美しい金髪を茶色に染めながらそう言った。

サンは黙ってされるがままにじっとしてる。

こうして見てると、普通なのよね。最低最悪の種族とは思えない。

とは言え……

ルナリアもスノウも、未だ納得はしていない様子。

まあ、するわけないわよね。

……

ルナリアの主張は、ワタシとサンを馬車に一緒にさせない。

スノウも同意。

マティとケティは、ワタシを護衛すると主張

じゃあサンは?、ルナリアとスノウが一緒に寝ると?、そんな殺気を撒き散らしてるのに?

だけど、サンは気にする様子もないわ。

豪胆なのか、わかってないのか……

「ルナ、スノウ、サンをいじめないでよ?」

「それは保証はできません」

「コイツ次第ね」

コイツって、アンタら……

「とにかく、物騒な真似はやめて、わかった?」

ルナリアはムスッとし、スノウはスンとしてる。



夜、

それは要らぬ心配でした。むしろ逆。

「あっ!、ああっ!、いやぁ!、んああっ!」

「ヒアッ!、ダメぇ、こんな、あひっ!」

テントから漏れ出る艶かし声2つ。

「犯られとるやん」

現在、馬車の上で見張り中のワタシ、ケティがワタシの太腿に抱きついて寝てる。

テントの中で喘ぎ悶えてる声の主は、ルナリアとスノウ。

どんな状況が知らないけど、返り討ちにあってるみたい。

「いやっ、ダメぇ、そんな、おっきい!!」

それはルナリアの声

はぁ?、大きい?、サンにチンPでも付いてんのかしら?、いやいや、身体洗った時そんな物はなかったわ。

法具?、それともスノウのシルバーシャドウ?

でも、スノウまでよがってるのよね…

「んなぁっ!、な、いやぁ、んああっ!、ダメぇ!!」

これはスノウだわ、うーん

「エムねぇ……ウフフ」

ウフフじゃねーよ、寝ぼけて、変なとこ触ってくんな。

頭をペチっと叩くけど、起きやしない。

静かな森に、女達の喘ぎ声。

近くに動く者なし、索敵範囲をぐっと広げると、野営の冒険者なのか、商隊なのか、そこそこの集団が固まってるのがわかる。

まあ、ルナリア達の声が届く距離でもないし、だいぶ離れてる。警戒するほどじゃないわ。

一応周囲に罠は張っておいた。クソエルフはワタシの探知じゃ引っかからないから。

コボルトも魔法を無効にする能力を持ってるとか、ヤバ過ぎ。

テントが揺らぎ、入り口から半裸のルナリアが身を乗り出した。逃げたそうとして上半身を出したところで、ワタシと目があった。

その目は「助けて」と訴えてる。

無理だわー、それは無理だわー


「あっ!」

ルナリアは、再びテント中に引き摺り込まれてしまった。

「いやぁ!!、やめっ!、もう、いやぁ!!」

泣き叫ぶルナリアの声

「んああああっ!!」

あー、挿された様ね。

一体ナニを突っ込まれてるんだか。

「す、スノウ、お、お願い、コレ、コレ止めてぇ!」

「む、ムリぃ、ムリですぅ!、あ、イ、イクっ、あ…ングぁ!!」

なんかもう壮絶

……

とんでもない夜だわ

結局、テント内の3Pプレイは、朝方まで続いた。

最初はサンの喘ぐ声が聞こえてたのに、いつのまにか、ルナリアとスノウの声に入れ替わり、その後は終始2人の激しく悶える声。

ルナリアはともかく、スノウのあんな声は初めて。

ワタシ達の中では、一番の絶倫スノウが、なすすべもなく、ヤラレ声を出してた。

エルフ恐るべし。

最初にテントから出てきたのはサン、背伸びをして、ワタシを見つけると、コッチに来た。

「お楽しみだった見たいね」

「おたのしみ?」

「キモチいい事したってこと」

「とても、おいしかった、とくに、つのはえたメス」

あれ、スノウが魔族ってバレた?

「ツノはえたメス、しろがね、ひとがた、よびだした、サン、それと、まじわった、はてた」

シルバーシャドウね。と、言うことは最初に手を出したのはやっぱりスノウなのね……

「それから?」

「しろがね、ひとがた、しはいした」

「え?、乗っ取ったの?」

「あやつって、ツノはえたメス、かえした」

あれま、エルフってそんな事出来ちゃうんだ。

「かっしょくのメスも、たべた」

食べるって表現がイヤラシイわ

「凄いわね」

「す、凄くないわよ」

ルナリアがテントから這い出してきた、その様はまさに強姦された後って感じ、着た物は引き裂かれ、下半身丸出し、コッチをめっちゃ睨んでる。

「お疲れ様、ルナ」

「な、なんなよ、そいつ…」

「アンタらが手を出すからでしょう?、どーせ、このエルフになら勝てるとか、復讐できるとか思ったんでしょ?」

ルナリアはギリっと奥歯を噛み締めた

図星かよ。

「ところでスノウは?」

「…そのエルフに、シャドウ取られて、最後はメチャクチャに犯されてたわ」

「しょうがないなー、マティ、ルナをお願い」

ワタシはテントに向かった。

「スノウ、生きてる?」

「はひっ、ひっ、ひっ」

テントに入ると、スノウは、シルバーシャドウと合体したままだった。

両手首を押さえつけられ、背後に覆いかぶさるシャドウ、シャドウの銀色チンPは、スノウの秘穴に嵌まったまま、ゆっくりと出入りしていた。

感覚遮断も無効化されてるんでしょうね。

自分の中に自分が入ってる、変な感覚を味合わされてる。

自分でもやった事あるからよくわかる。

「スノウ?」

「え、エムさん、ひっ、ぬ、抜いてく、下さい」

「自分で消せないの?」

「精神支配されて……」

あれま

「サン!、スノウを解放して上げて」

ワタシは外に聞こえるように叫んだ

すると、スノウに掛けられた支配が解けた。

スノウは力が抜け、そのまま気を失った。同時にシャドウが霧散する様にすうっと消える。

H能力が高い魔族を手球に取るとか、エルフって、やっぱ半端ないわー

……
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