ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記

油揚メテオ

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第四章 竜騎士編

第121話 ドラゴンの家を作る!

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 今日はいい天気なので、俺は村外れの林の中でミレイの乳を揉んでいた。
 やっぱり天気の良い日に外ですることと言ったらコレに限る。

「……本当にコウさんって外でするの好きですよね」

 ミレイは呆れながらも、近くにあった木に両手をついて俺に尻を突き出す。
 なんだかんだ言いながらもミレイも慣れてきたらしい。

 ちなみに、今は冬なのでミレイの服は脱がさない。
 風邪を引いてしまうからだ。
 とはいえ、ミレイの裸も見たい。
 なんという二律背反。
 一体、俺はどうすればいいんだろう。

「……お家ですればいいんじゃ……」

 それを言ったら元も子もない。

「大体こんな所でして、私の裸が他の人に見られちゃってもいいんですか?」

「良くない」

「私も嫌です。私の……を見ていいのはコウさんだけですから」

 もじもじしながらミレイはそんな事を言う。
 可愛い。

「……山賊に散々犯されたくせに何を言っているんだと思いますか?」

 ミレイは一瞬暗い表情を浮かべて、そんな事を言う。
 まだ気にしているのか。
 ミレイはちょいちょいそのことに触れる。
 だが、俺は知っている。
 それがミレイの発情スイッチになっている事に。

「……俺が全部忘れさせてやる」

 ミレイの耳元でそう囁くと、その全身がカーっと熱を帯びていく。

「……コウさん……むちゅっ、ちゅば、あむあむ」

 そして、ミレイと情熱的なキスをした。

「とりあえず、ここで着エロを何度か楽しんだ後、ミレイんちで生エロをするからな?」

「……ち、着? 生? よくわからないですけど、いっぱい愛してくださいね」

 ミレイは艶然と笑う。
 わかった。
 いっぱい愛して(犯して)やる。

 そんなわけで、ミレイとの情事を始めようとした時だった。

 ――ぐるるるるる。

 近くでそんな唸り声が聞こえた。
 なんか聞いたことあるような。

 ふと振り返ると、そこには巨大な金色の瞳があった。
 そういえば、いたなこいつ。

 そこにいたのはあの純白のドラゴンだった。

 そういえば、なんかさっきから白いものがチラチラ見えるなと思っていたのだが、ミレイの乳を揉むのに夢中で気づかなかった。
 というか。

「何見てんだお前? 喧嘩売ってんのか、ああん!?」

 田舎出身の俺は誰かにガンをつけられた際の伝統的な挨拶をした。
 例え相手がどんな強者(セレナクラス)でも、舐められたらお終いだからだ。

(……スマナイ、主ヨ)

 ドラゴンはあっさり詫びを入れる。
 まあ、わかればいいのだ。

「……そ、それ大きな白い岩じゃなかったんですか?」

 ミレイががたがたと震えだす。
 とりあえず、抱きしめるとギュッとしがみついてきた。
 ミレイはビビリで可愛い。

「で? そんな所で何してるんだ? お前」

(……我ハ主ノ命ニ従ッテイルダケダ。先日、主ハ我ニ命ジタ。ソノ辺デ小サクナッテイロ、ト)

 あー。
 そういえば、そんな事言ったかもな。

 ドラゴンは全身をギューっと縮こまらせている。
 なんとなく頑張っているのはわかる。
 わかるが。

「全然小さくねえじゃねえか!」

 縮こまるドラゴンは、それでもちょっとした小山くらいの大きさはある。

(……スマナイ)

 ドラゴンはしょんぼりと落ち込んだ。
 だから、可愛くないって。
 このドラゴンはこの巨体でちょいちょい萌えキャラみたいなリアクションをするから困る。
 うん? 萌えキャラ?

「お前、龍神様とか呼ばれてたよな? 仮にも神と呼ばれるくらいなら、美女に変身とか出来ないのか? こう、むしゃぶりつきたくなるような体つきの……」

 なんかそういう漫画やアニメがあった気がする。
 ここは異世界だ。
 それくらいのファンタジーがあってもいいんじゃないだろうか。

「……コウさん、ドラゴンまで犯すつもりなんですか?」

 ミレイが引いていた。
 ま、まだ犯すとまでは言ってないじゃん!

(スマナイ、主ヨ。我ニ変身能力ハナイ)

「はあ!? 使えないな、お前」

 何なのこのドラゴン。
 美女になれないなら、一体何が出来るというのか。
 役に立たないドラゴンである。

(……本当ニスマナイ、主ヨ)

 ドラゴンはずーんと落ち込んでしまった。

「……コウさん」

 ミレイがくいくいと裾を引っ張る。
 言いたいことは判る。
 俺もだんだんドラゴンが可哀想になってきた。

 うーん。
 こいつの小屋でも建ててやるか。

 小屋と言っても巨大なこいつが入れる空間だ。
 かなりの大きさになるだろうが。

 そんなわけで、俺は林の近くに土魔法でドラゴン小屋を立てた。
 100メートル四方の正方形に、高さは30メートルくらいにしてみた。
 ちょっとした小ホールと言った具合だ。

 かなりの魔力を消費したし、半日くらいかかってしまった。
 といっても、見た目は巨大な犬小屋である。
 もうちょっと複雑な形状をしていたら、とても半日では済まなかっただろう。
 基礎工事なんかもしてないし。
 とはいえ、この犬小屋を作っている間にミレイと何回ヤれただろう。
 そう考えると腹が立ってくる。

 改めて、完成した巨大犬小屋を眺めてみる。
 その大きさ故か、とても犬小屋とは思えない威圧感を感じる。
 ただ、なんか足りない。

「……お前、名前なんつったっけ? ふぇ、ふぇ、フェラチ――」

(……フェルナノーグ)

 ああ、そうそう。
 なんか卑猥な名前と勘違いしてた。

 犬小屋と言えば名札である。
 巨大犬小屋の屋根付近に巨大なプレートを生成する。
 そしてミレイにドラゴンの名前を地面に書いてもらった。
 相変わらずのミミズ文字である。

 俺はミレイのミミズ文字をプレートに転写することにした。
 プレートの表面を土魔法で凹ませて、文字を描くのだ。
 やってみるとかなり難しい。
 物凄く繊細な魔力制御が必要になる。

「……かなり高度な魔術なのはわかりますが、なんであんな所に名前を書くんですか?」

 なんでと言われても、犬小屋とは古来からそういうものだろうに。
 そういえばこっちの世界には犬はいないのだろうか。
 いや、リュディア達が犬犬言っていたから多分いるんだろうけど。
 一匹くらい飼いたいな。
 アンとかカー坊が喜びそうだ。

 小一時間かけて、なんとか名前を描ききった。

「よし、お前の家を作ってやったぞ。今日からここに住め」

(……ナント見事ナ神殿ダ。感謝スル。主ヨ)

 ドラゴンは嬉しそうにノッシノッシと犬小屋に入っていく。
 かなり馬鹿にしている気もするのだが。
 まあ、こいつが嬉しそうならいいけど。

「そう言えば、お前、餌とか何食べるんだ?」

 ドラゴンはかなりの巨体だ。
 よく考えたら食費が馬鹿にならない気がしてきた。
 というか、なんか自然とこいつを飼う流れになってしまっている。
 まあ、元いた場所に帰した所で俺のダークエルフ達にエロいことをするかもしれない。
 ここで飼ってやるか。

(フッ、主ヨ。我ヲ下等ナ人間ドモト一緒ニスルナ。我ホドノ存在ニナレバ大気中ノ僅カナ魔力ヲ摂取スルダケデ事足リル)

 なんか仙人みたいな事を言い出した。
 省エネ大賞でも狙っているのだろうか。
 というか。

「……お前、下等な人間とか言っているけど、人間である俺をディスってんのか?」

 俺に対する悪口は許さない。
 なぜなら傷つくから。

(ス、スマナイ。主ガ人間ダッタトハ知ラナンダ。謝罪スル)

 ドラゴンは目に見えて、ビクビクと怯える。
 まあ、わかればいいんだが。
 というか、どこからどう見ても俺は人間だろうに。

「……やっていることが人間離れしているからじゃないでしょうか」

 呆れながらツッコミを入れるミレイを抱き寄せる。
 ドラゴンの相手はこの辺でいいだろう。
 そろそろミレイんちに言って、ミレイを抱こうと思う。
 流石にドラゴンの目の前で行為に及ぶのは気が……いや、それはそれで優越感に浸れて良いかもしれない。

「こいつに見せつけながらするのと、ミレイんちでするのどっちがいい?」

「ええ!? い、いえ、だから、その、コウさん以外には見られたくないです」

 モジモジしだすミレイ。
 ふふ、可愛い奴め。
 見られると言っても、所詮ドラゴンなんて爬虫類である。
 そんなに気にすることないのに。

 とはいえ、ミレイの意思を尊重してミレイ家に向かう。

「ふふ、今日はもうしてくれないのかと思ってました」

 ミレイは嬉しそうに俺の腕に抱きついてきた。
 可愛い。
 俺がミレイとしないわけないだろうに。


 ミレイとイチャつきながら、村の中を歩いている時だった。

「……あ、あのコウさん? コウさんって子供好きですか?」

 不意にミレイがそんな事を言い出した。
 なぜ急に。
 ミレイは恥ずかしそうに俺の表情を伺っている。
 ふむ。

「嫌いだ」

「ええ!? よ、よくアンちゃんとかカービン君と楽しそうに遊んでいるじゃないですか!?」

 ミレイにはあの泥沼の愛憎劇が、楽しそうに遊んでいるように見えているらしい。
 あれは一人の女(10年後には)を巡る男と男の壮絶な戦いだ。
 ちなみに今のところ俺の全勝だ。

「……絶対にいい父親になると思うんですけど」

 ボソッと言ったミレイのセリフに嫌な予感が漂う。
 んん?
 み、ミレイさん?
 な、何を言ってるのかなー??

 その時だった。

「おい、真っ昼間っからその女人とどこに行くつもりじゃ!?」

 出たよ。うるさいのが。
 そういえば、ジジイんちの近くだな。

 声をかけてきたのは、ビキビキと青筋を浮かべたヴァンダレイジジイだった。
 その手にはいつものかっこいい剣が握られている。
 常に武器を携帯するとか、こいつここがヨハネスブルクだとでも思っているのだろうか。

「ああん? 今からミレイんちで、ミレイを抱く所だ。邪魔すんな」

「ぬああにいいい!?」

 ビキビキするジジイに見せつけるようにミレイの乳を揉む。

「あ、あん……コウさん!」

 咎めながらも感じるミレイに、ジジイは顔を真赤にした。

「て、天下の往来で女人の胸を弄るとは……! は、恥を知れい!!」

「はあ? 羨ましいなら素直にそう言えよ」

「ぬ、ぬあんだとお! そこに直れ! 今日という今日こそ貴様のその腐った性根を叩き直してくれる!!」

 すちゃっとジジイが剣を構える。

「……そ、それじゃあ、薬箱を用意して待ってますので」

 もう慣れてしまったミレイがスススっと立ち去る。

 仕方ない。
 とりあえず、両手に刃を潰した剣を生成する。
 今日こそ、その尽きかけた寿命にトドメをさしてやんよ。

「……時に、貴様。毎日毎日、かなり痛めつけてやってるつもりじゃが、全く態度を改める気がないのはなんなんじゃ? 大物なんだか、アホなんだか……いや、アホなんじゃろうが」

 ジジイがブツブツと変わったおちょくり方をしてくる。
 俺をムカつかせるのが上手いジジイである。

「死ね、ジジイ!!」

 俺はジジイに向かって、剣を振り下ろした。




 そして、数時間後。
 日は暮れかけ、俺はボロボロの身体を引きずってミレイ家に向かった。
 くそう、なんなんだあのジジイは。
 毎日、見境なく襲ってきやがって。
 バーサーカーか!
 最近は、俺だけではなくピートもボコられているらしい。
 まあ、それについてはどうでもいいのだが。

 ったく、ジジイなんだからもう少し自分の身体を労れよと思うのだ。
 かと言って、ジジイの言うとおりに淫行を控える気は全くない。
 当然である。
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