1,095 / 1,127
三食昼寝、家族付き
第1084話
しおりを挟む
ダンジョンでピクニックするのって我が家だけじゃなかろうか。
ドリちゃんと花ちゃんに手伝ってもらい、お弁当を作ってえっちゃんの転移で帝国教会の中庭に飛び、みんなでアー君を待っていたら、帝国三兄弟の他におまけを引き連れて現れた。
「お弁当足りるかな?」
『現地ちょーたつ?』
「肉が出たら焼けばいいさ」
涼玉ったらワイルド。
「神子様ごきげんよう、今日はよろしくお願いしますね」
「はい、こちらこそよろしくお願いします!」
ピクニックに参加する人選は、今やこの人なくして帝国の存続は不可能とまで言われつつある帝国のご意見番、死神くんと婚姻したアムールお兄さん。
お兄さんのおかげで幾つもの地雷を回避できたらしく、連日部屋にお礼の品が届けられているらしい、大体は食べ物のようで、食べてもいいと許可をもらったイグちゃんを始めとした邪神兄弟とうちの子が消費しているようです。
そうそう、帝国サイドの参加者を紹介しないとね。
皇帝とその秘密の恋人、死神くんら側近、あと各騎士団から代表者を三人ずつ。
一度体験した方が受け入れられるだろうと、いまだ神の存在を受け入れられてない老害数人。
我が家は僕とアー君、シャムス、涼玉、イネス、ネヴォラ、アテナ、子守も兼ねてもふもふズ。
アテナは置いて来ようと思ったのだけど、帝国三兄弟が行くと知ってシャムスにしがみついて離れなかったので連れて来ました。
あと教皇はロンちゃんとオプちゃんの後ろに当たり前のようにいた。
思い付きで行動した割には参加者多いなぁ。
ここはどこだと騒ぐお供をスルーして目的のダンジョンにとんだ。
結構な大人数なんだけど、もしやアー君また総魔力が上がったのだろうか?
「……ここは?」
恋人を腕の中に庇った状態で周囲を見回す皇帝、秘密の恋人なのにいいのだろうか。
それとも女神様の依代という役目があるから堂々と庇っても大丈夫なのかな?
「階層ボスの部屋の前だけど、何層目かなぁ。ボスを確認すればいっか、イネス開けるぞー」
「はい!」
「わたしも行くんよ!」
アー君が扉を開け、部屋の中が見えた――と思うより速くイネスとネヴォラが飛び出し、ボスを認識する前に絶叫が響いた。
「倒すの速すぎ! まだ確認してないのに」
「えへへ」
「手加減忘れちった!」
ボスがドロップしたのは魔導書とかいうアイテムだった。
「書物片手に魔法を放つのかっこ良さそうだもんな、威力は分からないけど使うか?」
「あぅ!」
「は?」
ネヴォラから渡された戦利品を第一皇子に差し出したアー君に、抱いていた皇帝が思わずといった風に変な声を出した。
この程度、序の口ですよ!
「ほらあそこの壁に向かって撃ってみろ」
「あー!」
「生まれたばかりで使える訳が――」
誰かが止める間もなく、轟音とともに雷撃がボス部屋の壁にひびを入れた。
『カッコイイねー』
「電撃はロマンだな!」
「次行こう、もっといいもん出そう!」
「はいです!」
「待てイネス、ネヴォラーーー!!」
張りきったイネスとネヴォラコンビにより、ダンジョンの敵は殲滅。
ここが何層目か分からないまま、現在次のボス部屋前です。
ドリちゃんと花ちゃんに手伝ってもらい、お弁当を作ってえっちゃんの転移で帝国教会の中庭に飛び、みんなでアー君を待っていたら、帝国三兄弟の他におまけを引き連れて現れた。
「お弁当足りるかな?」
『現地ちょーたつ?』
「肉が出たら焼けばいいさ」
涼玉ったらワイルド。
「神子様ごきげんよう、今日はよろしくお願いしますね」
「はい、こちらこそよろしくお願いします!」
ピクニックに参加する人選は、今やこの人なくして帝国の存続は不可能とまで言われつつある帝国のご意見番、死神くんと婚姻したアムールお兄さん。
お兄さんのおかげで幾つもの地雷を回避できたらしく、連日部屋にお礼の品が届けられているらしい、大体は食べ物のようで、食べてもいいと許可をもらったイグちゃんを始めとした邪神兄弟とうちの子が消費しているようです。
そうそう、帝国サイドの参加者を紹介しないとね。
皇帝とその秘密の恋人、死神くんら側近、あと各騎士団から代表者を三人ずつ。
一度体験した方が受け入れられるだろうと、いまだ神の存在を受け入れられてない老害数人。
我が家は僕とアー君、シャムス、涼玉、イネス、ネヴォラ、アテナ、子守も兼ねてもふもふズ。
アテナは置いて来ようと思ったのだけど、帝国三兄弟が行くと知ってシャムスにしがみついて離れなかったので連れて来ました。
あと教皇はロンちゃんとオプちゃんの後ろに当たり前のようにいた。
思い付きで行動した割には参加者多いなぁ。
ここはどこだと騒ぐお供をスルーして目的のダンジョンにとんだ。
結構な大人数なんだけど、もしやアー君また総魔力が上がったのだろうか?
「……ここは?」
恋人を腕の中に庇った状態で周囲を見回す皇帝、秘密の恋人なのにいいのだろうか。
それとも女神様の依代という役目があるから堂々と庇っても大丈夫なのかな?
「階層ボスの部屋の前だけど、何層目かなぁ。ボスを確認すればいっか、イネス開けるぞー」
「はい!」
「わたしも行くんよ!」
アー君が扉を開け、部屋の中が見えた――と思うより速くイネスとネヴォラが飛び出し、ボスを認識する前に絶叫が響いた。
「倒すの速すぎ! まだ確認してないのに」
「えへへ」
「手加減忘れちった!」
ボスがドロップしたのは魔導書とかいうアイテムだった。
「書物片手に魔法を放つのかっこ良さそうだもんな、威力は分からないけど使うか?」
「あぅ!」
「は?」
ネヴォラから渡された戦利品を第一皇子に差し出したアー君に、抱いていた皇帝が思わずといった風に変な声を出した。
この程度、序の口ですよ!
「ほらあそこの壁に向かって撃ってみろ」
「あー!」
「生まれたばかりで使える訳が――」
誰かが止める間もなく、轟音とともに雷撃がボス部屋の壁にひびを入れた。
『カッコイイねー』
「電撃はロマンだな!」
「次行こう、もっといいもん出そう!」
「はいです!」
「待てイネス、ネヴォラーーー!!」
張りきったイネスとネヴォラコンビにより、ダンジョンの敵は殲滅。
ここが何層目か分からないまま、現在次のボス部屋前です。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
331
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる