【完結】密告

九時せんり

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父は生前、あの祠だけは必ず祀るように、と口を酸っぱくして言っていました。
私はそんな事を忘れて教員生活を謳歌していました。
そしてその年、地元で大規模な震災が起こりました。建物は大半が半壊し、死傷者数不明。
私は蔵から父の手引き書を探し出し、そこに書かれていたことを読みながら青ざめました。
神は祟る。
そんな言葉を思い出しました。
私は慌てて祠に向かいました。
葉っぱが散乱し、供えてある水は腐り、蜘蛛の巣が張っていました。
丁寧に丁寧に、祠の手入れをすると、降り続いていた雨が止み、救助が一気に進みました。
火事場の馬鹿力、そんな言葉が聞こえてきそうな一件でした。
そして私は半信半疑のまま父の跡を継いで祈祷師になることを決意したのです。
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