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交易都市にて?
強要Hは拷問です?
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眠るエムと性交するフィロドロ
「うぁっ!、うっ!」
苦悶に顔を歪める彼を、すぐそばでスノウが腕を組んで、憎悪に満ちた目で見下ろしていた。
少し時間を戻す。
…
「さあ、始めてください」
スノウにそう言われたものの、フィロドロは目を泳がせて躊躇する。
「何を今さら躊躇う必要があるのですか?、すでに精神世界でエムさんと交わったのでしょう?」
「ど、どうしてそれを…」
「やっぱり……貴方が手を出したのですか?」
「ち、違うよ!」
冷ややかに目を細めるスノウ
「ほ、本当だよ!」
「まあ、そういう事にしておきましょう」
「本当だって!!」
「本当もクソもないんです、エムさんと交わった事に変わりありません、貴方は性交する事で彼女の魂を削ったんです」
「そ、それは…」
スノウにはわかっていた、おそらくエムの方から誘ったと。そして、その行為は魂を消費するという事もエムは気づいていると…
「貴方は断固として性交を抑制しなければなかったんです。それを欲望のままに…」
フィロドロは言葉を返せなかった。
「貴方の断罪は、エムさんが帰ってきてからにします……さっさとやれ」
フィロドロは、半泣きだった。
エムの足元に再び膝立ちになり彼女の脚を立たせて股を開いた。
そこへ腰を入れる。
彼にも罪の意識はある、だがエムの裸体を前にして、心とは裏腹にサオは勃つ。
かわいそうなまで痩せ細ったエムの身体、フィロドロは、サオを握りエムの秘穴にその先をあてがい、そしてゆっくりと入れた。
「うっ、なっ」
腰をびくつかせるフィロドロ、精神世界での彼女との交わりとはまた違った。
「な、なにコレ、す、凄い」
エムの中は体温が下がっているのもあり、ヒンヤリとしていた。でも締め付け具合と感触が現実の方が断然良かった。天にも登るとはまさにこの事だと思った。
ちょっと動かしただけで、イキそうになる。
ゆっくり腰を動かしていたが、あっと言う間に我慢できなくなった。
「あ、ああ、だ、ダメだ!、うっ!!」
命の液がサオから溢れ出ようとした、するとスノウが、フィロドロの髪の毛を掴んで後ろに引っ張って、引き剥がした。
「うあっ!」
抜け出たサオの先端からビュルっと、命の液が噴き出した。
怒りを露わにするスノウ
「なんですか!!、入れてわずかミコスリで中に出すとか、ふざけているのですか!?」
フィロドロに罵声を浴びせた。
「だ、だってエムの中があまりにも、き、キモチ良くて…」
「そんな事で、エムさんの魂を戻せるとお思いですか!?」
「わ、わかってる、わかってるけど……」
「さあ、続けてください、今度中出ししようとしたらそのサオを千切りますから」
スノウが放つ殺気に背筋が凍る思いをするフィロドロは、無言で何度も頷いた。
……
そんなスノウとフィロドロのやり取りが漏れ聞こえる部屋の前で、ルナリアはカスティアと共に聞き耳を立てていた。
ルナリアは思う。
スノウのこんな怒りは初めてだ、出会ってまだそんなに経ってはいないが、普段の沈着冷静な雰囲気から、感情的に怒りを露わにすることなんてないと…
「んー、スノウちゃん激しぃわねぇん、相当お怒りなのねぇ」
そう言いながらもカスティアは笑っている様にしか見えない。
そんなカスティを見て、ルナリアはふと疑問が生まれた
「……ところでカスティアさん、貴方は何処まで知っているんですか?」
「んー?、侯爵家?、衛士隊?、冒険者ギルド?、魔犬の匙?、闇の魔物?、騎士団?、それとも山岳回廊の山賊討伐?、そうねー、ナーブ砦消滅とか、ゲイロード火災事件、裸の魔女なんて言うのもあるわねぇん」
「貴方、一体……」
「私は宿屋の主人で娼婦だけどぉ、情報屋なのよねぇ~」
「まさか、私達の事を…」
「宿泊して頂いてるお客様わぁ、保護対象よぉん」
「それは宿泊客で無くなれば、売るって事ですか」
ルナリアは腰の剣に手を掛け左足をひいた。
しかし、いつのまにか目と鼻の先に立っていたカスティアはルナリアの剣の柄に手を添えていた。
背筋に戦慄が走った、ゾッとするルナリア、彼女の動きが全く見えなかった、それよりも動いたことさえ認識できなかった。
「ウフフ安心してぇ、気に入った子達は、守る主義なのぉ、ルナリア・スガーちゃん」
カスティアはニコリと微笑んだ
……
「んあぁ!、んっ、……んー?」
ワタシはもうちょっとでアクメに達する、…というところで、オナニーを止めてベッドから起き上がった。
少し気分が楽になってきた。
それなのになんだろう、このとてつもなく不快な感覚…
なんかこう、嫌々Hしてるって感じがする。
レイプされた時の嫌悪感に似てる?
「これってフィロ君なの?」
ワタシという魂は、今、フィロ君の魂の中にいる状態。
すると純白の精神世界がどんよりとした灰色に染まり始めた。色の変化が加速して、次第に赤みを帯びて行く。
「まさか…闇ドロ?」
え?
目の前の地形が変化し始めた、もの凄い勢いで地面が盛り上がり、何かが形成されて行く、それは山のような丘陵になった
んんん?
なんぞコレ?、仰向けに横たわった巨大な女体?
それに覆いかぶさるように、股部の山の間にも、男体らしきものが更に盛り上がって行く。
大きすぎて全体像がわからない。
「なにコレ?」
あっと言う間に独特な形の山になった
はるか上空の頂きに見える男体の顔
「フィロ君?」
よく見れば正常位で2体が合体している。
してるわー
なんの描写やねん
イヤイヤ、コレはフィロ君がワタシの身体に到達したということよね。
それにしては、『接続しましたよ』フラグが立たないのは何ゆえ?
「まさか、あの山に登れってか?」
…
「ああ、ふあっ、う、あ、う、あ」
フィロドロは、果てないよう我慢に我慢を重ね、エムとの性交を続けていた。
スノウが睨みを効かせ、長く続けろと無言で威圧している。
もはや苦行に近い。
フィロドロはおかしくなりそうだった。
「なんで僕はこんな事を……」
そう言いながらも、エムのためと自らを奮い立たせる。
すると次第に身体の感覚がなくなって来た。
自分の意識が混濁し始めた。
いわゆるトランス状態
フィロドロは一段と激しく腰を動かし始める。
「はあ、あ、ああ、あ、あ、あ、あー」
フィロドロは、意識の深みに落ちていった。
……
エムは女体山を登っていた。目指すは顔の部分。
それも裸で
登り始めて直ぐに吹雪になった。
頂きはまだ見えない。
「冗談じゃない、なんで雪中行軍なのよ、ハッコウダ山か!」
てっ、それどこの山やねん。
そう自分にツッコミつつ、ひたすら登る。
裸で雪山を登るとか『死ね』と言っているようなものよね。
この描写、戻るためのハードルを意味してるのかしら?
なんでやねん
「こ、こんなの無理ゲーだわ」
手足の感覚がなくなり、ワタシはその場に倒れた。
……
「なっ!?」
フィロドロが気がつくと、そこは猛吹雪だった。
「な、なにコレ!?」
立っていられないほどの風が吹き荒れている。
「な、なんで、こんな事に!?」
フィロドロは目を細め、周囲を見回す。
「エム!、エム!!」
声を張り上げ叫ぶが、風でかき消される。
…
「…」
フィロドロはハッとする。今微かに声が聞こえた気がした。
「エム!、どこ!?」
突然風向きが変わった、フィロドロは無意識に風が吹いてくる方向に歩き出した。
しばらく進むと、目の前に小さな雪山が現れた。
フィロドロは駆け寄り、その山をかき分ける。
すると、中から人の手が出で来た。
「エム!!」
フィロドロは手を引っ張るが、積もった雪が重くて引き出せない、手も悴んできた。
仕方なく周りを掘り進めるとエムの顔が現れる。
唇が紫色になっており、全身が凍傷しかかっていた。
「エム!」
「…フィロ君」
「エム!、しっかりして!!」
「…しっかりもなにも…なんとかして」
「え?」
「あ、あんた……ワタシを…殺す気?」
フィロドロは、何を言われているのかわからなかった。
「この…状況を作ってるのは……アンタなのよ」
フィロドロはハッとする、ここは己の精神世界、己が精神状態を現している。
でもなぜ?
「エム、僕はどうすればいいの?」
「好きにすれば」
「え?」
「…ワタシをここに氷漬けにして永遠に拘束するのも、完全に消し去って自分のリソースに取り込むのも、アンタ次第……」
エムはフッと笑った。
「ぼ、僕が君を離したくないってこと?」
「……」
「エム?」
エムの反応が無くなった、手の先から凍り始める。その顔はなぜか笑っていた。
「そんなのダメだ!!」
フィロドロは叫んだ。
すると、風がピタリと止み、雪が消え去る。まるで何もなかったかの様に。
……だがエムの魂はすでに消えかかっていた、下半身が消失している。
フィロドロは泣きながらエムを抱きしめた。
「ごめん、ごめんなさい、エム……」
そして、フィロドロは冷たく紫色になったエムの唇にキスをした……
……
木の天井
目の前には男の人の顔
ワタシは一瞬状況がわからなかった。
でも、下半身を襲う感覚に、身をのけぞらせた。
「んあ?、あーっ!、あっ、ヒアっ!」
そこは現実、ワタシは帰って来た。
目の前の虚な目の男性はフィロ君、下半身を襲う感覚は、彼のチンPがワタシの秘穴に突っ込まれてた。
いやまあ、考えてみればそうなんだけど、寝起きの生チンP挿入は、ショックがデカすぎる。
「あ、ああっ!、んあっ!」
「え、エム?」
フィロ君の目に光が戻った。
「あ、貴方も……も、戻ってきた、あっ、のね、んっ!」
ワタシが艶かしく悶えてるもんだから、フィロ君のチンPは嵌ったまま更に硬く反り返ってワタシの中を……
「ひゃうっ!、いやぁん!!」
「うあっ!」
フィロ君が思わず腰を引いて抜こうとしたので、ワタシは思わずだいしゅきホールドで捕まえる。
「お、お願い、このまま、このまましてぇ!!」
「え!?、いやで、でも…」
ワタシは腰を振って、フィロ君を刺激する。
「だ、ダメだよエム!!、これ以上は…あっ、うあっ!!」
「エムさん、お帰りなさい」
え?
スノウが青筋立ててワタシの顔を覗き込んでいた
「きゃーっ!!」
「うああっ!」
驚いて叫び声上げたのがいけなかった。
ドクンっ、びゅる
ああん、やだもう、中出しされたー
……
と、言うことで現実世界に戻ってきました。
しかしまあ、ワタシの身体は骨と皮だけ、ミイラかよってぐらいの干物状態。
当然起き上がるなんて事も出来ないほどに筋力が低下していた。
おまけに身体を維持するために、スノウが魔力をずっと注ぎ続けてくれたために、その弊害で魔素中毒のダブルパンチ
衰弱はしょうがないけど、魔素中毒はキツいわー
嫌味じゃないのよ?、仕方がない事だってわかってる。
そのスノウも、直後に疲労で倒れてしまった。
そういえば、スノウは倒れる前に、しこたまフィロ君を罵倒してたけど、なんで?
ワタシがいない間、何があったんだろ?
と、詮索しても始まらない。
とにかく身体を元に戻さねば。
……
あれから更に1週間経った。
動けないワタシをマティとケティが、世話をしてくれた。
着替え、食事、お風呂、まさに寝たきり介護老人状態。
よくもまあ寝起きでフィロ君にだいしゅきホールドできたものだと自分ながら感心する。
Hパワー侮りがたし。
だけど、一週間もHなしだと悶々としてくる。
マティの形の良いお尻をついつい目で追ってるワタシ。うう、コレじゃあエロオヤジだわ。
それに気づいて軽蔑的な目でジトーと見てくるマティ
「エム姉、ケダモノの目してますよ?」
「あう」
マティがベッドのへりに座って来た。
「まだ一週間ですよ?」
「もう一週間よ」
オナニーさえ許してくれないない。と言うか、皮製の鍵付き貞操帯をさせられてる。
なんの拷問なのよと、文句は言った。
でもルナリア曰く
「シャドウ使って自慰しそうだから」
読まれてた、クソっ
とは言え、もう食事は普通にできるし、多少支えはいるけど歩く事も出来る。お風呂も1人で入れる様にもなった。
だからHさせてほい、プリーズ。
スノウは3日ほどして復活、騎士団の許可を得たルナリアとパーティーを組んだりして、近隣で冒険者活動してるそうな。
で、ワタシはと言うと…
ベッドの周りを、オッサン達に取り囲まれております。
騎士団と思しき御三方、そして冒険者ギルド長。
いえいえ、逆ハーレムとかではありません。
マティとケティ、それからスノウは部屋の外、ルナリアはワタシのベッド傍のイスに腰掛けてる。
「テメーが、エムか?」
ツルピカのチビ男君、ヤクザかってくらい言葉が汚い。なんとなく誰だかわかるけど、一応確認。
「そうだけど、どちら様?」
「俺は、王都騎士団第三軍団所属『アウスホウル小隊』隊長のマキュロンだ、こいつは副隊長のオキシドだ」
なかなかに渋い隻眼のオジ様が、チビハゲの後ろに立ってる、武人って感じ、なんか隙がないわー。
この人達がマティの言ってた…ん?、アウスホウル?
…アースホール?
…ケツの穴?
ぷっ
ワタシは吹き出しそうになって、手で口を押さえて顔を下げて肩を震わせた。
何を勘違いしたのか、ルナリアはすかさずワタシの背中をさすってくれた。
しかしなんなのよ、この世界のネーミングは!、ヤバ過ぎだわ。
「お、おい、大丈夫か?」
マキュロンさんがオドオドしてる、あれ?、割といい人?
「すみません、大丈夫です」
するともう1人の騎士のオジ様が名乗り始めた。
「私は、第五軍団所属『ビチーク小隊』隊長のゲドーだ、副長は君も知っているルウだ。きゃつは今冒険者ギルドに赴いている、この後合流する」
ああ、ルウ様の上司の方でしたか。
ワタシは会釈した。
しかし、『乳首』に『ケツの穴』とは……他の小隊もヤバい名前なのかしら?
それはさておき
「コレはワタシに対する尋問ですか?」
「いや、クソめんどくせー話だが、テメェが色々やらかしたことに対する事実確認だけだ」
そう言ったのは、マキュロン隊長。
それって結局尋問じゃないの?
「事実確認?」
「まず、貴様の犯罪奴隷認定は撤回する」
「はあ」
「なんだ?、嬉しくないのか?」
「なんで撤回?」
「……衛士隊が闇の魔物を討伐し、フィロドロ侯を救った。でだ、テメェはそれに巻き込まれただけで非がなかった。と、言うことだ」
「ハイそうですか、と、全くもって言えないんだけど?」
「…めんどくせーアマだな、そう言うことにしとけって言ってんだよ」
「はぁ?」
何をいっちょるんだコヤツは。
「おいマキュロン、もう少し説明がいるだろう?」
ゲドー隊長が、マキュロンを嗜めてくれた。
そーだ、そーだ。
「チッ、めんどくせーな」
チビハゲは本当に面倒臭そうにしてる。なんじゃコヤツ、こっちも面倒くさくなってきたわ。
「……ごめんなさい、やっぱり説明はいいです」
「突っ掛かっといてなんだよ」
「なんか聞いたら聞いたで、厄介そうなんで、受け入れます。ハイ」
「おいエム、本気か?」
そう言ってきたのはマダムスレイヤーこと冒険者ギルド長、たしかロベールさんと言ったかしら?
「本気も何も、衛士隊がそう言ってるならワタシは反論しないわ」
恐らくそれが最適解。騎士団はなぜか知らんけど、丸っと収めようとしてくれていると解釈した。
「闇の魔物を討伐したのは本当はお前だろ?、冒険者として功績にもなるんだぞ?」
「功績?、なんの?、辱められて、奴隷落ちして、死にそうになって?、恥辱以外の何物でもないわ」
「しかしだな…」
「あのー、オジ様はちょっと黙っていてくださる?、ここは娼館だから、暇なら熟女でも抱いてきたら?」
「な、お前は何を言い出すんだ!」
「貴方の性癖は、マティ達に聞いてますので、悪しからず」
「うっ」
よし、ギルド長のオジ様を黙らせた。
まあ、その他多勢のオジ様好きのワタシですから、人の事は言えないけどね。
しかし何しにきたのよこのオッサンは、もう。
みれば騎士団3人が笑いを堪えてる。
「はっはっはっ、噂通り面白いオンナだな、俺はそう言う奴は嫌いじゃないぜ」
「ワタシとしては、貴方は趣味じゃないので好かれても困りまーす」
「言ってくれんじゃねーか」
笑いから一転、ゲドー隊長がため息をついた。
「マキュロン、いいから本題に入れ」
「そうだな、単刀直入に行こう。お前騎士団に入れ」
なんでそうなるねん
「お断りします」
「おいおいおいおい、なんでだ?、騎士団だぞ?」
コッチが聞きたいわ
「ワタシは素行は悪いし、礼儀も知らないし、騎士団の様な高潔な矜持もありません。男にすぐ股を開くアバズレで、今もHしたくて悶々ウズウズとしています」
ルナリアが呆れた顔してヤレヤレと首を振ってる。
騎士団長ズは、唖然としてる。
マキュロンは顔を赤くして椅子から立ち上がった
「お、お前!、アバズレって、それ自分で言うことか!?」
おや?、ウブな人?
「ええ何か?、あ、でもワタシは娼婦じゃないので、そこんとこは理解してください」
「なんの理解だ!!」
「なんで騎士団なんです?、ワタシは冒険者ランクDですよ?」
「俺が知るか!」
「はぁ?、あんたが勧誘してきたんでしょうが!、このハゲ!」
「俺はハゲじゃねー!!」
なんでやねん、毛が一本もない……いえ、よく見れば細い毛がかろうじて3本、頭頂にひょろりと生えてる。
なんだそれ、オバQか?、オバQってなんだっけ?
睨み合うワタシ達に対して割って入ったのははゲドー隊長
「南方領主の不沈艦ゲイロードを轟沈したり、ナーブ砦を跡形もなく消し去ったりする様な者が、冒険者等級Dなわけないだろう?」
「……それなんの話ですか?」
ワタシはルナリアをチラ見した。
するとルナリアは首を小さく横に振ってる。
「ルナリア殿から聞いたのではない。我々が独自に調査した結果、君がやったと断定した、『裸の魔女』殿」
ぶっ
その通り名の事すっかり忘れてた。
「ナーブ砦の近くで野営してた時も裸だったそうだね」
ゲドー隊長がクククっと笑う。
「露天温泉に入ってた所を騎士団に覗かれただけです」
くそー、ルウ様め。
「他にも、西の街の冒険者ギルド本部を吹き飛ばしたり、エルフ組織バンコーを壊滅させたり、やりたい放題だと聞いたが?」
そんな事まで知ってるんかい。
「エム、貴方そんな事もしてたの?」
ルナリアがワタシの耳元に囁いてきたけど、無視。
「それとだ、テメーは山岳回廊の山賊共を一掃したよな?」
今度はマキュロン隊長
「それはワタシじゃなくて、戦乙女2人と、ここにいるルナリア嬢です。ワタシは何もしてません」
スノウの存在は敢えて伏せた。
「嘘つけ、ガルバラン山賊団の『獣魔王殺し』と互角だったそうじゃねーか、逃げ延びた雑魚をとっ捕まえたら、そう吐いたぞ」
「誰それ?」
「おいおいおい、知らねーのか!?、猿顔で、クソでっけー曲剣を振り回してた奴だ」
あー?、ゴリ男くんのこと?
「ゴリラ顔したのが確かいましたね、ケティが馬車で轢き殺しちゃったけど」
「は?」
「殺されそうになってた所を、ケティが馬車で轢いたんです。互角でもなんでもないです」
マキュロンとゲドーが顔を見合わせていた。
ウソは言ってない。アレはあのままだとワタシは殺されてたか、捕まってハメハメされてたと思う。
「『魔獣王殺し』は、元冒険者等級AAAだぞ?、馬車で轢き殺した?」
「ええ、それはもうあっさりと首がポキんと折れて、当たりどころが悪かったんじゃないですかぁ?」
「そんな馬鹿な…」
マキュロンが信じられないと言う顔をしてる。魔石により重力慣性制御された馬車であり、実重量はかなりある。轢かれたらひとたまりもない。
あの男が持っていた青龍刀モドキは後で提出しよう。
「じゃあナーブ砦だ、あそこにも『絶空の戰斧』と言う大斧を操る等級AAの元冒険者の男がいたはずだ」
いたなー、馬面の大斧使い
でもワタシは、はて?と、首を傾げて見せた。砦の事は知らぬ存ぜぬを通したい。何故なら砦を消し去った魔法の存在を知られたくないから。
「ゲドー隊長、その件は私から説明します」
そう言ったのはルナリア。
え?、ルナ大丈夫?、余計なこと言わないでよ?、と心で念じる。
「砦の盗賊達は、私の元徒党エメルーダが、西の街の冒険者徒党アルラマージ、フラワーガーデンと共闘し、掃討しました。その際に盗賊共は、砦に残されていた古代エルフの残した魔法装置を作動させ、その後に術式が暴走し砦ごと消滅してしまいました」
わぉルナリア、後半のそれはめちゃくちゃやん、でもワタシはオジ様達にニコリと微笑み、肩をすくめた。
「だ、そうです」
「エム、君はその時何をしていたのだ?」
「んー、囲い部屋とか言う盗賊団の牢屋で、ヤロー供にヒィヒィと輪姦されてましたね」
「ちょっとエム!、ここで、そんな話しをしてしなくていいでしょ!!」
ルナリアが血相を変えて、ワタシに訴えてきた。
騎士様3人と、ギルド長がスゲー困った顔してる。ケケケ
ゲドー隊長がンンッと、咳払いした。
「……では、あのグールもどきと、地盤崩壊は?」
「古代エルフ魔法の発動によって出現した魔物です、恐らく召喚でしょう。それらはマティ殿、ケティ殿が一掃しました。地盤崩壊は地下にも遺跡があって戦闘時に崩落したからです」
凄いルナリア、半分はでっち上げだけど、まあまあ嘘にはなってない。
ゲドー隊長がムムムと唸っている
「では、ゲイロードの件はどう説明する?」
「スガー家から事故だと報告しているはずです。それ以上は何もありません」
言い切ったわルナリア、素敵
でも、ワタシの手をギュッと握ってきた。
そう言う所がダメなのよねー
「だ、そうです」
ワタシはもう一度肩をすくめた。
マキュロンもゲドーもため息をついた。
「それを信じろとおっしゃいますか?、ルナリア殿、目撃者も多数いる」
「ではスガー家の者がウソをついているとでも?」
ルナリアとゲドー隊長が静かに睨み合う。
だけど先にあっさりと折れたのはゲドー隊長、更に深くため息をついた。
「……わかりました。そう言うことにしておきましょう」
しかし、どうもさっきから気になる。なんでこの人達はワタシ達の言うことを、こうも簡単に片っ端から聞き入れるのか。
普通は疑って聞くような話しよね?、騎士団ってお人好しなのかしら?
ゴンゴンゴン
扉を叩く音
「ルウ・スピナーです」
ルウ様、きたー
ワタシがイソイソと身なりを整えてるのを見て、ルナリアが訝しんでる。
「入りたまえ」
ゲドー隊長がそう言うと、戸を開けて入ってきた金髪ロン毛のイケメン男性、ルウ様。
ちなみにフタナリさんです。
「遅くなりました」
ツカツカっと入ってくると、皆に対し騎士の敬礼をする。ううん、立ち振る舞い、所作が美しい、素敵。
「エム殿、もう大丈夫なのか?」
「あ、はい、もう平気です」
なんでだろう、この人を前にすると、とても恥ずかしくなる。
モジモジしているワタシを見て、ルナリアがスゲー冷めた目で見てきた。
「何よ」
「……ビッチのクセになんなのその反応」
やかましいわ
……
「さてルウ副長に再度問う、彼女は君と互角に戦ったと聞くが、それは本当か?」
ゲドー隊長の質問に、ルウ様はワタシの方をチラリと見た。
ああ、碧眼の視線にドキドキ
「はい、剣技だけであれば私は彼女と互角でしょう」
「剣技だけとは?」
「彼女は剣士ではありません。魔法士です」
場がざわついた。
「魔剣士…ではないのかね?」
ゲドー隊長が訝しげな顔してる。
ここで解説。
以前にも説明したけど、『魔剣士』とは、魔剣を操る剣士のこと。使える魔法は無属性と神聖魔法のみ、四属性や闇と光の属性は使用できない。
コレ前から不思議なのよね。
なんで剣士は有属性魔法が使えないのかと。
「エム殿は基本的に魔法士ですが、剣技は達人級です。そうですね、強いて言うなら、『魔法剣士』と呼ぶべきでしょうか」
マジかー、バレてるしー。
「おいおいおいおい、待て待て待て待て、魔法士と、剣術士の両立は出来ねーだろ、そんなのあり得んのか?」
マキュロン隊長がメッチャ驚いてる。
そうなのよ、なんで両立出来ないの?、誰か説明してよプリーズ。
「エム、実際に皆へ見せてあげてくれないかか?」
「へ?」
ルウ様がキラキラと花でも背負いそうな爽やかな顔してお願いしてきた。
他のことなら「ハイ、ヨロコンデ」と行きますが、こればっかりはそうはいかない。
くはぁー
ワタシは盛大にため息をついた。
「嫌…なのかい?」
「嫌です、酷いです、ルウ様」
「え?」
「今までずっと隠してきたのに、簡単にバラすんだもんなー」
「そ、そうなのか?」
「さてはワタシの事を騎士団へチクったのは、ルウ様ね」
「うっ」
図星かよ、ああ、もうヤダ最悪
「…と、言うわけでワタシは病み上がりでメッチャ疲れたので、皆さんご退室下さい」
ワタシはちょっと怒り混じりにそう言ってやった、するとマキュロンが反応する。
「お前にそんな命令権があると思ってんのか!、クソアマ!!」
ツルピカマキュロン隊長が吠える。
「なにを逆ギレしてんのよ、チッさいくせに」
「チッさい言うな!」
「大体なんなのよこの集まりは、闇の魔物に絡んだ話しじゃなかったの!?」
「そうだよ!、だがな、その件は騎士団総長から圧力が掛かって……」
「おいマキュロン!」
ゲドーに睨まれて、マキュロンはワタシから目を逸らして口をつぐんだ。
え?、なに?、今『騎士団総長』って言わなかった?、圧力?
場が静かになってしまった。誰もがワタシから目を逸らし、口を開かない。
なんだコレ
「……今日はここまでだな」
は?
ゲドー隊長がそう言って椅子から立ち上がると、マキュロンもバツが悪そうに席を立ち、無言で部屋の出入り口へ足を向けた。オキシドとルウ様、ギルド長まで…
そして、ルナリアとワタシだけを残し、全員部屋を出て行ってしまったわ。
おい、ちょっと待てコラ。
……
「うぁっ!、うっ!」
苦悶に顔を歪める彼を、すぐそばでスノウが腕を組んで、憎悪に満ちた目で見下ろしていた。
少し時間を戻す。
…
「さあ、始めてください」
スノウにそう言われたものの、フィロドロは目を泳がせて躊躇する。
「何を今さら躊躇う必要があるのですか?、すでに精神世界でエムさんと交わったのでしょう?」
「ど、どうしてそれを…」
「やっぱり……貴方が手を出したのですか?」
「ち、違うよ!」
冷ややかに目を細めるスノウ
「ほ、本当だよ!」
「まあ、そういう事にしておきましょう」
「本当だって!!」
「本当もクソもないんです、エムさんと交わった事に変わりありません、貴方は性交する事で彼女の魂を削ったんです」
「そ、それは…」
スノウにはわかっていた、おそらくエムの方から誘ったと。そして、その行為は魂を消費するという事もエムは気づいていると…
「貴方は断固として性交を抑制しなければなかったんです。それを欲望のままに…」
フィロドロは言葉を返せなかった。
「貴方の断罪は、エムさんが帰ってきてからにします……さっさとやれ」
フィロドロは、半泣きだった。
エムの足元に再び膝立ちになり彼女の脚を立たせて股を開いた。
そこへ腰を入れる。
彼にも罪の意識はある、だがエムの裸体を前にして、心とは裏腹にサオは勃つ。
かわいそうなまで痩せ細ったエムの身体、フィロドロは、サオを握りエムの秘穴にその先をあてがい、そしてゆっくりと入れた。
「うっ、なっ」
腰をびくつかせるフィロドロ、精神世界での彼女との交わりとはまた違った。
「な、なにコレ、す、凄い」
エムの中は体温が下がっているのもあり、ヒンヤリとしていた。でも締め付け具合と感触が現実の方が断然良かった。天にも登るとはまさにこの事だと思った。
ちょっと動かしただけで、イキそうになる。
ゆっくり腰を動かしていたが、あっと言う間に我慢できなくなった。
「あ、ああ、だ、ダメだ!、うっ!!」
命の液がサオから溢れ出ようとした、するとスノウが、フィロドロの髪の毛を掴んで後ろに引っ張って、引き剥がした。
「うあっ!」
抜け出たサオの先端からビュルっと、命の液が噴き出した。
怒りを露わにするスノウ
「なんですか!!、入れてわずかミコスリで中に出すとか、ふざけているのですか!?」
フィロドロに罵声を浴びせた。
「だ、だってエムの中があまりにも、き、キモチ良くて…」
「そんな事で、エムさんの魂を戻せるとお思いですか!?」
「わ、わかってる、わかってるけど……」
「さあ、続けてください、今度中出ししようとしたらそのサオを千切りますから」
スノウが放つ殺気に背筋が凍る思いをするフィロドロは、無言で何度も頷いた。
……
そんなスノウとフィロドロのやり取りが漏れ聞こえる部屋の前で、ルナリアはカスティアと共に聞き耳を立てていた。
ルナリアは思う。
スノウのこんな怒りは初めてだ、出会ってまだそんなに経ってはいないが、普段の沈着冷静な雰囲気から、感情的に怒りを露わにすることなんてないと…
「んー、スノウちゃん激しぃわねぇん、相当お怒りなのねぇ」
そう言いながらもカスティアは笑っている様にしか見えない。
そんなカスティを見て、ルナリアはふと疑問が生まれた
「……ところでカスティアさん、貴方は何処まで知っているんですか?」
「んー?、侯爵家?、衛士隊?、冒険者ギルド?、魔犬の匙?、闇の魔物?、騎士団?、それとも山岳回廊の山賊討伐?、そうねー、ナーブ砦消滅とか、ゲイロード火災事件、裸の魔女なんて言うのもあるわねぇん」
「貴方、一体……」
「私は宿屋の主人で娼婦だけどぉ、情報屋なのよねぇ~」
「まさか、私達の事を…」
「宿泊して頂いてるお客様わぁ、保護対象よぉん」
「それは宿泊客で無くなれば、売るって事ですか」
ルナリアは腰の剣に手を掛け左足をひいた。
しかし、いつのまにか目と鼻の先に立っていたカスティアはルナリアの剣の柄に手を添えていた。
背筋に戦慄が走った、ゾッとするルナリア、彼女の動きが全く見えなかった、それよりも動いたことさえ認識できなかった。
「ウフフ安心してぇ、気に入った子達は、守る主義なのぉ、ルナリア・スガーちゃん」
カスティアはニコリと微笑んだ
……
「んあぁ!、んっ、……んー?」
ワタシはもうちょっとでアクメに達する、…というところで、オナニーを止めてベッドから起き上がった。
少し気分が楽になってきた。
それなのになんだろう、このとてつもなく不快な感覚…
なんかこう、嫌々Hしてるって感じがする。
レイプされた時の嫌悪感に似てる?
「これってフィロ君なの?」
ワタシという魂は、今、フィロ君の魂の中にいる状態。
すると純白の精神世界がどんよりとした灰色に染まり始めた。色の変化が加速して、次第に赤みを帯びて行く。
「まさか…闇ドロ?」
え?
目の前の地形が変化し始めた、もの凄い勢いで地面が盛り上がり、何かが形成されて行く、それは山のような丘陵になった
んんん?
なんぞコレ?、仰向けに横たわった巨大な女体?
それに覆いかぶさるように、股部の山の間にも、男体らしきものが更に盛り上がって行く。
大きすぎて全体像がわからない。
「なにコレ?」
あっと言う間に独特な形の山になった
はるか上空の頂きに見える男体の顔
「フィロ君?」
よく見れば正常位で2体が合体している。
してるわー
なんの描写やねん
イヤイヤ、コレはフィロ君がワタシの身体に到達したということよね。
それにしては、『接続しましたよ』フラグが立たないのは何ゆえ?
「まさか、あの山に登れってか?」
…
「ああ、ふあっ、う、あ、う、あ」
フィロドロは、果てないよう我慢に我慢を重ね、エムとの性交を続けていた。
スノウが睨みを効かせ、長く続けろと無言で威圧している。
もはや苦行に近い。
フィロドロはおかしくなりそうだった。
「なんで僕はこんな事を……」
そう言いながらも、エムのためと自らを奮い立たせる。
すると次第に身体の感覚がなくなって来た。
自分の意識が混濁し始めた。
いわゆるトランス状態
フィロドロは一段と激しく腰を動かし始める。
「はあ、あ、ああ、あ、あ、あ、あー」
フィロドロは、意識の深みに落ちていった。
……
エムは女体山を登っていた。目指すは顔の部分。
それも裸で
登り始めて直ぐに吹雪になった。
頂きはまだ見えない。
「冗談じゃない、なんで雪中行軍なのよ、ハッコウダ山か!」
てっ、それどこの山やねん。
そう自分にツッコミつつ、ひたすら登る。
裸で雪山を登るとか『死ね』と言っているようなものよね。
この描写、戻るためのハードルを意味してるのかしら?
なんでやねん
「こ、こんなの無理ゲーだわ」
手足の感覚がなくなり、ワタシはその場に倒れた。
……
「なっ!?」
フィロドロが気がつくと、そこは猛吹雪だった。
「な、なにコレ!?」
立っていられないほどの風が吹き荒れている。
「な、なんで、こんな事に!?」
フィロドロは目を細め、周囲を見回す。
「エム!、エム!!」
声を張り上げ叫ぶが、風でかき消される。
…
「…」
フィロドロはハッとする。今微かに声が聞こえた気がした。
「エム!、どこ!?」
突然風向きが変わった、フィロドロは無意識に風が吹いてくる方向に歩き出した。
しばらく進むと、目の前に小さな雪山が現れた。
フィロドロは駆け寄り、その山をかき分ける。
すると、中から人の手が出で来た。
「エム!!」
フィロドロは手を引っ張るが、積もった雪が重くて引き出せない、手も悴んできた。
仕方なく周りを掘り進めるとエムの顔が現れる。
唇が紫色になっており、全身が凍傷しかかっていた。
「エム!」
「…フィロ君」
「エム!、しっかりして!!」
「…しっかりもなにも…なんとかして」
「え?」
「あ、あんた……ワタシを…殺す気?」
フィロドロは、何を言われているのかわからなかった。
「この…状況を作ってるのは……アンタなのよ」
フィロドロはハッとする、ここは己の精神世界、己が精神状態を現している。
でもなぜ?
「エム、僕はどうすればいいの?」
「好きにすれば」
「え?」
「…ワタシをここに氷漬けにして永遠に拘束するのも、完全に消し去って自分のリソースに取り込むのも、アンタ次第……」
エムはフッと笑った。
「ぼ、僕が君を離したくないってこと?」
「……」
「エム?」
エムの反応が無くなった、手の先から凍り始める。その顔はなぜか笑っていた。
「そんなのダメだ!!」
フィロドロは叫んだ。
すると、風がピタリと止み、雪が消え去る。まるで何もなかったかの様に。
……だがエムの魂はすでに消えかかっていた、下半身が消失している。
フィロドロは泣きながらエムを抱きしめた。
「ごめん、ごめんなさい、エム……」
そして、フィロドロは冷たく紫色になったエムの唇にキスをした……
……
木の天井
目の前には男の人の顔
ワタシは一瞬状況がわからなかった。
でも、下半身を襲う感覚に、身をのけぞらせた。
「んあ?、あーっ!、あっ、ヒアっ!」
そこは現実、ワタシは帰って来た。
目の前の虚な目の男性はフィロ君、下半身を襲う感覚は、彼のチンPがワタシの秘穴に突っ込まれてた。
いやまあ、考えてみればそうなんだけど、寝起きの生チンP挿入は、ショックがデカすぎる。
「あ、ああっ!、んあっ!」
「え、エム?」
フィロ君の目に光が戻った。
「あ、貴方も……も、戻ってきた、あっ、のね、んっ!」
ワタシが艶かしく悶えてるもんだから、フィロ君のチンPは嵌ったまま更に硬く反り返ってワタシの中を……
「ひゃうっ!、いやぁん!!」
「うあっ!」
フィロ君が思わず腰を引いて抜こうとしたので、ワタシは思わずだいしゅきホールドで捕まえる。
「お、お願い、このまま、このまましてぇ!!」
「え!?、いやで、でも…」
ワタシは腰を振って、フィロ君を刺激する。
「だ、ダメだよエム!!、これ以上は…あっ、うあっ!!」
「エムさん、お帰りなさい」
え?
スノウが青筋立ててワタシの顔を覗き込んでいた
「きゃーっ!!」
「うああっ!」
驚いて叫び声上げたのがいけなかった。
ドクンっ、びゅる
ああん、やだもう、中出しされたー
……
と、言うことで現実世界に戻ってきました。
しかしまあ、ワタシの身体は骨と皮だけ、ミイラかよってぐらいの干物状態。
当然起き上がるなんて事も出来ないほどに筋力が低下していた。
おまけに身体を維持するために、スノウが魔力をずっと注ぎ続けてくれたために、その弊害で魔素中毒のダブルパンチ
衰弱はしょうがないけど、魔素中毒はキツいわー
嫌味じゃないのよ?、仕方がない事だってわかってる。
そのスノウも、直後に疲労で倒れてしまった。
そういえば、スノウは倒れる前に、しこたまフィロ君を罵倒してたけど、なんで?
ワタシがいない間、何があったんだろ?
と、詮索しても始まらない。
とにかく身体を元に戻さねば。
……
あれから更に1週間経った。
動けないワタシをマティとケティが、世話をしてくれた。
着替え、食事、お風呂、まさに寝たきり介護老人状態。
よくもまあ寝起きでフィロ君にだいしゅきホールドできたものだと自分ながら感心する。
Hパワー侮りがたし。
だけど、一週間もHなしだと悶々としてくる。
マティの形の良いお尻をついつい目で追ってるワタシ。うう、コレじゃあエロオヤジだわ。
それに気づいて軽蔑的な目でジトーと見てくるマティ
「エム姉、ケダモノの目してますよ?」
「あう」
マティがベッドのへりに座って来た。
「まだ一週間ですよ?」
「もう一週間よ」
オナニーさえ許してくれないない。と言うか、皮製の鍵付き貞操帯をさせられてる。
なんの拷問なのよと、文句は言った。
でもルナリア曰く
「シャドウ使って自慰しそうだから」
読まれてた、クソっ
とは言え、もう食事は普通にできるし、多少支えはいるけど歩く事も出来る。お風呂も1人で入れる様にもなった。
だからHさせてほい、プリーズ。
スノウは3日ほどして復活、騎士団の許可を得たルナリアとパーティーを組んだりして、近隣で冒険者活動してるそうな。
で、ワタシはと言うと…
ベッドの周りを、オッサン達に取り囲まれております。
騎士団と思しき御三方、そして冒険者ギルド長。
いえいえ、逆ハーレムとかではありません。
マティとケティ、それからスノウは部屋の外、ルナリアはワタシのベッド傍のイスに腰掛けてる。
「テメーが、エムか?」
ツルピカのチビ男君、ヤクザかってくらい言葉が汚い。なんとなく誰だかわかるけど、一応確認。
「そうだけど、どちら様?」
「俺は、王都騎士団第三軍団所属『アウスホウル小隊』隊長のマキュロンだ、こいつは副隊長のオキシドだ」
なかなかに渋い隻眼のオジ様が、チビハゲの後ろに立ってる、武人って感じ、なんか隙がないわー。
この人達がマティの言ってた…ん?、アウスホウル?
…アースホール?
…ケツの穴?
ぷっ
ワタシは吹き出しそうになって、手で口を押さえて顔を下げて肩を震わせた。
何を勘違いしたのか、ルナリアはすかさずワタシの背中をさすってくれた。
しかしなんなのよ、この世界のネーミングは!、ヤバ過ぎだわ。
「お、おい、大丈夫か?」
マキュロンさんがオドオドしてる、あれ?、割といい人?
「すみません、大丈夫です」
するともう1人の騎士のオジ様が名乗り始めた。
「私は、第五軍団所属『ビチーク小隊』隊長のゲドーだ、副長は君も知っているルウだ。きゃつは今冒険者ギルドに赴いている、この後合流する」
ああ、ルウ様の上司の方でしたか。
ワタシは会釈した。
しかし、『乳首』に『ケツの穴』とは……他の小隊もヤバい名前なのかしら?
それはさておき
「コレはワタシに対する尋問ですか?」
「いや、クソめんどくせー話だが、テメェが色々やらかしたことに対する事実確認だけだ」
そう言ったのは、マキュロン隊長。
それって結局尋問じゃないの?
「事実確認?」
「まず、貴様の犯罪奴隷認定は撤回する」
「はあ」
「なんだ?、嬉しくないのか?」
「なんで撤回?」
「……衛士隊が闇の魔物を討伐し、フィロドロ侯を救った。でだ、テメェはそれに巻き込まれただけで非がなかった。と、言うことだ」
「ハイそうですか、と、全くもって言えないんだけど?」
「…めんどくせーアマだな、そう言うことにしとけって言ってんだよ」
「はぁ?」
何をいっちょるんだコヤツは。
「おいマキュロン、もう少し説明がいるだろう?」
ゲドー隊長が、マキュロンを嗜めてくれた。
そーだ、そーだ。
「チッ、めんどくせーな」
チビハゲは本当に面倒臭そうにしてる。なんじゃコヤツ、こっちも面倒くさくなってきたわ。
「……ごめんなさい、やっぱり説明はいいです」
「突っ掛かっといてなんだよ」
「なんか聞いたら聞いたで、厄介そうなんで、受け入れます。ハイ」
「おいエム、本気か?」
そう言ってきたのはマダムスレイヤーこと冒険者ギルド長、たしかロベールさんと言ったかしら?
「本気も何も、衛士隊がそう言ってるならワタシは反論しないわ」
恐らくそれが最適解。騎士団はなぜか知らんけど、丸っと収めようとしてくれていると解釈した。
「闇の魔物を討伐したのは本当はお前だろ?、冒険者として功績にもなるんだぞ?」
「功績?、なんの?、辱められて、奴隷落ちして、死にそうになって?、恥辱以外の何物でもないわ」
「しかしだな…」
「あのー、オジ様はちょっと黙っていてくださる?、ここは娼館だから、暇なら熟女でも抱いてきたら?」
「な、お前は何を言い出すんだ!」
「貴方の性癖は、マティ達に聞いてますので、悪しからず」
「うっ」
よし、ギルド長のオジ様を黙らせた。
まあ、その他多勢のオジ様好きのワタシですから、人の事は言えないけどね。
しかし何しにきたのよこのオッサンは、もう。
みれば騎士団3人が笑いを堪えてる。
「はっはっはっ、噂通り面白いオンナだな、俺はそう言う奴は嫌いじゃないぜ」
「ワタシとしては、貴方は趣味じゃないので好かれても困りまーす」
「言ってくれんじゃねーか」
笑いから一転、ゲドー隊長がため息をついた。
「マキュロン、いいから本題に入れ」
「そうだな、単刀直入に行こう。お前騎士団に入れ」
なんでそうなるねん
「お断りします」
「おいおいおいおい、なんでだ?、騎士団だぞ?」
コッチが聞きたいわ
「ワタシは素行は悪いし、礼儀も知らないし、騎士団の様な高潔な矜持もありません。男にすぐ股を開くアバズレで、今もHしたくて悶々ウズウズとしています」
ルナリアが呆れた顔してヤレヤレと首を振ってる。
騎士団長ズは、唖然としてる。
マキュロンは顔を赤くして椅子から立ち上がった
「お、お前!、アバズレって、それ自分で言うことか!?」
おや?、ウブな人?
「ええ何か?、あ、でもワタシは娼婦じゃないので、そこんとこは理解してください」
「なんの理解だ!!」
「なんで騎士団なんです?、ワタシは冒険者ランクDですよ?」
「俺が知るか!」
「はぁ?、あんたが勧誘してきたんでしょうが!、このハゲ!」
「俺はハゲじゃねー!!」
なんでやねん、毛が一本もない……いえ、よく見れば細い毛がかろうじて3本、頭頂にひょろりと生えてる。
なんだそれ、オバQか?、オバQってなんだっけ?
睨み合うワタシ達に対して割って入ったのははゲドー隊長
「南方領主の不沈艦ゲイロードを轟沈したり、ナーブ砦を跡形もなく消し去ったりする様な者が、冒険者等級Dなわけないだろう?」
「……それなんの話ですか?」
ワタシはルナリアをチラ見した。
するとルナリアは首を小さく横に振ってる。
「ルナリア殿から聞いたのではない。我々が独自に調査した結果、君がやったと断定した、『裸の魔女』殿」
ぶっ
その通り名の事すっかり忘れてた。
「ナーブ砦の近くで野営してた時も裸だったそうだね」
ゲドー隊長がクククっと笑う。
「露天温泉に入ってた所を騎士団に覗かれただけです」
くそー、ルウ様め。
「他にも、西の街の冒険者ギルド本部を吹き飛ばしたり、エルフ組織バンコーを壊滅させたり、やりたい放題だと聞いたが?」
そんな事まで知ってるんかい。
「エム、貴方そんな事もしてたの?」
ルナリアがワタシの耳元に囁いてきたけど、無視。
「それとだ、テメーは山岳回廊の山賊共を一掃したよな?」
今度はマキュロン隊長
「それはワタシじゃなくて、戦乙女2人と、ここにいるルナリア嬢です。ワタシは何もしてません」
スノウの存在は敢えて伏せた。
「嘘つけ、ガルバラン山賊団の『獣魔王殺し』と互角だったそうじゃねーか、逃げ延びた雑魚をとっ捕まえたら、そう吐いたぞ」
「誰それ?」
「おいおいおい、知らねーのか!?、猿顔で、クソでっけー曲剣を振り回してた奴だ」
あー?、ゴリ男くんのこと?
「ゴリラ顔したのが確かいましたね、ケティが馬車で轢き殺しちゃったけど」
「は?」
「殺されそうになってた所を、ケティが馬車で轢いたんです。互角でもなんでもないです」
マキュロンとゲドーが顔を見合わせていた。
ウソは言ってない。アレはあのままだとワタシは殺されてたか、捕まってハメハメされてたと思う。
「『魔獣王殺し』は、元冒険者等級AAAだぞ?、馬車で轢き殺した?」
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マキュロンが信じられないと言う顔をしてる。魔石により重力慣性制御された馬車であり、実重量はかなりある。轢かれたらひとたまりもない。
あの男が持っていた青龍刀モドキは後で提出しよう。
「じゃあナーブ砦だ、あそこにも『絶空の戰斧』と言う大斧を操る等級AAの元冒険者の男がいたはずだ」
いたなー、馬面の大斧使い
でもワタシは、はて?と、首を傾げて見せた。砦の事は知らぬ存ぜぬを通したい。何故なら砦を消し去った魔法の存在を知られたくないから。
「ゲドー隊長、その件は私から説明します」
そう言ったのはルナリア。
え?、ルナ大丈夫?、余計なこと言わないでよ?、と心で念じる。
「砦の盗賊達は、私の元徒党エメルーダが、西の街の冒険者徒党アルラマージ、フラワーガーデンと共闘し、掃討しました。その際に盗賊共は、砦に残されていた古代エルフの残した魔法装置を作動させ、その後に術式が暴走し砦ごと消滅してしまいました」
わぉルナリア、後半のそれはめちゃくちゃやん、でもワタシはオジ様達にニコリと微笑み、肩をすくめた。
「だ、そうです」
「エム、君はその時何をしていたのだ?」
「んー、囲い部屋とか言う盗賊団の牢屋で、ヤロー供にヒィヒィと輪姦されてましたね」
「ちょっとエム!、ここで、そんな話しをしてしなくていいでしょ!!」
ルナリアが血相を変えて、ワタシに訴えてきた。
騎士様3人と、ギルド長がスゲー困った顔してる。ケケケ
ゲドー隊長がンンッと、咳払いした。
「……では、あのグールもどきと、地盤崩壊は?」
「古代エルフ魔法の発動によって出現した魔物です、恐らく召喚でしょう。それらはマティ殿、ケティ殿が一掃しました。地盤崩壊は地下にも遺跡があって戦闘時に崩落したからです」
凄いルナリア、半分はでっち上げだけど、まあまあ嘘にはなってない。
ゲドー隊長がムムムと唸っている
「では、ゲイロードの件はどう説明する?」
「スガー家から事故だと報告しているはずです。それ以上は何もありません」
言い切ったわルナリア、素敵
でも、ワタシの手をギュッと握ってきた。
そう言う所がダメなのよねー
「だ、そうです」
ワタシはもう一度肩をすくめた。
マキュロンもゲドーもため息をついた。
「それを信じろとおっしゃいますか?、ルナリア殿、目撃者も多数いる」
「ではスガー家の者がウソをついているとでも?」
ルナリアとゲドー隊長が静かに睨み合う。
だけど先にあっさりと折れたのはゲドー隊長、更に深くため息をついた。
「……わかりました。そう言うことにしておきましょう」
しかし、どうもさっきから気になる。なんでこの人達はワタシ達の言うことを、こうも簡単に片っ端から聞き入れるのか。
普通は疑って聞くような話しよね?、騎士団ってお人好しなのかしら?
ゴンゴンゴン
扉を叩く音
「ルウ・スピナーです」
ルウ様、きたー
ワタシがイソイソと身なりを整えてるのを見て、ルナリアが訝しんでる。
「入りたまえ」
ゲドー隊長がそう言うと、戸を開けて入ってきた金髪ロン毛のイケメン男性、ルウ様。
ちなみにフタナリさんです。
「遅くなりました」
ツカツカっと入ってくると、皆に対し騎士の敬礼をする。ううん、立ち振る舞い、所作が美しい、素敵。
「エム殿、もう大丈夫なのか?」
「あ、はい、もう平気です」
なんでだろう、この人を前にすると、とても恥ずかしくなる。
モジモジしているワタシを見て、ルナリアがスゲー冷めた目で見てきた。
「何よ」
「……ビッチのクセになんなのその反応」
やかましいわ
……
「さてルウ副長に再度問う、彼女は君と互角に戦ったと聞くが、それは本当か?」
ゲドー隊長の質問に、ルウ様はワタシの方をチラリと見た。
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「おいおいおいおい、待て待て待て待て、魔法士と、剣術士の両立は出来ねーだろ、そんなのあり得んのか?」
マキュロン隊長がメッチャ驚いてる。
そうなのよ、なんで両立出来ないの?、誰か説明してよプリーズ。
「エム、実際に皆へ見せてあげてくれないかか?」
「へ?」
ルウ様がキラキラと花でも背負いそうな爽やかな顔してお願いしてきた。
他のことなら「ハイ、ヨロコンデ」と行きますが、こればっかりはそうはいかない。
くはぁー
ワタシは盛大にため息をついた。
「嫌…なのかい?」
「嫌です、酷いです、ルウ様」
「え?」
「今までずっと隠してきたのに、簡単にバラすんだもんなー」
「そ、そうなのか?」
「さてはワタシの事を騎士団へチクったのは、ルウ様ね」
「うっ」
図星かよ、ああ、もうヤダ最悪
「…と、言うわけでワタシは病み上がりでメッチャ疲れたので、皆さんご退室下さい」
ワタシはちょっと怒り混じりにそう言ってやった、するとマキュロンが反応する。
「お前にそんな命令権があると思ってんのか!、クソアマ!!」
ツルピカマキュロン隊長が吠える。
「なにを逆ギレしてんのよ、チッさいくせに」
「チッさい言うな!」
「大体なんなのよこの集まりは、闇の魔物に絡んだ話しじゃなかったの!?」
「そうだよ!、だがな、その件は騎士団総長から圧力が掛かって……」
「おいマキュロン!」
ゲドーに睨まれて、マキュロンはワタシから目を逸らして口をつぐんだ。
え?、なに?、今『騎士団総長』って言わなかった?、圧力?
場が静かになってしまった。誰もがワタシから目を逸らし、口を開かない。
なんだコレ
「……今日はここまでだな」
は?
ゲドー隊長がそう言って椅子から立ち上がると、マキュロンもバツが悪そうに席を立ち、無言で部屋の出入り口へ足を向けた。オキシドとルウ様、ギルド長まで…
そして、ルナリアとワタシだけを残し、全員部屋を出て行ってしまったわ。
おい、ちょっと待てコラ。
……
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