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第一章 異世界転移編

第19話 ルーナ

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 今日は、朝ごはんを食べた後で、ルーナに裁縫魔法を教えてもらう事にした。

 昨日作ったばかりのテーブルの上に、ヒツジから収穫した羊毛を並べる。

「まずは私がやってみるからな」

 椅子に座ったルーナは、取り出した羊毛から一握り程を小分けにして、両手をかざす。

 ルーナの両手から、魔力が放出されていくのがわかる。
 魔力は羊毛を包み込み、やがて虹色の輝きを発する。
 やがて、スルスルと音を立てて、羊毛から糸が生成されていく。

「おお」

 ルーナの魔力の流れを見ていてなんとなくイメージがわいたが、なかなか難しそうだ。
 というか、《裁縫スキル》って言うくらいだからMP消費しないのかなと思っていたけど、この感じだと普通にMP使うっぽい。
 ルーナが裁縫魔法と呼ぶ意味がわかった。

 ルーナが使った羊毛はどんどん小さくなっていき、やがて消滅した。
 そして後には、細くきれいな糸が残されている。

 ルーナはできたばかりの糸を、糸巻きに巻きつけていく。

「こんな感じだが、どうだ? 最初はよくわかんなかっただろう」

「うーん。今見た感じだと、羊毛を繊維レベルまで分解してから、より合わせて、引き伸ばして1本の糸を作るような感覚だと思った」

「……今のだけでそこまでわかったのか」

「ああ。ただ、魔力の制御が難しそうだ。あそこまで緻密な制御はやったことがないからな」

「そうだな。私も最初は魔力制御に苦労した。……苦労するまでに数年かかったが」

「ふむ。とりあえず、やってみるか」

「うん。……できなくても落ち込むなよ? 最初はできなくて当然なんだからな? 大丈夫だ。私がちゃんとゆっくり教えてやるから」

 なぜかやる前からルーナに慰められた。
 この女は俺がどんだけメンタル弱いと思っているのか。

「わかっている。そんなに心配するな。俺はそう簡単に落ち込まないから……」

 言いながら、そう言えば結構落ち込むかもと思った。
 ウサギにやられた時とか、神器の発注ミスの時とか。
 いや、たまたまだ。たまたま。

「いや、なんというかお前のあの座り方が苦手なんだ。なんか、こう胸が締め付けられる」

 体育座りの事だろうか。
 あんなもんに胸が締め付けられてたら、日本の体育の授業を見たら圧死するぞ。

「まあ見ていろ」

 俺はルーナと同じように、羊毛を小分けにしてから、《糸生成》と念じてみた。
 最初の発動は《水生成》とかと同じだ。

 すると羊毛が淡い虹色に輝き出す。

 あとは、魔力制御に気をつけ……。

「ええ!?」

 ……るまでもなく、羊毛から糸がしゅるしゅると生成されていく。
 ルーナが驚きの声を上げる。
 それもそのはずで、初めてやったはずの俺の《糸生成》が成功しただけはなく、むしろルーナの《糸生成》よりもスムーズに糸が生成されていくのだ。

 スキルを取得するとはこういうことなのだろうか。
 そういえば、初めて《水生成》をやった時は、魔力の流れなんて全然わかっていなかったのにできた。
 スキルを使う時は、魔力の流れみたいな魔法理論的な事は無視して使えるのだろう。
 《水形成》みたいに《水生成》よりも複雑な魔法を使う時は、魔力の流れを意識した方が、イメージを具現化しやすいのだが。
 プログラム的に言うと、誰かが作ったマクロやツールを叩くような感覚だ。
 中でどんな事を行っているのかわからなくても、結果がついてくる。

 俺が小分けにした羊毛はきれいになくなり、できたてホヤホヤの糸が残る。

 俺の《糸生成》はあっさり成功した。
 MPを確認すると微減していたので、MPは消費するようだ。

 とりあえず、ルーナに渾身のドヤ顔を向けてみる。

「……信じられない。私がどれだけお母様やお祖母様にポンコツポンコツ言われ続けて習得したと思っているんだ」

 面白いお母様とお祖母様だった。

「まあ、まだ出来るのは《糸生成》だけだからな」

 布を作ったりするのは、裁縫スキルのレベル2からだろうか。

「この羊毛は全部糸にしちゃっていいのか?」

「ああ。まずは糸にしないと何もできないからな」

 俺は残りの羊毛の山に向かって《糸生成》を発動させる。
 さっきのペースからいくと、この羊毛全部を糸にしてもMP的には問題ないはずだ。

 ルーナはどこか納得の言っていない表情で、俺の作った糸を糸巻きに巻いている。

「お母様とお祖母様はお元気なのか?」

 俺は糸を作りながら、そんな世間話を振ってみた。

「うん? ああ、2人とも元気だ。お母様は剣術が得意で、エルフの騎士団の戦技教導官をやっている」

 元気なお母さんだ。

「お祖母様も弓が得意だから、同じく戦技教導官をやっているぞ」

 元気なお婆さんだ。

「って元気すぎるだろ。いくつなんだ」

「え? お母様が152歳で、お祖母様は1095歳だったかな」

 世代どころか桁が違った。
 そういえば、エルフって長寿設定だった。
 この女が32歳とかリアルな数字を言うから忘れていた。
 とても32歳には見えないけど。

「……1095歳ってすごいな。全然想像できない」

「ああ、人間からするとな。エルフだと1000歳超えてる人も少なくない。見た目も変わらないし」

「見た目変わらないのか。すごいな」

 そういえばエルフって美男美女しかいないイメージがある。
 この女を見る限り、そのイメージは正しいのだろう。
 1000歳オーバーの美男美女ってちょっと怖いが。

「そのお祖母様も、お前みたいに美人なのか?」

「え? ええ!?」

 そう聞くと、ルーナが突然、糸を巻く手を止める。

「あ、ああ。お祖母様は確かにお綺麗だが……」

 言いながら、ルーナは慌ただしく糸巻きを再開させる。
 何を動揺しているのか知らないが、糸はデタラメに巻かれていき、あちこちでこんがらがっている。

「…………美人だって、えへ」

 一瞬、ぼそっとした声でルーナがそんな事を口にしたのを聞き逃さなかった。
 頬を赤らめて、めちゃくちゃ嬉しそうな顔をする。

 えへじゃねえから。

 思わず《糸生成》を止めそうになった。
 そういうのやめて、押し倒したくなるから。
 まだ午前中だぞ。

 ルーナは嬉しそうに糸を巻いている。

 というか、こいつ大丈夫かと本気で思った。
 チョロいにも程がある。
 なんか彼女面をしているが、俺はこの女と付き合った覚えはない。
 むしろ、俺とルーナの関係は、力でねじ伏せられて無理やり犯された男と女の関係である。
 なんというか、もっと悲壮感とかが漂ってしかるべきだ。
 それなのに、俺の目の前で嬉しそうに糸を巻いているこの女は、どこのエロゲーヒロインだと言いたくなる。
 いや、エロゲーでもそんな展開ないだろ。

 ここは心を鬼にして、この女に勉強させる必要があると思った。
 具体的には、勘違いしてんじゃねえとこっぴどく振って追い出すのだ。
 そろそろ俺も孤高で孤独な引きこもりライフに戻りたいし。

 お世辞ではなくルーナは美人だ。
 性格もいい。
 この先いくらだっていい出会いがあるだろう。

 そんなわけで、俺はルーナを追い出そうと心に決めた。

「なあ、前にも言ったけど、何か作って欲しい服とかあるか? この羊糸からだとマフラーとかコートとか防寒系の衣類しかできないけど、少しなら麻布とか木綿ともあるから、なんでも作れるぞ」

「え? ああ、じゃあ、パンツを……」

 不意にそんな事を聞かれたので、思わず本音で答えてしまった。
 先程の決意が少し揺らぐ。
 結構、本気で1枚しかないパンツに困っていたのだ。

「あはは、パンツか。そうだな、一番必要だな」

 ルーナは上機嫌だった。
 楽しそうに笑っている。
 この笑顔が、あとで凍りつくのかと思うと少しかわいそうになる。

 ただし、俺の決意は変わらない。
 これはルーナが男を学ぶためのいい機会なのだ。
 犯される度に懐くような女になってほしくない。
 オークにハートマークを浮かべるルーナなんて見たくないのだ。

 ……まあ、追い出すのは、パンツを作ってもらってからだけど。

「……普通なら、採寸とかしなきゃいけないんだけど、お、お前のは大丈夫だぞ。そ、その目に焼き付いてるから」

 そう言いながら、ルーナが恥ずかしそうに、俺をちらちらと上目遣いで見る。

 ……あと、もう何度か抱いてから追い出そう。





 それから、約一ヶ月の時間が流れた。

 今日は、朝から雨が降っていた。
 透明な天井に、雨が勢い良く当たって、小さな波紋を立てている。

 俺はそんな景色をベッドに横になりながら、一人で眺めていた。

 あの日、ルーナを追い出そうと決めてから、しばらくは普段通りの日常を過ごした。

 くだらない事を喋りあって、獲物を狩ったり、糸を作ったり、美味しいご飯を食べて、お風呂に入って、夜は肌を重ね合う。

 そんな日常を過ごした。
 それは意外と、楽しい日常だった。

 ところで、ここで俺の恋愛観を述べておく。
 32年間生きてきて思うのだ。

 俺に恋愛感情はない。

 それは別にひねくれているわけでもかっこつけているわけでもなく、経験によるものだ。

 俺は今までに何人かの女性と付き合った。
 俺にとって女性と付き合うというのは大変な事だった。
 まず付き合うまでが一苦労なのだ。
 全然イケメンじゃない俺は、告白をしてもすぐにオーケーはしてもらえない。
 なので、オーケーしてくれるまでしつこく口説き続けるのだ。
 一回フラれたくらいじゃ凹まない、フラれた原因を聞いて、それを改善して再度アタックするのだ。
 タバコ吸う人嫌いと言われたら、タバコを辞める。
 筋肉質な人が好きと言われれば、身体を鍛える。
 服のセンスが合わないと言われたら、その子の好きなブランドを聞いて、そこの服を買って着るなど。

 そんなこんなで頑張って口説き続けていれば、大抵はそのうち付き合ってくれる。

 ただ、そんな苦労をして付き合ったにも関わらず、一月くらいすると付き合っているのが嫌になってくるのだ。

 付き合う前は、その人の事を好き好きー! と思っていたのに、付き合ってからしばらくたつと、いやそんなに好きじゃないかなと思ってしまう。

 こんな感じで、今まで付き合った女性とは、長くても1年くらいで別れていた。
 ちなみに、今現在も付き合っている女性はいたが、きっと近いうちに別れることになったと思う。

 俺はこの現象はなんだろうとずっと思っていた。
 俺って冷めやすいのかなと思っていた。

 ただ、最近、ある事に気づいたのだ。

 俺は、ただヤリたいだけだったということに!

 今までずっと女性と付き合いたいと思うのは、その人のことが好きだからだと思っていた。
 ただそれは勘違いで、俺はただその人とヤリたいだけだったのだ。
 だから、付き合ってしばらくすると、愛情が薄れてくるのではなくて、ただ身体に飽きてくるので、別れたくなっていたのだ。

 俺はこの事実に気づいた時、目からウロコが落ちる思いをした。

 今までの人生の中で、好きだった女性が何人かいた。
 しかし、アレは好きだったのではなくて、ヤりたかった女性だったのだ。

 なので、俺は二度と女の人に対して、好きだとか愛しているとかは言わないことにした。
 だって嘘だから。

 そうなのだ。
 俺はクズなのだ。
 おそらく全人類の中でもトップクラスのKuzu of Kuzuなのだ。



 従って、俺はルーナに対しても何の感情も抱いていなかった。
 いくら美人でいい女だとしても、俺がルーナに対して思うことは一つ、ヤリたいということだけである。
 どんなにルーナが可愛い仕草や、そそる仕草をしても、そこはブレないのである。

 これが10年程前だったら、俺は間違いなくルーナに惚れていた。
 そして好き好きとルーナに愛を囁いて、あの女を勘違いさせ、しばらくして違和感を抱くのだ。
 違和感はお互いをヤスリのようにさせて、傷つけあい、しばらくして別れていただろう。

 だけど、今の俺は成長した。
 もう昔のような勘違いをする事はない。
 俺はルーナとヤリたいだけだ。
 ルーナに飽きれば、なんの後悔もなくルーナを追い出せるのだ。

 そんなわけで、俺はルーナを犯し続けた。
 さすがに昼間は他の事をしていたが、夜になるとルーナが気絶するまで抱いた。
 たまに今日みたいな雨が降る日があると、外に出れないので、昼間でも関係なく一日中やっていた。
 ルーナがあの日で抱けない時は、一晩中、唇が腫れるまでキスをしてやった。

 もうルーナの身体なんて見たくもないと思うまで抱いたつもりだった。

 それなのに。

 全然飽きないのだ。
 何度やっても全然飽きないのだ。

 もう腐るほど見たはずなのに、ルーナの裸を見れば興奮するし。
 ルーナが可愛らしく微笑むだけでキスしたくなる。
 朝起きて、ルーナがブラジャーを付けているのを見るだけでムラムラする。
 スラリとした長い足にブーツを履いているのを見ると、押し倒したくなるのだ。
 中学生か。

 なんなのだろう。この状況は。
 普段だったら、とっくに飽きて別れているはずだ。

 体の相性がいいのは認める。
 認めるが、こんなにルーナを求め続けるのは異常だ。

「う、うーん」

 ベッドで仰向けになっている俺の横から、女の悩ましい声が聞こえてくる。
 今日は雨なので、朝からヤりまくっていたルーナが起きたのだろう。

 そんなわけで、俺は未だにルーナを追い出せずにいるのです……。
 あの日、固く決意したはずなのに、一月たってもこの女を追い出せなかったとです。

「……起きていたのか?」

 ベッドにうつ伏せになりながら、ルーナは俺を見ている。

「ああ」

「待たせちゃって悪かったな。もう大丈夫だぞ」

 そう言いながら、ルーナは俺の腕をやさしく撫でた。
 たった、それだけの仕草で、俺はルーナにがばっと伸し掛かってしまう。

 うう、情けなかとです。
 これがいい大人のすることかと。

「ふふっ」

 俺に組み伏せられた状態で、ルーナがくすくすと笑い出す。

「……そんなに慌てるな。朝からあれだけやって、まだ足りないのか? ちょっと心配になるぞ」

「なにがだ」

「お前、私の事好きすぎるだろう。32歳とか言っていたが、そんなので大丈夫なのか? 初めて会ったときから、私のことを血走った目で見ていたが、惚れやすいにも程があるぞ」

 ぐぬぬぬぬぬぬ!
 それは俺のセリフだ。
 憎い、憎いとです。

「安心しろ。私はどこにも行かない。ずっとお前のそばにいてやる」

 違う。違うのだ。
 この女は絶対的な勘違いをしている。
 俺はこの女を追い出したいのだ。
 オンリーでロンリーな引きこもりライフを満喫したいのだ。

 それなのに、俺の身体は言うことを聞かずに、ルーナに口づけをしてしまう。

 ……まだだ。
 今はまだ刻ではないのだ。
 いずれ、この女の身体に飽きたらこっぴどく捨ててやる。

 ルーナの事なんて、全然好きじゃないんだからね!

 そういえば、この1月の間に、ヒツジ先輩からめでたく卒業して、レベルが6つも上がりました。

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【ステータス】
名前:コウ
LV:13
称号:悲哀なる社畜
HP:1254/1254(+18)
MP:117/117(+35)
筋力:13(+6)
防御:19(+8)
敏捷:19(+7)
器用:21(+9)
知能:43(+13)
精神:35(+14)
スキルポイント:8(+6)
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