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第四章 竜騎士編
第120話 深淵魔法取得
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それはミレイを夜這った後の証拠隠滅に勤しんでいる時に起きた。
『風魔法LV2を取得しました。』
『風魔法LV2:《風形成》が使用可能になりました。』
なんということだ。
浮気の証拠隠滅にしか使っていなかった風魔法がレベル2になってしまった。
努力家である俺は毎回、他の女の匂いを消す為に、身体を水魔法で洗い、風魔法で乾かしていたのだ。
浮気を重ねてレベルアップした風魔法。
そこには何か深い意味が……。
いや、絶対にないけど。
というか、深い意味で思い出した。
深淵魔法について、セレナに聞いてみようと思ったんだった。
スキルポイントは十分に溜まっているし。
どの魔法が一番エロいかちゃんと吟味した上で取得しようと思う。
そんなわけで、明日セレナの意見を聞いてみることにした。
家に帰ると、相変わらずルーナが俺が寝ていた場所をさすさすしながらうなされていたので、そんなルーナを抱き枕にして大人しく寝た。
翌日、セレナ邸を訪ねたが、出迎えてくれたセレナが巨乳をぶるんぶるんいわせて俺を誘惑するので、まずは押し倒すことにした。
「ちょっと! 話があるんじゃないの? あっ、こらあ!」
セレナを一通り抱いた後、せっかくなので色々な体位を試してみることにした。
今まで、様々な資料を長年熟読してきた俺の知識が試される時が来たのだ。
セレナは獣のように泣き叫んで、それはもう喜んでくれた。
そして今、セレナはベッドに脳天から突き刺さり、天井に大股を拡げて気絶している。
犬○家のモノマネだろうか。
さすが、セレナサンは芸達者である。
そろそろ帰ろうかなと思ったが、ちょっとセレナがいつにも増してひどい。
天井に伸びる足はピクピクと痙攣を繰り返しているし。
なんかプシャプシャしているし。
さすがにカンナさんも本気で怒るかもしれない。
ちょっと不安になったので、とりあえずセレナを抱えて風呂場に向う。
まあ、なんだ、その、俺って優しいからさ。
セレナを風呂場の床にべちゃっと転がしておいて、風呂を立てた。
そういえば、俺が戦争に行っている間って風呂はどうしてたんだろう。
ふと疑問に思って聞いてみると、セレナがガクガクしながら答えてくれた。
「ふぃ、ふぃりしゅが……あへあ」
なるほど。
フィリスががんばっていたのか。
かなりの広さの風呂なのに。
フィリスは出来るメイドである。
風呂がいっぱいになるまでお湯を貯め終わると、セレナを抱えて入浴した。
セレナは受け答えが出来るまでには回復している。
もう大丈夫だろう。
なんか濁った目をしている気もするが。
「そういえば、さっきの体位どうだった? なんかいいのあったか?」
「……へりこぷたー……しゅごかった」
またマニアックな。
「あれが気に入るなんて、セレナもなかなかエロいな」
「は、はい、しぇれなはエロいでしゅ。これからもしぇれなをたくさんかわいがってくだしゃい」
涎をたらりと垂らしたセレナが頬をすり寄せてくる。
ふふ、可愛い奴め。
湯船の中でセレナを抱き寄せた。
「ああ、ごしゅじんしゃま、だいしゅきー! だいしゅきー!」
セレナの銀髪を撫でてやりながら、事後にセレナと風呂にはいるのもなかなか楽しいと思った――。
――時期が私にもありました。
「あなた馬鹿じゃないのっ!? 死ぬかと思ったわ!」
正気に戻ったセレナサンは酷くご立腹だった。
ついでに尋常ならざる魔力を放つので、ビビって仕方ない。
はは、セレナサンが死ぬわけないじゃないですか。
「いい? 絶対に他の子にはあんな事しちゃダメよ? 廃人になっちゃうから」
ガミガミしたセレナの説教を聞き流しながら、もっと早く放置して逃げるべきだったと思った。
もはやこうなってしまっては、ただただ正座して謝ることしかできない。
「悪かったな。その、痛かったか?」
「え? べ、べつに痛くはなかったけれど……」
言いながらセレナは顔を赤らめて語尾を濁す。
結構無茶な体位を試したつもりだったが、痛くはなかったらしい。
そういえば、いつの間にか房中術スキルがレベル2になっている。
コレのお陰だろうか。
「もう、コウくんは本当に仕方のない子ですね。それで、セレナお嬢様に何をしたのか、ぜひお姉ちゃんにもしてみて下さい。お姉ちゃんになら多少痛くしてもいいですから」
言いながらカンナさんがいそいそとメイド服を脱いでいく。
さっきまでセレナと一緒に俺に説教をしていたのに。
カンナさんがこうなったということはもう説教は終わりということでいいのだろうか。
目の前には一糸まとわぬカンナさんの裸体がある。
女を抱くのは久しぶり(約40分ぶり)だ。
さすがの俺も我慢できなくてカンナさんを押し倒そうとした。
「ちょ、ちょっと! まだできるなら私を……ってあなた何か話があったんじゃないの?」
ああ。
そうそう。
セレナに聞きたい事があったのだ。
「そういえば、俺、深淵魔法を覚えられるようになったんだけどさ。何を取得すればいいか迷ってるんだよ。どの魔法が一番エロいか教えてくれないか?」
カンナさんを撫で回しながら聞いてみる。
「……そもそも深淵魔法はエロくないわ。というか、深淵魔法ってあなた……。私ですら時間魔法を習得するのに二百年はかかったのだけれど……」
「ふふ、セレナお嬢様と会話しながらこの指使い。コウくん、成長しましたね。お姉ちゃんは嬉しいです」
カンナさんがビクビクしながら褒めてくれたので満更でもない。
俺の日々の努力も報われると言うものだ。
「うーん、どうせ習得できるなら重力魔法にしたら? 他の魔法は私達が使えるのだし。言ってくれればあなたのために使ってあげるわよ?」
「ほう」
確かに一理ある。
時間を止めてほしかったらセレナを呼べばいいし、瞬間移動したかったらカレリアさんに頼めばいいのだ。
誰かを洗脳したかったら、現在進行系で色んな所を固くしているカンナさんに頼もう。
深淵魔法は取得に10ポイントも使う。
既に出来ている事に貴重なポイントを消費するのは勿体無い。
そうだな。
重力魔法にするか。
「……念のために聞くけど、ミレイを時間無制限で犯したいんだけど、頼めば時間止めてくれるんだよな?」
なんか怒られるような気もしたので、一応セレナに確認してみる。
「……ねえ、なんであなたの事を好きだって言っている私が、他の子を犯すのを手伝わないといけないの? ふざけているの? 殺すわよ?」
セレナからブワッと怒りのオーラが発せられる。
やっぱり怒られたじゃんか。
「ついでに、いつまで私を放置してカンナを触っているの? 本気で怒るわよ? わ、私の事ももっと構いなさいよ!」
怒っていたかと思えば、一転して焦りだしたセレナが身を寄せてくる。
仕方ないので、2人纏めて抱いた。
再び犬○家になってしまったセレナに、再度ミレイとの長時間セックスを手伝ってくれるか聞いてみた。
「……な、なんでもしましゅ」
だったら、初めからそう言えばいいのに。
素直じゃないやつである。
そんなわけで、俺は重力魔法を取得してみることにした。
名前の響きからして、重力を操れるんだろう。
ゆくゆくはメテオにも繋がる気がする。
多分、エロい事には使えないが、これはこれでテンションが上がる。
メテオ覚えて何と戦うんだよという気もするが。
『スキルポイントを10ポイント消費しました。』
『重力魔法LV1を取得しました。』
『重力魔法LV1:《自己重力変動》が使用可能になりました。』
『使用可能スキルポイントは5ポイントです。』
おお。
属性魔法みたいにレベル1は○○生成だと思っていたが違った。
○○生成はどれも微妙だ。
10ポイントも使ったのだから、レベル1とは言え使える魔法だといいな。
早速、《自己重力変動》と念じてみた。
MPががくんと減る。
さすが深淵魔法は消費魔力も大き――!?
「ぐ、ぐう!!」
突然、ミシミシと全身が軋んだ。
ダメだ。
立っていられない。
そのまま地面に膝を突く。
ボコンと、周囲の地面が凹んだ。
こ、これは俺周辺の重力が増しているのだろうか。
咄嗟に《自己重力変動》を停止させる。
急に全身が軽くなった気がした。
「…………」
どうしよう。
《自己重力変動》使いみちがわからない。
自己というからには自分以外には使用できないのだろう。
現に、近くの木に《自己重力変動》と念じてみても。
『警告:自分以外には《自己重力変動》を使用できません。』
そんなログが出るだけだ。
これはアレだろうか。
超重力の中で修行すれば、数倍の効果を期待できるという、アノ……。
龍の玉的な漫画でよく修行シーンに使われていたアレをしろという啓示だろうか。
絶対にやらないけど!!!
俺史上、最も使えない魔法を取得してしまった感が半端ない。
今までのワーストワンは《土生成》だったが、あいつは最近ミレイ農園の土として大活躍中だ。
《土生成》とは比べ物にならないくらい《自己重力変動》は燦然と輝くクソ魔法だ。
変動と言うからには重力を重くすることだけではなく、軽くすることも出来るのかもしれないが。
自己の重力を軽くした所で、楽しいかも? くらいの効果しか得られなさそうだし。
うーん。
とりあえず、レベル2になれば化けるかもしれない。
スキルポイントを10ポイントも消費してしまった元を取るために、これからは毎日ちょっとずつ《自己重力変動》を使おうと思った。
#############################################
【ステータス】
名前:コウ
LV:28
称号:悲哀なる社畜、色事師、村長
HP:1337/1337
MP:253/253
筋力:145(+1)
防御:44
敏捷:49
器用:45
知能:87
精神:70
スキルポイント:5(-10)
【装備品】
[土の剣]:攻撃力補正+30
[真祖のブラッドチェーンメイル]:防御力補正+500
[真祖のブラッドアーマー]:防御力補正+500
[真祖のブラッドガントレット]:防御力補正+500
[真祖のブラッドレッグス]:防御力補正+500
【スキル一覧】
・初期スキル
根性:LV7
睡眠耐性:LV10(MAX)
疲労耐性:LV10(MAX)
孤独耐性:LV10(MAX)
精神耐性:LV5
痛覚耐性:LV10(MAX)
病気耐性:LV8
飢餓耐性:LV3
房中術:LV2
・強化スキル
筋力:LV1
・魔法スキル
回復魔法:レベル2:《体力回復》《傷治療》
属性魔法
土魔法:LV3:《土生成》《土形成》《石形成》
水魔法:LV2:《水生成》《水形成》
火魔法:LV2:《火生成》《火形成》
風魔法:LV2:《風生成》《風形成》(New!)
属性魔法
重力魔法:LV1:《自己重力変動》(New!)
・武器スキル
剣:LV3:《達人剣術》
二刀流:LV3:《達人二刀流》
・体術スキル
打撃:LV2:《応用打撃》
・騎乗スキル
馬:LV1:《基礎馬術》
・生産スキル
裁縫:LV3:《下級糸生成》《下級布生成》《下級服飾生成》《修復》
木工:LV2:《下級丸太生成》《下級木材生成》
【取得可能スキル一覧】
使用可能スキルポイント:1
・武器スキル
槍/弓/根/斧/拳
・強化スキル
防御/敏捷/器用/知能/精神
・盗賊スキル
解錠
使用可能スキルポイント:3
・騎乗スキル
飛竜
使用可能スキルポイント:10
・種族スキル
吸血鬼
・魔法スキル
深淵魔法
時間魔法/空間魔法/精神魔法
・騎乗スキル
古竜(エンシェントドラゴン)
・生産スキル
鍛冶/革細工/錬金術/彫金
############################################
『風魔法LV2を取得しました。』
『風魔法LV2:《風形成》が使用可能になりました。』
なんということだ。
浮気の証拠隠滅にしか使っていなかった風魔法がレベル2になってしまった。
努力家である俺は毎回、他の女の匂いを消す為に、身体を水魔法で洗い、風魔法で乾かしていたのだ。
浮気を重ねてレベルアップした風魔法。
そこには何か深い意味が……。
いや、絶対にないけど。
というか、深い意味で思い出した。
深淵魔法について、セレナに聞いてみようと思ったんだった。
スキルポイントは十分に溜まっているし。
どの魔法が一番エロいかちゃんと吟味した上で取得しようと思う。
そんなわけで、明日セレナの意見を聞いてみることにした。
家に帰ると、相変わらずルーナが俺が寝ていた場所をさすさすしながらうなされていたので、そんなルーナを抱き枕にして大人しく寝た。
翌日、セレナ邸を訪ねたが、出迎えてくれたセレナが巨乳をぶるんぶるんいわせて俺を誘惑するので、まずは押し倒すことにした。
「ちょっと! 話があるんじゃないの? あっ、こらあ!」
セレナを一通り抱いた後、せっかくなので色々な体位を試してみることにした。
今まで、様々な資料を長年熟読してきた俺の知識が試される時が来たのだ。
セレナは獣のように泣き叫んで、それはもう喜んでくれた。
そして今、セレナはベッドに脳天から突き刺さり、天井に大股を拡げて気絶している。
犬○家のモノマネだろうか。
さすが、セレナサンは芸達者である。
そろそろ帰ろうかなと思ったが、ちょっとセレナがいつにも増してひどい。
天井に伸びる足はピクピクと痙攣を繰り返しているし。
なんかプシャプシャしているし。
さすがにカンナさんも本気で怒るかもしれない。
ちょっと不安になったので、とりあえずセレナを抱えて風呂場に向う。
まあ、なんだ、その、俺って優しいからさ。
セレナを風呂場の床にべちゃっと転がしておいて、風呂を立てた。
そういえば、俺が戦争に行っている間って風呂はどうしてたんだろう。
ふと疑問に思って聞いてみると、セレナがガクガクしながら答えてくれた。
「ふぃ、ふぃりしゅが……あへあ」
なるほど。
フィリスががんばっていたのか。
かなりの広さの風呂なのに。
フィリスは出来るメイドである。
風呂がいっぱいになるまでお湯を貯め終わると、セレナを抱えて入浴した。
セレナは受け答えが出来るまでには回復している。
もう大丈夫だろう。
なんか濁った目をしている気もするが。
「そういえば、さっきの体位どうだった? なんかいいのあったか?」
「……へりこぷたー……しゅごかった」
またマニアックな。
「あれが気に入るなんて、セレナもなかなかエロいな」
「は、はい、しぇれなはエロいでしゅ。これからもしぇれなをたくさんかわいがってくだしゃい」
涎をたらりと垂らしたセレナが頬をすり寄せてくる。
ふふ、可愛い奴め。
湯船の中でセレナを抱き寄せた。
「ああ、ごしゅじんしゃま、だいしゅきー! だいしゅきー!」
セレナの銀髪を撫でてやりながら、事後にセレナと風呂にはいるのもなかなか楽しいと思った――。
――時期が私にもありました。
「あなた馬鹿じゃないのっ!? 死ぬかと思ったわ!」
正気に戻ったセレナサンは酷くご立腹だった。
ついでに尋常ならざる魔力を放つので、ビビって仕方ない。
はは、セレナサンが死ぬわけないじゃないですか。
「いい? 絶対に他の子にはあんな事しちゃダメよ? 廃人になっちゃうから」
ガミガミしたセレナの説教を聞き流しながら、もっと早く放置して逃げるべきだったと思った。
もはやこうなってしまっては、ただただ正座して謝ることしかできない。
「悪かったな。その、痛かったか?」
「え? べ、べつに痛くはなかったけれど……」
言いながらセレナは顔を赤らめて語尾を濁す。
結構無茶な体位を試したつもりだったが、痛くはなかったらしい。
そういえば、いつの間にか房中術スキルがレベル2になっている。
コレのお陰だろうか。
「もう、コウくんは本当に仕方のない子ですね。それで、セレナお嬢様に何をしたのか、ぜひお姉ちゃんにもしてみて下さい。お姉ちゃんになら多少痛くしてもいいですから」
言いながらカンナさんがいそいそとメイド服を脱いでいく。
さっきまでセレナと一緒に俺に説教をしていたのに。
カンナさんがこうなったということはもう説教は終わりということでいいのだろうか。
目の前には一糸まとわぬカンナさんの裸体がある。
女を抱くのは久しぶり(約40分ぶり)だ。
さすがの俺も我慢できなくてカンナさんを押し倒そうとした。
「ちょ、ちょっと! まだできるなら私を……ってあなた何か話があったんじゃないの?」
ああ。
そうそう。
セレナに聞きたい事があったのだ。
「そういえば、俺、深淵魔法を覚えられるようになったんだけどさ。何を取得すればいいか迷ってるんだよ。どの魔法が一番エロいか教えてくれないか?」
カンナさんを撫で回しながら聞いてみる。
「……そもそも深淵魔法はエロくないわ。というか、深淵魔法ってあなた……。私ですら時間魔法を習得するのに二百年はかかったのだけれど……」
「ふふ、セレナお嬢様と会話しながらこの指使い。コウくん、成長しましたね。お姉ちゃんは嬉しいです」
カンナさんがビクビクしながら褒めてくれたので満更でもない。
俺の日々の努力も報われると言うものだ。
「うーん、どうせ習得できるなら重力魔法にしたら? 他の魔法は私達が使えるのだし。言ってくれればあなたのために使ってあげるわよ?」
「ほう」
確かに一理ある。
時間を止めてほしかったらセレナを呼べばいいし、瞬間移動したかったらカレリアさんに頼めばいいのだ。
誰かを洗脳したかったら、現在進行系で色んな所を固くしているカンナさんに頼もう。
深淵魔法は取得に10ポイントも使う。
既に出来ている事に貴重なポイントを消費するのは勿体無い。
そうだな。
重力魔法にするか。
「……念のために聞くけど、ミレイを時間無制限で犯したいんだけど、頼めば時間止めてくれるんだよな?」
なんか怒られるような気もしたので、一応セレナに確認してみる。
「……ねえ、なんであなたの事を好きだって言っている私が、他の子を犯すのを手伝わないといけないの? ふざけているの? 殺すわよ?」
セレナからブワッと怒りのオーラが発せられる。
やっぱり怒られたじゃんか。
「ついでに、いつまで私を放置してカンナを触っているの? 本気で怒るわよ? わ、私の事ももっと構いなさいよ!」
怒っていたかと思えば、一転して焦りだしたセレナが身を寄せてくる。
仕方ないので、2人纏めて抱いた。
再び犬○家になってしまったセレナに、再度ミレイとの長時間セックスを手伝ってくれるか聞いてみた。
「……な、なんでもしましゅ」
だったら、初めからそう言えばいいのに。
素直じゃないやつである。
そんなわけで、俺は重力魔法を取得してみることにした。
名前の響きからして、重力を操れるんだろう。
ゆくゆくはメテオにも繋がる気がする。
多分、エロい事には使えないが、これはこれでテンションが上がる。
メテオ覚えて何と戦うんだよという気もするが。
『スキルポイントを10ポイント消費しました。』
『重力魔法LV1を取得しました。』
『重力魔法LV1:《自己重力変動》が使用可能になりました。』
『使用可能スキルポイントは5ポイントです。』
おお。
属性魔法みたいにレベル1は○○生成だと思っていたが違った。
○○生成はどれも微妙だ。
10ポイントも使ったのだから、レベル1とは言え使える魔法だといいな。
早速、《自己重力変動》と念じてみた。
MPががくんと減る。
さすが深淵魔法は消費魔力も大き――!?
「ぐ、ぐう!!」
突然、ミシミシと全身が軋んだ。
ダメだ。
立っていられない。
そのまま地面に膝を突く。
ボコンと、周囲の地面が凹んだ。
こ、これは俺周辺の重力が増しているのだろうか。
咄嗟に《自己重力変動》を停止させる。
急に全身が軽くなった気がした。
「…………」
どうしよう。
《自己重力変動》使いみちがわからない。
自己というからには自分以外には使用できないのだろう。
現に、近くの木に《自己重力変動》と念じてみても。
『警告:自分以外には《自己重力変動》を使用できません。』
そんなログが出るだけだ。
これはアレだろうか。
超重力の中で修行すれば、数倍の効果を期待できるという、アノ……。
龍の玉的な漫画でよく修行シーンに使われていたアレをしろという啓示だろうか。
絶対にやらないけど!!!
俺史上、最も使えない魔法を取得してしまった感が半端ない。
今までのワーストワンは《土生成》だったが、あいつは最近ミレイ農園の土として大活躍中だ。
《土生成》とは比べ物にならないくらい《自己重力変動》は燦然と輝くクソ魔法だ。
変動と言うからには重力を重くすることだけではなく、軽くすることも出来るのかもしれないが。
自己の重力を軽くした所で、楽しいかも? くらいの効果しか得られなさそうだし。
うーん。
とりあえず、レベル2になれば化けるかもしれない。
スキルポイントを10ポイントも消費してしまった元を取るために、これからは毎日ちょっとずつ《自己重力変動》を使おうと思った。
#############################################
【ステータス】
名前:コウ
LV:28
称号:悲哀なる社畜、色事師、村長
HP:1337/1337
MP:253/253
筋力:145(+1)
防御:44
敏捷:49
器用:45
知能:87
精神:70
スキルポイント:5(-10)
【装備品】
[土の剣]:攻撃力補正+30
[真祖のブラッドチェーンメイル]:防御力補正+500
[真祖のブラッドアーマー]:防御力補正+500
[真祖のブラッドガントレット]:防御力補正+500
[真祖のブラッドレッグス]:防御力補正+500
【スキル一覧】
・初期スキル
根性:LV7
睡眠耐性:LV10(MAX)
疲労耐性:LV10(MAX)
孤独耐性:LV10(MAX)
精神耐性:LV5
痛覚耐性:LV10(MAX)
病気耐性:LV8
飢餓耐性:LV3
房中術:LV2
・強化スキル
筋力:LV1
・魔法スキル
回復魔法:レベル2:《体力回復》《傷治療》
属性魔法
土魔法:LV3:《土生成》《土形成》《石形成》
水魔法:LV2:《水生成》《水形成》
火魔法:LV2:《火生成》《火形成》
風魔法:LV2:《風生成》《風形成》(New!)
属性魔法
重力魔法:LV1:《自己重力変動》(New!)
・武器スキル
剣:LV3:《達人剣術》
二刀流:LV3:《達人二刀流》
・体術スキル
打撃:LV2:《応用打撃》
・騎乗スキル
馬:LV1:《基礎馬術》
・生産スキル
裁縫:LV3:《下級糸生成》《下級布生成》《下級服飾生成》《修復》
木工:LV2:《下級丸太生成》《下級木材生成》
【取得可能スキル一覧】
使用可能スキルポイント:1
・武器スキル
槍/弓/根/斧/拳
・強化スキル
防御/敏捷/器用/知能/精神
・盗賊スキル
解錠
使用可能スキルポイント:3
・騎乗スキル
飛竜
使用可能スキルポイント:10
・種族スキル
吸血鬼
・魔法スキル
深淵魔法
時間魔法/空間魔法/精神魔法
・騎乗スキル
古竜(エンシェントドラゴン)
・生産スキル
鍛冶/革細工/錬金術/彫金
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