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母娘丼W017 ママたちとちょっといい雰囲気

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№17 ママたちとちょっといい雰囲気

 温泉から上がって、俺とアリちゃんとプリちゃんの3人で浴衣を着てまったりしていると、それぞれの部屋で部屋付き温泉に入って来たジェニーさんとニコルさんが帰って来た。

 ええのう。浴衣姿が何ともええのう。胸、ぱっつんぱっつんやん。最高やのう。
 鼻の下を伸ばしてニヤけつつふたりのママを眺めていると、天使ふたりから、
「じーっと見ちゃダメ。」「デレデレし過ぎ。」と怒られてしまった。
「ごめん、つい。」
「「むぅ。」」不機嫌な天使たちと、けらけらと笑っているママたちが、いかにも対照的であった。

 俺は場の空気を換えるべく、リフレクソロジーに話題を変えた。
「じゃあそろそろ施術しますか。」
「頼むよ。」
 今日はニコルさんから施術。リフレクソロジーで癒して上げよう。
 ぶっちゃけ、部屋の和モダンベッドだと低いので、椅子に座らず、畳に座布団敷いて、その上で胡坐を掻いて施術することにした。

 施術用のラテックス手袋をはめ、クリームにペパーミントのエッシェンシャルオイルを1滴垂らした。ペパーミントはモヤモヤをすっきりさせる効果がある。今回は、その効果よりも、風呂上がりに清涼感を与える効果を狙った。

 いよいよ施術である。
 まずはアルコール消毒から。指の間も丁寧に拭くと、ニコルさんが思わせ振りに深く息を吐いた。ちょっと感じたっぽい。笑

 足首から膝に向かって向こう脛の横のリンパを繰り返し押し上げる。これで、脚に滞りがちなリンパの流れをよくしてやる。このとき、膝裏の反射区を刺激してやる。これをやると、脚が疲れている程、気持ちがいいのだ。案の定、ニコルさんは、ふぅと深呼吸をした。
 続いて、左足の、腎臓、輸尿管、膀胱と続く反射区を刺激し、デトックスの排出効果を上げた。相変わらずセルライトがブチブチ言っているが、前回よりはマシになってた。

 それから指先、指側面の、頭から眼の反射区を刺激。ここは相変わらず反応が悪く、痛いようなので、疲れが溜まっている。そして肩もかなり悪い。やはり、上半身だけでも性感マッサージした方がいいかもしれない。
 消化器系はまあ合格。踵中央の子宮と踵の外側の踝より下の卵巣の反射区もガチガチのゴリゴリ。ホルモンバランスはかなり乱れている。ここら辺の反応を見る限り、性感マッサージは上半身だけではなく、全身コースの方がいいと思う。

 右足も同じ結果。ついでに言うと、肝臓は多少良くなってたので、俺のアドバイスを聞いて酒量を抑えたのかもしれない。

 最後に両膝を立たしてふくらはぎのツボを全体的に刺激。当然、浴衣の裾ははだけて、きれいな太腿とエッチな赤のパンティーを拝ませてもらったのだった。役得、役得♪

 続いてジェニーさん。ニコルさんと同様に、じっくりリフレクソロジーを行った。
 症状はニコルさんと似たり寄ったりで、ジェニーさんも、頭、眼、肩、胸、子宮、卵巣の反射区の反応がよくない。子宮と卵巣の反射区の反応から、ホルモンバランスは、明らかに乱れているのが分かる。やはり、ホルモンバランスを整えるために、性感マッサージをした方がいい。
 肝臓は先日よりもマシ。ジェニーさんも俺のアドバイスを聞いて、酒を控えてたようだ。と言うことは、性感マッサージを推奨すれば、アドバイスとして素直に受け止めてくれるんじゃなかろうか。淡い期待が頭に浮かぶ。

 ところで、ジェニーさんは、痛みと快感での悶え方が似ていた。これはひょっとすると、見掛けのSとは反対で、その本質はMかもしれないなと思った。彼氏ではない俺には確認しようがないけどな。

 ちなみに仕上げの膝立てふくらはぎマッサージでは、はだけた裾からきれいな太腿と、橙のパンティーとご対面させてもらった。役得、役得♪
 特に膝裏のツボへの刺激が効いているようで、甘い吐息が漏れていた。

「やはりおふたりともお疲れでしたね。」
「うん、確かにプロジェクトが大詰めで、根を詰め過ぎてたかもしれないねぇ。」
「そうねぇ。でもその甲斐あって、プロジェクトが軌道に乗ってよかったわ。」
「ジョージくんにも頑張ってもらったしな。」
「え?俺、何かしました?」
「ピンチヒッターで行ってくれた関西出張ね、あれ、プロジェクトの一環なのよ。」
「そうだったんですか?知らなかったな。」

「あのー、ご夕食のご用意をさせて頂いてもいいですか?」宿の仲居さんだ。
「あ、お願いします。フロントにもお願いしましたが、3部屋の5人とも、この部屋で夕食を一緒に摂りますんでよろしくお願いします。」
「はい、その様に伺ってます。」
 仲居さんたちは、堀炬燵の隣に予備の卓袱台をひとつ置き、5人分の料理をてきぱきと並べて、部屋食の準備を完了した。

「うわぁー。」「美味しそー。」
 天使ふたりのテンションが爆上がりで、ふたりのママたちは、娘たちのテンションの上がり具合に、苦笑いをしていた。

 さて、夕餉の始まりだ。俺と天使たちが掘炬燵で、俺が誕生日席。俺の両横は天使たち。どうせ、あーんをやらされたりするのだろうな。苦笑
 向かいの卓袱台にはママたち。
「熱燗でいいですか?」この気候だと熱燗が最適だ。
「でもいいのかい?呑み過ぎで肝臓が疲れてるって言ってたろう?」
「ええ。でもこの間、大分お酒を控えてくれましたよね?」
「分かるの?」
「分かりますよ。おふたりとも肝臓の反射区の反応が前より良かったですから。」

「じゃあ今夜は久しぶりに呑むか。熱燗でキュッと行きたいねぇ。」
「私も熱燗がいいわ。日本食には日本酒が合うもの。」
 夕餉は宿屋自慢の懐石料理だ。純米酒の熱燗一択だろ。
「呑み過ぎはよくないんで1合にしといてくださいね。」
「えー、1合だけ?」「せめて2合にしとくれよ。」
 熱燗をママさんふたりに2合ずつ、そして俺は1合を頼んだ。苦笑

 天使たちには、あーんをしたりさせられたりだったが、見かねたママたちが、
「ジョージくんにも、ゆっくり食べさせてお上げな。」
「そうよ、あなたたちもいつまでも子供じゃダメよ。レディーは必要以上に甘えないものなのよ。」
 ママたちからのアドバイスで、天使たちのあーん攻撃はやんだ。笑

 夕食の後、再び天使たちと3人で部屋付き露天風呂。ママたちも各々の部屋で部屋付き露天風呂。皆それぞれ、源泉掛け流しの白濁硫黄泉を堪能したのだった。
 余談だが、俺の部屋で俺と一緒に温泉に浸かった天使たちだが、脱衣所では、もう恥ずかしがることもなく、スパッと脱いでいた。さっきのやり取りで、もう慣れたっぽい。笑

 夕食と入浴ですっかりリラックスした天使たちは、俺の部屋の和モダンベッドのひとつにふたり揃って潜り込み、
「「ジョージさんの部屋に泊まる。」」と強く主張した。
 俺は、
「しょうがないなぁ。」と言いながら、天使たちが並んで寝る和モダンベッドの頭側から、天使たちの耳たぶを軽く摘まんでクニクニした。
「あん。うふふ。」「んー、気持ちいい。」
 そのまま俺は、天使たちの耳たぶをソフトに触り続けた。実はこれには訳がある。

 しばらく気持ちよさそうにしていた天使たちは、間もなくすぅすぅと寝息を立て始めた。
 そうなのだ。天使たちは、耳たぶをソフトに触ってやるとすぐ寝落ちするのだ。

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 毎日22時に投稿します。

 以下の2作品も合わせてよろしくお願いします。
「射手の統領」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/541586735
「精霊の加護」https://www.alphapolis.co.jp/novel/121143041/836586739

 カクヨム様、小説家になろう様にも投稿します。
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