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空波遥の章
最悪の出会い②
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ところで天使と見まがうレベルの美少女がこんなオレに何の用だろうか。
首をひねるオレの前に彼女はやってきて、痺れを切らしたかのようにこう言ってきた。
「そこの中学生!迷子になったんでしょ?おいで、講堂まで案内してあげる!」
なるほど、さっきから彼女はこれを伝えたかったのか。ていうかこれはオレに言われていたことだったのか。校舎裏で迷っているオレに対して案内してあげようと親切にも声をかけてくれいやいやいやいや!!!
オレの夢見心地の頭は一気に現実に戻された。天使に向かって抗議する。
「だだだ、誰が中学生だよ!!」
いくら身長162cmしかないからってそれはひどい。
「高校生だよ!オレは高校生!!」
「えっ」
やや芝居のかかった素振りで、そいつは両手を口元に添えて呟く。
その拍子に、両肩にかかった黒髪がアニメのスロー演出みたいにふわっと浮いた。
(やば、・・・・・・きれいすぎる)
非礼を受けたのもうっかり忘れてまたトリップしかけ、いけないいけないとオレは首を振った。それくらい冗談みたいな美しさなのだ。オレの語彙力が死ぬのも致し方ないと言えよう。
子供のように目を丸くし、こくんと小首を傾げたやつは、可愛い顔で言う。
「なあんだ、ごめんね。ちっちゃいから勘違いしちゃった」
そう言ってケラケラと声を上げるのだった。動作の端々に、やや演技じみたものを感じる。多分大仰な動きをするのが癖なんだ。
「君さっきからキョロキョロしてるし、制服に着られてる感出てるし」
「校舎を見てたんだよ!今日転校してきたの!制服着慣れてないのだってそのせいだ。着るの今日が初めてなんだから。・・・・・・ていうかちっちゃいって言ったな!?」
「ははは、今日ちょうど中学生向けのオリエンテーションがあるって聞いてたからさ、怒んないで・・・・・・」
まーまーとこちらを制すようなジェスチャーをしてくる超絶美少女。可愛いから何しても許される感がすごい。この美貌にコロッと騙された愚か者が、“おおらかで気持ちいい性格の子だね~”と評価を下すのかもしれないが、オレには通用しない、見た目が良いからって調子に乗るなよ、とか強がりながら、オレはこっそり自分と目の前のそいつの身長差を目測する。・・・・・・オレよりも5cmほど高い。
こんなモデル級美女から中学生扱いされたなんてと、とんでもなくコンプレックスを刺激されるオレだったが、そんなことなど露知らず、そいつはアクセル全開とばかりにオンステージを繰り広げる。
「ふふふ~、転校初日にこんなキュート・・・・・・、いやキューテストな子に出会えて、固まっちゃってるのかな?」
そう言って腰に手を当てて胸を張り、ぱちりと片目を閉じて見せるではないか。完全に己の可愛らしさを自覚してやがる。こいつはちょっと規格外だ。
「そっかそっか~、初めてうちの制服着たんだね。大き目の買ったのかな?だから着られてる感あったんだね。けどまあそのうちきっと背伸びるよ!うちの学校服装自由だから、なんならもっと他に似合う服着てきてもいいし」
もうオレは絶句するしかできなかったわけだが、次の瞬間さらにやつは想定外の行動に出た。
首をひねるオレの前に彼女はやってきて、痺れを切らしたかのようにこう言ってきた。
「そこの中学生!迷子になったんでしょ?おいで、講堂まで案内してあげる!」
なるほど、さっきから彼女はこれを伝えたかったのか。ていうかこれはオレに言われていたことだったのか。校舎裏で迷っているオレに対して案内してあげようと親切にも声をかけてくれいやいやいやいや!!!
オレの夢見心地の頭は一気に現実に戻された。天使に向かって抗議する。
「だだだ、誰が中学生だよ!!」
いくら身長162cmしかないからってそれはひどい。
「高校生だよ!オレは高校生!!」
「えっ」
やや芝居のかかった素振りで、そいつは両手を口元に添えて呟く。
その拍子に、両肩にかかった黒髪がアニメのスロー演出みたいにふわっと浮いた。
(やば、・・・・・・きれいすぎる)
非礼を受けたのもうっかり忘れてまたトリップしかけ、いけないいけないとオレは首を振った。それくらい冗談みたいな美しさなのだ。オレの語彙力が死ぬのも致し方ないと言えよう。
子供のように目を丸くし、こくんと小首を傾げたやつは、可愛い顔で言う。
「なあんだ、ごめんね。ちっちゃいから勘違いしちゃった」
そう言ってケラケラと声を上げるのだった。動作の端々に、やや演技じみたものを感じる。多分大仰な動きをするのが癖なんだ。
「君さっきからキョロキョロしてるし、制服に着られてる感出てるし」
「校舎を見てたんだよ!今日転校してきたの!制服着慣れてないのだってそのせいだ。着るの今日が初めてなんだから。・・・・・・ていうかちっちゃいって言ったな!?」
「ははは、今日ちょうど中学生向けのオリエンテーションがあるって聞いてたからさ、怒んないで・・・・・・」
まーまーとこちらを制すようなジェスチャーをしてくる超絶美少女。可愛いから何しても許される感がすごい。この美貌にコロッと騙された愚か者が、“おおらかで気持ちいい性格の子だね~”と評価を下すのかもしれないが、オレには通用しない、見た目が良いからって調子に乗るなよ、とか強がりながら、オレはこっそり自分と目の前のそいつの身長差を目測する。・・・・・・オレよりも5cmほど高い。
こんなモデル級美女から中学生扱いされたなんてと、とんでもなくコンプレックスを刺激されるオレだったが、そんなことなど露知らず、そいつはアクセル全開とばかりにオンステージを繰り広げる。
「ふふふ~、転校初日にこんなキュート・・・・・・、いやキューテストな子に出会えて、固まっちゃってるのかな?」
そう言って腰に手を当てて胸を張り、ぱちりと片目を閉じて見せるではないか。完全に己の可愛らしさを自覚してやがる。こいつはちょっと規格外だ。
「そっかそっか~、初めてうちの制服着たんだね。大き目の買ったのかな?だから着られてる感あったんだね。けどまあそのうちきっと背伸びるよ!うちの学校服装自由だから、なんならもっと他に似合う服着てきてもいいし」
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