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394話
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「これでいいか?」
リルが引き戸を発注しに行った翌日、朝の早い時間にチャイムが鳴った。
現れたのは手に大きな包みを持ったヒョウの獣人さんだった。
「おはようございます。えーと……」
「あぁ、リルに頼まれてたんだが」
「あっ。もうできましたか?すみません、お手数を……リルーお客様だよ。どうぞ、中に入っていただけますか?子供達も……あ、もし可能ならこの玄関にも脱走防止柵付けていただけますか?」
ここにもと、俺は玄関の端から端を示してヒョウの獣人さんに伝えみる。
「まずはこれを使ってもらってみてからだな、お邪魔するぜ?」
俺は手を拭きながらリルを呼ぶと、リルがライを抱きながらひょっこり顔を出した。
「おう、悪いな」
「いや、図面からこんなんでいいかわからねえけど作ってきたからさ邪魔するぜ?んで、何処に取り付けんだ?」
ヒョウの獣人さんは俺をちらりと見てからリルの方に歩いて行く。
あれ、俺何だか嫌われてる?
ふたりを見送りながら首を傾げた。
あまりにも不躾なお願いをしてしまったのだろうか。
その場で立ち尽くしてしまった俺をレヴィが迎えに来てくれた。
「どうした?リクト」
「あ、ううんなんでもないよ」
俺はなんでもないと頭を振りながら、玄関にも脱走防止柵が欲しいとレヴィに伝えた。
「あぁ、そうだな……客が来た時に双子が脇をすり抜ける事もあるかもしれないしな?念には念をいれ……か」
「うん、リルにも言わなきゃならないだろうけど」
キッチンよりは少し大掛かりになってしまうかもしれないけれど呟くと、レヴィの大きな手が頭を撫でてくれる。
「うちの子供らは、聞き分けが良すぎるがルスはリルに似たからなやんちゃすぎるくらいだ。ライは俺に似たのか……」
「思慮深い?」
そう俺が言うと、レヴィは照れたように笑いながら俺を抱き寄せた。
「あ、食事作り途中だけど、仕方ないか……取り付けまでどのくらいかかるかなぁ?」
朝食の片付けと、昼食の準備をしていた俺は火を止めて玄関まで来ていたのだ。
「そんなにはかからないだろ。双子もお腹いっぱいだからかウトウトしはじめたから」
だからこうしてリルとレヴィも動けるのだ。
「そっか、じゃあもう少し待ってみようか……折角だからレヴィブラッシングとかする?」
キッチンには入れないし、子供たちを起こす訳には行かないから、やれることと言えばブラッシングか洗濯だった。
天気がいいから洗濯もしたいが、レヴィがいるからブラッシングでもいいかなと思いつつ提案をしてみたのだ。
「俺は嬉しいが、リクトは少し休んだ方がいいぞ?ずっと立ちっぱなしなのだから」
レヴィの気遣いと、優しい声。
俺は大丈夫だよと、レヴィの手を掴みリビングに向かうのだった。
リルが引き戸を発注しに行った翌日、朝の早い時間にチャイムが鳴った。
現れたのは手に大きな包みを持ったヒョウの獣人さんだった。
「おはようございます。えーと……」
「あぁ、リルに頼まれてたんだが」
「あっ。もうできましたか?すみません、お手数を……リルーお客様だよ。どうぞ、中に入っていただけますか?子供達も……あ、もし可能ならこの玄関にも脱走防止柵付けていただけますか?」
ここにもと、俺は玄関の端から端を示してヒョウの獣人さんに伝えみる。
「まずはこれを使ってもらってみてからだな、お邪魔するぜ?」
俺は手を拭きながらリルを呼ぶと、リルがライを抱きながらひょっこり顔を出した。
「おう、悪いな」
「いや、図面からこんなんでいいかわからねえけど作ってきたからさ邪魔するぜ?んで、何処に取り付けんだ?」
ヒョウの獣人さんは俺をちらりと見てからリルの方に歩いて行く。
あれ、俺何だか嫌われてる?
ふたりを見送りながら首を傾げた。
あまりにも不躾なお願いをしてしまったのだろうか。
その場で立ち尽くしてしまった俺をレヴィが迎えに来てくれた。
「どうした?リクト」
「あ、ううんなんでもないよ」
俺はなんでもないと頭を振りながら、玄関にも脱走防止柵が欲しいとレヴィに伝えた。
「あぁ、そうだな……客が来た時に双子が脇をすり抜ける事もあるかもしれないしな?念には念をいれ……か」
「うん、リルにも言わなきゃならないだろうけど」
キッチンよりは少し大掛かりになってしまうかもしれないけれど呟くと、レヴィの大きな手が頭を撫でてくれる。
「うちの子供らは、聞き分けが良すぎるがルスはリルに似たからなやんちゃすぎるくらいだ。ライは俺に似たのか……」
「思慮深い?」
そう俺が言うと、レヴィは照れたように笑いながら俺を抱き寄せた。
「あ、食事作り途中だけど、仕方ないか……取り付けまでどのくらいかかるかなぁ?」
朝食の片付けと、昼食の準備をしていた俺は火を止めて玄関まで来ていたのだ。
「そんなにはかからないだろ。双子もお腹いっぱいだからかウトウトしはじめたから」
だからこうしてリルとレヴィも動けるのだ。
「そっか、じゃあもう少し待ってみようか……折角だからレヴィブラッシングとかする?」
キッチンには入れないし、子供たちを起こす訳には行かないから、やれることと言えばブラッシングか洗濯だった。
天気がいいから洗濯もしたいが、レヴィがいるからブラッシングでもいいかなと思いつつ提案をしてみたのだ。
「俺は嬉しいが、リクトは少し休んだ方がいいぞ?ずっと立ちっぱなしなのだから」
レヴィの気遣いと、優しい声。
俺は大丈夫だよと、レヴィの手を掴みリビングに向かうのだった。
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