【R18】転生?した先は、リアルよりもHな世界でした。

N.M.V

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交易都市にて?

なんかマニアックなHよね?

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刻を遡り、ギルド庁舎

フィロドロに呼ばれたリンファは、護衛を伴わず1人目立たぬ様に、裏口からギルド庁舎を出た。

ところが、表通りに出ようとしたところで、リンファは背後から襲われて、

……彼女が目を覚ますと、縛られた状態で椅子に座らされている、おまけに魔法まで封じられているようだ。

ガッチリと拘束され身動きできない。

ため息をつくリンファ

「警戒してたのにこうもあっさりと……私としたことが…」

リンファは元ランクA冒険者。

ただし、元とは言え50近い現在も、現役が務まるほどに普段からの鍛錬を欠かしていない。

衰えはほとんどない。

索敵スキルで周囲を警戒していた。なのに何が起きたのか、気がつけばこの有様だ。

周囲は薄暗い、広く何もないが、どこかの倉庫の様だった。

目の前に日の当たらない陰がある。その中に誰かいる。

「そこにいるのは誰?」

すると声が返ってくる。

「念のため確認します。あなたはギルド長代理の方ですか?」

幼げな感じの女の声だ。リンファは答えず黙った。

「……違うと言うので有れば、解放します。そうだと言うなら、お願いがあります」

リンファは陰に潜む人物を睨みつけた。

「お願い?、拉致しといて?」

「前任のギルド長殿から、人の話を聞かない厄介な女性だと聞いていたので、申し訳ありませんが、強行手段をとりました。ご容赦ください」

「はぁっ!?」

リンファは思考を巡らせる。

「……あなたは、前ギルド長の隠密部隊員?」

「いえ?、違いますけど?」

とぼけている感じの声ではない。

「私の事はさておき、どうなのでしょう?、ギルド長代理で間違いありませんか?、あまり時間をかけたくありません」

リンファは、賭けに出るかと決心する。

「そうよ、私が冒険者ギルド長代理、リンファよ」

すると陰に潜んでいた者達が姿を見せる。3人だ。

2人は騎士の装備を身に纏っている。しかし、
3人の内のもう1人の容姿を見てリンファは驚愕した。

銀髪の頭に羊の様な角を生やし、透き通る様な白い肌に、額の第三の目、そしてこの世の者とは思えないほどの見目麗しき美貌の少女。

「魔族!?」

真の姿のスノウだった。

「人族の名でスノウと申します。後ろに控えるお二人は、エムさんの従者です」

スノウがそう言ってお辞儀すると、マティとケティもお辞儀した。

「先日は冒険者登録して頂いた事、まずはお礼申し上げます」

「魔族だなんて聞いてないわ」

「ええ言ってません。人族に化けていましたし」

「その2人も魔族なの?」

「お二方は人族です」

リンファが睨見つける

「魔族が人の領域に来るなんて、何が目的なの?」

「エムさんを助けたいだけです」

「助けたい?、助けるなら他に方法があるでしょう!、こんな事件を起こして、今この街がどうなっているのかわかっているの!」

「はい認識しています。私としてもエムさんが助かれば、穏便に済ませるつもりでした」

「だったら衛士隊4人を手に掛ける必要はなかったんじゃないの!?」

「いいえ、彼らは自分達のしたことをまるで反省していませんでした」

「それは彼らに対する冤罪だからではなくて?」

「冤罪?、あり得ませんね、例の衛士隊4人は、”魔犬の匙”である事は確認しました。そもそも貴方は、エムさんが奴らに拉致された現場がどこか知っていますか?」

「拉致された場所?」

「冒険者ギルド庁舎です。貴方達の膝下です」

リンファが絶句する。

「そ、そんな、じゃあ目撃者がいてもおかしくないじゃないの!?」

「居ましたよ?、ギルドはそんな事さえ調べて無いんですね」

「そんな報告は上がって来てないわ!」

と、リンファはそうは言ったものの、ギルドも混乱の最中で調査に人員が割けていないのが事実、スノウの言葉は内心痛かった。

「私達は彼女が拉致されたあの日、ギルド庁舎から魔力の残滓を辿り、現場に辿りつきました。ギルドが即応してくれていたらここまでの事にはならなかったでしょう」

「冒険者の行動は基本自己責任よ、ギルド規定に基づき支援要請はしたの?」

「いいえ」

「だったらギルドの責任ではないわ」

「責任の所在はどうでも良いのです。この街の冒険者ギルドが、どれだけ信用に足る組織なのかが問題なんです」

「それは…どういう意味?」

スノウは目を細めるだけで答えない

「ところで、貴方はエムさんが屑エルフに売られ、どれだけ酷い目に合わされたのか知っていますか?」

突然スノウが話題を変えて来た、リンファは訝しげな顔をする。

「…話には聞いてるはわ」

「それは悲惨な光景でしたよ、貴方に想像できますか?」

「……それと、ギルドの話と何の関係があるの?」

「まあ、その歳で男を知らない貴方にわかるはずもありませんね」

「んな!?…」

「スノウ、辛辣ー」

ボソリとそう呟いたのは、後ろにいたケティ、隣のマティが肘で彼女を小突いた。

スノウはそのまま説明を続ける。

「魔犬の匙は謝罪にも証言にも応じず、それどころか忌まわしき行為を罪だとさえ感じていません。何故なら、彼らは女神信仰者でありながら、男色だからです」

「それって、女性を悪しき者と見てる宗派の……」

「そうです、エムさんをゴミの様な扱いをしたんです。ですがそれは一事件に過ぎません。大局的背景には黒幕がいます」

「黒幕!?」

リンファも、この混乱は意図的に操作されているのではないかと分析していた。可能性として「北の大帝国」、王国の要所となるこの街が狙われてもおかしくない。リンファはそう思っていた、しかし、先程までのスノウ話が引っかかる。まるで自分を試しているかのような口ぶり。

「……私だとでも言いたいの?」

スノウがフフっと笑い、直ぐに真顔に戻る。

「黒幕は、衛士審問会監査役のフィロドロ・オッペケペイ、そして冒険者ギルドの一部幹部です」

「は?、貴方、何を言ってるの?、衛士隊はさておき、ギルド幹部???」

それが事実なら、ギルドと衛士隊は共謀して街に混乱を巻き起こした事になる。

しかし何のために?、それはあまりにも荒唐無稽過ぎて、話にならない。

「貴方のその根拠は何なの?」

スノウは一瞬考え込むと…

「勘ですね」

しれっとそう宣った。

リンファはスノウに対し、怒りが湧き上がった。

「勘!?、貴方は証拠もなしに衛士隊とギルドが街を混乱に陥れたと言うわけ!?、自分達の起こした殺害事件をギルドになすりつけるつもり!?」

「誰も殺してなんかいません」

「……は?」

「ですから、私は誰も殺しはしてなどいません、そもそも今回の事件で亡くなった人は1人もいません」

「何を言ってるの!?、現に衛士4人を殺害してるじゃない!、それにだって誰かに殺された!、それも貴方達じゃないの!?」

最早、このスノウという魔族に我慢ならない。リンファは奥歯をギリッと噛み締めた。

「おいおい、殺されたって、それって俺の事か?、リンファ」

「え?」

スノウの後ろの影から男が現れる、リンファの眼に映る人物は、なんと死んだはずのだった。

「な!?、ええ!???」

スノウがクスリと笑い、ギルド長も意地悪くニヤッと笑った。

「何よコレ!?、どう言う事なの!!」

「まあ、色々あってな」

そう言って肩をすくめるギルド長

「先程とは言いましたが、はあります。全てのカラクリは、こちらの御人からの説明を聞いて下さい。ギルド長代理、いえリンファさん、ご協力をお願いします」

……

時間を戻す

再びオッペケペイ侯爵邸、応接室

ギルド長代理だと思って会話をしていた相手が、実は冒険者スノウだったことに驚いたフィロドロ。だが、直ぐに落ち着きを取り戻した。

「……これは驚いた、君がスノウとか言う冒険者かね」

「はい、その通りです」

「リンファ殿はどうされたのかね?」

「私と交代していただきました」

「交代?、殺したのかね?」

「なぜ彼女を殺害しなければならないのですか?」

「その様な可愛らしいなりで、直情的に衛士4人を殺害したそうじゃないか、恨んでいるのだろう?、助けなかった冒険者ギルドを」

「その事に関して、貴方と議論する気はありません。単刀直入に申し上げます。エムさんを解放してください」

フィロドロは、スノウに話をあっさりと切られ、眉根を寄せた。

「…それは無理だねぇ、彼女は犯罪を犯した」

「そんな事はどうでもいいのです。今ならまだこちらも譲歩出来ます、解放して下さい」

「譲歩?、譲歩とは何だね?、君らにそんな手札はないよ?」

「解放して下さい」

「話にならないな」

「問答するつもりはありませんので」

フィロドロは、イラついた。

「(なんなんだこの女は)」

スノウの冷ややかな目、その奥底に垣間見える殺意に似た気配、フィロドロは感じ取っていた。

「……百歩譲って、君の言う通りエムを解放するとしよう。だが今の彼女は犯罪奴隷だ、隷属支配を解除するにはそれなりの手続がいる。私の判断だけで解放されることはない」

肩をすくめつつも、その顔は不敵に笑っているフィロドロ

「……そうですか、では隷属支配を自力で解いた場合はどうなるのですか?」

「フハハ、何を言い出すやら。自力で解除などあり得ない。隷属の首輪を強引に外そうものなら、その場で首が吹き飛び死ぬだけだ」

「やっぱり無理なようです、エムさん」

スノウが大きな声でそう言った。

「?」

バンっ!!、と、部屋の扉が乱暴に開かれた。ズカズカと部屋に入って来た者。

「もういいわ、ありがとう、スノウ」

それはエムだった。

「な、何!?」

………

一方で、倉庫に拘束されたままのリンファ

スノウはマティとケティにその場を預け、既に立ち去っている。リンファの前に残ったのは元ギルド長と、彼女達だけ。

「一体これはどう言う事なの!?、!!」

「おお、久しぶりにその名で呼んでくれたな、リンファ」

ギルド長こと”ロベール”は、縛られて椅子に座らされたリンファの前に、もう一つ椅子を引きずり持ってきて、背もたれを彼女側に向けると、跨いで座り両手を背もたれに乗せた。

「説明してよ!、と言うか拘束を解きなさいよ!!」

「いやいや、待て待て、話が終わってからだ」

「あんたはいつもそうやって、私に秘密にするわよね!、なんなのよ!!、そんなに信用できないの!」

「ああ、信用できない、今の所はな」

「な…」

「だから拘束させてもらった」

「……私がギルド幹部だから?」

「ああ、そうだ……それに、お前に知らせて、その事でお前にもし何かあれば、俺は自分が許せない」

リンファは目を散眼させた。

「ロベール…」

「リンファ、いつも側に居てくれてありがとうな」

みるみる顔が赤くなっていくリンファ

「な、何を今さら!、私はあんたを…」

優しく微笑むロベールの顔を見て、ハッとするリンファ

「い、今さらなんなのよ!!、色んな女にうつつを抜かして、今まで私を放置しといた癖に!」

「え?、ああ、まあそうだな……いい感じになるのを待ったと言うか…熟すのを待ったと言うか…」

「はぁっ!?」

「お前はイイ女だ」

「ふざけるな!!、大体なんで生きてんのよ!!、あの死体は何よ!!」

「アレも俺だよ」

「え?」

「俺も仕組みまではよくわからないんだが、体温をものすごく低温まで下げて、”心拍数”だったか?、心臓の鼓動ってヤツを小さく、回数を少なくする事で、”仮死”とか言う状態にできるんだそうだ。ただあまり長くやると脳が死んじまうらしいがな」

「なんなのそれ?」

「死んだフリってやつだよ」

「何のためにそんな事したのよ」

「誰が敵で、誰が味方かわからなかったからだ」

「私は敵じゃないわ!、誰なの!?、この混乱を画策したギルド幹部は!」

「お前、大老からギルド長代理に推されたそうだな」

「そうよ、名ばかりの副ギルド長だったけど順当な繰り上げだもの」

「じゃあ、その大老が5年前に何で隠居したのか知ってるか?」

「年相応の勇退だって……って、大老を疑ってるの!?」

「大老はな、ギルドの金を横領してそれがバレて、俺がクビにしたんだ」

「!?」

「勇退なんかじゃない、それでもギルドにかなり貢献した人だ、俺の恩人でもある。だから退職金がわりに横領に目を瞑って隠居してもらったんだ」

「そ、そんな……」

「だが最近はまた借金こさえててな、生活に困窮してた所にフィロドロの話だ。食いついたんだろうな」

「大老は、元冒険者の中では英雄級なのよ!?」

「そんな事はわかってるよ、だがなそれが真実だ、大老は私生活じゃどうしようもない人だった、俺の前任のギルド長がいつもボヤいていたよ、悪友だったからな」

「だからって……街を守る立場の人が……」

「この先は憶測だがな、大老はリンファを操って、この混乱の責任を全て押しつけた後、更迭、そして自分がギルドに返り咲き、ギルド長の座に就こうと画策してたようだ、幹部会の何人かも大老側についてる」

「大老が……そんな」

「お前は良くやってるよ」

「ウソよ、私はこの混乱を収めることができてない、幹部会の動きも把握できていなかった」

「悪意が動いてるんだ、お前1人じゃ無理だ」

ハッとするリンファ

「侯爵家は?、フィロドロ侯はなぜこんな事を始めたの?、こんなことして侯爵家になんの益があるのよ?」

「そこなんだよな、それが今もよく分からん」

「なによ、結局はなにもわかってないの!?、あんたの隠密部隊は無能なの!?」

「やっぱり隠密部隊のことを知ってたか」

「幹部会が通らないからって、私設するとか、バカじゃないのかって、黙ってたのよ!」

「その隠密部隊をフィロドロに乗っ取られてた、金払いの良い方になびくのは当然だよな、ははは」

「笑いごとじゃないわよ」

「だが、お陰で幹部会とフィロドロの動きが見えた、それを教えてくれたのが、エムの徒党連中だ」

「そうなの?」

「俺は抗議のため、侯爵家に赴いた、そこでエムによって刺されたんだ。隷属支配された彼女にな」

「そんなのあり得ないわ、犯罪奴隷は主人の命令だとしても、人を傷つけることができない様に精神支配されてるはずだわ」

「だが実際にフィロドロの命令で、エムは俺を刺した。そこで全てはフィロドロに仕組まれた罠だと悟った」

「何で無事だったのよ」

「寝返った隠密の2人を事前に抑えていてな、ここにいる戦乙女殿2人が入れ替わったのさ」

「戦乙女!?」

リンファは改めて2人を見た。

「改めまして、私はマティと申します。元王都騎士団所属、今は冒険者エムの従者をしています」

「私はケティよ、同じく」

「驚きだろ?、正真正銘の戦乙女だ」

ですけどね」

とマティが訂正する。

「なんでそんな人達が冒険者の従者なんかに……」

「まあ、その話は置いといてだ、俺は致命傷にならない様に刺された後、そのまま仮死状態にされて、戦乙女殿がギルド前に俺を運んだのさ。そして、スノウ殿が発見したフリをして叫んだ。”ギルド長が死んでる!”ってな」

「あ、あれは全部彼女達だったの!?」

「そうだ、そして人が集まった所で、俺が誰かに殺されたと吹聴する。その情報さえ衛士が絡んでいるのを仄めかす様にしたのも、戦乙女殿とスノウちゃんだよ」

「なんでそんな事したのよ!、お陰でギルドは大混乱よ!!」

「それが狙いだからな」

「…幹部会ね」

「その通りだ、おそらく大老がここぞとばこりに口を出してくるだろうと読んでた」

「…」

「この混乱を画策したのは、フィロドロ侯で間違いない。ただお前が言う通り、こんな事をしても侯爵家の損失にしかならない。北の大帝国の関与も疑った。しかしそれはなかった。すると目的がわからない。悩んでいるとスノウ殿が言ったんだ…」

“目的なんてないと思います”

「ってな」

「目的がない???、何よそれ、まさか娯楽でこれだけの事を起こしたとでも言うの!?」

「たぶんな」

「バカバカしい!、常識を疑うわ」

「まあな、だがフィロドロ侯は普通じゃない、色んな意味で」

「普通じゃない?」

「……奴は人の負の感情を好み、それを糧としている」

「は?」

「人じゃはないんだよ、奴は」

「頭大丈夫?」

リンファが片眉を上げてそう返してきた。それに対してロベールは眉根を寄せ、不快な顔をした。

「至って正常だ。流石に俺も最初に聞いた時は耳を疑ったがな」

「人じゃないって何よ?」

「魔物、いやもっと知能の高い怪物。それがフィロドロ侯に取り憑いている」

リンファは現役時代、ゴースト系の魔物が人に取り憑き、身体を乗っ取ると言うのを見たことがある。しかし、徘徊と血肉を求めるグールと化すだけで知能は全くない。

「そんな憑依魔物聞いた事ないわ」

「だが現にいる、スノウ殿曰く、ヤツと体を重ねたエムがそう言っているらしい」

「か、重ねたって……魔物と性交したの!?」

リンファが青ざめる。

魔物と異種姦、そんな奇怪な話し聞いたことがない。

「囚われの身だ、今も毎日の様に屋敷で慰み者にされているそうだ」

「なんて事なの…」

「俺の話はここまでだ」

「助けに行くんでしょ?、この縄を解いてよ」

「いやいや、俺が行っても邪魔になるそうだ。だから後始末をヨロシクと言われた」

「あんたギルド長でしょうが!!」

リンファが、これでもかというほどの怒声をロベールに浴びせた。

「俺はもうギルド長じゃないだろ?」

「そんなの無効だわ」

リンファは鼻息荒く憤慨している。

「私の嫌疑は晴れたでしょ!、早く、拘束を解いてよ」

するとロベールが椅子から立ち上がると、リンファを椅子からの拘束だけを解きき、そのまま抱き上げた。

抱き上げられたリンファが顔を赤くした。

「な、なにしてんのよ」

「…お前が大老連中の仲間じゃないって証拠がない」

「は?」

ロベールはそのままリンファを運んでいく。そこにはなぜか、

「!?、ろ、ロベール?、ひゃっ!」

ロベールは、リンファをベッドに投げ落とした。

「これから直接お前の身体に問うてやる」

「え?、いや、え?」

「と言うのは建前で、お前とヤリたい」

そう言って、ズボンのベルトを外しながらベッドに上がってくるロベール

「な、なにを言ってんのよ、私は来年50になるのよ!、おばちゃんなのよ!」

「いや、お前が若い連中に負けじと、今も体を鍛えてるのを知ってる」

ロベールは、リンファのロングスカートを捲り、その太ももを撫で回した。

「みろ、弛んだご婦人もいいが、お前の年相応にして引き締まった身体は特別に良い」

「や、やめて!」

ロベールは、リンファをうつ伏せにすると、下から彼女のシャツの中に手を入れ、乳房を揉み上げる

「あ、い、いやぁ!」

「いい弾力だ、素晴らしいよリンファ」

「お、お願い、ロベール、やめて……」

「なぜ?、俺が好きなんだろ?」

「だ、誰があんたなんか…」

「俺はお前が好きだよリンファ、俺は小さい頃からお前を妹の様に思ってきた、だからお前に言い寄る男共は、全部俺が排除してきた」

「んなっ!?、わ、私が行き遅れたのは全部あんたのせいなのね!!」

「だがな、最近は日に日にイイ女になってきて、俺は今日、我慢できなくなった」

ロベールがリンファの頸にキスをする。

リンファはビクビクっと反応した。

「ロベール、お願い、……やめてぇ」

リンファが泣き出した。

「悪いなもう止まらん」

ロベールは、冒険者ギルド長とは別の顔を持つ、その2つ名は

ご婦人殺しマダムスレイヤー

熟女、特に人妻との不義や、憂いを秘めた未亡人なんかが、大好物だった。

生来の熟女好きで、仕事はできるのに、女にだらしない。
訴えられる事しばしば、人妻の旦那に殺されかけたのもしばしば。

リンファは何度も、ロベールの尻拭いをさせられ、嫌というほど苦労させられてきた。

その都度殺したいと思った程だ。

それなのに……ロベールは今になって、手を出してきた。

リンファ自身に。

ロベールが、彼女のショーツに手をかけ、ずり下げ、秘穴に指をあてがってきた。

「なんだよ、洪水じゃないかリンファ」

「こんなのいやぁ、やめてぇ」

「わかってる、直ぐに気持ち良くなるからな」

「ち、違っ!、いや、いやぁ!」

ロベールが背中にのしかかってくる。

若い頃のリンファの願いは、ロベールと一つになる事だった。

しかしロベールは、小さな時からいつも大切にはしてくれたものの、自分を性的対象とは見てくれなかった。

彼好みがだったから。

リンファはこの歳まで、男を知らずにきた。

実はロベールが、邪魔していたと今日初めて彼女は知った。

殺しの動機リストにまた一つ項目が加わわる

「なんてイヤラシい身体なんだ、リンファ!」

更に1追加

「ああっ」

…殺してやりたい、でも拘束されて抗えない。

本当に抗えない?

リンファは自問自答する。

ロベールの硬い物が、濡れそぼる初めての穴に充てがわれてきた。彼と1つになれる

…でもやっぱり、こんなの酷すぎる。

初めては、もっと……浪漫的に…

ズヌリ

わずかな痛みに身をのけぞらずリンファ、数々のご婦人達を垂らし込めたロベールのイチモツが、彼女の中に割り入る。

こうして2人は長い年月を経て、遂に1つになった。

……
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