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馴れ初め編/第三章 不明瞭な心の距離
37.大・大・大家族 その1
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散々話し合った結果、今回の行先は繁華街に決まった。
そこで色々と店を見て回り、気に入ったものがあれば、その都度買っていく、というスタイルだ。
この前茅乃と一緒に行き、國枝達と出会ったショッピングモールで過ごした時とどこか似ている気がする。
しかし、それを彼へ伝えれば、それぞれに違った特徴や良さがあるのだとか。
前回は、友人の買い物に付き合うだけと思っていたはずが、待っていたのは驚きの連続だった。
なんとも刺激的で、印象深いあの時間は、今も千優の記憶にはっきりと刻まれている。
これから行く場所では、何が起きるのだろう。どんなことが待っているのだろう。
コンビニエンスストアを出て目的地へ向かう道中、窓の外へ視線を向けた彼女の口元は、わずかながら無意識に笑みを形どっていた。
「そう言えば……この前から気になってたんだけど。柳ちゃん、家から会社まで遠くない? あそこから毎日通勤するの、大変でしょう?」
その後、國枝は運転を続けながら、時折千優へ視線を向け、なんてことの無い話題や疑問を投げかけてくる。
それは時にテレビ番組の話だったり、会社近くに新しく出来た店の情報など様々。
今回彼の口から紡がれたのは、千優の勤務先と自宅、両方の場所を知っている者なら、誰もが一度は口にする疑問だ。
「クスクス。それ、前に茅乃にも同じこと言われましたよ」
「あら、そう? フフッ、きっと皆そう思うのよ。確か柳ちゃんは……電車通勤だったわよね。車で通った方が楽じゃない?」
「私、免許持ってないので運転は出来ないんです。安さ重視で選んだせいか、かなり遠くなっちゃって。最初はキツかったけど、慣れれば全然平気ですよ。朝と夜に歩くからいい運動になります」
どこか心配そうな口調で言葉を紡ぐ國枝の様子に、苦笑いを浮かべながら返答する。
親元を離れてから、そろそろ五年。
すっかり住み慣れたアパートからの通勤コースは、最初こそ大変なことも多く時間を取られたが、今では偶然見つけた近道をフル活用し、時間短縮、疲労軽減されているのだ。
元々体を動かすことが好きだたこともあり、デスクワークが多い職業柄、自宅から会社までの往復が千優にとっての気分転換にもなっている。
「偉いわねぇ。アタシ、割と近場なくせについつい車使っちゃって……。飲み会がある日とかは、ちゃんと徒歩で出勤するけど……もうちょっと、歩く日増やそうかしら」
フッと何故か遠くへ視線を送りながら、國枝は「なんだか負けた気がする」と落ち込む素振りを見せる。
そんな彼の横顔を視界にとらえ、今の会話でどこに勝ち負けの要素があるのかと、千優は不思議で仕方なかった。
國枝との会話で、見慣れたアパートの外観が脳裏に蘇る。そのついでに、初めて友人が遊びに来た時のことを思い出した。
「茅乃が初めて家に遊びに来た時、あのアパート見た瞬間、ボロって叫びながら凄い驚いた顔してたんですよ」
「…………」
「……? 國枝、さん?」
当時茅乃は、眼球が飛び出すのではないかと思うほど、大きく目を見開き、しばし唖然としていた。
その後家の中へ招けば、「今すぐ引っ越しなさい!」と三十分程お説教の時間が待っていた。
二十代の若い女性が住む家として適さない箇所、通勤ルートに潜む危険性について、口酸っぱくお小言を頂戴した。
特に、通勤途中利用する電車やバスの中で遭遇する確率が高い痴漢について話す茅乃は、やけに鬼気迫る表情だった気がする。
茅乃相手ならまだしも、女性らしさ皆無の自分には無関係な話としか思えなかった。
友人を心配してくれていることは十分伝わったのだが、どうも素直に頷くことが出来ず、今も千優は同じ場所に住み続けている。
茅乃が危惧していたあれこれは、今の所起きていないので、きっと大丈夫だろう。
驚愕から真顔、そして怒り顔と、百面相する友人の姿を思い返せば、あまりの可笑しさに笑いがこみ上げる。
我慢出来ずクスクスと笑い声をあげれば、車が赤信号に引っ掛かった様で、前方を走る車と距離をあけ停車した。
お説教云々の件も話題提供してみようか。そんな事を考えていた時、これまで長い間を置かず聞こえてきたはずの声がしないことに気づく。
疑問を抱いた千優が運転席の方を向けば、感情を削ぎ落した國枝の視線が、何故か自分へ向けられていると知る。
「えっと……國枝さんも、ボロいって、思いました?」
「少なくとも、二十代の女の子が、一人暮らしで借りるアパートじゃあ……無いわね」
「あは、あは、は……」
数秒二人の間に流れる沈黙。その間、千優は頭をフル回転させ、彼の眼差しが示すものを探った。
もしや、と思う事柄を口にすれば、國枝は深々と頷き、やけに重みのある言葉を紡ぐ。
まさか、我が家に対する第一印象がこんなにも被るとは思わなかった。
茅乃一人だけなら気に留める程度だったが、二人目の出現を目の当たりにし、本気で引っ越しを考えなければいけないのかと、これまで保ってきた思考が揺さぶられる。
真っ直ぐこちらを射貫くような眼差しに、引きつった笑みを浮かべ、どうしたものかと千優は頭を悩ませた。
信号が青に変わり、再び走り出した車の中で、千優は國枝に引っ越しを検討した方が良いか否かを問いかけてみた。
すると、間髪入れずに頷かれてしまい、反論する暇すらなかった。
「柳ちゃんは……一人暮らしを始めてから、ずっとあのアパートに住んでいるの?」
「そうです。会社に内定を貰えた後、時間を見つけて安いアパートを探し回りました」
「決め手は何だったの? 静かで過ごしやすい、とかかしら?」
「……? いいや、単純に安いからですよ」
「ブッ! ゲホ、ゴホっ」
「だ、大丈夫ですか、國枝さん!」
素直に問いかけへ返答すると、何故か國枝は、運転の合間に口にしていた缶コーヒーに咽てしまったのか、咳き込み始めた。
その様子を目の当たりにした千優は、慌てて彼の背中をさする。
すると、数秒も経たぬうちに國枝は片手をあげたため、そっと背中越しに感じたぬくもりから手を離した。
「ごめんなさいね、急に。……ふう。それにしても、本当にそれだけの理由で、あそこに決めたなんて思わなかったわ。柳ちゃん……ここだけの話、だけどね。うちの会社って、他の企業と比べると結構お給料いい方なのよ。だから、ちょっとくらい家賃が高い所で生活しても全然大丈夫だと思うの」
(それは、めっちゃ知ってますよ!)
車内には自分達の他に誰も居ないと言うのに、何やら國枝は内緒話でもする勢いで声をひそめる。
確かに、彼の言わんとしていることは理解出来た。
就職先を探す際、千優は今の会社を第一候補として挙げていた。その理由は給料の高さと充実した福利厚生にある。
他にも年間休日日数なども多めなこともあり、就職活動に勤しむ大学生からは大人気の企業だ。
それ故面接希望者は後を絶たず、毎年壮絶な内定争奪戦が繰り広げられている。
そんな企業に、何故平凡を絵に描いたような自分が採用されたのかは、未だ謎のまま。
しかし、就職したからには、いつも真摯に仕事へ向き合おうと心に決め、一年と経たず辞めていく新入社員達が居る中で、彼女はこの五年間生き抜いてきたのだ。
「やっぱり、引っ越しを考えた方がいいですかね? でも、なぁ……そうなると仕送り減らさなきゃいけないし」
現在の手取り額と毎月の生活費を思い出しながら、千優は頭の中で電卓を叩く。
しかし、生活費を差し引いた残りのほとんどを占める実家への仕送りという文字が、彼女の中でネックになった。
「アタシ的にはそうした方がいいと思うけど、いくつもある意見の一つとして、頭の隅っこにでも残しておいてちょうだい。最終的に決めるのは貴女なんだから」
そう言って、國枝は目を細め慈愛に満ちた笑みをこちらへ向ける。
絶対引っ越した方がいいと長時間力説する茅乃とは違い、國枝はたった一度促す言葉を口にするだけ。
二人の言動が、千優を心配してのものとわかっていながら、人が変わるだけでこんなにも差があるのかと、正直驚かされた。
(引っ越し、一応考えてみよう、かなぁ……)
茅乃が口にした助言の多くは、なるほどと頷くことは出来ても、心の奥底には響かず重い腰をあげるまでには至らなかった。
しかし今、すぐ真横に居る人物が口にしたアドバイスは、すんなりと千優の心へ届き、彼女の想いを揺り動かすまでの威力を発揮した。
そこで色々と店を見て回り、気に入ったものがあれば、その都度買っていく、というスタイルだ。
この前茅乃と一緒に行き、國枝達と出会ったショッピングモールで過ごした時とどこか似ている気がする。
しかし、それを彼へ伝えれば、それぞれに違った特徴や良さがあるのだとか。
前回は、友人の買い物に付き合うだけと思っていたはずが、待っていたのは驚きの連続だった。
なんとも刺激的で、印象深いあの時間は、今も千優の記憶にはっきりと刻まれている。
これから行く場所では、何が起きるのだろう。どんなことが待っているのだろう。
コンビニエンスストアを出て目的地へ向かう道中、窓の外へ視線を向けた彼女の口元は、わずかながら無意識に笑みを形どっていた。
「そう言えば……この前から気になってたんだけど。柳ちゃん、家から会社まで遠くない? あそこから毎日通勤するの、大変でしょう?」
その後、國枝は運転を続けながら、時折千優へ視線を向け、なんてことの無い話題や疑問を投げかけてくる。
それは時にテレビ番組の話だったり、会社近くに新しく出来た店の情報など様々。
今回彼の口から紡がれたのは、千優の勤務先と自宅、両方の場所を知っている者なら、誰もが一度は口にする疑問だ。
「クスクス。それ、前に茅乃にも同じこと言われましたよ」
「あら、そう? フフッ、きっと皆そう思うのよ。確か柳ちゃんは……電車通勤だったわよね。車で通った方が楽じゃない?」
「私、免許持ってないので運転は出来ないんです。安さ重視で選んだせいか、かなり遠くなっちゃって。最初はキツかったけど、慣れれば全然平気ですよ。朝と夜に歩くからいい運動になります」
どこか心配そうな口調で言葉を紡ぐ國枝の様子に、苦笑いを浮かべながら返答する。
親元を離れてから、そろそろ五年。
すっかり住み慣れたアパートからの通勤コースは、最初こそ大変なことも多く時間を取られたが、今では偶然見つけた近道をフル活用し、時間短縮、疲労軽減されているのだ。
元々体を動かすことが好きだたこともあり、デスクワークが多い職業柄、自宅から会社までの往復が千優にとっての気分転換にもなっている。
「偉いわねぇ。アタシ、割と近場なくせについつい車使っちゃって……。飲み会がある日とかは、ちゃんと徒歩で出勤するけど……もうちょっと、歩く日増やそうかしら」
フッと何故か遠くへ視線を送りながら、國枝は「なんだか負けた気がする」と落ち込む素振りを見せる。
そんな彼の横顔を視界にとらえ、今の会話でどこに勝ち負けの要素があるのかと、千優は不思議で仕方なかった。
國枝との会話で、見慣れたアパートの外観が脳裏に蘇る。そのついでに、初めて友人が遊びに来た時のことを思い出した。
「茅乃が初めて家に遊びに来た時、あのアパート見た瞬間、ボロって叫びながら凄い驚いた顔してたんですよ」
「…………」
「……? 國枝、さん?」
当時茅乃は、眼球が飛び出すのではないかと思うほど、大きく目を見開き、しばし唖然としていた。
その後家の中へ招けば、「今すぐ引っ越しなさい!」と三十分程お説教の時間が待っていた。
二十代の若い女性が住む家として適さない箇所、通勤ルートに潜む危険性について、口酸っぱくお小言を頂戴した。
特に、通勤途中利用する電車やバスの中で遭遇する確率が高い痴漢について話す茅乃は、やけに鬼気迫る表情だった気がする。
茅乃相手ならまだしも、女性らしさ皆無の自分には無関係な話としか思えなかった。
友人を心配してくれていることは十分伝わったのだが、どうも素直に頷くことが出来ず、今も千優は同じ場所に住み続けている。
茅乃が危惧していたあれこれは、今の所起きていないので、きっと大丈夫だろう。
驚愕から真顔、そして怒り顔と、百面相する友人の姿を思い返せば、あまりの可笑しさに笑いがこみ上げる。
我慢出来ずクスクスと笑い声をあげれば、車が赤信号に引っ掛かった様で、前方を走る車と距離をあけ停車した。
お説教云々の件も話題提供してみようか。そんな事を考えていた時、これまで長い間を置かず聞こえてきたはずの声がしないことに気づく。
疑問を抱いた千優が運転席の方を向けば、感情を削ぎ落した國枝の視線が、何故か自分へ向けられていると知る。
「えっと……國枝さんも、ボロいって、思いました?」
「少なくとも、二十代の女の子が、一人暮らしで借りるアパートじゃあ……無いわね」
「あは、あは、は……」
数秒二人の間に流れる沈黙。その間、千優は頭をフル回転させ、彼の眼差しが示すものを探った。
もしや、と思う事柄を口にすれば、國枝は深々と頷き、やけに重みのある言葉を紡ぐ。
まさか、我が家に対する第一印象がこんなにも被るとは思わなかった。
茅乃一人だけなら気に留める程度だったが、二人目の出現を目の当たりにし、本気で引っ越しを考えなければいけないのかと、これまで保ってきた思考が揺さぶられる。
真っ直ぐこちらを射貫くような眼差しに、引きつった笑みを浮かべ、どうしたものかと千優は頭を悩ませた。
信号が青に変わり、再び走り出した車の中で、千優は國枝に引っ越しを検討した方が良いか否かを問いかけてみた。
すると、間髪入れずに頷かれてしまい、反論する暇すらなかった。
「柳ちゃんは……一人暮らしを始めてから、ずっとあのアパートに住んでいるの?」
「そうです。会社に内定を貰えた後、時間を見つけて安いアパートを探し回りました」
「決め手は何だったの? 静かで過ごしやすい、とかかしら?」
「……? いいや、単純に安いからですよ」
「ブッ! ゲホ、ゴホっ」
「だ、大丈夫ですか、國枝さん!」
素直に問いかけへ返答すると、何故か國枝は、運転の合間に口にしていた缶コーヒーに咽てしまったのか、咳き込み始めた。
その様子を目の当たりにした千優は、慌てて彼の背中をさする。
すると、数秒も経たぬうちに國枝は片手をあげたため、そっと背中越しに感じたぬくもりから手を離した。
「ごめんなさいね、急に。……ふう。それにしても、本当にそれだけの理由で、あそこに決めたなんて思わなかったわ。柳ちゃん……ここだけの話、だけどね。うちの会社って、他の企業と比べると結構お給料いい方なのよ。だから、ちょっとくらい家賃が高い所で生活しても全然大丈夫だと思うの」
(それは、めっちゃ知ってますよ!)
車内には自分達の他に誰も居ないと言うのに、何やら國枝は内緒話でもする勢いで声をひそめる。
確かに、彼の言わんとしていることは理解出来た。
就職先を探す際、千優は今の会社を第一候補として挙げていた。その理由は給料の高さと充実した福利厚生にある。
他にも年間休日日数なども多めなこともあり、就職活動に勤しむ大学生からは大人気の企業だ。
それ故面接希望者は後を絶たず、毎年壮絶な内定争奪戦が繰り広げられている。
そんな企業に、何故平凡を絵に描いたような自分が採用されたのかは、未だ謎のまま。
しかし、就職したからには、いつも真摯に仕事へ向き合おうと心に決め、一年と経たず辞めていく新入社員達が居る中で、彼女はこの五年間生き抜いてきたのだ。
「やっぱり、引っ越しを考えた方がいいですかね? でも、なぁ……そうなると仕送り減らさなきゃいけないし」
現在の手取り額と毎月の生活費を思い出しながら、千優は頭の中で電卓を叩く。
しかし、生活費を差し引いた残りのほとんどを占める実家への仕送りという文字が、彼女の中でネックになった。
「アタシ的にはそうした方がいいと思うけど、いくつもある意見の一つとして、頭の隅っこにでも残しておいてちょうだい。最終的に決めるのは貴女なんだから」
そう言って、國枝は目を細め慈愛に満ちた笑みをこちらへ向ける。
絶対引っ越した方がいいと長時間力説する茅乃とは違い、國枝はたった一度促す言葉を口にするだけ。
二人の言動が、千優を心配してのものとわかっていながら、人が変わるだけでこんなにも差があるのかと、正直驚かされた。
(引っ越し、一応考えてみよう、かなぁ……)
茅乃が口にした助言の多くは、なるほどと頷くことは出来ても、心の奥底には響かず重い腰をあげるまでには至らなかった。
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