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雷鳴轟く四日目
杉並の刺客④
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「これから話すのがお前の存在を確信した最後の要因だが――正直こいつについては予想がついているだろうし語る必要性もないかと思っている。だが、やっぱり聞きたいか?」
「勿論! ラストは今日の秋華、姫宮ちゃん殺しでしょう! 実際この二人の殺害に関してはタイミングヤバいかなあとは思ったんだよね。でもまあ佐久間や鬼道院がいるしばれずに行けるかとも期待してたんだけど。神楽耶ちゃんの『虚言致死』が決め手になっちゃったかな? 東郷探偵、是非締めの推理を宜しくお願いします!」
完全にふざけた口調で野田が推理を促してくる。
こちらは寒さで話すのも大変だというのに勝手な奴だと、明は心の中で沸々と怒りをたぎらせる。
それでも愚痴や文句は一切吐かず、唯々諾々と野田の言葉に従い最後の推理を語り出した。
「これも盗聴していたなら知っているだろうが、秋華と姫宮の殺害、そしてあの悪趣味な装飾を、あのタイミングで行う理由がある者はいないと考えられた。それぞれ動機や実行性の面から、犯人とするにはどこか違和感があったからだ」
「ああ、それもちゃんと聞いてたよ。寝起きすぐの神楽耶ちゃんが語ってたやつだよね。鬼道院を犯人にしたくてしょうがないかなり強引な推理だったけど、一定の説得力はあったからふんふんと頷きながら拝聴してたかな。まあそれも東郷君にすぐ反論されちゃってたけど。
てなわけで今回も君自身が誰が犯人であっても不思議じゃないって結論に導いてたと思うんだけど。なんでボクの存在を確信するまでに至れたのかな?」
今更ではあるが、野田が当然のように客室での会話も盗聴していたことに明は気づく。
部屋を出るときは例外なく鍵をかけていたにもかかわらず、部屋の中の会話まで盗聴されている。スペルの力で作られたこの館の扉が容易にピッキングできる作りになっているとは思えないので、スペルの力で合鍵を作製した可能性が高い。
となると一井のスペルは武器よりも道具を作り出すようなスペルだったのだろう。
盗聴器、斧、合鍵――そして橋爪の持っていた銃。
これで野田とその仲間たちが作り出した武器は全部だろうか。ただ気になるのは盗聴器の数が一つではないこと。複数武器を作り出すことも可能だと考えていいのか。それとも野田のスペルは――
明の中で野田のスペルについての正確な予測が組み上がってくる。しかしそれは、あまりにも信じがたい想像を明に呼び起こさせた。
不意に思いついた結論にまさかという気持ちを抱きつつも、明は半ば機械的に自身の推理を述べていく。
「俺自身が言ったことではあるが、『人体操作』のような人を操るスペルがあれば、犯行自体は誰にでも可能だった。そして動機という面でも、邪推をすればいくらでも思いつくことはできた。
だが、そもそも俺は『人体操作』と言った、人を操作する類のスペルが二人の殺害に用いられたとは考えなかった。理由は至極単純な話。もし人を操作するようなスペルで殺害を行ったのなら、生じる死体は一つだけのはずだからだ」
寒さ故か、感情の昂ぶりゆえか、神楽耶が強く明の手を握りしめてくる。明もそれに応じて軽く手に力を込めた。
「そもそも人を操るスペルの存在を疑ったのは、彼女ら二人を殺す時間的余裕のある者がいなかったこと。そして唯一その例外である鬼道院が二人の殺害を否定することができたことが要因だ。死体への装飾からただスペルを唱えて殺すだけではあの状況は作られないのは一目瞭然。何者かが実際に彼女たちに近づき、スペルを唱えて殺したうえであの最低の装飾を施す時間が必要となる。にも関わらずそれが可能な奴がいないという矛盾から、『人体操作』のようなスペルの可能性が浮上した。
だが、これは少し考えてみればおかしいことにすぐ気づく。ここで操作される対象となり得るのは時間的に犯行が可能な、秋華、姫宮といった被害者自身だ。そしてこの二人のどちらが操られていたにしろ、結果を見るなら殺害自体は成功していたことになる。しかしそうなると、ではなぜ操られていた人物はその後死ぬことになったのかという疑問が生じる」
「あっと、それはまさにその通りだね。あんな素敵な装飾を施せたんだから相打ちってことはまずないし。相打ちじゃなくて動く元気があったなら、普通は自殺させたりせず他の人物を襲うように仕向けるよね。人体操作のスペル。一聞しただけでは信じそうになる説得力があったけど、実際はとんだ的外れな推測だったわけだ。ぷききききき」
今度はまず間違いなく苛立ちからだろう。神楽耶の手の握りが痛いくらい強くなる。
明はそれを声に出さないよう我慢しながら話を続けた。
「さて、人を操るスペルが否定された中、どうすればあの状況に説明がつけられるか。時を止めたり認識できないほどの超高速で移動できるようになるスペルでもあれば犯行は可能だろうが、そんな主催者たちですら感知できない恐れのあるスペルが与えられているとは思えない。となると結局は、何者かが直接二人を殺し、その上であの最低な装飾を施したと考えるのが一番自然に思えてくる。そこで俺は――」
「今までの疑惑から導きかけていた、死んだと思われているボクの蘇り疑惑を思い出し、それを確かめるため深夜にのこのこ地下室までやってきたわけだった、と。うんうん成る程ね。東郷君がどうやってボクに辿り着いたのか完全に理解できたよ! じゃあせっかくだから君のその頑張りに答えて、まだよく分かっていないことがあれば何でも質問して構わないよ! さすがにスペル名までは教えられないけど、どんな効果のスペルだったのかぐらいなら答えちゃうからさ!」
頑張りに答えるならさっさと冷凍室から出してほしい。
そう言いたくなるのを必死に抑え、明は震える唇から、とあることを質問した。それはついさっき辿り着いた野田のスペルについての疑問であり、そしていまだに信じることのできていない、悪魔のような答えを聞くための質問である。
「……なら聞きたいのは、お前のスペルについてと、ある意味最も肝心な、なぜお前が生きているのかについてだ。自身の偽物を作り出すようなスペルであることは予想がつくが、その先。もっと詳しいところについて。
さっきは言わなかったが、秋華と姫宮殺しにおいて、実はもう一つ疑問に思っていた点がある。それは姫宮の死体にだけ殴られたような痣があったことだ。秋華にはなく姫宮にだけ痣があったということは、死後に行った装飾の一環ではなく、生きている間に抵抗され、それを押さえつけるために行ったことだと予想がつく」
明はそこでいったん口を閉じ、この先にある荒唐無稽な結論を話すかどうか思案する。
この問いに意味はあるのか。もし想像通りだったとしても、得られるものは理解し難い気持ちの悪さだけではないか。
そう思うも、結局明の口は続きを話し出していた。
「――だが、このゲームではスペルを用いない暴力は禁止されている。スペルで武器を作り、それを使って二人を殺す行為を見咎められることはなくとも、その際に姫宮を押さえつけ凶器とは関係なく暴力をふるえば、そいつはルール違反で殺されているはずなんだ。まあ喜多嶋の言い方としては、『スペルによって可能となった殺人ならセーフ』との話だったからな。ことお前に関して言えば、スペルによって自身の生存を誤認させたことによって行えた犯行だから問題ない。そう判断された可能性もある。
だが常識的に考えて、ここまで生き残ったプレイヤーがわざわざそんなリスクを冒すはずがない。メリットとしてはその場で歪んだ快楽を得られるだけで、デメリットとして起こり得る死の制裁に全く釣り合わないからだ。にも関わらず、二人を殺した犯人は躊躇いなくそのリスクを冒しに行った。そして実際処分されなかった……。
そもそも暴力という点で言うなら、さっき俺を蹴飛ばしたお前にいまだペナルティが下っていないことがおかしいか」
明はそこで一度口を閉ざし、軽く深呼吸をして心を落ち着けた。それからフィルムへと険しい視線を投げかけ、吐き出すように言った。
「……これから俺の言う考えは、あり得ないものだと思っている。だから違うなら違うとさっさと答えて欲しい。
お前の――野田のスペルは対象を複製するスペル。そして野田はスペルの力で自分の分身を作り……一井にオリジナルの方を殺害させた。だからお前は姫宮や俺に危害を加えても、ルールで処罰されずに生き残っている……。
今ここで俺たちとこうして話しているお前は、スペルの力で作られたルール外の怪物なんじゃないのか?」
「勿論! ラストは今日の秋華、姫宮ちゃん殺しでしょう! 実際この二人の殺害に関してはタイミングヤバいかなあとは思ったんだよね。でもまあ佐久間や鬼道院がいるしばれずに行けるかとも期待してたんだけど。神楽耶ちゃんの『虚言致死』が決め手になっちゃったかな? 東郷探偵、是非締めの推理を宜しくお願いします!」
完全にふざけた口調で野田が推理を促してくる。
こちらは寒さで話すのも大変だというのに勝手な奴だと、明は心の中で沸々と怒りをたぎらせる。
それでも愚痴や文句は一切吐かず、唯々諾々と野田の言葉に従い最後の推理を語り出した。
「これも盗聴していたなら知っているだろうが、秋華と姫宮の殺害、そしてあの悪趣味な装飾を、あのタイミングで行う理由がある者はいないと考えられた。それぞれ動機や実行性の面から、犯人とするにはどこか違和感があったからだ」
「ああ、それもちゃんと聞いてたよ。寝起きすぐの神楽耶ちゃんが語ってたやつだよね。鬼道院を犯人にしたくてしょうがないかなり強引な推理だったけど、一定の説得力はあったからふんふんと頷きながら拝聴してたかな。まあそれも東郷君にすぐ反論されちゃってたけど。
てなわけで今回も君自身が誰が犯人であっても不思議じゃないって結論に導いてたと思うんだけど。なんでボクの存在を確信するまでに至れたのかな?」
今更ではあるが、野田が当然のように客室での会話も盗聴していたことに明は気づく。
部屋を出るときは例外なく鍵をかけていたにもかかわらず、部屋の中の会話まで盗聴されている。スペルの力で作られたこの館の扉が容易にピッキングできる作りになっているとは思えないので、スペルの力で合鍵を作製した可能性が高い。
となると一井のスペルは武器よりも道具を作り出すようなスペルだったのだろう。
盗聴器、斧、合鍵――そして橋爪の持っていた銃。
これで野田とその仲間たちが作り出した武器は全部だろうか。ただ気になるのは盗聴器の数が一つではないこと。複数武器を作り出すことも可能だと考えていいのか。それとも野田のスペルは――
明の中で野田のスペルについての正確な予測が組み上がってくる。しかしそれは、あまりにも信じがたい想像を明に呼び起こさせた。
不意に思いついた結論にまさかという気持ちを抱きつつも、明は半ば機械的に自身の推理を述べていく。
「俺自身が言ったことではあるが、『人体操作』のような人を操るスペルがあれば、犯行自体は誰にでも可能だった。そして動機という面でも、邪推をすればいくらでも思いつくことはできた。
だが、そもそも俺は『人体操作』と言った、人を操作する類のスペルが二人の殺害に用いられたとは考えなかった。理由は至極単純な話。もし人を操作するようなスペルで殺害を行ったのなら、生じる死体は一つだけのはずだからだ」
寒さ故か、感情の昂ぶりゆえか、神楽耶が強く明の手を握りしめてくる。明もそれに応じて軽く手に力を込めた。
「そもそも人を操るスペルの存在を疑ったのは、彼女ら二人を殺す時間的余裕のある者がいなかったこと。そして唯一その例外である鬼道院が二人の殺害を否定することができたことが要因だ。死体への装飾からただスペルを唱えて殺すだけではあの状況は作られないのは一目瞭然。何者かが実際に彼女たちに近づき、スペルを唱えて殺したうえであの最低の装飾を施す時間が必要となる。にも関わらずそれが可能な奴がいないという矛盾から、『人体操作』のようなスペルの可能性が浮上した。
だが、これは少し考えてみればおかしいことにすぐ気づく。ここで操作される対象となり得るのは時間的に犯行が可能な、秋華、姫宮といった被害者自身だ。そしてこの二人のどちらが操られていたにしろ、結果を見るなら殺害自体は成功していたことになる。しかしそうなると、ではなぜ操られていた人物はその後死ぬことになったのかという疑問が生じる」
「あっと、それはまさにその通りだね。あんな素敵な装飾を施せたんだから相打ちってことはまずないし。相打ちじゃなくて動く元気があったなら、普通は自殺させたりせず他の人物を襲うように仕向けるよね。人体操作のスペル。一聞しただけでは信じそうになる説得力があったけど、実際はとんだ的外れな推測だったわけだ。ぷききききき」
今度はまず間違いなく苛立ちからだろう。神楽耶の手の握りが痛いくらい強くなる。
明はそれを声に出さないよう我慢しながら話を続けた。
「さて、人を操るスペルが否定された中、どうすればあの状況に説明がつけられるか。時を止めたり認識できないほどの超高速で移動できるようになるスペルでもあれば犯行は可能だろうが、そんな主催者たちですら感知できない恐れのあるスペルが与えられているとは思えない。となると結局は、何者かが直接二人を殺し、その上であの最低な装飾を施したと考えるのが一番自然に思えてくる。そこで俺は――」
「今までの疑惑から導きかけていた、死んだと思われているボクの蘇り疑惑を思い出し、それを確かめるため深夜にのこのこ地下室までやってきたわけだった、と。うんうん成る程ね。東郷君がどうやってボクに辿り着いたのか完全に理解できたよ! じゃあせっかくだから君のその頑張りに答えて、まだよく分かっていないことがあれば何でも質問して構わないよ! さすがにスペル名までは教えられないけど、どんな効果のスペルだったのかぐらいなら答えちゃうからさ!」
頑張りに答えるならさっさと冷凍室から出してほしい。
そう言いたくなるのを必死に抑え、明は震える唇から、とあることを質問した。それはついさっき辿り着いた野田のスペルについての疑問であり、そしていまだに信じることのできていない、悪魔のような答えを聞くための質問である。
「……なら聞きたいのは、お前のスペルについてと、ある意味最も肝心な、なぜお前が生きているのかについてだ。自身の偽物を作り出すようなスペルであることは予想がつくが、その先。もっと詳しいところについて。
さっきは言わなかったが、秋華と姫宮殺しにおいて、実はもう一つ疑問に思っていた点がある。それは姫宮の死体にだけ殴られたような痣があったことだ。秋華にはなく姫宮にだけ痣があったということは、死後に行った装飾の一環ではなく、生きている間に抵抗され、それを押さえつけるために行ったことだと予想がつく」
明はそこでいったん口を閉じ、この先にある荒唐無稽な結論を話すかどうか思案する。
この問いに意味はあるのか。もし想像通りだったとしても、得られるものは理解し難い気持ちの悪さだけではないか。
そう思うも、結局明の口は続きを話し出していた。
「――だが、このゲームではスペルを用いない暴力は禁止されている。スペルで武器を作り、それを使って二人を殺す行為を見咎められることはなくとも、その際に姫宮を押さえつけ凶器とは関係なく暴力をふるえば、そいつはルール違反で殺されているはずなんだ。まあ喜多嶋の言い方としては、『スペルによって可能となった殺人ならセーフ』との話だったからな。ことお前に関して言えば、スペルによって自身の生存を誤認させたことによって行えた犯行だから問題ない。そう判断された可能性もある。
だが常識的に考えて、ここまで生き残ったプレイヤーがわざわざそんなリスクを冒すはずがない。メリットとしてはその場で歪んだ快楽を得られるだけで、デメリットとして起こり得る死の制裁に全く釣り合わないからだ。にも関わらず、二人を殺した犯人は躊躇いなくそのリスクを冒しに行った。そして実際処分されなかった……。
そもそも暴力という点で言うなら、さっき俺を蹴飛ばしたお前にいまだペナルティが下っていないことがおかしいか」
明はそこで一度口を閉ざし、軽く深呼吸をして心を落ち着けた。それからフィルムへと険しい視線を投げかけ、吐き出すように言った。
「……これから俺の言う考えは、あり得ないものだと思っている。だから違うなら違うとさっさと答えて欲しい。
お前の――野田のスペルは対象を複製するスペル。そして野田はスペルの力で自分の分身を作り……一井にオリジナルの方を殺害させた。だからお前は姫宮や俺に危害を加えても、ルールで処罰されずに生き残っている……。
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