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保護者の居ぬ間に
第447話
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中々自分の夢をアー君が語らなかったのは内容がシリアス寄りだったからみたい。
「前世の俺が強くなるのは生き残るためだった」
叶えるべき使命があって、その先に自由を夢見ていた。
使命を終えた瞬間、全ては儚く散り、恨みが残って後の世に影響を及ぼした。
今はもうその恨みから解放されている。
「今の俺は使命のないただのアルジュナ」
確かにアー君に使命はない、でも騎士様の御子という時点で普通とはかけ離れていると思う。
「俺は……強くなりたい、前世出来なかった分もやりたい放題したい!!」
世界平和も滅亡も関係なく、思うが儘に力を揮うのが願いだそうです。
なんていうか、まじめな人がはっちゃけた典型例がここに。
「俺が目指すのは無双の戦士!」
すでに色々好き放題しているし、十分無双していると思うよ。
そしてやらかして怒られてるよね。
「まずは全属性揃えたい」
「まぁ確かに、コンプリートは基本だよな」
アー君の無茶発言に雷ちゃんが頷く、あれ、雷ちゃんもゲーム脳寄りになってる?
「闇属性の対は光と聖どっちだと思う?」
「その辺は鬼羅が研究しているから今度聞いてみよう」
『僕なに属性?』
「シャムスは光だな、太陽の名前に相応しい」
『えへ』
「ぼくはぁーなーんでーすかー?」
「……イネス、干し芋で酔ったのか?」
「酔ってなぁいですぅよぉ」
言い訳が酔っ払いのそれです。
「イネスお水飲む?」
「にゃはー」
「ああ、ぐにゃぐにゃだ」
ずるりと腕の中から落ちそうになったイネスをアカーシャが慌てて抱きなおした。
聖属性に酔うとかあるの!?
「イネスは炎と光っぽいんだけど、なんで聖属性で酔うんだ?」
「みゃぁぁん」
イネスに謎が一つ増えた。
「とりあえずこの干し芋は帰ってくるまで封印だな」
アー君が干し芋をアイテムボックスに放り込んだけど、アカーシャに撫でられてごろごろ喉を鳴らすイネスは気付いていない。
「タイガは地属性と覇王?」
「覇王は属性じゃないだろ」
「タイガ、ちょっと手貸して」
「うむ」
アー君がタイガの手を取ってもみもみ。
「すげー、ゴツゴツ、戦士の手だ。やっぱ覇王だよ覇王、俺の理想の手だわー。俺も将来はタイガみたいに拳で敵を打ち砕きたい、剣はもういいや」
「タイガは大剣使いだぞ」
雷ちゃんが律義にツッコミを入れているけどアー君には届いていないみたいだね。
「まだ何か足りない属性あったか?」
「四大元素の他は闇と光、聖があるから、次はそれ以外揃えたい。あと専用武器とか憧れる!」
きゃーと乙女のように頬を染めながらアー君がジタバタしている。
「それは確かに、我も専用武器欲しい!」
『けぷ。せんよーぶき?』
「僕も欲しいかも」
なんとアカーシャも興味があるようだ。
きゃぁきゃぁと盛り上がる子供達、どうやら興味が属性から武器に移ったみたいです。
「前世の俺が強くなるのは生き残るためだった」
叶えるべき使命があって、その先に自由を夢見ていた。
使命を終えた瞬間、全ては儚く散り、恨みが残って後の世に影響を及ぼした。
今はもうその恨みから解放されている。
「今の俺は使命のないただのアルジュナ」
確かにアー君に使命はない、でも騎士様の御子という時点で普通とはかけ離れていると思う。
「俺は……強くなりたい、前世出来なかった分もやりたい放題したい!!」
世界平和も滅亡も関係なく、思うが儘に力を揮うのが願いだそうです。
なんていうか、まじめな人がはっちゃけた典型例がここに。
「俺が目指すのは無双の戦士!」
すでに色々好き放題しているし、十分無双していると思うよ。
そしてやらかして怒られてるよね。
「まずは全属性揃えたい」
「まぁ確かに、コンプリートは基本だよな」
アー君の無茶発言に雷ちゃんが頷く、あれ、雷ちゃんもゲーム脳寄りになってる?
「闇属性の対は光と聖どっちだと思う?」
「その辺は鬼羅が研究しているから今度聞いてみよう」
『僕なに属性?』
「シャムスは光だな、太陽の名前に相応しい」
『えへ』
「ぼくはぁーなーんでーすかー?」
「……イネス、干し芋で酔ったのか?」
「酔ってなぁいですぅよぉ」
言い訳が酔っ払いのそれです。
「イネスお水飲む?」
「にゃはー」
「ああ、ぐにゃぐにゃだ」
ずるりと腕の中から落ちそうになったイネスをアカーシャが慌てて抱きなおした。
聖属性に酔うとかあるの!?
「イネスは炎と光っぽいんだけど、なんで聖属性で酔うんだ?」
「みゃぁぁん」
イネスに謎が一つ増えた。
「とりあえずこの干し芋は帰ってくるまで封印だな」
アー君が干し芋をアイテムボックスに放り込んだけど、アカーシャに撫でられてごろごろ喉を鳴らすイネスは気付いていない。
「タイガは地属性と覇王?」
「覇王は属性じゃないだろ」
「タイガ、ちょっと手貸して」
「うむ」
アー君がタイガの手を取ってもみもみ。
「すげー、ゴツゴツ、戦士の手だ。やっぱ覇王だよ覇王、俺の理想の手だわー。俺も将来はタイガみたいに拳で敵を打ち砕きたい、剣はもういいや」
「タイガは大剣使いだぞ」
雷ちゃんが律義にツッコミを入れているけどアー君には届いていないみたいだね。
「まだ何か足りない属性あったか?」
「四大元素の他は闇と光、聖があるから、次はそれ以外揃えたい。あと専用武器とか憧れる!」
きゃーと乙女のように頬を染めながらアー君がジタバタしている。
「それは確かに、我も専用武器欲しい!」
『けぷ。せんよーぶき?』
「僕も欲しいかも」
なんとアカーシャも興味があるようだ。
きゃぁきゃぁと盛り上がる子供達、どうやら興味が属性から武器に移ったみたいです。
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