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湯水のごとくお金を使おう
第766話
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試食メニューを作りすぎた。
神薙さんに全部食べてもらおうと思ったけど、ちょっと思いついてアー君に砂漠まで連れてきてもらいましたー。わーパチパチー。
「こんばんはー」
「いつ……」
「神子様が来たぞーー!」
「「うおおおおおおお!!」」
あっという間に冒険者の方々に囲まれ、野営地に案内されました。
下にも置かぬ扱いと言うのだろうか、地面に敷かれた高級そうな敷布とほわほわクッション、焚火も近いし体が温まるようにとホットミルクまで貰えた。
気のせいでなければ到着した際、騎士様がいた気がする。
ちょっと自信ない。
「お前ら悪いな、祝福と身体強化どっちがいい?」
「俺は祝福で!」
「俺っちは強化お願いします!」
アー君の申し出に食い込み気味で冒険者が一斉に手を挙げた。
なるほど、僕を歓待する事でアー君のご機嫌を取ったわけか、さすが刀国冒険者、神々の扱いが分かっているよね。
しかもそのまま狩りに飛び出して行ってしまった。
夜なのに危なくないのだろうか。
「俺の祝福かけたからへーき、夜目利くようになるんだ」
『身体強化もこっそりかけたのよ』
「うひひ」
僕はいつ料理を出せばいいのだろう、勢いに流されてタイミングを失いました。
あと砂漠の夜って寒いんだね。
とりあえず貰ったホットミルクをチビチビ飲んで温まっていたら、歓声とともに巨大な魔物を引きずった冒険者が戻ってきた。
でっかいな、異世界の砂漠怖い、神薙さん解き放って安全を確保したいです。
「夜の海もスリルがあって楽しかったですな」
「腕が鈍っていないか心配でしたが、杞憂でしたな! はっはっはっ」
ちょっと恰幅の良いおじさん二人が楽しそうに会話をしながら、5m以上あるサメのような生き物を引きずりながら通り過ぎて行った。
カジキに似てた気がするけど、砂漠地方の海でもいるんだ。
……違うかもしれない、いかにも砂漠の民っぽい服を着た人が恐怖に顔を引きつらせてる。
「ママ、聞いて驚け、あの二人は刀国から一緒に来た外交官で、どちらも冒険者ランクAで元ギレンの部下なんだぜ」
『実力はSランクよー』
「船旅でも海の上を走って食料調達してた」
「刀国の貴族すげぇ」
「アイテムボックスがあるのをいい事に調味料を持ち込み放題、自作のドレッシングやソース持ち込んでるツワモノもいた」
『おいちかった』
「ピリ辛の絶妙さがクセになる」
何でも冒険者から騎士に転職、年齢を理由に海賊を引退して文官に転職したらしい。
槍使いの外交官さんは本人曰く夜の槍使いも無双だそうです。
幼児相手に下ネタ披露しないでください。
神薙さんに全部食べてもらおうと思ったけど、ちょっと思いついてアー君に砂漠まで連れてきてもらいましたー。わーパチパチー。
「こんばんはー」
「いつ……」
「神子様が来たぞーー!」
「「うおおおおおおお!!」」
あっという間に冒険者の方々に囲まれ、野営地に案内されました。
下にも置かぬ扱いと言うのだろうか、地面に敷かれた高級そうな敷布とほわほわクッション、焚火も近いし体が温まるようにとホットミルクまで貰えた。
気のせいでなければ到着した際、騎士様がいた気がする。
ちょっと自信ない。
「お前ら悪いな、祝福と身体強化どっちがいい?」
「俺は祝福で!」
「俺っちは強化お願いします!」
アー君の申し出に食い込み気味で冒険者が一斉に手を挙げた。
なるほど、僕を歓待する事でアー君のご機嫌を取ったわけか、さすが刀国冒険者、神々の扱いが分かっているよね。
しかもそのまま狩りに飛び出して行ってしまった。
夜なのに危なくないのだろうか。
「俺の祝福かけたからへーき、夜目利くようになるんだ」
『身体強化もこっそりかけたのよ』
「うひひ」
僕はいつ料理を出せばいいのだろう、勢いに流されてタイミングを失いました。
あと砂漠の夜って寒いんだね。
とりあえず貰ったホットミルクをチビチビ飲んで温まっていたら、歓声とともに巨大な魔物を引きずった冒険者が戻ってきた。
でっかいな、異世界の砂漠怖い、神薙さん解き放って安全を確保したいです。
「夜の海もスリルがあって楽しかったですな」
「腕が鈍っていないか心配でしたが、杞憂でしたな! はっはっはっ」
ちょっと恰幅の良いおじさん二人が楽しそうに会話をしながら、5m以上あるサメのような生き物を引きずりながら通り過ぎて行った。
カジキに似てた気がするけど、砂漠地方の海でもいるんだ。
……違うかもしれない、いかにも砂漠の民っぽい服を着た人が恐怖に顔を引きつらせてる。
「ママ、聞いて驚け、あの二人は刀国から一緒に来た外交官で、どちらも冒険者ランクAで元ギレンの部下なんだぜ」
『実力はSランクよー』
「船旅でも海の上を走って食料調達してた」
「刀国の貴族すげぇ」
「アイテムボックスがあるのをいい事に調味料を持ち込み放題、自作のドレッシングやソース持ち込んでるツワモノもいた」
『おいちかった』
「ピリ辛の絶妙さがクセになる」
何でも冒険者から騎士に転職、年齢を理由に海賊を引退して文官に転職したらしい。
槍使いの外交官さんは本人曰く夜の槍使いも無双だそうです。
幼児相手に下ネタ披露しないでください。
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