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3章 子どもの終わり
第41話 勇者
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サリバン軍の進行の噂を探るため、アイリとマミは旅に出かけた。サリバン軍がコチラに向かって来ていたら、今の俺達の戦力では到底、敵わないだろう。
魔王討伐に向かった勇者を呼んでもらわないといけないのだ。
あるいは、この国を捨てるか。
5年も住んでいる国である。知り合いもいるし、仲の良い人もいる。
愛着が無いと言えば嘘になる。
だけど家族を守るために仕方がなかった。人のために犠牲にする命は持ち合わせていない。俺の命を犠牲にしたところでサリバン軍に負けてしまえば国は滅んでしまうのだから。
何かしらの危機が迫ってきていても俺は慌てない。まだ噂なのだから慌てる必要はない。
いつものようにネネちゃんと冒険者ギルドに行き、いつものように【愛情】のスキルでステータスアップを売る。1時間で4人のお客さんのステータスを上げて、森に入る。
ちなみにクエストは取っていない。まだネネちゃんがクエストを取るまで至っていない。
強さだけなら雑魚魔物の討伐ぐらいは簡単にできるけど、クエストに気を取られて、やらなければいけない基礎訓練がおざなりになってしまう。
本来ならクエストをこなしながら基礎を叩き込むのだけど、ネネちゃんはまだ5歳なのだ。ケツだけ星人と同じ年齢なのだ。
まずは気配を察知する訓練からする。
これがネネちゃんは苦手である。
音を聞いたり、臭いを感じたり、辺りの違和感を感じたり。
ネネちゃんは動きたくて仕方がないのだ。
「なにもいなーい」とネネちゃんが動き出す。
「うれゃあ」と俺はネネちゃんの頭を軽くチョップ。
「本当にいないか?」
「いないもん。何もいないもん」
「臭いに集中してごらん」
「鼻詰まってるもん」とネネちゃんが言う。
アイテムボックスから布を取り出す。コレはマミのスキルである。
俺は【支配者】というスキルを持っている。それは【庇護下】のスキルを使えるというモノである。
「鼻チーン」と俺は言って、布をネネちゃんの鼻に付けた。
ブリブリブリ、と怪獣のオナラのような音をしながらネネちゃんが鼻をかんだ。
「すごいセクシーな音をさせるじゃん」
と俺が言う。
「セクシーってなぁに?」とネネちゃん。
いや、ちょっと冗談で言っただけなんだよ。
「セクシーって色気があるって意味」と俺が言う。
「色気ってなぁに?」
「すごく可愛いってことだよ」
「鼻をかむ音なんて、可愛くないわい」とネネちゃんが言う。
語尾の「わい」って誰の真似をしてるんだろう。
「パパにとってはネネちゃんの全てが可愛いんだよ」
「ありがとうパパ」とネネちゃん。
褒められてお礼を言う。誰に教えられたんだろう?
「匂いをかげる?」
と俺は尋ねた。
「なんか、ちょっとクサイ」
ネネちゃんが鼻をクンクンと嗅いで言う。
「木を焼いている匂いがするんだ」と俺が言った。
「それじゃあ木を焼いたり、火を使う魔物は?」と俺が問題を出す。
「わかんなーい」とネネちゃん。
「緑色で小さい魔物だよ」
「またゴブリン?」とネネちゃんが嫌な顔をする。
「仕方ないだろう。この辺にはゴブリンが多いんだから」
「マミお姉ちゃんやアイリお姉ちゃんのように電鳥を倒したい」
「そのうちパパと一緒に倒しに行こう」と俺が言う。
「本当?」
「本当」と俺が答える。
「明日?」とネネちゃん。
「明日なわけないだろう。まだまだネネちゃんは電鳥を倒すレベルに至ってないわい」
パパも「わい」を使ってみたわい。
「いつ?」とネネちゃん。
「せめてレベル20になったら」と俺が言う。
「今、ワタシはレベルなんぼ?」
「自分でステータス画面を見たらいいじゃん」
プクッとネネちゃんの頬が膨れる。
「数字、読めないもん」
「ママに教えてもらってるじゃん」
「それでも読めないもん」
「今はレベル5だよ」と俺が言う。
「まだまだじゃん」とネネちゃんが言う。
「あと15だよ」と俺が言う。
「とりあえず今は魔物に集中」
と俺が言う。
俺のパッシブスキルに【サポート】というのがある。それは俺が見ている時は集中力を上げる、というモノである。
集中力が上がっている状態で、この集中力の無さである。
「魔物に近づく時は?」
と俺は尋ねた。
「気配を消す」
と元気良く、ネネちゃんが答える。
その元気良く答える声が気配なんだよ、とはあえて言わない。
「正解」と俺は言う。
「それじゃあ足音を消して、素早く匂いがする方向に近づこう」
俺達は魔物に見つからないように気配を消して……ネネちゃんは全然気配を消せてません。木々に隠れながら魔物に近づいて行く。
そして魔物達の群れを発見する。
10体ぐらいのゴブリンが何かを焼こうとしている。キャンプファイヤーのような焚き火。その横に人間。ココからでは顔はわからない。白い甲冑を着ている。
ゴブリンは人間を火に入れるところだった。
「していい?」とネネちゃんが尋ねた。
「あの人間は生きているかもしれないから当てないでね」
「わかった」
とネネが言って、ゴブリンに人差し指を向けた。
「レーザービーム」
とネネちゃんがスキル名を言った。
彼女が最初に獲得した攻撃魔法である。ファイアのような初期魔法ではなく、人差し指からレーザーを出すスキルだった。
きようさ、が全然無いせいでピュンと放たれたレーザービームが明後日の方向に飛んで行く。
俺はネネちゃんの手首を掴む。
「撃ちたい魔物をよく見る。腕が震えてる」
レーザービーム。
レーザービーム。
レーザービーム。
レーザービーム。
レーザービーム。
2発だけ当たった。
しかも頭じゃなく、肩と太ももである。
ゴブリンがコチラに気づいて近づいて来た。
「レーザービームを撃つ時は手を動かさないように左手で手首を固定する」
と俺は言って、実践する。
某有名漫画の必殺技みたいになってしまう。
「そして人差し指の先が魔物の頭に向いているのか確認する」
「はいはい」とネネちゃん。
「はい、は一回」と俺。
レーザービーム。
実際にレーザービームを俺が出す。
頭を撃ち抜く。
「やってみて」
と俺。
ネネちゃんが手首を固定してレーザービームを撃った。
ゴブリンの胸に当たる。
「上手じゃん」と俺が言う。
ゴブリンが接近して来た。
「接近してきたら、どうしたらいいの?」
と俺は尋ねた。
「剣」とネネが言った。
「正解」と俺が言う。
「シャッキーン」とネネちゃんが言って、子ども用の剣を抜いた。
抜いた瞬間にネネちゃんが踏み込んだ。
複数のゴブリンの首を彼女は一瞬で切り落とした。
ネネちゃんは魔法攻撃は苦手だけど、剣は得意なのだ。
「またつまらないモノを斬ってしまった」
とネネちゃんは言いながら鞘に剣を仕舞う。もちろんコレは俺の仕込みである。
全てのゴブリンを倒して、今からゴブリンの腹に入るはずだった人間の元に行く。
白い甲冑。騎士団の甲冑に似ているけど、それよりも豪華である。
それに女性だった。
「勇者じゃん」と俺は倒れている女性を見て、呟いた。
間違える訳がない。5年前にオークキングを倒した勇者である。
「まだ息あるよ」
とネネちゃんが言った。
「家に連れて帰ろう」
魔王討伐に向かった勇者を呼んでもらわないといけないのだ。
あるいは、この国を捨てるか。
5年も住んでいる国である。知り合いもいるし、仲の良い人もいる。
愛着が無いと言えば嘘になる。
だけど家族を守るために仕方がなかった。人のために犠牲にする命は持ち合わせていない。俺の命を犠牲にしたところでサリバン軍に負けてしまえば国は滅んでしまうのだから。
何かしらの危機が迫ってきていても俺は慌てない。まだ噂なのだから慌てる必要はない。
いつものようにネネちゃんと冒険者ギルドに行き、いつものように【愛情】のスキルでステータスアップを売る。1時間で4人のお客さんのステータスを上げて、森に入る。
ちなみにクエストは取っていない。まだネネちゃんがクエストを取るまで至っていない。
強さだけなら雑魚魔物の討伐ぐらいは簡単にできるけど、クエストに気を取られて、やらなければいけない基礎訓練がおざなりになってしまう。
本来ならクエストをこなしながら基礎を叩き込むのだけど、ネネちゃんはまだ5歳なのだ。ケツだけ星人と同じ年齢なのだ。
まずは気配を察知する訓練からする。
これがネネちゃんは苦手である。
音を聞いたり、臭いを感じたり、辺りの違和感を感じたり。
ネネちゃんは動きたくて仕方がないのだ。
「なにもいなーい」とネネちゃんが動き出す。
「うれゃあ」と俺はネネちゃんの頭を軽くチョップ。
「本当にいないか?」
「いないもん。何もいないもん」
「臭いに集中してごらん」
「鼻詰まってるもん」とネネちゃんが言う。
アイテムボックスから布を取り出す。コレはマミのスキルである。
俺は【支配者】というスキルを持っている。それは【庇護下】のスキルを使えるというモノである。
「鼻チーン」と俺は言って、布をネネちゃんの鼻に付けた。
ブリブリブリ、と怪獣のオナラのような音をしながらネネちゃんが鼻をかんだ。
「すごいセクシーな音をさせるじゃん」
と俺が言う。
「セクシーってなぁに?」とネネちゃん。
いや、ちょっと冗談で言っただけなんだよ。
「セクシーって色気があるって意味」と俺が言う。
「色気ってなぁに?」
「すごく可愛いってことだよ」
「鼻をかむ音なんて、可愛くないわい」とネネちゃんが言う。
語尾の「わい」って誰の真似をしてるんだろう。
「パパにとってはネネちゃんの全てが可愛いんだよ」
「ありがとうパパ」とネネちゃん。
褒められてお礼を言う。誰に教えられたんだろう?
「匂いをかげる?」
と俺は尋ねた。
「なんか、ちょっとクサイ」
ネネちゃんが鼻をクンクンと嗅いで言う。
「木を焼いている匂いがするんだ」と俺が言った。
「それじゃあ木を焼いたり、火を使う魔物は?」と俺が問題を出す。
「わかんなーい」とネネちゃん。
「緑色で小さい魔物だよ」
「またゴブリン?」とネネちゃんが嫌な顔をする。
「仕方ないだろう。この辺にはゴブリンが多いんだから」
「マミお姉ちゃんやアイリお姉ちゃんのように電鳥を倒したい」
「そのうちパパと一緒に倒しに行こう」と俺が言う。
「本当?」
「本当」と俺が答える。
「明日?」とネネちゃん。
「明日なわけないだろう。まだまだネネちゃんは電鳥を倒すレベルに至ってないわい」
パパも「わい」を使ってみたわい。
「いつ?」とネネちゃん。
「せめてレベル20になったら」と俺が言う。
「今、ワタシはレベルなんぼ?」
「自分でステータス画面を見たらいいじゃん」
プクッとネネちゃんの頬が膨れる。
「数字、読めないもん」
「ママに教えてもらってるじゃん」
「それでも読めないもん」
「今はレベル5だよ」と俺が言う。
「まだまだじゃん」とネネちゃんが言う。
「あと15だよ」と俺が言う。
「とりあえず今は魔物に集中」
と俺が言う。
俺のパッシブスキルに【サポート】というのがある。それは俺が見ている時は集中力を上げる、というモノである。
集中力が上がっている状態で、この集中力の無さである。
「魔物に近づく時は?」
と俺は尋ねた。
「気配を消す」
と元気良く、ネネちゃんが答える。
その元気良く答える声が気配なんだよ、とはあえて言わない。
「正解」と俺は言う。
「それじゃあ足音を消して、素早く匂いがする方向に近づこう」
俺達は魔物に見つからないように気配を消して……ネネちゃんは全然気配を消せてません。木々に隠れながら魔物に近づいて行く。
そして魔物達の群れを発見する。
10体ぐらいのゴブリンが何かを焼こうとしている。キャンプファイヤーのような焚き火。その横に人間。ココからでは顔はわからない。白い甲冑を着ている。
ゴブリンは人間を火に入れるところだった。
「していい?」とネネちゃんが尋ねた。
「あの人間は生きているかもしれないから当てないでね」
「わかった」
とネネが言って、ゴブリンに人差し指を向けた。
「レーザービーム」
とネネちゃんがスキル名を言った。
彼女が最初に獲得した攻撃魔法である。ファイアのような初期魔法ではなく、人差し指からレーザーを出すスキルだった。
きようさ、が全然無いせいでピュンと放たれたレーザービームが明後日の方向に飛んで行く。
俺はネネちゃんの手首を掴む。
「撃ちたい魔物をよく見る。腕が震えてる」
レーザービーム。
レーザービーム。
レーザービーム。
レーザービーム。
レーザービーム。
2発だけ当たった。
しかも頭じゃなく、肩と太ももである。
ゴブリンがコチラに気づいて近づいて来た。
「レーザービームを撃つ時は手を動かさないように左手で手首を固定する」
と俺は言って、実践する。
某有名漫画の必殺技みたいになってしまう。
「そして人差し指の先が魔物の頭に向いているのか確認する」
「はいはい」とネネちゃん。
「はい、は一回」と俺。
レーザービーム。
実際にレーザービームを俺が出す。
頭を撃ち抜く。
「やってみて」
と俺。
ネネちゃんが手首を固定してレーザービームを撃った。
ゴブリンの胸に当たる。
「上手じゃん」と俺が言う。
ゴブリンが接近して来た。
「接近してきたら、どうしたらいいの?」
と俺は尋ねた。
「剣」とネネが言った。
「正解」と俺が言う。
「シャッキーン」とネネちゃんが言って、子ども用の剣を抜いた。
抜いた瞬間にネネちゃんが踏み込んだ。
複数のゴブリンの首を彼女は一瞬で切り落とした。
ネネちゃんは魔法攻撃は苦手だけど、剣は得意なのだ。
「またつまらないモノを斬ってしまった」
とネネちゃんは言いながら鞘に剣を仕舞う。もちろんコレは俺の仕込みである。
全てのゴブリンを倒して、今からゴブリンの腹に入るはずだった人間の元に行く。
白い甲冑。騎士団の甲冑に似ているけど、それよりも豪華である。
それに女性だった。
「勇者じゃん」と俺は倒れている女性を見て、呟いた。
間違える訳がない。5年前にオークキングを倒した勇者である。
「まだ息あるよ」
とネネちゃんが言った。
「家に連れて帰ろう」
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