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保護者の居ぬ間に
第446話
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その日、僕らの夢の世界に太陽が発現した。
シャムスのピカーがそのまま太陽として残っちゃったんだ。
マジかー、何でもありと思ったけど、とうとう太陽作っちゃったよ。
「もぅ、うちの子は何を目指してるんだか」
「んー?」
僕の呟きを聞いてアー君が耳をパタパタさせている。
「シャムスは何を目指してる?」
『僕はね、将来月餅の神様になるの』
月餅を頬張りながらの答えをアー君が教えてくれた。
月餅の神様ってなんだろう。
「ぼくはですね~、らーしゃと子供たーくさん作って~、あの世とこの世をしはいするんです~」
みゅ~と鳴きながら物騒な事をイネスが言っている。
ラーシャには色々と頑張って頂きたい。
「我もラセンとの子をたくさん欲しい、我が生んでも良いがやはりラセンにも生んでほしい」
タイガはラセンを孕ませる事を諦める気はないようだ。
いつか情熱に負けてうっかり進化するかもしれないしね~、神薙さんみたいに!
ちなみにタイガの丼はそろそろ2ケタに届きそうだ、次は天丼? 了解。
「雷は?」
「我はグルメ王を目指そうと思っている」
幾つめかのプリンを片手にキリッと答えた。
グルメ王か……。
プリンに執着している現在、道のりは遠そうだねぇ。
はにかみながらギレンの片翼、魂の半身になりたいと告げたアカーシャが可愛い。
今の体が寿命を迎えても、転生してギレンの側に生まれたいんだって。
「その時はまた母様の子供に生まれたいな」
「任せて、あらゆるコネと権力を乱用して必ず叶えるよ」
寿命を迎えたその瞬間に産み落とす勢いで転生させてあげるからね!
今度、騎士様にお願いして縁を繋いでおこうか!
「俺は神格上げたいなぁ」
「え、これ以上!?」
「邪神としてじゃなく『安産の神』としての神格、今は直接触れないと恩恵与えられないんだよ」
船の上や山の中で産気づいて助けを求める人もいるという。
「え、もしかしてわざわざ行ってるの?」
「うん、助ければそれだけ知名度もあがるし、信仰されるからな。離れていても恩恵与えられるように俺はなりたい!」
『お守りは?』
「そっちに分ける神力が足りないんだ」
神様やるのも地味に大変らしい。
「しかも最近、良縁があちこちで発生して子宝ホイホイなんだよぉぉ」
『……』
「……」
心当たりがあるシャムスとアー君が目を逸らした。
神社で売ってる縁結びのお守り効果だよね。
「アルジュナ」
「なんだ?」
「そういうお前は何を目指してるんだ?」
「んー、おれー?」
雷ちゃんの質問にアー君が照れ臭そうに頬をかいた。
シャムスのピカーがそのまま太陽として残っちゃったんだ。
マジかー、何でもありと思ったけど、とうとう太陽作っちゃったよ。
「もぅ、うちの子は何を目指してるんだか」
「んー?」
僕の呟きを聞いてアー君が耳をパタパタさせている。
「シャムスは何を目指してる?」
『僕はね、将来月餅の神様になるの』
月餅を頬張りながらの答えをアー君が教えてくれた。
月餅の神様ってなんだろう。
「ぼくはですね~、らーしゃと子供たーくさん作って~、あの世とこの世をしはいするんです~」
みゅ~と鳴きながら物騒な事をイネスが言っている。
ラーシャには色々と頑張って頂きたい。
「我もラセンとの子をたくさん欲しい、我が生んでも良いがやはりラセンにも生んでほしい」
タイガはラセンを孕ませる事を諦める気はないようだ。
いつか情熱に負けてうっかり進化するかもしれないしね~、神薙さんみたいに!
ちなみにタイガの丼はそろそろ2ケタに届きそうだ、次は天丼? 了解。
「雷は?」
「我はグルメ王を目指そうと思っている」
幾つめかのプリンを片手にキリッと答えた。
グルメ王か……。
プリンに執着している現在、道のりは遠そうだねぇ。
はにかみながらギレンの片翼、魂の半身になりたいと告げたアカーシャが可愛い。
今の体が寿命を迎えても、転生してギレンの側に生まれたいんだって。
「その時はまた母様の子供に生まれたいな」
「任せて、あらゆるコネと権力を乱用して必ず叶えるよ」
寿命を迎えたその瞬間に産み落とす勢いで転生させてあげるからね!
今度、騎士様にお願いして縁を繋いでおこうか!
「俺は神格上げたいなぁ」
「え、これ以上!?」
「邪神としてじゃなく『安産の神』としての神格、今は直接触れないと恩恵与えられないんだよ」
船の上や山の中で産気づいて助けを求める人もいるという。
「え、もしかしてわざわざ行ってるの?」
「うん、助ければそれだけ知名度もあがるし、信仰されるからな。離れていても恩恵与えられるように俺はなりたい!」
『お守りは?』
「そっちに分ける神力が足りないんだ」
神様やるのも地味に大変らしい。
「しかも最近、良縁があちこちで発生して子宝ホイホイなんだよぉぉ」
『……』
「……」
心当たりがあるシャムスとアー君が目を逸らした。
神社で売ってる縁結びのお守り効果だよね。
「アルジュナ」
「なんだ?」
「そういうお前は何を目指してるんだ?」
「んー、おれー?」
雷ちゃんの質問にアー君が照れ臭そうに頬をかいた。
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