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アザゼルと女神たちの邂逅 ?
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【アザゼルside】
「ごっ 誤解だ ! 弁護士を呼んでくれ、悪魔にだって人権があるはずだ !」
今、俺の目の前に三女神がたたずんでいる。
知恵と闘いの女神アテナ(明日菜)
不和と争いの女神エリス(英里香)
愛の女神で海王神ポセイドンの孫 パラス
バリバリの戦闘狂、武闘派ばかりが俺を睨んでいる。
軍神ちゃんことアレスが自分の部屋に引きこもり出てこないという。
それ、俺が悪いのか ?
しかし、怒れる女神に理屈は通用しない。
特に女神アテナは沢山の逸話があるからなぁ~。
絶対に怒らせてはダメなタイプだ。
ギリシャ神話の神々も頭のおかしいヤバそうな奴ばかりだからな。
「なにか勘違いしているようだけど、わたしたちはアナタを責める為に来たんじゃないの。
蛍先生……ガブリエルのことはアナタに任せるから、嵐お兄さまには不用意に近づかないようにしてください。
約束しましたよ、アザゼル」
女神アテナが、ニッコリ笑いながら言う。
逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ !
この女神は相手をアラクネやゴルゴーン三姉妹のようなモンスターに変えてしまう、恐ろしい女神だ。
「わかった、確約は出来ないが出来るだけ努力しよう 」
これが俺に出来る精一杯の返事だった。
仮にコイツら三女神に勝ってもオリュンポスの神々、天空神ゼウスや海王神ポセイドン、冥王神ハーデスを相手にするなんて無謀を通り越して、単なるバカとしか言いようがない。
「軍神ちゃん……嵐のことは放っといて良いのか ?」
女神時代でも人間の世界でも兄妹に成っているからな。
神時代は女神アテナと軍神アレスは戦っているから、仲が悪いと高を括っていたのだか、人間としては仲の良い兄妹らしい。
三女神とも俺の質問に肩をすくめて、
「嵐お兄さまを慰めようと、星華や秋穂たちが来てるから大丈夫でしょう 」
「嵐お兄さまは、他の女神には人気があったからねぇ~。
殺戮と狂乱を司る神とは言われたけど、女子供には手を上げなかったのも要因なんでしょうけど 」
「嵐兄、顔だけは良い !」
妹神、アテナ、エリス、パラスの評価はドライだ。
テポ テポ テポ テポ テポ テポ
「あら、ユリリン。 嵐お兄さまは、どうだった ?」
女神エリスが異世界の邪神に聞くと、
「大丈夫じゃろ、星華ちゃんや秋穂ちゃん。
姫子ちゃんにチヤホヤされて、鼻の下が伸びていたのじゃ !
妾だって心配してあげたのに、差別なのじゃ !」
「まあまあ、もともと兄さまは脳筋だから、深く考えるのは苦手なのよ。
そこが良いところでもあるでしょうけどね 」
女神エリスが、ヤレヤレと肩をすくめた。
そして俺をジロッと見ながら俺の前に荷物を置くと、
「おとうさんが作ってくれた『おでん』よ。
対価としては不満かも知れないけど、また食料を届けてあげるから約束は守りなさいよ、アザゼル 」
「いいのかよ、悪魔相手に女神さまがよ ?」
「いいのよ。 わたしたちは、どこかのパット女神や水の女神みたいに、悪魔だからって目の敵にはしてないからね。
まあ、わたしも『邪神エリス』と言われるくらいだから、気にしなくてよいわよ」
やっぱり、コイツらとは敵対しなくて正解だわ。
「ごっ 誤解だ ! 弁護士を呼んでくれ、悪魔にだって人権があるはずだ !」
今、俺の目の前に三女神がたたずんでいる。
知恵と闘いの女神アテナ(明日菜)
不和と争いの女神エリス(英里香)
愛の女神で海王神ポセイドンの孫 パラス
バリバリの戦闘狂、武闘派ばかりが俺を睨んでいる。
軍神ちゃんことアレスが自分の部屋に引きこもり出てこないという。
それ、俺が悪いのか ?
しかし、怒れる女神に理屈は通用しない。
特に女神アテナは沢山の逸話があるからなぁ~。
絶対に怒らせてはダメなタイプだ。
ギリシャ神話の神々も頭のおかしいヤバそうな奴ばかりだからな。
「なにか勘違いしているようだけど、わたしたちはアナタを責める為に来たんじゃないの。
蛍先生……ガブリエルのことはアナタに任せるから、嵐お兄さまには不用意に近づかないようにしてください。
約束しましたよ、アザゼル」
女神アテナが、ニッコリ笑いながら言う。
逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ ! 逆らってはダメだ !
この女神は相手をアラクネやゴルゴーン三姉妹のようなモンスターに変えてしまう、恐ろしい女神だ。
「わかった、確約は出来ないが出来るだけ努力しよう 」
これが俺に出来る精一杯の返事だった。
仮にコイツら三女神に勝ってもオリュンポスの神々、天空神ゼウスや海王神ポセイドン、冥王神ハーデスを相手にするなんて無謀を通り越して、単なるバカとしか言いようがない。
「軍神ちゃん……嵐のことは放っといて良いのか ?」
女神時代でも人間の世界でも兄妹に成っているからな。
神時代は女神アテナと軍神アレスは戦っているから、仲が悪いと高を括っていたのだか、人間としては仲の良い兄妹らしい。
三女神とも俺の質問に肩をすくめて、
「嵐お兄さまを慰めようと、星華や秋穂たちが来てるから大丈夫でしょう 」
「嵐お兄さまは、他の女神には人気があったからねぇ~。
殺戮と狂乱を司る神とは言われたけど、女子供には手を上げなかったのも要因なんでしょうけど 」
「嵐兄、顔だけは良い !」
妹神、アテナ、エリス、パラスの評価はドライだ。
テポ テポ テポ テポ テポ テポ
「あら、ユリリン。 嵐お兄さまは、どうだった ?」
女神エリスが異世界の邪神に聞くと、
「大丈夫じゃろ、星華ちゃんや秋穂ちゃん。
姫子ちゃんにチヤホヤされて、鼻の下が伸びていたのじゃ !
妾だって心配してあげたのに、差別なのじゃ !」
「まあまあ、もともと兄さまは脳筋だから、深く考えるのは苦手なのよ。
そこが良いところでもあるでしょうけどね 」
女神エリスが、ヤレヤレと肩をすくめた。
そして俺をジロッと見ながら俺の前に荷物を置くと、
「おとうさんが作ってくれた『おでん』よ。
対価としては不満かも知れないけど、また食料を届けてあげるから約束は守りなさいよ、アザゼル 」
「いいのかよ、悪魔相手に女神さまがよ ?」
「いいのよ。 わたしたちは、どこかのパット女神や水の女神みたいに、悪魔だからって目の敵にはしてないからね。
まあ、わたしも『邪神エリス』と言われるくらいだから、気にしなくてよいわよ」
やっぱり、コイツらとは敵対しなくて正解だわ。
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