962 / 1,127
三食昼寝、家族付き
第951話
しおりを挟む
本日のおやつ。
ちょうど良い感じに炙られたひよこ豆を始めとする豆。
火が収まった所で家から出てきた大人達はみな、どこかツヤツヤしていました。
そのうち一斉に子宝に恵まれるかもしれないね。
ジトっとした目で見る僕に気付いたのか、慌てて家の中ではおやつを作っていたと言い訳。
出されたのはひよこ豆を筆頭に、摘んでそのまま食べれる豆ばかりだった。へぇ。
つまり採取したままの姿。
皆さん、言い訳が成立してませんよー。
ツッコミ入れるのも疲れるので、とりあえず皆で広場へ移動。
ちょっと遅いおやつになりました。
広場は街の中心部、現在は刀国から派遣された人達が屋台を広げたり、資材置場として活用されている。
アー君曰く、将来的には中央に噴水を置いて憩いの場にする予定みたいです、噴水はロマン、ただ今は邪魔だし何より水源がない! って言ってた。
あちこちで家族が休憩に入り、しばしのまったりタイムが訪れた。
幸い、魔物化が進行してしまったあの子供は両親に多少驚かれたものの、拒否されることなく普通に接している。
どうでもいい情報として、おじさんが母、年若い方が父でした。
まさかの年下攻めと襲い受けのダブルコンボ。本当にどうでもいいな。
「シャムス、あーん」
「あー」
おやつを食べながらマールスから説明された。
今回襲撃したのはもちろんピンクと仲間達。
ただし連れていた取り巻きが賊だったようで、現れていきなり復興中の街に火を放ったそうです。
うん、えっちゃんに始末してもらって正解だね、うちの子が頑張ってるのに何してくれてるの?
「消火するにも水はなく、クララの水を要請する前に燃え広がりそうだったので、とりあえず涼玉様の炎で先に一帯を燃やしました」
「なんで!?」
うちの子に火事の片棒担がせないで!?
「いえ、涼玉様の炎なら建て直した家屋は燃えません、あと植物も」
「エッヘン、エッヘン」
『ママ、サンドイッチ』
「次はこっち? はいはい」
ハムを挟んだサンドイッチにシャムスが手を伸ばしたので、それを手に取って口に運ぶ。
たっぷり遊んだあとなのでよく食べるなぁ。
「涼玉様は豊穣のドラゴン、ご自分の魔力で育った植物を害することはありません」
「あと肉も焦がさない!!」
「それは凄い」
『バーベキューの味方ね』
新築した家屋に使用している木材は涼玉と双子の踊りで育った木を伐採したもの、当然、涼玉の炎で燃えない材質。
放火の上から涼玉の炎を重ね掛けしたのは、人間の放った炎より涼玉の炎が優位だし、消すのが容易だからだって。
確かに二人の雄叫びで消えてたねぇ。
マールスが血まみれだったのは、逃げ遅れた子供を庇っていたから。
あと分身していたので防御力が1/7だったせいもあるらしい。
このカップル、気合と勢いで生きてる感じが凄いある。
ちょうど良い感じに炙られたひよこ豆を始めとする豆。
火が収まった所で家から出てきた大人達はみな、どこかツヤツヤしていました。
そのうち一斉に子宝に恵まれるかもしれないね。
ジトっとした目で見る僕に気付いたのか、慌てて家の中ではおやつを作っていたと言い訳。
出されたのはひよこ豆を筆頭に、摘んでそのまま食べれる豆ばかりだった。へぇ。
つまり採取したままの姿。
皆さん、言い訳が成立してませんよー。
ツッコミ入れるのも疲れるので、とりあえず皆で広場へ移動。
ちょっと遅いおやつになりました。
広場は街の中心部、現在は刀国から派遣された人達が屋台を広げたり、資材置場として活用されている。
アー君曰く、将来的には中央に噴水を置いて憩いの場にする予定みたいです、噴水はロマン、ただ今は邪魔だし何より水源がない! って言ってた。
あちこちで家族が休憩に入り、しばしのまったりタイムが訪れた。
幸い、魔物化が進行してしまったあの子供は両親に多少驚かれたものの、拒否されることなく普通に接している。
どうでもいい情報として、おじさんが母、年若い方が父でした。
まさかの年下攻めと襲い受けのダブルコンボ。本当にどうでもいいな。
「シャムス、あーん」
「あー」
おやつを食べながらマールスから説明された。
今回襲撃したのはもちろんピンクと仲間達。
ただし連れていた取り巻きが賊だったようで、現れていきなり復興中の街に火を放ったそうです。
うん、えっちゃんに始末してもらって正解だね、うちの子が頑張ってるのに何してくれてるの?
「消火するにも水はなく、クララの水を要請する前に燃え広がりそうだったので、とりあえず涼玉様の炎で先に一帯を燃やしました」
「なんで!?」
うちの子に火事の片棒担がせないで!?
「いえ、涼玉様の炎なら建て直した家屋は燃えません、あと植物も」
「エッヘン、エッヘン」
『ママ、サンドイッチ』
「次はこっち? はいはい」
ハムを挟んだサンドイッチにシャムスが手を伸ばしたので、それを手に取って口に運ぶ。
たっぷり遊んだあとなのでよく食べるなぁ。
「涼玉様は豊穣のドラゴン、ご自分の魔力で育った植物を害することはありません」
「あと肉も焦がさない!!」
「それは凄い」
『バーベキューの味方ね』
新築した家屋に使用している木材は涼玉と双子の踊りで育った木を伐採したもの、当然、涼玉の炎で燃えない材質。
放火の上から涼玉の炎を重ね掛けしたのは、人間の放った炎より涼玉の炎が優位だし、消すのが容易だからだって。
確かに二人の雄叫びで消えてたねぇ。
マールスが血まみれだったのは、逃げ遅れた子供を庇っていたから。
あと分身していたので防御力が1/7だったせいもあるらしい。
このカップル、気合と勢いで生きてる感じが凄いある。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
332
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる