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396話
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「わぁ、凄い」
キッチンの入口に付けられたスライド式の扉。
何度も横に出し入れをして、噛まないのを確認してリルを見上げた。
「できるだけ子供たちにも言い聞かせないといけないけど……あ、あと、内側からと外側からとロック出来る方がいいなと思うんだけどどうかなぁ?」
扉をロックできなければ、子供が開けて入れてしまう。
「それは、明日か?」
「わかった」
ヒョウの獣人さんはこくりと頷き、小さく欠伸をした。
「あの、もしかして朝食食べていなかったりしますか?」
もしかしたら寝不足なのだろうか。
お節介かと思ったけれど、自分たちの我儘で睡眠を削ってやってくれたのだろうかと思うと、申し訳なくて俺はコンロの火を点けた。
「リル、ごめんコーヒー入れて?」
俺は手早く玉子を溶いてたっぷりのバターをフライパンにのせて溶かすと卵液を注ぎ入れた。
プレーンオムレツでいいかと思ったが、残っていたチーズを思い出して中央に置いて、チーズオムレツにする。
「甘いものは好きですか?ジャムが大丈夫?」
俺の勢いにヒョウの獣人さんはこくりと頷く。
「リル、食事していってもらうからテーブル用意してもらっていい?できたら運ぶから座っていて貰って?」
焼きあがったオムレツを皿にのせてケチャップは別添え。
トースト二枚と、サラダにドレッシング、残り物の野菜スープ。
「すみません、有り合わせになってしまうのですが……良かったら食べていってください」
俺が作ったものを食べてくれるか不安ではあったが、後はリルに任せようと頼む。
「あ、もしかして……お肉の方が好きです?」
肉食獣のヒョウさん。
「待って、ソーセージをボイルしますね?」
「リクトの飯は美味いぞ?食ってけよ」
リルが相手を促して座らせると、おずおずとトーストにジャムを塗って口にすると口に合ったのか二口めを食べ始めた。
もしかしたら空腹だったのかもしれないと、数本のソーセージをボイルしながら同じ量のソーセージを焼いて同じ皿に盛って、マスタードを添えて出した。
「こちらもどうぞ。足りなかったらもっと作りますし多かったら残してくださいね?リル、おやつは何が良いかなぁ?」
子供たちに食べさせるためのクッキーか、食事用のパンか何かを作ろうかと小麦粉を取り出した。
「アップルパイでも作ろうかなぁ……」
ふと、思い立ってリンゴがあったのを思い出して取り出した。
キッチンの入口に付けられたスライド式の扉。
何度も横に出し入れをして、噛まないのを確認してリルを見上げた。
「できるだけ子供たちにも言い聞かせないといけないけど……あ、あと、内側からと外側からとロック出来る方がいいなと思うんだけどどうかなぁ?」
扉をロックできなければ、子供が開けて入れてしまう。
「それは、明日か?」
「わかった」
ヒョウの獣人さんはこくりと頷き、小さく欠伸をした。
「あの、もしかして朝食食べていなかったりしますか?」
もしかしたら寝不足なのだろうか。
お節介かと思ったけれど、自分たちの我儘で睡眠を削ってやってくれたのだろうかと思うと、申し訳なくて俺はコンロの火を点けた。
「リル、ごめんコーヒー入れて?」
俺は手早く玉子を溶いてたっぷりのバターをフライパンにのせて溶かすと卵液を注ぎ入れた。
プレーンオムレツでいいかと思ったが、残っていたチーズを思い出して中央に置いて、チーズオムレツにする。
「甘いものは好きですか?ジャムが大丈夫?」
俺の勢いにヒョウの獣人さんはこくりと頷く。
「リル、食事していってもらうからテーブル用意してもらっていい?できたら運ぶから座っていて貰って?」
焼きあがったオムレツを皿にのせてケチャップは別添え。
トースト二枚と、サラダにドレッシング、残り物の野菜スープ。
「すみません、有り合わせになってしまうのですが……良かったら食べていってください」
俺が作ったものを食べてくれるか不安ではあったが、後はリルに任せようと頼む。
「あ、もしかして……お肉の方が好きです?」
肉食獣のヒョウさん。
「待って、ソーセージをボイルしますね?」
「リクトの飯は美味いぞ?食ってけよ」
リルが相手を促して座らせると、おずおずとトーストにジャムを塗って口にすると口に合ったのか二口めを食べ始めた。
もしかしたら空腹だったのかもしれないと、数本のソーセージをボイルしながら同じ量のソーセージを焼いて同じ皿に盛って、マスタードを添えて出した。
「こちらもどうぞ。足りなかったらもっと作りますし多かったら残してくださいね?リル、おやつは何が良いかなぁ?」
子供たちに食べさせるためのクッキーか、食事用のパンか何かを作ろうかと小麦粉を取り出した。
「アップルパイでも作ろうかなぁ……」
ふと、思い立ってリンゴがあったのを思い出して取り出した。
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