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395話
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「レヴィ、耳掃除とかしてみる?」
でろんと情けなく俯せに獣体で寝転がるレヴィの姿。
ブラッシングをしている間、キッチンからは小さな音が聞こえていた。
『頼む』
「うん、良いよ」
俺は正座した膝の上にレヴィの頭を乗せてから、ゆっくりと耳を濡れタオルで拭いていく。
この耳掃除は頻繁に行うものでは無いため、レヴィにしたのは初めてかもしれない。
双子の耳掃除は結構やっていたのだが。
「どう?大丈夫?」
『あぁ……』
耳掃除をしてから、レヴィの長いマズルをゆっくり撫でてやる。
柔らかな毛の流れを指先で感じていた。
「レヴィ……眠くなっちゃった?」
『あぁ、リクトの手はやばいな……』
「いいよ、双子も寝てるし?」
リビングのラグの上に双子が落ちているのはいつもの事。
電池が切れた玩具のように元気に走り回っていたかと思った次の瞬間、ぱたりと寝転び寝息を立てていることも多い。
「レヴィ待ってて双子にブランケットでも掛けてあげなきゃ」
立派な毛皮を着ているから寒くはないかもしれないけれど。
「レヴィ、頭を下ろすよ?」
膝に顎を乗せていたレヴィの頬を撫でてから、ごろんと横に向き直したレヴィの鼻先にキスをしてから立ち上がり、ブランケットを二枚手にして寄り添い眠る双子に掛けてやると、ライがぱちりと目を覚まして伸びをした。
「ライ……もうちょっと寝てていいよ?」
小熊だったライもだんだん大きくなっている。
『パパ……』
「うん?傍にいるよ、パパと寝たいの?」
こくこく頷くライを抱き上げようとしてその重さに困ってしまった。
「レヴィ……こっちに来て?」
出来るだけ小さな声でお願いをすると、のっそりと起き上がったレヴィがそのままライの隣に寝そべると、何を思ったかレヴィの背中にライがよじ登る。
「可愛い!」
何故か俺は亀が甲羅干しをして重なる姿に見えて笑ってしまい、ルスが目を覚ましてしまう。
『ん?マァマ……』
「ごめん、ルス抱っこする?」
『んー……』
眠いのか、ルスは欠伸をして前脚を動かしながら目を閉じる。
俺はその身体にブランケットを掛けてやった。
「リクト、設置終わったぞ……って、レヴィなんだその格好は」
リルがひょっこりと顔を出して笑っている。
『ちょっとな』
寡黙なレヴィがそうぶっきらぼうに言うのが更に可笑しい。
「レヴィ、ちょっと見てくるね?リル大丈夫?」
「おぅ、リクトのイメージで作ってもらったからな」
胸を張るリルにクスクス笑いながら俺はありがとうと立ち上がる。
「レヴィは動けないもんね?いい?」
『任せた』
「じゃあ、リル……あの、さっき来てくれた獣人さんは?」
俺は何となく嫌われているといけないから、申し訳ないとリルに聞いた。
でろんと情けなく俯せに獣体で寝転がるレヴィの姿。
ブラッシングをしている間、キッチンからは小さな音が聞こえていた。
『頼む』
「うん、良いよ」
俺は正座した膝の上にレヴィの頭を乗せてから、ゆっくりと耳を濡れタオルで拭いていく。
この耳掃除は頻繁に行うものでは無いため、レヴィにしたのは初めてかもしれない。
双子の耳掃除は結構やっていたのだが。
「どう?大丈夫?」
『あぁ……』
耳掃除をしてから、レヴィの長いマズルをゆっくり撫でてやる。
柔らかな毛の流れを指先で感じていた。
「レヴィ……眠くなっちゃった?」
『あぁ、リクトの手はやばいな……』
「いいよ、双子も寝てるし?」
リビングのラグの上に双子が落ちているのはいつもの事。
電池が切れた玩具のように元気に走り回っていたかと思った次の瞬間、ぱたりと寝転び寝息を立てていることも多い。
「レヴィ待ってて双子にブランケットでも掛けてあげなきゃ」
立派な毛皮を着ているから寒くはないかもしれないけれど。
「レヴィ、頭を下ろすよ?」
膝に顎を乗せていたレヴィの頬を撫でてから、ごろんと横に向き直したレヴィの鼻先にキスをしてから立ち上がり、ブランケットを二枚手にして寄り添い眠る双子に掛けてやると、ライがぱちりと目を覚まして伸びをした。
「ライ……もうちょっと寝てていいよ?」
小熊だったライもだんだん大きくなっている。
『パパ……』
「うん?傍にいるよ、パパと寝たいの?」
こくこく頷くライを抱き上げようとしてその重さに困ってしまった。
「レヴィ……こっちに来て?」
出来るだけ小さな声でお願いをすると、のっそりと起き上がったレヴィがそのままライの隣に寝そべると、何を思ったかレヴィの背中にライがよじ登る。
「可愛い!」
何故か俺は亀が甲羅干しをして重なる姿に見えて笑ってしまい、ルスが目を覚ましてしまう。
『ん?マァマ……』
「ごめん、ルス抱っこする?」
『んー……』
眠いのか、ルスは欠伸をして前脚を動かしながら目を閉じる。
俺はその身体にブランケットを掛けてやった。
「リクト、設置終わったぞ……って、レヴィなんだその格好は」
リルがひょっこりと顔を出して笑っている。
『ちょっとな』
寡黙なレヴィがそうぶっきらぼうに言うのが更に可笑しい。
「レヴィ、ちょっと見てくるね?リル大丈夫?」
「おぅ、リクトのイメージで作ってもらったからな」
胸を張るリルにクスクス笑いながら俺はありがとうと立ち上がる。
「レヴィは動けないもんね?いい?」
『任せた』
「じゃあ、リル……あの、さっき来てくれた獣人さんは?」
俺は何となく嫌われているといけないから、申し訳ないとリルに聞いた。
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