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三食昼寝、家族付き

第1103話

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 アー君がセティに連絡した数日後、リゾート地が完成したと連絡がきた。
 恐ろしく速い。
 そして視界の隅で騎士様が萎びているので、相当こき使われたっぽい、お疲れ様です。

「今年はアカーシャも来るか? ギレンも一緒でいいからさー」
「そうだね、合宿が終わったら合流しようかな」
『一緒!』
「ネリにも連絡しよう、皇帝どうする?」
「ネヴォラに招待状書きます」

 子供達が張り切って誘う人を挙げている中、お誘いの手紙を書く係にサラッと花ちゃんが混ざっている。

(イツキちゃん、イツキちゃん、イツキちゃああああああん)
(はいはい、誘えばいいんでしょ)
(うっす!)

 誘いますから脳内に大音量で声を響かせないでほしい。

「アー君、女神様も参加するから、スタンピードに対応できるようにしておいてね」
「分かった」
『セティに連絡して、セレブな部屋用意するの』
「魔人の中でも特に顔がいいの侍らせておこう」
「騎士様の魔力を込めた食事たくさん用意しておきましょー!」

 僕より女神様の取り扱い心得てません?
 頼りになる子供達で僕は嬉しい、対応は任せておこう。

「朱は水中と水上、どっち走るかな」
『う、うえ?』
「朱なら水上走れそうだよな、重力無視したところあるし」
「サメをアルバイトに雇って乗せてもらうです!」

 そう言えばつい先日押しかけてきたモンスター集団にサメが混じってたね、就職先はヨムちゃんの神殿だしイネスのお願いなら休み一緒に出来るだろう。

「にいちゃ、俺これやってみたい」
「ウォータースライダーか、へぇコテージに取り付けたら面白そうだな、パパ、改造追加な」
「そんなぁぁ」
『浮き輪買って』
「温泉も欲しいよね、マッサージとかサウナ、露店ジャグジーとか」

 さすがギレンにセレブな生活を貢がれていたアカーシャだけあり、お洒落な単語がスラスラと出てくる。
 露店ジャグジーってなに?

「騎士様、大丈夫ですよ。もしあっちに人材がいなかったらギレンに相談すればお抱えがいるはずです、むしろアカーシャ専属の人だから連れて行ってもいいかも」
「そうする」
「パパ、俺向こうで巨大巻き寿司作りたい、リヴァイアサンとか野生でいるかな」
「いてももうヨムちゃんが食べた後じゃない?」
「そっかぁ、やっぱダンジョン頼りになりそうだな、ママより一足早く行って荒らしとこ」
『僕も行かない方がいいね』
「シャム兄が一緒に行くと服従しちゃうもんな」
「じゃあ僕がアー君と一緒に行きます! 神薙様のためにでっかいの作ります!」

 邪神一家の名前が上がらないと思ったら、一緒に行くのが当たり前の扱いだったようです、一応声かけておこう。
 宿泊場所足りるのかな?
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