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2章:初恋のおにぎり
10話:三毛猫
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「ふぁ~…」
よくねた。
昨日の夜はいろいろあっていつもより早く寝てしまった。
お風呂も久しぶりに沸かしたな。
いつもはシャワーで終わらせてたし、一人だとお風呂を沸かすのも面倒だったしな。
静かに父の部屋の扉を開ける。
キッチンから一番近いその部屋はずっと使われてなかった。
「よく寝てるな」
昨日までは。
「さて、天狐様が起きる前に日課を終わらせるか!」
いつも通りに神社を掃除する。
小さい賽銭箱の上に三毛猫が寝ている。うん。これもいつも通り。
毎度思うけどよく落ちないな。結構ギリギリの大きさだと思うんだけど…。
「新汰くんおはよう!」
「森、朝早いな。 おはよう」
「ママがこれを猫ちゃんにって」
「あぁ。 いつもありがとうな」
「昨日は斎藤さんちのおばあちゃんがあげたって言ってたから今日はうちがってママと話してたの。 本当に君はカワイイねぇ」
「いっそのこと森が飼ったらどうだ? ほら一軒家だろ?」
「それも考えたんだけど、この子ここらへんの癒しでしょ? だから独り占めしちゃうのは可哀そうかなって。 それにこの子はこの神社が大好きだしね」
森に撫でられると同時に「くにゃ~」と大きな欠伸をした三毛猫。
「でも確かに名前があってもいいな~とは思うよ! 皆色んな呼び方してるけどきまってるわけじゃないからね」
「確かに…」
「そもそもなんで名前をつけなかったんだろう?」
「不思議だな。 確かに不便だし名前があってもいいと思う」
「そうだよね! 何が良いと思う?」
「三毛猫って呼んだり、猫~って呼んだりしてただけだからな」
「斎藤さんはミケちゃんって呼んでて、はす向かいの山田のお爺ちゃんは家康って呼んでたよ」
「本当にそれぞれ違うんだな」
「うん。 でもほとんどの人は三毛猫からとってみーちゃんとかミケちゃんとかだから簡単に広めるならミケちゃんが一番いいと思うよ」
「それがいいな。 最初は慣れないと思うけど今日からお前はミケだ。 よろしくなミケ」
僕の言葉を理解したのかタイミングよくミケは「にゃ~」と返事をした。
よくねた。
昨日の夜はいろいろあっていつもより早く寝てしまった。
お風呂も久しぶりに沸かしたな。
いつもはシャワーで終わらせてたし、一人だとお風呂を沸かすのも面倒だったしな。
静かに父の部屋の扉を開ける。
キッチンから一番近いその部屋はずっと使われてなかった。
「よく寝てるな」
昨日までは。
「さて、天狐様が起きる前に日課を終わらせるか!」
いつも通りに神社を掃除する。
小さい賽銭箱の上に三毛猫が寝ている。うん。これもいつも通り。
毎度思うけどよく落ちないな。結構ギリギリの大きさだと思うんだけど…。
「新汰くんおはよう!」
「森、朝早いな。 おはよう」
「ママがこれを猫ちゃんにって」
「あぁ。 いつもありがとうな」
「昨日は斎藤さんちのおばあちゃんがあげたって言ってたから今日はうちがってママと話してたの。 本当に君はカワイイねぇ」
「いっそのこと森が飼ったらどうだ? ほら一軒家だろ?」
「それも考えたんだけど、この子ここらへんの癒しでしょ? だから独り占めしちゃうのは可哀そうかなって。 それにこの子はこの神社が大好きだしね」
森に撫でられると同時に「くにゃ~」と大きな欠伸をした三毛猫。
「でも確かに名前があってもいいな~とは思うよ! 皆色んな呼び方してるけどきまってるわけじゃないからね」
「確かに…」
「そもそもなんで名前をつけなかったんだろう?」
「不思議だな。 確かに不便だし名前があってもいいと思う」
「そうだよね! 何が良いと思う?」
「三毛猫って呼んだり、猫~って呼んだりしてただけだからな」
「斎藤さんはミケちゃんって呼んでて、はす向かいの山田のお爺ちゃんは家康って呼んでたよ」
「本当にそれぞれ違うんだな」
「うん。 でもほとんどの人は三毛猫からとってみーちゃんとかミケちゃんとかだから簡単に広めるならミケちゃんが一番いいと思うよ」
「それがいいな。 最初は慣れないと思うけど今日からお前はミケだ。 よろしくなミケ」
僕の言葉を理解したのかタイミングよくミケは「にゃ~」と返事をした。
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