最強魔法戦士は戦わない ~加藤優はチートな能力をもらったけど、できるだけ穏便に過ごしたいんだあ~

まーくん

文字の大きさ
380 / 382
第14章 そして神になった

【アキラ君の行方9】

しおりを挟む
<<ユウコ視点>>



わたしは早速弥生ちゃん達が住んでいる世界『シールランド』にやってきた。



この世界の時間の流れで、あれから既に15年に月日が流れている。



弥生ちゃん達がどこまで覚えているが不安は残るけど、とりあえず彼女の元へ急ぐ。



「あっ、ユウコさん!ご無沙汰してますね。」



「弥生ちゃん!見違えちゃったわ。綺麗になったわね。」



当時14歳だった弥生ちゃん達も、もうすぐ30歳。痩せていて小さかったあの少女は豊満な肉体を持つ超美人へと変貌していたのだ。



たぶん向こうから声を掛けられなきゃ分からなかったかも。



「弥生ちゃん、ほんと綺麗になったわね。胸も大きいし、出るとこはでて引っ込むところはちゃんとバランスが良いし。」



「ユウコさんは昔のまんまですね。あの時の綺麗なままです。



あっそうだ、もし良かったらわたしの家に寄ってくれませんか。」



「ええ、是非お邪魔したいわ。今日は弥生ちゃん達から話しを聞きたくてやってきたのよ。」



「あの時の話しですか?」



「そうなの。あれからいろいろあってね。今も調査中なのよ。」



「そうなんですね。あっ、着きました、ここがわたしが今住んでいる家です。」



弥生ちゃんが案内してくれたのは超高層マンション。



そう言えばこの世界、弥生ちゃん達を送ってきた時は何にもない田舎町だったのに今はすっかり大都会になっているわね。



「超高層マンションなのね。」



「ええ、わたし達皆んな、地球にいる時は東京に住んでたんで、ほとんどがマンション暮らしだったんです。



だからこっちに来て最初にしたのがマンション建設で。



シーラ様からスキルを貰う時に200人で相談してクラス毎に生活に必要なスキルを全部貰ったんです。



だから皆んなで手を加えたこの世界は日本の大都会とよく似ているんです。



前からいた人達も快適な生活を喜んでくれていますよ。」



「それは良かったわ。シール様から聞いてはいたんだけど、この世界に馴染んでいるか、ちょっと心配していたのよ。」



「ええ、シール様がお告げと称してこちらの王族巫女にわたし達の保護と知識を活用するように言って頂けたので、王族から大切にしてもらえました。



マサルさんからお借りしていた”タブレット”も大助かりでした。



あれで検索できる知識のおかげで中学生だったわたし達でも上手くやっていけたんですよ。」



「ああ、マサルさんがマリス様からもらったタブレットをコピーしたヤツね。

たしかにあれがあれば、足りない知識は充分に補えるわね。」



「この高層マンションもあのタブレットのおかげで建てることが出来ました。

初めは不気味がられたんですけど、スラムをこれに置き換えたら凄く喜ばれて。



他の貧困地域にも建築して欲しいって宰相様から依頼が来て王都から始めたんです。

そして、それからは各地に拡がっていったの。



そうだ、ショッピングモールもあるんですよ。」



弥生ちゃんの嬉しそうな顔は幼かったあの時のままだ。



今の見た目はわたしよりもずっと年上だけどね。



「ところで、今日はどうしたんですか?」



弥生ちゃんが突然尋ねてきた。



ずいぶんと長く弥生ちゃんの話しを聞かされていたら、すっかり用件を忘れていたわ。



「弥生ちゃん、古い話しで申し訳ないんだけど、あの次元の狭間に閉じ込められていた時の話しを聞かせて欲しいのよ。」



「ずいぶん前の話しだからなあ、覚えてるかなあ。」



「あのね、あの時誰かがあなた達の近くで監視していた可能性があるの。



なんでもいいから思い出して欲しいなあって。」



「それなら勇志君のビデオが役に立つかも。



ちょっと勇志君を呼んで来ますね。」



そう言うと弥生ちゃんは何処かへ飛んで行った。



10分後、戻って来た弥生ちゃんの隣にはひとりの男性がいた。



「勇志君、こちらユウコさん。覚えてる?」



「もちろんだよ。ユウコさん、あの時はありがとうございました。」



にっこりと笑う顔に幼い頃の面影が重なる。



「あなた、もしかしたらわたしに求婚してくれた人?」



「嬉しいな。覚えてくれてたんだ。」



「良かったね、勇志君。



ところであの映像見せてあげてよ。」



「そうだな。ユウコさん、これがあの時に偶然撮れてたんです。」



勇志君は魔法で白い霧を出して、そこに映像を映し出す。



そしてそこには、修学旅行を楽しむ学生達の姿が映っていた。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

社畜サラリーマン、異世界でパンと魔法の経営革命

yukataka
ファンタジー
過労死寸前の30代サラリーマン・佐藤健は、気づけば中世ヨーロッパ風の異世界に転生していた。与えられたのは「発酵魔法」という謎のスキルと、前世の経営知識。転生先は辺境の寒村ベルガルド――飢えと貧困にあえぐ、希望のない場所。「この世界にパンがない…だと?」健は決意する。美味しいパンで、人々を笑顔にしよう。ブラック企業で培った根性と、発酵魔法の可能性。そして何より、人を幸せにしたいという純粋な想い。小さなパン屋から始まった"食の革命"は、やがて王国を、大陸を、世界を変えていく――。笑いあり、涙あり、そして温かい人間ドラマ。仲間たちとの絆、恋の芽生え、強大な敵との戦い。パン一つで世界を救う、心温まる異世界経営ファンタジー。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~

チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!? 魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで! 心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく-- 美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

充実した人生の送り方 ~妹よ、俺は今異世界に居ます~

中畑 道
ファンタジー
「充実した人生を送ってください。私が創造した剣と魔法の世界で」 唯一の肉親だった妹の葬儀を終えた帰り道、不慮の事故で命を落とした世良登希雄は異世界の創造神に召喚される。弟子である第一女神の願いを叶えるために。 人類未開の地、魔獣の大森林最奥地で異世界の常識や習慣、魔法やスキル、身の守り方や戦い方を学んだトキオ セラは、女神から遣わされた御供のコタローと街へ向かう。 目的は一つ。充実した人生を送ること。

処理中です...