327 / 1,127
ダンジョン
第325話
しおりを挟む
ピクニックに行くのは問題ない。
アー君の様子から推察すると用事はすぐに終わり、お弁当がメイン扱いっぽいんだよね。
どんなお弁当を作るかはタイガ、アカーシャ、ドリちゃんと打ち合わせ済み。
幼児三人組には小さなお弁当箱にキャラ弁を作って、あとは皆で食べれるようにお重に詰める。
おにぎりに混ぜる用の食材とご飯は準備よし。
サンドイッチに使うパンもメニュー画面で出してあるし、挟むおかずも準備よし。
「という訳でこれからお弁当製作に入ります」
「うん分かった、横で見てるね」
始める前から神薙さんが箸を構えてスタンバイ……。
「いえ、座敷を使うのでしばらく立ち入り禁止になります」
「えーー」
『えー』
「ぶーぶー」
「机の下に隠れていればバレないだろ?」
雷ちゃん丸聞こえ。
騎士様に四人の世話を丸投げして部屋から追い出しました。
大丈夫、騎士様におやつ渡してあるから。
「打合せ通りタイガはキャラ弁担当でいい?」
「問題ない。兄弟が歓喜するようなものを作ってみせよう」
「母様と僕は神薙様のお重を作るって事で」
「うん」
「よし始めよう」
あれ?
ナチュラルに神薙さんの分も作ろうとしているけど、一緒に行くのかしら?
一緒に行かなくても喜んでもらえればいいか。
タイガが立ち上がって調理場に向かうと、入れ違いでドリアンが座敷に入ってきて机の上に出来上がった料理を並べ始めた。
最近は神薙さんに「美味しい」とまた言ってもらえるようになったので、おかずの製作は任せてあったんだよね。
僕とアカーシャはこれをお重に詰め、追加でおにぎりとサンドイッチを作る予定。
量があるからなぁ、体力持つかどうか……それが問題。
頑張ろう。
「って、きゃー、アカーシャなんでおにぎりにチョコ挟んでるのー! それデザート用のやつだよぉぉぉ」
「え」
しまった、この子何気にゲテモノ製作者だったー!
「俺も手伝っていい?」
おにぎりの中にメロンを仕込もうとしていたアカーシャを止めていたら、そこにラーシャが顔を出した。
「いいよ、お願い、アカーシャはおかず詰めようね!」
「はーい」
チョコおにぎりとメロンおにぎりはギレンにあげよう。
ドリアンがお弁当箱をラーシャに渡し、輪にラーシャが加わった。
ついでになぜ作る羽目になったかの愚痴も聞かされた。
「イネスが話を聞いて弁当いいなーってチラチラ見てくるんだ」
「おつかれー」
「無視してたら押し倒されて、作るって言うまでイカせてもらえないし!!」
「おつかれー」
ちくわの中にアスパラ入れよう、左右にチーズを詰めて隠蔽すればうっかり食べるかも。
「でもなんでいきなり弁当なんて作る事になったんだ?」
「アー君がピクニックに行きたいって言いだしたんだ、目的地はまだ教えてもらってないんだよね」
「イネスが爪研いでたけど、関係あるかな?」
「え、どうだろう」
出汁の話と関係あるかな?
危ない所に行くのはやだなぁ、引率は誰がやってくれるんだろうか。
どこに行くとしても僕はキーちゃんにくっついていよう。
アー君の様子から推察すると用事はすぐに終わり、お弁当がメイン扱いっぽいんだよね。
どんなお弁当を作るかはタイガ、アカーシャ、ドリちゃんと打ち合わせ済み。
幼児三人組には小さなお弁当箱にキャラ弁を作って、あとは皆で食べれるようにお重に詰める。
おにぎりに混ぜる用の食材とご飯は準備よし。
サンドイッチに使うパンもメニュー画面で出してあるし、挟むおかずも準備よし。
「という訳でこれからお弁当製作に入ります」
「うん分かった、横で見てるね」
始める前から神薙さんが箸を構えてスタンバイ……。
「いえ、座敷を使うのでしばらく立ち入り禁止になります」
「えーー」
『えー』
「ぶーぶー」
「机の下に隠れていればバレないだろ?」
雷ちゃん丸聞こえ。
騎士様に四人の世話を丸投げして部屋から追い出しました。
大丈夫、騎士様におやつ渡してあるから。
「打合せ通りタイガはキャラ弁担当でいい?」
「問題ない。兄弟が歓喜するようなものを作ってみせよう」
「母様と僕は神薙様のお重を作るって事で」
「うん」
「よし始めよう」
あれ?
ナチュラルに神薙さんの分も作ろうとしているけど、一緒に行くのかしら?
一緒に行かなくても喜んでもらえればいいか。
タイガが立ち上がって調理場に向かうと、入れ違いでドリアンが座敷に入ってきて机の上に出来上がった料理を並べ始めた。
最近は神薙さんに「美味しい」とまた言ってもらえるようになったので、おかずの製作は任せてあったんだよね。
僕とアカーシャはこれをお重に詰め、追加でおにぎりとサンドイッチを作る予定。
量があるからなぁ、体力持つかどうか……それが問題。
頑張ろう。
「って、きゃー、アカーシャなんでおにぎりにチョコ挟んでるのー! それデザート用のやつだよぉぉぉ」
「え」
しまった、この子何気にゲテモノ製作者だったー!
「俺も手伝っていい?」
おにぎりの中にメロンを仕込もうとしていたアカーシャを止めていたら、そこにラーシャが顔を出した。
「いいよ、お願い、アカーシャはおかず詰めようね!」
「はーい」
チョコおにぎりとメロンおにぎりはギレンにあげよう。
ドリアンがお弁当箱をラーシャに渡し、輪にラーシャが加わった。
ついでになぜ作る羽目になったかの愚痴も聞かされた。
「イネスが話を聞いて弁当いいなーってチラチラ見てくるんだ」
「おつかれー」
「無視してたら押し倒されて、作るって言うまでイカせてもらえないし!!」
「おつかれー」
ちくわの中にアスパラ入れよう、左右にチーズを詰めて隠蔽すればうっかり食べるかも。
「でもなんでいきなり弁当なんて作る事になったんだ?」
「アー君がピクニックに行きたいって言いだしたんだ、目的地はまだ教えてもらってないんだよね」
「イネスが爪研いでたけど、関係あるかな?」
「え、どうだろう」
出汁の話と関係あるかな?
危ない所に行くのはやだなぁ、引率は誰がやってくれるんだろうか。
どこに行くとしても僕はキーちゃんにくっついていよう。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
331
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる