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第20章 桃祭り開催
桃マルムのオススメは
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自分のチョロさにがっかりしたが、すぐにそんなことを考えている余裕は無くなった。
浅く深く抜き差しされて、ときにタイミングをずらして穿たれて。自分のものと思えぬような、恥ずかしい声が次々飛び出す。
「あ、あ、んっ、ああ……ッ」
突き上げられるたび、クチュクチュと淫らな音がした。
桃マルムが優秀すぎるせいで痴態ばかりさらして、痛みに逃げることもできないのだと、頭の片隅で八つ当たりをしてしまう。異物を呑み込まされる苦しさは、もちろんあるのだけど……。
窓には、僕の背後に、痛みを堪えるように眉根を寄せた青月も映っている。常には冷然と見られがちな瞳に、ギラつく欲望を宿して。
その欲望が隆起して、僕の一番恥ずかしい部分でつながっているのだ。
それは確かに、恥ずかしい光景なのだけど。
でも、青月も寒月も、こんなに僕を求めてくれているのだと、視覚から伝わってくる。
こんなに……熱く雄々しく振り立てて、僕を欲しているのだと思ったら……たまらず、青月のものを強く締めつけてしまった。
「――くっ……そんなに締めるな、アーネスト」
「だっ、だって、あ、あー……っ」
またしても桃マルムの滑りが抽挿を助けて、青月がこじ開けるように腰を揺すってきた。勃ち上がった僕のものも一緒に揺れて、先走りを振りこぼす。
「あっ、あっ、そ、そんなっ、されたら、また、イっちゃ……」
「ん……。じゃあその前に、新しいことをしてみよう」
ふう、と息をつき、青月が壮絶に色っぽく微笑んだ。
双子に関しては何度でもチョロくなる僕は、その顔を見ただけで、さらにドギマギしてしまう。
そういえば、さっきから言っていたな。新しいことを教えるとか。しかしこんな状態のときに、何を学べというのだろう。
窓に移る青月が、僕の首にキスしながら囁いた。
「もっと深くまで、挿れてみよう」
「なんだとーっ!?」
僕より先に、寒月が反応した。
彼の大声に驚いているあいだに、酒杯を置き大股で僕の前まで来た寒月が、青月を怒鳴りつけた。
「ぶっ壊す気か!」
「馬鹿が。そんなわけないだろう」
「馬鹿はてめえだ。こいつに無茶させるってんなら、今すぐぶっ殺すぞ」
青月は、はあ、と大きくため息をこぼした。
「俺がアーネストを傷つけるなら、俺が俺をぶっ殺す」
双子のあいだに、殺気のこもった沈黙がおりた。
……あの……よくわからないのだけど、この状況で深刻な兄弟喧嘩はやめてくれないかな……。
僕はお尻に青月のものを挿れられて、ちんこを震わせているという、これ以上ないほど恥ずかしい状態なのだから。
それに、急に動きを止められたら、中に青月のものを含んでいる感覚が生々しく迫ってきて……お尻が勝手にひくついてしまう。
僕は本当に淫乱になってしまった。二人は何やら真剣に揉めているのに、ひとり快感に悶えて。
もじもじしていたら、青月が耳にキスしてきた。その感触にもピクッと震えてしまう。
「アーネスト。お前も挿入で快感を得られるようになったし、俺たちの大きさに馴染んできた頃合いだから、そろそろ、もう少し深く挿れてみないか……?」
「え。う、あ」
あ。そういうことか。そうだった、そう言っていたよね――と、改めて理解した途端、ボッと顔が熱くなる。その頬も、耳もうなじも、唇でくすぐられた。
「俺を信じて。絶対に傷つけるようなことも、無理強いもしないから。お前が限界だと思うところですぐ止める。だから……」
真摯な瞳に、彼を含んでいる部分がきゅうっとした。
うう、ドキドキするよう。桃マルムを食べてなかったら、ぜったい失神してる。
「うん、うん……信じてるよ、青月」
「アーネスト、ありがとう。……愛してる」
「僕も……愛してる」
「本当に大丈夫なのか? アーネスト」
寒月は、まだ心配そうに髪と頬を撫でてくれた。
僕はその手に頬ずりして、こくんと頷く。
恥ずかしいけど、これはたぶん、きちんと言葉にして伝えなきゃいけないことだよね。
「二人を、あ、愛してるから……や、やって、みる……」
「アーネスト……!」
「アーネストぉぉぉ! 可愛すぎるーっ!」
寒月が僕をガバッと抱きしめ、唇を重ねてきた。
深く舌を絡め合っていると、両手で僕を抱えた青月が、舌打ちする音が聞こえた。……この態勢では、青月とはキスできないもんね……。
しかしそれより、もうひとつ、言っておかねばならないことがある。
寒月の唇が離れたところで、僕は二人に語りかけた。
「ただね、えっと……ちょっと心の準備というか、万全の態勢で臨みたいというか。だから今日のところは、その……新たな挑戦はまたの機会にして、」
「よおぉしアーネスト! 任せとけ、俺が全力でサポートしてやるからな!」
「てめえのサポートなんぞ無くても、俺はアーネストに痛い思いはさせん」
「え。いや、ちょっときみたち? 僕の話を」
「どうしたアーネスト、不安そうな顔して。そうか、桃マルムだな!」
寒月は飛ぶように机上から桃マルムを持ってきて、そうではないと言いかけた僕の口に「あーん」と入れた。
違う、そうではないのだ!
しかし反射的にさくっとかじってしまい、舌の上に広がったのは、リラックス効果のリンゴとカモミールのお茶の味……!
どういうこと、これ。僕はまたミントのお茶を期待したのだけど。
今の桃マルムのオススメは、リンゴとカモミールだということ?
まさか桃マルムまでもが僕の話を聞かず、『リラックスして、頑張れー♡』とか言ってるわけじゃないよね!?
青月にも桃マルムをかじらせ、自分の口にも放り込んでいた寒月を見上げて、「あのね」と改めて伝えようとした、そのとき。
青月の怒張が、ズクッと奥を突き上げてきた。
浅く深く抜き差しされて、ときにタイミングをずらして穿たれて。自分のものと思えぬような、恥ずかしい声が次々飛び出す。
「あ、あ、んっ、ああ……ッ」
突き上げられるたび、クチュクチュと淫らな音がした。
桃マルムが優秀すぎるせいで痴態ばかりさらして、痛みに逃げることもできないのだと、頭の片隅で八つ当たりをしてしまう。異物を呑み込まされる苦しさは、もちろんあるのだけど……。
窓には、僕の背後に、痛みを堪えるように眉根を寄せた青月も映っている。常には冷然と見られがちな瞳に、ギラつく欲望を宿して。
その欲望が隆起して、僕の一番恥ずかしい部分でつながっているのだ。
それは確かに、恥ずかしい光景なのだけど。
でも、青月も寒月も、こんなに僕を求めてくれているのだと、視覚から伝わってくる。
こんなに……熱く雄々しく振り立てて、僕を欲しているのだと思ったら……たまらず、青月のものを強く締めつけてしまった。
「――くっ……そんなに締めるな、アーネスト」
「だっ、だって、あ、あー……っ」
またしても桃マルムの滑りが抽挿を助けて、青月がこじ開けるように腰を揺すってきた。勃ち上がった僕のものも一緒に揺れて、先走りを振りこぼす。
「あっ、あっ、そ、そんなっ、されたら、また、イっちゃ……」
「ん……。じゃあその前に、新しいことをしてみよう」
ふう、と息をつき、青月が壮絶に色っぽく微笑んだ。
双子に関しては何度でもチョロくなる僕は、その顔を見ただけで、さらにドギマギしてしまう。
そういえば、さっきから言っていたな。新しいことを教えるとか。しかしこんな状態のときに、何を学べというのだろう。
窓に移る青月が、僕の首にキスしながら囁いた。
「もっと深くまで、挿れてみよう」
「なんだとーっ!?」
僕より先に、寒月が反応した。
彼の大声に驚いているあいだに、酒杯を置き大股で僕の前まで来た寒月が、青月を怒鳴りつけた。
「ぶっ壊す気か!」
「馬鹿が。そんなわけないだろう」
「馬鹿はてめえだ。こいつに無茶させるってんなら、今すぐぶっ殺すぞ」
青月は、はあ、と大きくため息をこぼした。
「俺がアーネストを傷つけるなら、俺が俺をぶっ殺す」
双子のあいだに、殺気のこもった沈黙がおりた。
……あの……よくわからないのだけど、この状況で深刻な兄弟喧嘩はやめてくれないかな……。
僕はお尻に青月のものを挿れられて、ちんこを震わせているという、これ以上ないほど恥ずかしい状態なのだから。
それに、急に動きを止められたら、中に青月のものを含んでいる感覚が生々しく迫ってきて……お尻が勝手にひくついてしまう。
僕は本当に淫乱になってしまった。二人は何やら真剣に揉めているのに、ひとり快感に悶えて。
もじもじしていたら、青月が耳にキスしてきた。その感触にもピクッと震えてしまう。
「アーネスト。お前も挿入で快感を得られるようになったし、俺たちの大きさに馴染んできた頃合いだから、そろそろ、もう少し深く挿れてみないか……?」
「え。う、あ」
あ。そういうことか。そうだった、そう言っていたよね――と、改めて理解した途端、ボッと顔が熱くなる。その頬も、耳もうなじも、唇でくすぐられた。
「俺を信じて。絶対に傷つけるようなことも、無理強いもしないから。お前が限界だと思うところですぐ止める。だから……」
真摯な瞳に、彼を含んでいる部分がきゅうっとした。
うう、ドキドキするよう。桃マルムを食べてなかったら、ぜったい失神してる。
「うん、うん……信じてるよ、青月」
「アーネスト、ありがとう。……愛してる」
「僕も……愛してる」
「本当に大丈夫なのか? アーネスト」
寒月は、まだ心配そうに髪と頬を撫でてくれた。
僕はその手に頬ずりして、こくんと頷く。
恥ずかしいけど、これはたぶん、きちんと言葉にして伝えなきゃいけないことだよね。
「二人を、あ、愛してるから……や、やって、みる……」
「アーネスト……!」
「アーネストぉぉぉ! 可愛すぎるーっ!」
寒月が僕をガバッと抱きしめ、唇を重ねてきた。
深く舌を絡め合っていると、両手で僕を抱えた青月が、舌打ちする音が聞こえた。……この態勢では、青月とはキスできないもんね……。
しかしそれより、もうひとつ、言っておかねばならないことがある。
寒月の唇が離れたところで、僕は二人に語りかけた。
「ただね、えっと……ちょっと心の準備というか、万全の態勢で臨みたいというか。だから今日のところは、その……新たな挑戦はまたの機会にして、」
「よおぉしアーネスト! 任せとけ、俺が全力でサポートしてやるからな!」
「てめえのサポートなんぞ無くても、俺はアーネストに痛い思いはさせん」
「え。いや、ちょっときみたち? 僕の話を」
「どうしたアーネスト、不安そうな顔して。そうか、桃マルムだな!」
寒月は飛ぶように机上から桃マルムを持ってきて、そうではないと言いかけた僕の口に「あーん」と入れた。
違う、そうではないのだ!
しかし反射的にさくっとかじってしまい、舌の上に広がったのは、リラックス効果のリンゴとカモミールのお茶の味……!
どういうこと、これ。僕はまたミントのお茶を期待したのだけど。
今の桃マルムのオススメは、リンゴとカモミールだということ?
まさか桃マルムまでもが僕の話を聞かず、『リラックスして、頑張れー♡』とか言ってるわけじゃないよね!?
青月にも桃マルムをかじらせ、自分の口にも放り込んでいた寒月を見上げて、「あのね」と改めて伝えようとした、そのとき。
青月の怒張が、ズクッと奥を突き上げてきた。
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