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第20章 桃祭り開催
チョロさを嘆くアーネスト
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「な、なんで……?」
青月の意図がわからず、あわてて前を隠して肩越しに振り返ると、広い胸に僕の背中を密着させた青月が、とろけるような笑みを浮かべた。
「大丈夫だから、じっとして」
耳元を唇でくすぐられながら囁かれて、ぞくりと甘い震えが走る。
片手だけ離した青月が合図すると、今度は寒月が桃マルムを放って寄こした。
青月が僕の肩にあごを乗せて、「アーネスト、手をよけて」と優しく促してくる。
「う、ん」
桃マルムを使うのだなと思ったので、恥ずかしい格好ではあるけれど、素直に手をよけた。
すると青月は思った通り、うしろから覗き込むようにして、僕の……すでに恥ずかしく勃ち上がっている性器に、マルム汁をかけた。
ほんのりと甘い桃の香を立ちのぼらせながら、マルム汁はとろりと後庭へ伝わり落ちていく。敏感な部分を這っていく感触に、ピクンと脚が震えた。
青月は自分のものにも施したらしく、うしろに密着している硬いものごと、腰の辺りが濡れた。
準備も済んだし、今度こそ寝台に移動するのだろうとドキドキしていたら。
青月は僕の髪にキスして、低く囁いた。
「アーネスト、窓を見てごらん」
「窓……?」
言われた通り、正面の窓へ目を向けた。
粉雪混じりの風がカタカタと音をたてている、窓の向こうは闇。
でもそこに、行燈に照らされた僕と青月の姿が、映っていた。
あられもなく両脚をひらいた僕の姿が、しっかりと。
「――やっ、やだ!」
「どうして? お前はこんなに綺麗なのに」
「そんなことないっ。恥ずかしいよ、おろして青月っ」
ジタバタともがいたが、ビクともしないばかりか、かえってがっちりと両膝をすくい上げられて、さらにお尻を突き出されてしまった。
「や……っ!」
恥ずかしい姿から目を逸らし、ぎゅっとつぶって俯いた。
目を閉じたまま「寒月、どうにかして!」と助けを求めたが、
「いや、ほんと綺麗だぞ? アーネスト。絶景。見といたほうがいいって、絶対」
「見なくていいーっ!」
「恥じらう顔がまたエロ可愛いし。さすがムッツリ青月の考えることは違うわ」
だめだ。寒月はまったくあてにならない。
「青月ぅ。もう見たから、もういいでしょ?」
「だぁめ。これからアーネストに、教えたいことがあるから」
「教え、たい……って?」
「すぐにわかる。――挿れるぞ、アーネスト」
「う、あっ!」
急に、腕の力だけで軽々持ち上げられて、後孔に隆起したものをあてがわれた。
次の瞬間、グッと腰を突き上げられて、先端がツプッと侵入してくる。
「――ッ! あ、あぁっ」
弾みで目をあけてしまい、ガラス越しに青月と目が合った。
「ほら、アーネスト。お前の可愛いココがこれから、けなげに俺のを呑み込んでくれる」
「やだあっ、あっ、だ、だめ、こんな……あ……っ」
こんなのは嫌なのに。恥ずかしくて失神しそうなのに。
髪にこめかみに、優しくキスされながら促されるうち、いつのまにか、視線は窓に向かっていた。
嫌だと言いつつ僕の性器はしっかり反応していて、先走りが滲み出ている。
いやらしい自分を自覚させられて、頭が沸騰しそうだ。
気づけば寒月まで、葡萄酒を片手に爛々とした目で僕たちを見つめている。もう、いたたまれない。
「いい子だアーネスト。ほら、入ってく……」
青月は辛抱強く、先っぽだけを押し込んできていた。
が、ゆっくりとおろされて、無防備な後孔にズブリと雁まで侵入してくる。
「あっ、あっ、や! ああっ、あー……」
さらに躰をおろされて、太いものがズブズブと入ってくるのも映っていた。
信じられない。改めて見ると、人体の神秘というか……
「って、ちがーう! もういいっ、もういいからあっ! んっ、ひあぁ」
抗議してたらグリッと中の感じるところを擦られて、躰中を快感が突き抜けた。
僕の前方から白濁した液体が飛び散り、パタパタと床を汚す。
「はあっ、はあっ、ああ……」
ビクビクと麻痺して青月のものを締めつけてしまい、青月が「くっ」と呻いた。
「アーネストの中、すごくうねってる」
「言う、なぁ、はあ、はあ……ッ」
「まだ半分も入ってないんだよ」
「え……」
まだ荒い息のまま、つい普通に窓で確認してしまった。
――ほんとだ! すごく深く入ってきたと思ったのに……衝撃。双子が全部は挿れないと言うはずだ。
……なんて、何を普通にまじまじと観察しているのだ、僕は!
目を逸らしたら、青月がまたも意地悪く「だぁめ」と感じる部分を突いてきた。
「ひうんっ! そ、そこはダメっ、イったばっか、なの、にぃ」
「何度でもイけばいい。――でも、新しいこともおぼえよう」
「あた、ら、しい、こと……あっ、やっ、あっ」
そういえば、何か教えたいと言っていたなと、快楽に流されながら思い出す。
浅く抜き挿しされて、プチュプチュと結合部からいやらしい音が響いた。
達したばかりだというのに、僕のものはもう頭をもたげている。
そのすべてを見せられることに、羞恥だけではない、妖しい愉悦も生まれていた。
「見ていてごらん。アーネストはこれまで、このくらいまで受け入れてくれてた」
浅く揺さぶられることを繰り返されたところへ、さらに深く躰を落とされる。挿入が深くなって、思わず仰け反った。
「ひああっ、はあ、はあ、あー……」
なんだかもう、すっかり青月の思惑通りだ。言われるがまま窓を確かめてしまった僕、素直な生徒すぎる。
……しかし、悔しいがわかりやすい。
ようやく半分ちょっとくらいまでしか、挿れられてなかったのか……。
「なるほど、なるほど……って、なるかーっ! すけべ! 青月のむっつりすけべ!」
「うっ……アーネスト。大きい声を出すとよけいに締まる」
「話を聞けー!」
「そうだ、青月はむっつりすけべだ! 言ってやれアーネスト!」
寒月もようやく加勢してくれた。
よし、言ってやる、言ってやるとも!
何を教えたいのか知らないが、こんな羞恥プレイには、もう付き合っていられない! 言ってやるぞ!
振り返ろうとしたら、急に躰を持ち上げられて含んでいたものを引き抜かれ、続けざまに落とされて、ズクズクと少し荒っぽく穿たれた。
「ああっ! やっ、あーっ! あっ、あっ、あっ」
「感じる? アーネスト」
「ん、ん、感じ、るぅ」
「ふう……可愛いお尻を、俺のが出入りしてるの、見えるか?」
「うん、見えるぅ……んっ、ああぁっ」
言ってやるのでなく、喘いでしまった。
どうして僕は、こんなにもチョロいんだ……!
青月の意図がわからず、あわてて前を隠して肩越しに振り返ると、広い胸に僕の背中を密着させた青月が、とろけるような笑みを浮かべた。
「大丈夫だから、じっとして」
耳元を唇でくすぐられながら囁かれて、ぞくりと甘い震えが走る。
片手だけ離した青月が合図すると、今度は寒月が桃マルムを放って寄こした。
青月が僕の肩にあごを乗せて、「アーネスト、手をよけて」と優しく促してくる。
「う、ん」
桃マルムを使うのだなと思ったので、恥ずかしい格好ではあるけれど、素直に手をよけた。
すると青月は思った通り、うしろから覗き込むようにして、僕の……すでに恥ずかしく勃ち上がっている性器に、マルム汁をかけた。
ほんのりと甘い桃の香を立ちのぼらせながら、マルム汁はとろりと後庭へ伝わり落ちていく。敏感な部分を這っていく感触に、ピクンと脚が震えた。
青月は自分のものにも施したらしく、うしろに密着している硬いものごと、腰の辺りが濡れた。
準備も済んだし、今度こそ寝台に移動するのだろうとドキドキしていたら。
青月は僕の髪にキスして、低く囁いた。
「アーネスト、窓を見てごらん」
「窓……?」
言われた通り、正面の窓へ目を向けた。
粉雪混じりの風がカタカタと音をたてている、窓の向こうは闇。
でもそこに、行燈に照らされた僕と青月の姿が、映っていた。
あられもなく両脚をひらいた僕の姿が、しっかりと。
「――やっ、やだ!」
「どうして? お前はこんなに綺麗なのに」
「そんなことないっ。恥ずかしいよ、おろして青月っ」
ジタバタともがいたが、ビクともしないばかりか、かえってがっちりと両膝をすくい上げられて、さらにお尻を突き出されてしまった。
「や……っ!」
恥ずかしい姿から目を逸らし、ぎゅっとつぶって俯いた。
目を閉じたまま「寒月、どうにかして!」と助けを求めたが、
「いや、ほんと綺麗だぞ? アーネスト。絶景。見といたほうがいいって、絶対」
「見なくていいーっ!」
「恥じらう顔がまたエロ可愛いし。さすがムッツリ青月の考えることは違うわ」
だめだ。寒月はまったくあてにならない。
「青月ぅ。もう見たから、もういいでしょ?」
「だぁめ。これからアーネストに、教えたいことがあるから」
「教え、たい……って?」
「すぐにわかる。――挿れるぞ、アーネスト」
「う、あっ!」
急に、腕の力だけで軽々持ち上げられて、後孔に隆起したものをあてがわれた。
次の瞬間、グッと腰を突き上げられて、先端がツプッと侵入してくる。
「――ッ! あ、あぁっ」
弾みで目をあけてしまい、ガラス越しに青月と目が合った。
「ほら、アーネスト。お前の可愛いココがこれから、けなげに俺のを呑み込んでくれる」
「やだあっ、あっ、だ、だめ、こんな……あ……っ」
こんなのは嫌なのに。恥ずかしくて失神しそうなのに。
髪にこめかみに、優しくキスされながら促されるうち、いつのまにか、視線は窓に向かっていた。
嫌だと言いつつ僕の性器はしっかり反応していて、先走りが滲み出ている。
いやらしい自分を自覚させられて、頭が沸騰しそうだ。
気づけば寒月まで、葡萄酒を片手に爛々とした目で僕たちを見つめている。もう、いたたまれない。
「いい子だアーネスト。ほら、入ってく……」
青月は辛抱強く、先っぽだけを押し込んできていた。
が、ゆっくりとおろされて、無防備な後孔にズブリと雁まで侵入してくる。
「あっ、あっ、や! ああっ、あー……」
さらに躰をおろされて、太いものがズブズブと入ってくるのも映っていた。
信じられない。改めて見ると、人体の神秘というか……
「って、ちがーう! もういいっ、もういいからあっ! んっ、ひあぁ」
抗議してたらグリッと中の感じるところを擦られて、躰中を快感が突き抜けた。
僕の前方から白濁した液体が飛び散り、パタパタと床を汚す。
「はあっ、はあっ、ああ……」
ビクビクと麻痺して青月のものを締めつけてしまい、青月が「くっ」と呻いた。
「アーネストの中、すごくうねってる」
「言う、なぁ、はあ、はあ……ッ」
「まだ半分も入ってないんだよ」
「え……」
まだ荒い息のまま、つい普通に窓で確認してしまった。
――ほんとだ! すごく深く入ってきたと思ったのに……衝撃。双子が全部は挿れないと言うはずだ。
……なんて、何を普通にまじまじと観察しているのだ、僕は!
目を逸らしたら、青月がまたも意地悪く「だぁめ」と感じる部分を突いてきた。
「ひうんっ! そ、そこはダメっ、イったばっか、なの、にぃ」
「何度でもイけばいい。――でも、新しいこともおぼえよう」
「あた、ら、しい、こと……あっ、やっ、あっ」
そういえば、何か教えたいと言っていたなと、快楽に流されながら思い出す。
浅く抜き挿しされて、プチュプチュと結合部からいやらしい音が響いた。
達したばかりだというのに、僕のものはもう頭をもたげている。
そのすべてを見せられることに、羞恥だけではない、妖しい愉悦も生まれていた。
「見ていてごらん。アーネストはこれまで、このくらいまで受け入れてくれてた」
浅く揺さぶられることを繰り返されたところへ、さらに深く躰を落とされる。挿入が深くなって、思わず仰け反った。
「ひああっ、はあ、はあ、あー……」
なんだかもう、すっかり青月の思惑通りだ。言われるがまま窓を確かめてしまった僕、素直な生徒すぎる。
……しかし、悔しいがわかりやすい。
ようやく半分ちょっとくらいまでしか、挿れられてなかったのか……。
「なるほど、なるほど……って、なるかーっ! すけべ! 青月のむっつりすけべ!」
「うっ……アーネスト。大きい声を出すとよけいに締まる」
「話を聞けー!」
「そうだ、青月はむっつりすけべだ! 言ってやれアーネスト!」
寒月もようやく加勢してくれた。
よし、言ってやる、言ってやるとも!
何を教えたいのか知らないが、こんな羞恥プレイには、もう付き合っていられない! 言ってやるぞ!
振り返ろうとしたら、急に躰を持ち上げられて含んでいたものを引き抜かれ、続けざまに落とされて、ズクズクと少し荒っぽく穿たれた。
「ああっ! やっ、あーっ! あっ、あっ、あっ」
「感じる? アーネスト」
「ん、ん、感じ、るぅ」
「ふう……可愛いお尻を、俺のが出入りしてるの、見えるか?」
「うん、見えるぅ……んっ、ああぁっ」
言ってやるのでなく、喘いでしまった。
どうして僕は、こんなにもチョロいんだ……!
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