最強両親による彼氏探し!

立花立花

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2章:王国でのパーティー

11話:招待状の中身

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王国のパーティーでパパが誘われるってことはお城でのパーティーだよね?
今まで何回も招待状来てたけどパパしか行かなかったな。

まぁ私は幼かったし、元魔王のママが行きにくいのは分かるんだけどね?
私には関係ないし、今日も湖に行こうかな!
シトリンがついてきてくれると動物たちもよってきてくれるし、うんうん!これでモフれますぞ!シトリン様!


━ガチャ。

「おはよう。相変わらず朝早いな、シトリン。」
「おはおうございます。」
「私もいるよ。パパ」
「はは!おはようサクラ。」
「うん。おはよう!」

「旦那様、こちらエタンセル王国からの招待状になります。」
「王国から?…あー。王子のお披露目会のパーティーね。一応体裁の為に顔だけだすか…ってまじかよ!?」
「どうしたの?アナタ?」

━ヒラヒラ。
ショックを受けたパパの手から招待状が落ちる。
足元に落ちた招待状を拾うと同時にその中身が目に入る。

「…あ、私の名前がのってる。」「「え?」」
「つまり、この招待状は俺とサクラの二人が招待されてるってことだ…!」

あぁ。そういう事か。
王子様のお披露目会だから同じくらいの年齢の私も一緒に招待して、あわよくば最強両親の後ろ盾を得ようとしてるって事ね。
王子様がどんな人か知らないけど、私が惚れれば後ろ盾は確実に手に入れられるしな~。
このパパが王様相手に親ばかを隠せるわけないし。

でも行かないって選択肢は難しいだろうなぁ。
いくら最強の両親でも体裁はあると思うし、これからも平和に暮らすためには仕方ないか。よし。


「私行ってもいいよ。パパ。」
「え!?」
「あ!パーティーだとお父様って呼んだほうがいいのかな?」
「お、お、お父様だとっ!?…いい響きだ。」

「まぁあまりいざこざになるのもアレだし、サクラもこう言ってるし行ってきていいんじゃない?私はいつも通りお留守番しているわ。シトリンはどうする?」
「…えっと、僕は…。」


シトリン手を握り締めてる。
多分昔の事思い出しているんだ。

「ママ。」
私が声をかえるとママはウインクしてくれた。

「シトリンは私と一緒にお留守番していましょ!二人がいない間に大掃除したいなっと思ってたのよ!丁度いいから手伝ってくれないかしら?勿論シトリンが嫌だったら大丈夫よ?」
「あ、え、はい!僕も残って大掃除致します。」
「あら、ありがとう!ということでアナタ、サクラの事頼みましたよ。」
「おう!任せておけ!」
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