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第二章

55.オレが気絶しても激しいピストン止めないで

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 褒められて森羅はまた感じて。
「まだ、きつそうか?」
 息を乱しながら、森羅の足の間で自慰をするスエンを、森羅の頭側にいるウトウは呼ぶ。森羅を湯船の床に寝かすと、森羅の真上で深いキスをし始めた。
 呼吸の途中で、「続けろ。お前らも」という命令も忘れない。
 スエンは引き続き自慰を。
 森羅は恥ずかしい言葉を吐く。
「センセエの、オレの中にズボッて入れて。お願い。入れて。浅いとこで腰振ってしつこくいじめて。奥にこじ開けて入ってきたらもっといじめて。だいしゅきホールドで拘束して、何回も空イキさせて。オレが気絶しても激しいピストン止めないでぇっっっ」
「ん、むんぅ」
 森羅の真上でキスする二人から唾液が筋となって垂れてくる。
 舌を伸ばしてそれを口内で味わって「ずるい」と森羅は叫んだ。
「オレも!オレも、先生とキスッ!!」
 すると、ウトゥから唇を離したスエンが、覆いかぶさってきて森羅の雄も同時にしごき始める。
 熱さと硬さと圧倒的な差のサイズ感に目眩がした。
 立て続けに三度いったので、いく感じは全然しない。
 それでも、スエンは無慈悲に擦り上げてきて森羅は声にならない悲鳴を上げる。
 彼から逃れようとしても体重をかけられ覆いかぶされているので身動きが取れない。
 やがて、絶頂感が大波となって押し寄せてきた。
 これまでに感じたことのない類のものだ。
 精子とは違うサラサラとした温かいものが二人の腹に間を流れてく。
「おー!こいつ、潮吹いた」
 ウトゥの何気ない実況中継が、スエンには堪らなかったらしい。
 喉奥で獣みたいにくぐもった声を出しながら、森羅の腹の上で射精する。  
 そして、ほとんど意識のない様子で、出したものを先程爪で引っ掻いた部分に伸ばしていく。続いて手の甲にも円と記号をスエンは施す。
 神紋が青く光り、「よかった」と呟いたスエンが森羅を避けるようにして湯船の床に転がった。
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