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湯水のごとくお金を使おう
第799話
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自分が帰宅する前から始まっていた宴会に、我が家の邪神様が闇を解き放ちそうになった。
けどそこは騎士様のお仲間、ご機嫌の取り方は心得ていて、持ってきた手土産を献上することで世界の危機を回避していた。
この世界、案外簡単に危機に陥るよね。
「かあしゃま~パフェ食べたぁいなぁ」
「フルーツ特盛パフェー!」
出来上がった双子がふにゃふにゃになりながら絡みついてきた。
「君たち、未成年……」
「へーきへーき、ぼきゅら気合で成人になれりゅ」
「飲んでないよぉ、なまちょこ食べただーけー」
「ママ、これ、お酒入り」
双子が食べた生チョコを手に取ったアー君がそう教えてくれた。
「二人ともお酒禁止だね、弱すぎる」
「ひゃひゃひゃ」
「しゃむしゅ~」
「俺は涼玉だぞー」
お酒に弱いうえに絡み酒ですか、将来はお酒飲む機会も増えるだろうに大丈夫かなぁ。
「もぅ、仕方ないなぁ。酔えなくなるから使うのはもっと先の予定だったんだけど」
盛大にため息を付きながらアー君が涼玉に絡む双子を呼び寄せた。
「ぱふぇ~」
「にいちゃぁぁぁ」
「ふかふかぁ」
「それ俺のお腹! マールス助けてぇ」
「ああああ」
しかし涼玉の背中に顔を埋めて薬草でもふもふする刀羅も、ほわっとして意外と柔らかいお腹に顔を埋めてぐりぐりする鬼羅にも声は届かなかったようだ。
助けを求められたマールスも、涼玉の兄を相手に乱暴な手段を使えずオロオロするばかり。
「ママ、パフェ出して」
「うん」
手を出したアー君にミニパフェを手渡す。
「刀羅、鬼羅、パフェだぞ」
「はぁい」
「ふるーつ特盛じゃなきゃやー、父様ぁ、果物とってぇ」
大人しくアー君の前に正座した刀羅に対し、鬼羅はセティと酒を交わしている刀雲のもとへフラフラとしながらも行ってしまった。
こら鬼羅、セティに近付いたらだめだよ妊娠しちゃうよ!
「あっ、こら鬼羅!! まぁいい、先に刀羅からやるか。いいか良く聞け」
「うん」
「酔っぱらいは状態異常!!」
「……あ」
パチリと瞬きをした刀羅が一瞬で正気に戻った。
酩酊を状態異常と認識した瞬間、状態異常無効が作用したようです。
アー君ナイス!
「きゃーセティのえっちぃー」
「アー君あっちも!!」
「おう!」
セクハラ魔人が鬼羅に魔の手を伸ばしてますよ!
さすが生誕当日に母親である僕を孕ませた男、兄だろうが弟だろうが手を出すのにためらいはないね!
「あれ、シャムスは?」
「シャム兄ならナーガの膝の上」
「なら安心か」
参加者が増えて邪神一家も勢揃いしていました。
ちゃっかり邪神信者のドン一族も庭にいましたよ、本当に皆さんいつの間に!?
でも大量の差し入れありがとうございます、割と本気で助かります。
「深夜まで続くだろうから、ママは適当に切り上げてな」
「アー君……それ、普通僕のセリフじゃない?」
「あはは、ふぁぁ」
笑いながらもアー君が大あくびをした。
「アー君おねむ?」
「もーちょっと」
僕が下がる時はアー君やシャムスも一緒にね。
けどそこは騎士様のお仲間、ご機嫌の取り方は心得ていて、持ってきた手土産を献上することで世界の危機を回避していた。
この世界、案外簡単に危機に陥るよね。
「かあしゃま~パフェ食べたぁいなぁ」
「フルーツ特盛パフェー!」
出来上がった双子がふにゃふにゃになりながら絡みついてきた。
「君たち、未成年……」
「へーきへーき、ぼきゅら気合で成人になれりゅ」
「飲んでないよぉ、なまちょこ食べただーけー」
「ママ、これ、お酒入り」
双子が食べた生チョコを手に取ったアー君がそう教えてくれた。
「二人ともお酒禁止だね、弱すぎる」
「ひゃひゃひゃ」
「しゃむしゅ~」
「俺は涼玉だぞー」
お酒に弱いうえに絡み酒ですか、将来はお酒飲む機会も増えるだろうに大丈夫かなぁ。
「もぅ、仕方ないなぁ。酔えなくなるから使うのはもっと先の予定だったんだけど」
盛大にため息を付きながらアー君が涼玉に絡む双子を呼び寄せた。
「ぱふぇ~」
「にいちゃぁぁぁ」
「ふかふかぁ」
「それ俺のお腹! マールス助けてぇ」
「ああああ」
しかし涼玉の背中に顔を埋めて薬草でもふもふする刀羅も、ほわっとして意外と柔らかいお腹に顔を埋めてぐりぐりする鬼羅にも声は届かなかったようだ。
助けを求められたマールスも、涼玉の兄を相手に乱暴な手段を使えずオロオロするばかり。
「ママ、パフェ出して」
「うん」
手を出したアー君にミニパフェを手渡す。
「刀羅、鬼羅、パフェだぞ」
「はぁい」
「ふるーつ特盛じゃなきゃやー、父様ぁ、果物とってぇ」
大人しくアー君の前に正座した刀羅に対し、鬼羅はセティと酒を交わしている刀雲のもとへフラフラとしながらも行ってしまった。
こら鬼羅、セティに近付いたらだめだよ妊娠しちゃうよ!
「あっ、こら鬼羅!! まぁいい、先に刀羅からやるか。いいか良く聞け」
「うん」
「酔っぱらいは状態異常!!」
「……あ」
パチリと瞬きをした刀羅が一瞬で正気に戻った。
酩酊を状態異常と認識した瞬間、状態異常無効が作用したようです。
アー君ナイス!
「きゃーセティのえっちぃー」
「アー君あっちも!!」
「おう!」
セクハラ魔人が鬼羅に魔の手を伸ばしてますよ!
さすが生誕当日に母親である僕を孕ませた男、兄だろうが弟だろうが手を出すのにためらいはないね!
「あれ、シャムスは?」
「シャム兄ならナーガの膝の上」
「なら安心か」
参加者が増えて邪神一家も勢揃いしていました。
ちゃっかり邪神信者のドン一族も庭にいましたよ、本当に皆さんいつの間に!?
でも大量の差し入れありがとうございます、割と本気で助かります。
「深夜まで続くだろうから、ママは適当に切り上げてな」
「アー君……それ、普通僕のセリフじゃない?」
「あはは、ふぁぁ」
笑いながらもアー君が大あくびをした。
「アー君おねむ?」
「もーちょっと」
僕が下がる時はアー君やシャムスも一緒にね。
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