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紡ぎ編
5.とろけて、あまくて✦︎
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※多少の性描写あり。挿入と軽い会陰責め
「んっ、んんん……っ!」
ゆっくりゆっくり中を進んでくる太い熱棒に、上擦った声が押し出される。じわりと視界が滲んだのを気取られ、痛いかと腹を撫でられた。
「だい、じょぶ。へーき」
痛くはない。けれどレウと繋がっていることをまざまざと教えられているようで、腰が浮きそうになる。本当の意味で体を許したんだと、この男と抱き合っているのだと思えてーー恥ずかしくて、たまらない。
「ぁ、ん、ひゔッ!?」
じっくり時間を掛けて奥まで挿れられた時、もう息絶え絶えという有様だった。ガクガクと腰を震わせて、膝を立てた足先を丸めて、シーツを握り締める。時々弄ぶように撫でられた屹立はとろとろと先走りなのか精液なのか分からない液体で濡れそぼっていた。
「は、はぁーー……や、っと入ったな」
ぶるりと腰を震わせたレウに耳元でそう呟かれて、体を大きく跳ねさせる。
「おい、大丈夫か」
意識があるか確認する為に頬を軽く指先で叩かれて、頷く。
「何度かイってたみたいだし、もう少しゆっくりした方が良かったか」
「そんっなの、むりぃ……っ」
少しずつ堀り進めては戻って、気持ち良いところを何度も擦られて。腰が抜けそうなくらいに感度を高められて、奥まで暴かれるだなんて思わなかった。
「レウ、擦って。おねがい、ナカこすってぇ……っ」
「えっ? あー……嘘だろ、逆か。焦らせすぎたのか」
早く、と焦らされ過ぎて敏感になった中を熱いもので擦り上げられたくて強請ると、レウはゆっくり腰を引いていく。もう焦らされたくなくて自分で腰を揺らすと、喉を詰まらせた。
「アンタが動くな、って」
童貞みたいにイきそうになると腰を掴んで動きを止められ、やだあと甘えた声が出る。さっきから自分の声とは思えない声が出るのを止めたくて首を掴むと、レウは仰天してなにしてんだと手を引き剥がす。
「だって、変な声でる」
「はあ? 可愛い声だろ。気持ち良いと出んだよ」
押し込まれて「あう……」と声が出、ほら可愛いと言われて首を振る。「レウは……気持ちいい?」と訊くと即座に「すごく」と返ってきた。
「アンタのナカ、ベルベットみたいに柔らかいな」
気持ち良いと耳に吹きかけられたエディスは体を大きく跳ねさせる。ベルベットがどんな質感だったか思い出そうとして、思い出せなくて首を傾けた。
「そのくせ、とろとろで温かくて。きゅうきゅう俺のを何度も締め付けてくる」
ここを擦ると、ほらと腹の一点を親指で押されたエディスは喉元を晒して喘ぐ。ぴゅく、と少量の精液が出て、頬を涙が流れていった。強い締め付けにレウは喉を震わせて笑い、濡れた陰茎の下をまさぐる。
「あっ!? あ、や、そこ触っちゃ」
会陰を指先でくすぐったり、ぐりぐりと指を押し込められたエディスはビリビリとした感覚が体に走っていくのを感じた。頭が痺れるような、足の力が抜けるような強烈な快感に緩んだ唇を塞がれる。舌を絡ませられながら胸や臍の辺りを撫でられて体がどんどん弛緩していく。
「ん、んふ……っ、は」
解放された唇から熱い吐息が出ていき、ぼんやりする頭で「もっと」と言って手をレウに伸ばす。
「ん……」
口づけられ、とろけた目でレウを見ていると口元を拭った彼は「アンタもキスが好きになったな」と笑う。
言い返そうとしたのに、とちゅっと結腸口に亀頭が押し付けられた。文句の代わりに「あ゙ッ!?」と声が飛び出して、エディスは慌てて口を手で覆う。
「……はぁっ」とレウが息を詰める。口の片端を上げたレウに顔を覗きこまれて「食い締めすぎだ」と額に掛った髪を大きな手で掻き上げられた。
「あっ、やだ、レウ……!」
細切れに息を吐き出して落ち着かせようとしていたのに腰を揺さぶられて、声が断続的に出る。深いところがじんじんと痺れて、気持ち良さよりも怖さが勝ってレウの腕を掴む。
「ごめん、やっぱ痛いか?」
痛くはないので首を横に振ると、パタパタと涙が枕に降りかかる。
「いた、くは……ないけど、ちょっとこわい」
待ってほしいと伝えると「分かった」と言って、涙を指で拭われた。じんじんすると腹を撫でると、このままがいいか抜くかどちらがいいと訊いてくる。
「ちょっとだけ、抜いてほしい」
「無理しなくていいんだぞ」
「奥はまだ無理だけど、いつも指で触るとこまでなら大丈夫」
いつもって、と困惑した素振りを見せたレウだったが、腰を引いて前立腺を擦り上げてきた。
「あっ、んあぁ……っ」
「ここ? いつも、アンタがとろとろになるとこ。合ってるか?」
「ん、んっ、あぅ」
背を少し曲げて、口元に緩く握った手を持っていく。こくこくと何度も小さく頷いて、抗えない快感に負けそうになってしまう。
「なぁ」と舌ったらずに呼びかけると、レウは視線を合わせてくる。
「なれたら、さっきのとこも気持ちよくなるか?」
さっきのところまで挿れても、レウの大きな陰茎は全部入っていなかった。我慢させているんじゃないかと不安になって訊くと、彼は「アンタは頭だけじゃなく体も優秀みたいだからな」と笑う。
「気持ち良くなれるさ、俺とアンタなら」
二人で気持ち良くなろうと手を握られたエディスは、よかったと顔を綻ばせる。
「怖くなくなるまで、また鍛錬が必要だな」
「……付き合ってくれるか」
「俺以外に付き合わせる気なんてないんだろ」
当然だろと額をぶつけるとレウはいってえと目を閉じ、なにするんだと繋いでいた手を引っぺがしてエディスの頬をもみくちゃに揉んできた。
一しきり笑い合って、自然と視線が絡み合う。どちらからともなく目を閉じ、口づけを交わした。
「んっ、んんん……っ!」
ゆっくりゆっくり中を進んでくる太い熱棒に、上擦った声が押し出される。じわりと視界が滲んだのを気取られ、痛いかと腹を撫でられた。
「だい、じょぶ。へーき」
痛くはない。けれどレウと繋がっていることをまざまざと教えられているようで、腰が浮きそうになる。本当の意味で体を許したんだと、この男と抱き合っているのだと思えてーー恥ずかしくて、たまらない。
「ぁ、ん、ひゔッ!?」
じっくり時間を掛けて奥まで挿れられた時、もう息絶え絶えという有様だった。ガクガクと腰を震わせて、膝を立てた足先を丸めて、シーツを握り締める。時々弄ぶように撫でられた屹立はとろとろと先走りなのか精液なのか分からない液体で濡れそぼっていた。
「は、はぁーー……や、っと入ったな」
ぶるりと腰を震わせたレウに耳元でそう呟かれて、体を大きく跳ねさせる。
「おい、大丈夫か」
意識があるか確認する為に頬を軽く指先で叩かれて、頷く。
「何度かイってたみたいだし、もう少しゆっくりした方が良かったか」
「そんっなの、むりぃ……っ」
少しずつ堀り進めては戻って、気持ち良いところを何度も擦られて。腰が抜けそうなくらいに感度を高められて、奥まで暴かれるだなんて思わなかった。
「レウ、擦って。おねがい、ナカこすってぇ……っ」
「えっ? あー……嘘だろ、逆か。焦らせすぎたのか」
早く、と焦らされ過ぎて敏感になった中を熱いもので擦り上げられたくて強請ると、レウはゆっくり腰を引いていく。もう焦らされたくなくて自分で腰を揺らすと、喉を詰まらせた。
「アンタが動くな、って」
童貞みたいにイきそうになると腰を掴んで動きを止められ、やだあと甘えた声が出る。さっきから自分の声とは思えない声が出るのを止めたくて首を掴むと、レウは仰天してなにしてんだと手を引き剥がす。
「だって、変な声でる」
「はあ? 可愛い声だろ。気持ち良いと出んだよ」
押し込まれて「あう……」と声が出、ほら可愛いと言われて首を振る。「レウは……気持ちいい?」と訊くと即座に「すごく」と返ってきた。
「アンタのナカ、ベルベットみたいに柔らかいな」
気持ち良いと耳に吹きかけられたエディスは体を大きく跳ねさせる。ベルベットがどんな質感だったか思い出そうとして、思い出せなくて首を傾けた。
「そのくせ、とろとろで温かくて。きゅうきゅう俺のを何度も締め付けてくる」
ここを擦ると、ほらと腹の一点を親指で押されたエディスは喉元を晒して喘ぐ。ぴゅく、と少量の精液が出て、頬を涙が流れていった。強い締め付けにレウは喉を震わせて笑い、濡れた陰茎の下をまさぐる。
「あっ!? あ、や、そこ触っちゃ」
会陰を指先でくすぐったり、ぐりぐりと指を押し込められたエディスはビリビリとした感覚が体に走っていくのを感じた。頭が痺れるような、足の力が抜けるような強烈な快感に緩んだ唇を塞がれる。舌を絡ませられながら胸や臍の辺りを撫でられて体がどんどん弛緩していく。
「ん、んふ……っ、は」
解放された唇から熱い吐息が出ていき、ぼんやりする頭で「もっと」と言って手をレウに伸ばす。
「ん……」
口づけられ、とろけた目でレウを見ていると口元を拭った彼は「アンタもキスが好きになったな」と笑う。
言い返そうとしたのに、とちゅっと結腸口に亀頭が押し付けられた。文句の代わりに「あ゙ッ!?」と声が飛び出して、エディスは慌てて口を手で覆う。
「……はぁっ」とレウが息を詰める。口の片端を上げたレウに顔を覗きこまれて「食い締めすぎだ」と額に掛った髪を大きな手で掻き上げられた。
「あっ、やだ、レウ……!」
細切れに息を吐き出して落ち着かせようとしていたのに腰を揺さぶられて、声が断続的に出る。深いところがじんじんと痺れて、気持ち良さよりも怖さが勝ってレウの腕を掴む。
「ごめん、やっぱ痛いか?」
痛くはないので首を横に振ると、パタパタと涙が枕に降りかかる。
「いた、くは……ないけど、ちょっとこわい」
待ってほしいと伝えると「分かった」と言って、涙を指で拭われた。じんじんすると腹を撫でると、このままがいいか抜くかどちらがいいと訊いてくる。
「ちょっとだけ、抜いてほしい」
「無理しなくていいんだぞ」
「奥はまだ無理だけど、いつも指で触るとこまでなら大丈夫」
いつもって、と困惑した素振りを見せたレウだったが、腰を引いて前立腺を擦り上げてきた。
「あっ、んあぁ……っ」
「ここ? いつも、アンタがとろとろになるとこ。合ってるか?」
「ん、んっ、あぅ」
背を少し曲げて、口元に緩く握った手を持っていく。こくこくと何度も小さく頷いて、抗えない快感に負けそうになってしまう。
「なぁ」と舌ったらずに呼びかけると、レウは視線を合わせてくる。
「なれたら、さっきのとこも気持ちよくなるか?」
さっきのところまで挿れても、レウの大きな陰茎は全部入っていなかった。我慢させているんじゃないかと不安になって訊くと、彼は「アンタは頭だけじゃなく体も優秀みたいだからな」と笑う。
「気持ち良くなれるさ、俺とアンタなら」
二人で気持ち良くなろうと手を握られたエディスは、よかったと顔を綻ばせる。
「怖くなくなるまで、また鍛錬が必要だな」
「……付き合ってくれるか」
「俺以外に付き合わせる気なんてないんだろ」
当然だろと額をぶつけるとレウはいってえと目を閉じ、なにするんだと繋いでいた手を引っぺがしてエディスの頬をもみくちゃに揉んできた。
一しきり笑い合って、自然と視線が絡み合う。どちらからともなく目を閉じ、口づけを交わした。
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