おじ専が異世界転生したらイケおじ達に囲まれて心臓が持ちません

一条弥生

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21.新居

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山に入って一時間程で、車は止まった。

逃がす気はない牢獄。露骨な意思表示だ。

車を降りた私は、要塞のようにそびえ立つ壁に囲まれた家を見上げた。

と言っても、玄関も大きくて家は見えないけど。

「最初ですので、歩いてください。」

仰々ぎょうぎょうしく門が開いた。

玄関までの大きな庭は、まだ苗木に近い植物がたくさん植えられていた。

「数年でソメイヨシノが咲き誇ります。秋には紅葉が見られますよ。」

「そうですか。」

生返事を返して歩き、五分掛けて玄関に着いた。

ドアは重厚感があって、軽く開けて飛び出すことは無理そうだった。

中に入ると、内装は所謂いわゆる豪邸とは違った。

「高級住宅街の豪邸をイメージされていたでしょう。落ち着かないでしょうから、内装は普通のマンションに近付けました。」

そうは言ってもタワーマンションの最上階の部屋に近い。

一面大理石でシャンデリアの輝く玄関よりは余程ましだけど。

「必要なものは揃えておりますが、足りない物はお申し付けください。」

家の中を周り、水無瀬さんの不動産屋さんのセールストークみたいな説明を聞いた。

私の部屋は二階にあって、広大な敷地内が見渡せた。

「水無瀬さん、そこにある三階建ての建物はなんですか?」

「あれはスタッフの住み込み用の建物です。」

「スタッフ?お手伝いさんですか?」

「医師、教師、警護チームなど」

「えっ!?し、紫々井先生や雪野さんが住むってことですか!?」

「ええ。」

イケおじ達が住み込みで私の面倒を・・・?

住み込みという言葉がぐるぐると頭を巡った。

「どうかなさいましたか?」

「い、いえ・・・驚いてしまって・・・」

「毎日神凪さんのお世話をするのですから、住み込みは必要です。勝手に中に入ることはできませんのでご安心ください。」

「はい。」

24時間365日イケおじにいつでも会える環境。おじ専には夢のような環境だ。

敷地内を歩きながら説明を受けて、夕方頃にようやく解放された。

大きめのお風呂にゆっくり浸かって、お手伝いさんの作った料理を食べ、私はベッドにダイブした。

体にフィットするマットレスと枕は、ふかふかのお布団と共に私を眠りに誘った。

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