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第14章 そして神になった
【アキラ君の行方8】
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「シュパードの奴、なにか感づきおったらしいな。奴が絡むと面倒なことになりそうだ。
そう、あの時も次元の狭間に導くところまでは見当がついていたのに。
あのまま実験を繰り返していれば、次元の狭間を使った大規模な『無限エネルギー』を実現できたものを。
まあいい、今回アースを使った実験での成果はそれなりモノではあったしな。
ただシュパードが動き出したとすると、こちらも少し手を打たねばなるまい。
政府が動き出す前に、あの御方に頼んで動きを止めてもらうとしよう。
それとシュパードには今後おかしな気を起こさぬように、お仕置きが必要だな。
<<マサル視点>>
全く不愉快なことだ。
俺達異世界人をなんだと思ってるんだ!絶対犯人を見つけて糾弾してやる。
「マサルさん、怖い顔していますわ。」
「ああ、リズ、すまない。顔に出てたか。」
「ええ、あなたがそんなに怒りをあらわにするなんて、初めてじゃないかしら。」
「そうかもな。でも、今回の事件はそれぐらい俺達にとって卑劣極まりないことなんだ。」
「俺達?」
「そう、このラスク星に住む皆んなだけでなく、俺やユウコさんが生まれた地球、その他、異世界管理局が創った数多の世界の人間にとって許されない卑劣な犯罪なんだよ。」
「まあ!そんなにも。」
「そうなんだ、だから今こそ俺達は力を合わせてこの問題に取り組まなきゃいけないと思うんだ。」
「お父様、それについてはわたし達にお任せください。」
「そうよ、各星との交渉についてはわたし達に任されてるのだから。
わたし達が成し遂げてみるわ。」
「ランス、イリヤ、セラフ、そうだなお前達がいたな。よし、お父さんも運営課に働きかけて、同盟してくれる星を当たってみるよ。」
「じゃあ、わたしも頑張らなくちゃね。」
「よし皆んなで頑張って今回の危機を乗り切って見せよう。」
.......「ってことなんです。マリスさん、シールさん、ポーラさん。」
「「「うううっ」」」
「な、なんて健気なランス君達なの。あー皆んながこんなに頑張るって言ってるんだから、シール、ポーラ、わたし達も頑張ってマサルさん達の異世界同盟を大きくするわよ。いいわね!」
「「とうぜん!!」」
「ありがとう、ふたりとも。
じゃあシールは次の運営会議で提案するための提案書をお願い。
ポーラは課長に事前根回しね。
わたしは異世界のリスト作成と同盟できそうなところの洗い出しをするわね。」
「皆さんありがとうございます。」
「マサルさん、わたし達が協力するのは当たり前じゃない。これは異世界の人達の問題でもあるけど、わたし達の問題でもあるんですからね。
じゃあ、早速動き出すわよ。「「おーー」」」
姦しい3人が出ていった後、俺は3人に感謝しながら部屋を出て調査室へ戻る。
調査室にはジーク室長、ジオンさん、ユウコさんが揃っていた。
「マサル君、今回の事件の全容が見えてきたようだね。」
「ええ、まだ真犯人は見つかっていませんが大まかには間違っていないかと。」
「そうだな、恐らく君の推察は間違っていないと思うよ。なあジオン。」
「ああ、あの古代魔方陣を知っていて且つ起動できるとなると容疑者が限られてくるからな。
その中でこれだけの規模で展開できる者となると、さすがに見当たらないが...」
「それは黒幕がいなければだろ、ジオン。勿体付けないでマサル君達に説明してあげるんだ。」
「マサル君、『無限エネルギー思想』を主張していた研究者達が淘汰されたのはこの前話しただろ。
だが、密かに地下で活動している者がいるんだ。その名はモーリス教授。
この世界最高学府の元『次元学』教授であり、『無限エネルギー思想』推進派の第1人者だった男だ。
『次元の狭間牧場』の提唱者でもあった彼は、『次元トンネル魔方陣』の研究者としても有名だった。
彼は『無限エネルギー思想』が弾圧された時に姿をくらましたのだけど、最近その姿が目撃されていたようだ。
彼には今回の計画を画策するだけの知識もある。それだけに彼の関与は疑うべだろうな。
ただ、彼ひとりで今回の一連の流れを実行するには無理がある。
恐らくその影には当時の『無限エネルギー思想』推進派議員の有力者がついているに違いない。
それと君が関与を疑っていた異世界人の存在もね。」
「ジオンさん分かりました。俺はモーリス教授を探してみます。」
「じゃあわたしは弥生ちゃん達に聞き取りをして、怪しい異世界人を見なかったか聞いてみるわね。」
「よし、ジオン。俺達は黒幕の特定を行うとするか。」
こうして俺達は一連の事件の首謀者の可能性が高いモーリス教授達を探すことになったんだ。
「シュパードの奴、なにか感づきおったらしいな。奴が絡むと面倒なことになりそうだ。
そう、あの時も次元の狭間に導くところまでは見当がついていたのに。
あのまま実験を繰り返していれば、次元の狭間を使った大規模な『無限エネルギー』を実現できたものを。
まあいい、今回アースを使った実験での成果はそれなりモノではあったしな。
ただシュパードが動き出したとすると、こちらも少し手を打たねばなるまい。
政府が動き出す前に、あの御方に頼んで動きを止めてもらうとしよう。
それとシュパードには今後おかしな気を起こさぬように、お仕置きが必要だな。
<<マサル視点>>
全く不愉快なことだ。
俺達異世界人をなんだと思ってるんだ!絶対犯人を見つけて糾弾してやる。
「マサルさん、怖い顔していますわ。」
「ああ、リズ、すまない。顔に出てたか。」
「ええ、あなたがそんなに怒りをあらわにするなんて、初めてじゃないかしら。」
「そうかもな。でも、今回の事件はそれぐらい俺達にとって卑劣極まりないことなんだ。」
「俺達?」
「そう、このラスク星に住む皆んなだけでなく、俺やユウコさんが生まれた地球、その他、異世界管理局が創った数多の世界の人間にとって許されない卑劣な犯罪なんだよ。」
「まあ!そんなにも。」
「そうなんだ、だから今こそ俺達は力を合わせてこの問題に取り組まなきゃいけないと思うんだ。」
「お父様、それについてはわたし達にお任せください。」
「そうよ、各星との交渉についてはわたし達に任されてるのだから。
わたし達が成し遂げてみるわ。」
「ランス、イリヤ、セラフ、そうだなお前達がいたな。よし、お父さんも運営課に働きかけて、同盟してくれる星を当たってみるよ。」
「じゃあ、わたしも頑張らなくちゃね。」
「よし皆んなで頑張って今回の危機を乗り切って見せよう。」
.......「ってことなんです。マリスさん、シールさん、ポーラさん。」
「「「うううっ」」」
「な、なんて健気なランス君達なの。あー皆んながこんなに頑張るって言ってるんだから、シール、ポーラ、わたし達も頑張ってマサルさん達の異世界同盟を大きくするわよ。いいわね!」
「「とうぜん!!」」
「ありがとう、ふたりとも。
じゃあシールは次の運営会議で提案するための提案書をお願い。
ポーラは課長に事前根回しね。
わたしは異世界のリスト作成と同盟できそうなところの洗い出しをするわね。」
「皆さんありがとうございます。」
「マサルさん、わたし達が協力するのは当たり前じゃない。これは異世界の人達の問題でもあるけど、わたし達の問題でもあるんですからね。
じゃあ、早速動き出すわよ。「「おーー」」」
姦しい3人が出ていった後、俺は3人に感謝しながら部屋を出て調査室へ戻る。
調査室にはジーク室長、ジオンさん、ユウコさんが揃っていた。
「マサル君、今回の事件の全容が見えてきたようだね。」
「ええ、まだ真犯人は見つかっていませんが大まかには間違っていないかと。」
「そうだな、恐らく君の推察は間違っていないと思うよ。なあジオン。」
「ああ、あの古代魔方陣を知っていて且つ起動できるとなると容疑者が限られてくるからな。
その中でこれだけの規模で展開できる者となると、さすがに見当たらないが...」
「それは黒幕がいなければだろ、ジオン。勿体付けないでマサル君達に説明してあげるんだ。」
「マサル君、『無限エネルギー思想』を主張していた研究者達が淘汰されたのはこの前話しただろ。
だが、密かに地下で活動している者がいるんだ。その名はモーリス教授。
この世界最高学府の元『次元学』教授であり、『無限エネルギー思想』推進派の第1人者だった男だ。
『次元の狭間牧場』の提唱者でもあった彼は、『次元トンネル魔方陣』の研究者としても有名だった。
彼は『無限エネルギー思想』が弾圧された時に姿をくらましたのだけど、最近その姿が目撃されていたようだ。
彼には今回の計画を画策するだけの知識もある。それだけに彼の関与は疑うべだろうな。
ただ、彼ひとりで今回の一連の流れを実行するには無理がある。
恐らくその影には当時の『無限エネルギー思想』推進派議員の有力者がついているに違いない。
それと君が関与を疑っていた異世界人の存在もね。」
「ジオンさん分かりました。俺はモーリス教授を探してみます。」
「じゃあわたしは弥生ちゃん達に聞き取りをして、怪しい異世界人を見なかったか聞いてみるわね。」
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