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2章:初恋のおにぎり
17話:丸いおにぎり
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「ここが厨…。 キッチンだよ!」
牡丹ちゃんに連れてこられた場所は小さいおうちに似合わないほど立派なキッチンだ。
ただ使用は昔ながらのようでコンロはない。
あったとしてもどうやってガスを引っ張ているのか分からないからある意味納得だけどね。
「お米は炊いてあってね。 この中に入っているよ!」
そう言いながら牡丹ちゃんは桶?のようなものを持ってくる。
「塩はね。そっちあるよ! 他にも何か必要なものがあったらいってね!」
ワクワクしているのか僕を見ながらにこにこしている。
そんなに僕のおにぎりを楽しみにしていると思うとなんだか気合が入る。
「よし!」
そう意気込んで作り始めるために手を洗う。
あのとき作ったのは確か塩おにぎりだった気がする。
再現するためにも塩だけでいいだろう。
それに冷蔵庫もないこの家の中じゃ他に食材があるといっても僕が使い慣れたものはなさそうだし、失敗するよりはましだよね。
そう思い塩をある程度桶の中にあるご飯に入れる。
炊いてからそんなに時間を経過してないのかあったかい。
塩加減が問題ないか一口味見をする。
うん。僕好みの濃さだ。
あとはおにぎりを握っていくのだが、僕は綺麗に三角に握れない。
三角に握ろうとするとどうしても力が入ってしまいお米を潰してしまうのだ。
それでもムキになって三角にしようと頑張っていたら父さんに言われたっけ。
「無理して三角にする必要ないよ」
「え?でも、かっこわるいよ?」
「全然かっこわるくないよ」
「そうかな?」
「そうだよ。 お父さんはね、見た目よりも味だと思うんだ。 だからほら、三角が難しいなら丸くしてしまえばいい。 お米を潰しちゃうより、美味しい方がいいだろ?」
そういうと父さんは三角に握っていたおにぎりを丸く握り変えた。
それから僕も無理して三角にしようとはしなくなった。
その代わり丸くふわっと、お米を潰さないように握る。
「よし! できたよ!」
そういいながら皿に乗せた丸いおにぎりを渡す。
牡丹ちゃんに連れてこられた場所は小さいおうちに似合わないほど立派なキッチンだ。
ただ使用は昔ながらのようでコンロはない。
あったとしてもどうやってガスを引っ張ているのか分からないからある意味納得だけどね。
「お米は炊いてあってね。 この中に入っているよ!」
そう言いながら牡丹ちゃんは桶?のようなものを持ってくる。
「塩はね。そっちあるよ! 他にも何か必要なものがあったらいってね!」
ワクワクしているのか僕を見ながらにこにこしている。
そんなに僕のおにぎりを楽しみにしていると思うとなんだか気合が入る。
「よし!」
そう意気込んで作り始めるために手を洗う。
あのとき作ったのは確か塩おにぎりだった気がする。
再現するためにも塩だけでいいだろう。
それに冷蔵庫もないこの家の中じゃ他に食材があるといっても僕が使い慣れたものはなさそうだし、失敗するよりはましだよね。
そう思い塩をある程度桶の中にあるご飯に入れる。
炊いてからそんなに時間を経過してないのかあったかい。
塩加減が問題ないか一口味見をする。
うん。僕好みの濃さだ。
あとはおにぎりを握っていくのだが、僕は綺麗に三角に握れない。
三角に握ろうとするとどうしても力が入ってしまいお米を潰してしまうのだ。
それでもムキになって三角にしようと頑張っていたら父さんに言われたっけ。
「無理して三角にする必要ないよ」
「え?でも、かっこわるいよ?」
「全然かっこわるくないよ」
「そうかな?」
「そうだよ。 お父さんはね、見た目よりも味だと思うんだ。 だからほら、三角が難しいなら丸くしてしまえばいい。 お米を潰しちゃうより、美味しい方がいいだろ?」
そういうと父さんは三角に握っていたおにぎりを丸く握り変えた。
それから僕も無理して三角にしようとはしなくなった。
その代わり丸くふわっと、お米を潰さないように握る。
「よし! できたよ!」
そういいながら皿に乗せた丸いおにぎりを渡す。
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